三十八日目/夢金メダル

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三十八日目/ 夢金メダル(ゆめきんメダル)[編集]

タイトルの元ネタは古典落語の『夢金』より。

山谷の船宿で船頭をしている熊蔵は守銭奴で、寝言でも金の話をする始末。
ある雪の晩に、浪人のような見てくれの侍が若くて育ちのいい娘を連れて客として訪れる。
最初は寒さで舟を出すのを渋る熊蔵だったが、侍に酒の代金を弾むと言われて舟を出す。
船上で侍から娘が二百両の大金を持っていることを知らされ、娘を殺して金を山分けしようと持ちかけられるが…。

なお演目名自体がネタバレになっているが、この噺のサゲはいわゆる「夢オチ」。
熊蔵が二百両を握りしめたところ、現実では自分のを握っていて激痛で目が覚めるというもの。

作品情報[編集]

2012年9月7日発売、別冊少年マガジン10月号に掲載。

P8 別アニ(雑誌掲載時のみ)[編集]

じょしらくアニメBD/DVD巻ノ壱の詳細情報。

P9 別アニ(雑誌掲載時のみ)[編集]

じょしらく第伍巻オリジナルアニメDVD付き限定版の詳細情報。

P714 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)[編集]

P67[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

熱闘の興奮覚めやらずな木胡桃さんです![編集]

4コマ目[編集]

メダル[編集]

「XXX 2012」の文字が刻印されているため、ロンドンオリンピックのメダル。
夏季オリンピックのメダルの表面はニケ(ギリシャ神話の勝利の女神)とパナシナイコスタジアム(アテネにある近代五輪初開催の地)で統一されており、裏面は各開催都市がデザインする。この表面のデザインは2004年のアテネ大会からの新デザインとなる。
1928年のアムステルダム大会から2000年のシドニー大会までは旧デザインが用いられており、それ以前の大会は各大会ごとにモチーフも含めデザインが異なっている。

P68[編集]

3~5コマ目[編集]

丸京「政治的な発言が出来なくなるじゃないか!!」
魔梨威「なんで?」
丸京オリンピック憲章と言ってだな オリンピック競技においていかなる政治的メッセージも発信することを禁じているんだ」
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憲章では政治的表明のみならず宗教、人種、経済などあらゆる分野においても表明を禁じている。
また、明確な言葉でなくとも象徴的なサイン等を呈示することも抵触する[1]
これは近代オリンピックの創立者にして国際オリンピック委員会会長でもあったクーベルタン男爵がオリンピックを非政治的な場と構想し「スポーツを通じて国際的な発展、理解、平和に貢献する」と提唱したオリンピズム精神に則った規定であり、参加選手及び関係者は憲章遵守の誓約書を参加前に自国の五輪委員会に提出せねばならない。

5コマ目[編集]

プラカードを掲げる選手
プラカード「*島はウチのモノ」
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ロンドンオリンピックの男子サッカー3位決定戦(日本-韓国戦)終了後に、朴鍾佑[2]選手が「独島は我々の土地」とハングルで書かれたプラカード(紙)をサポーターから受け取ってグラウンドで掲げた問題のこと。
オリンピック憲章の政治的アピールの禁止に抵触したとしてIOCが、また公私を問わず如何なるメッセージ[3]を見せることを禁じる基準に抵触したとしてFIFAがそれぞれ調査を行なっている。朴選手は銅メダルを受け取っておらず、今後の規律委員会(9月16日までを期限としている)の決定によって処分が決まる予定。
当話連載号発売日の9月7日には、日本を訪れていたFIFAのゼップ・ブラッター会長が、慎重な調査中であり1ヶ月以内には結論が下されることを報道陣に語っている。

追記:10月5日に行われたFIFAの賞罰委員会で処分が決定される予定だったが、決定が留保され延期している。またIOCの執行委員会は12月に開かれる予定のため、メダルについての最終決定は年内には決定する見込みとなっている。
追記2:12月3日にFIFAより国際試合への2試合出場停止と3500スイスフラン(約31万円)の罰金という軽い処分[4]が発表された。なお、この処分についてFIFAは「FIFAの理念とスポーツマンシップに反するものであり容認することはできない」、大韓サッカー協会は「FIFAの決定は朴選手の事案が大したことでないと判断したと見られる」とそれぞれ真逆の声明を発表している。
このFIFAの処分を受けてIOCも規律委員会を設置し、2013年2月の理事会でメダルの授与についてようやく結論が出る見通しとなった。
追記3:2013年2月にIOCは、朴選手に対して警告のみの処分に留め、韓国側が同選手に対する授与式等の式典を開催しないことを条件に銅メダルを授与することを決定した。

P69[編集]

P70[編集]

P71[編集]

4コマ目[編集]

スタンプカード「スタンプゲットだぜ! 2012」[編集]

夏休み恒例のJR東日本ポケモンスタンプラリー。

スタンプカードのキャラクター[編集]

本当にポケモンなのはプリン、ピカチュウ、ピチュー、ライチュウのみでほかはQ太郎(オバケのQ太郎)、ウナギイヌ(天才バカボン)、ソニック(ソニック・ザ・ヘッジホッグ)、カーバンクル(ぷよぷよ)、キュゥべえ(魔法少女まどか☆マギカ)、キャンディ(スマイルプリキュア!)など色々混じっている。

P72[編集]

P73[編集]

4コマ目[編集]

ダンボール「konozama
伝票「品名 アダルト抱き枕」
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「konozama」は「このザマ」と読み、下記の状況に陥った際にAmazonで予約してしまったことを自虐する表現。
「Amazon OK」を逆さにしたもので、予約商品をAmazonで発売前に予約して安心していたが発売日に届かず、最悪の場合は予約商品がAmazonに入荷されずに注文が一方的にキャンセルされてしまうことを意味する。

伝票はいわゆる「宅配テロ」のこと。
伝票の品名の所に中身の商品名を正直に書かれてしまい、購入者が恥ずかしい思い(宅配業者に知られる、家族が受け取ってしまい品名を見てしまう)をすること。ただし、Amazonでは伝票に品名は記載されないため、宅配テロになることは殆ど無い。

P74[編集]

4コマ目[編集]

丸京「中古のエロゲーで 処女キャラとの恋をしたり」[編集]

エロゲーソフトを持って息を荒くしているのは二十六日目に登場した読者。

ゲームのパッケージ[編集]

Tシャツに描かれたキャラクター[編集]

5コマ目[編集]

丸京「まだ ずっと夏休みの人が 夏休み終わっちゃうなーと呟いたり」[編集]

久米田先生の自虐ネタ。

6コマ目[編集]

丸京「東京駅で買った大阪の土産を 大阪土産として友達に渡したり」[編集]

東京駅の土産物売り場では各都道府県殆どの土産物が買える。また、東京駅周辺の日本橋、銀座界隈でも各都道府県の物産店が多い。

菓子「面白い□人」[編集]

吉本興業の子会社が大阪土産として製造販売している「面白い恋人」。
北海道・石屋製菓の銘菓「白い恋人」のパロディであるが、パッケージや商品名が酷似しているとして石屋製菓が損害賠償を求めて係争中である。

7コマ目[編集]

丸京「それでいいんですか!?」[編集]

聴かれないCDの売り上げでつかんだランキング入り[編集]

頻出のAKB48ネタか、K-POPアイドルか、もしくはアイドル声優やアニソンCDを保存用や何やらで一人で複数買うこと。

読者の天才的な解釈ですげーと言われる漫画家[編集]

さよなら絶望先生』完結の反響に対する久米田先生の自嘲か、もしくは当Wikiのようについ元ネタ探しを必要としてしまう作品構造そのものへの自虐でしょうか。

改造ツールで育てたLV99の勇者(9万9999G所持)[編集]

ファイナルファンタジーVII発売以降に流行したセーブデータ改ざんツール。
当然ゲームメーカー非公認ではあるが、正規のゲームソフトがないと使えないためマジコンとは違い法律での違法性はほとんどない。

このような物は使わず自分で努力しましょうとまでは言わないにしても、現在のゲーム機はネットに繋ぐ機能があるため、改造したデータで繋ぐと最悪の場合相手のゲーム機やソフトを壊したりして他人に迷惑がかかります。せめて改造したデータで他人と通信することだけは絶対にやめましょう。

ときめきメモリアルの改変セーブデータを格納したメモリーカードを販売し、訴えられて敗訴した事例があります。
[ときめきメモリアルメモリーカード事件 WikiPedia.ja]

ネットオークションで買った芸能人のサイン色紙[編集]

芸能ニュースにばかり話題を提供するハイパーメディアクリエイター[編集]

女優の沢尻エリカの夫である高城剛のこと。
一時期、肩書きを自称「ハイパーメディアクリエーター」としていた。
だが肩書きよりも、沢尻エリカ関連の話題でしか名前を聞かないことに由来する。
2012年9月現在、沢尻エリカと別居中。

カンボジア元代表候補・猫ひろしと4.2195kmを走るお台場合衆国マラソン[編集]

フジテレビの夏イベント「お台場合衆国2012」にて、8月1日に行われたマラソン企画「猫ひろしとお台場を走ろう!」。
フルマラソンの10分の1の距離となる4.2195kmを、申し込んだ一般客と走るという企画だった。

猫ひろしは30歳のときに番組企画でマラソン大会に参加したことがきっかけで本格的にマラソンランナーを目指すようになり、32歳で参加した2010年東京マラソンでは3時間切りを達成[5]。同年12月に出場したアンコールワット国際ハーフマラソンで3位に入賞したのをきっかけにカンボジア陸連からオリンピック代表への打診があり、これを受けた猫は2011年にカンボジア国籍を取得してロンドンオリンピック出場を目指し、2012年3月には出場選手に内定した(選手としての参加であるため、大会では本名のKuniaki Takizaki:瀧崎 邦明を名乗っている)。
しかし、出場選手決定の経緯に不透明さがあることや倫理的な問題が指摘され、5月に国際陸連が猫に参加資格が無い[6]と判断し、ロンドンオリンピックには出場できなかった。

追記:ロンドン五輪出場がかなわなかった後も猫は地道な活動を続け、2013年にミャンマーで開催された東南アジア競技大会のカンボジア代表選考会では2時間36分39秒で優勝し、カンボジア代表に正式選出(東南アジア競技会では4位入賞)。翌2014年に韓国で開催されたアジア競技大会でもカンボジア代表として出場(順位は14位だったが、タイムは東南アジア競技会の時より縮めている)。2015年東京マラソンでは自己ベストを更新し2時間30分切りを達成。2016年のリオデジャネイロ五輪では念願かなってカンボジア代表選手の一員として出場。5キロ地点では最後尾の155位になったが、40キロ地点で140位まで順位を上げ、139位で完走。タイムは2時間45分55秒だった。

誕生から50年が経つ“新”体操[編集]

音楽に合わせ道具を使いながら行う体操競技のこと。
1960年代にソ連で発祥し、1963年に世界大会が初めて開催された。日本では1968年に全日本学生選手権で初めて競技が行われ、この際に旧来の体操競技と比べて「新体操」と呼ばれるようになった。
なお、競技名の「新体操」は日本だけの呼び方で、欧米では「律動体操(リズミック体操)」[7]、中国では「芸術体操」などの呼び方がされる。

授かり婚新婦が歩くヴァージンロード[編集]

結婚式の通路を指す「ヴァージン・ロード」は新婦の汚れない純潔を象徴する和製英語
「授かり婚」はできちゃった婚をマイルドにした呼び方。

なお、英語では単に「ウェディング・アイル」(結婚式の通路)と呼ばれ、処女(バージン)が歩くという意味合いはない。

“君にもできる”とオススメされるが、実は無資格でも就職可能な歯科助手[編集]

歯科助手は歯科医院の受付・応対や、器具の準備、院内の清掃などが業務のため、就職に際して資格は必要ない。
ただし、国家資格である歯科衛生士と直接関わる仕事のため、歯科業務の講習や実習訓練などにより日本歯科医師会が歯科助手の資格認定を行っており、資格を持っていたほうが就職に有利となる。

P75[編集]

1コマ目[編集]

手寅「実力は努力によってあとからついてくることもある 谷口くんみたいに」[編集]

ちばあきおの漫画『キャプテン』の初代主人公である谷口タカオのこと。
2、3コマ目で手寅が語っているように努力して墨谷二中を鍛え上げ、青葉学院と熱戦を繰り広げた。

P76[編集]

P77[編集]

1コマ目[編集]

マリーさんの戦いはこれからだ!
ご愛乳ありがとうございました。
[編集]

少年誌の打ち切り風。

2コマ目[編集]

木胡桃「諦めたら そこで終了だって言いつつ諦めが早いのが少年誌ですからね」[編集]

SLAM DUNK』の安西光義の台詞から(台詞の詳細はさよなら絶望放送第165回参照)。

あきらめたらそこで試合終了だよ

台詞に合わせ、木胡桃が安西先生風の眼鏡とヒゲをつけている。

P78[編集]

1コマ目[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

かつて金メダルを公衆電話に置き忘れたアマレス選手もいましたね。伝統か![編集]

ソウルオリンピックのレスリング(フリースタイル)48kg級の金メダリスト・小林孝至のこと。
上野駅の公衆電話に金メダルを入れたバッグを忘れ、その後無事届けられたというエピソードが有名。

メダル紛失について最近では、メキシコシティオリンピックの重量挙げフェザー級の銅メダリスト・三宅義行の紛失が話題となった。
娘の三宅宏実がロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した際に、父親のメダルが行方不明として話題となり、後に故郷の宮城県の郷土資料館に保管されていることがニュースになった。

ちなみに金メダルは表面が金メッキで中身は銀であり、素材価格的には決して一万円を超える事は無いのもあって金メダリストはメダルにあまり頓着しないそうである。

義務?[編集]

今話の覆面落語家[編集]

P78の1,3,5コマ目[編集]

かゆいところ[編集]

アニメとの連動[編集]

アニメに登場したネタが各所に散りばめられている。

P68の1コマ目[編集]

第七席に登場したマグロ。

P69の7コマ目[編集]

第八席に登場した魔梨威のメイド服。

P70の1コマ目[編集]

第二席に登場した田無タワー。

P71の4コマ目[編集]

第二席に登場したノッポン兄弟。

P72の6コマ目[編集]

第八席に登場したカレンダー

P74の8コマ目[編集]

第八席に登場した山下

P77の2コマ目[編集]

第四席に登場した銀河3号

P77の7コマ目[編集]

第八席に登場したヤツメウナギ。

P78の1コマ目[編集]

第八席に登場したザザムシ。
ポスターは実際にミミズを食べる無茶映画として現在もカルト好みのファンの間で名高い『ミミズバーガー』も意識したデザイン[8]


三十八日目/夢金メダル~
三十七日目/イ田祭三十九日目/高原清水
  1. 1968年のメキシコシティオリンピックにて男子200m走で1位と3位になった2人の黒人選手(アメリカ国籍)がメダル授与の際に「ブラックパワー・サリュート」を行ったことで選手資格剥奪処分となった事例が有名。ブラックパワー・サリュートはアメリカの公民権運動において黒人差別への抗議を示すために拳を頭上に掲げる示威行為で、オリンピックの表彰台で2人の選手は黒手袋(片方の選手が忘れたため二人で片手ずつ着用)と黒靴下を履いてこの行為を行った。2012年現在の規則では、メダル授与の際にはユニフォーム以外の私物を持ったり身に着けたりすることは禁じられている。
  2. 読みはパク・チョンウもしくはパク・ジョンウ。
  3. リオネル・メッシ選手が母親の誕生日を祝うメッセージを見せた際にも、スペインのサッカー協会が同選手に処分を下している。
  4. 大韓サッカー協会の声明において「比較的軽い懲罰」と表現されている。
  5. フルマラソンで3時間を切るのは一般ランナーにとっては至難の技で、2010年東京マラソンでは全出走者35028人のうち3時間未満の完走者は499人(全体の1.7%)だった。
  6. 代表選手としての経歴がないこと、国籍取得から1年未満であること、居住・活動拠点がカンボジアにないことが理由。ただしカンボジア側からの批判は殆ど無かった。
  7. 英語は「Rhythmic gymnastics」、仏語は「Gymnastique rythmique」、独語「Rhythmische Sportgymnastik」。
  8. 原題は『THE WORM EATERS』だが、インパクトを求めた配給会社が『ミミズバーガー』と邦題をつけたことで、後の都市伝説の元ネタになった経緯がある。かってに改蔵第161話も参照。