京都アニメーション

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京都アニメーション(きょうとアニメーション)[編集]

~商号 ~本社所在地 ~設立年月日 ~事業内容 ~代表者 ~資本金
CENTER:株式会社京都アニメーション CENTER:京都府宇治市木幡大瀬戸32番地 CENTER:1985年7月12日 CENTER:アニメーション制作 CENTER:代表取締役・八田陽子 CENTER:10,000,000円


アニメーション制作会社。通称「京アニ」「京都さん」。

沿革[編集]

現在の代表取締役である八田陽子が1981年に近所の主婦らとタツノコプロやサンライズの作品の仕上げの仕事を始める。
1985年7月12日に有限会社として法人化され、1986年から他社の動画の下請けを始め、1990年代からは演出、作画、仕上げ、背景、撮影などを自前で行える体制を整え、グロス請けを行うようになった。
その頃から質の高い仕上げに業界から高い評判になり、仕事の依頼が絶え間なく飛び込んでくるようになった。
2003年に「フルメタル・パニック? ふもっふ」でテレビアニメの元請制作を始めると、2作目となった「AIR」で高い作画能力と巧みな演出能力が評価され、アニメファンにも大きく名を知られるようになると、以降も「涼宮ハルヒの憂鬱」、「らき☆すた」、「CLANNAD」、「けいおん!」など大ヒット作を次々と連発し、多くのファンを獲得。
涼宮ハルヒの憂鬱」、「らき☆すた」、「けいおん!」のようにアニメの枠を越えて社会現象になった作品も多くあるなど、アニメファン以外から大きな注目を集めているアニメ制作会社の一つとなっている。
なお、元請制作開始後は他社のグロス請けを行うことはほとんどなくなり、現在は「クレヨンしんちゃん」で行っている以外はほとんど行っていない。
また、会社が地方にあるために他のアニメ会社にあるような外注に出す事はほとんどなく、ほとんどの工程を自社で行っている。

突然の放火被害、1日で失われた膨大な人員と制作資料[編集]

2019年7月18日の午前10時30分頃、40L分のガソリンの缶を持った41歳の男が第1制作スタジオの入口にガソリンを撒き放火。火傷しながらもすぐに逃走するものの、そこに居合わせた複数のスタッフによって男は取り押さえられた。 しかし、ガソリンの引火性から炎はたちまち拡大し、第1スタジオは全焼の被害となった。

不幸なことに、その日の時間は取材が入る影響のためか、本来は機能しているセキュリティシステムが停止していた状態で入口に放火犯が侵入されたのである。また、屋上へのドアはカギがかけられていたため、消防法で異常がないと判断されていたこの建物の構造の影響もあって脱出すらできず、多くのスタッフが炎や煙の一酸化中毒によって犠牲となった。 この放火がもたらした被害は、死者34名と総スタッフの25%近くに及び、重傷者も30名以上。しかも精鋭陣が集まる第1スタジオの大半のスタッフが焼死しており、実質スタッフの大半を失ってしまう事態になってしまった。 さらに社長の「一切合切ダメ」発言もあり、スタジオ内のコンピューターも軒並み破壊され、制作した過去のアニメ資料の大半を失うという、日本のアニメ界の歴史を変えた宝物が失われるという最悪の結果をもたらした(奇跡的に、サーバーは焼損を免れ、原画や絵コンテなどデータ欠損なく回収に成功)。放火による被害でも、平成以降最悪の被害である。 上記の被害から被害額は莫大な額で、会社の倒産も示唆されたほど、アニメ業界にとっても多大な損失である。

放火犯の41歳の男・青葉真司はさいたま市に住み精神異常があった。また、職業に就いたことが無く過去に強盗での前科があった。犯行においては「パクりやがった」など言っていたが、詳細はまだ不明ながら恨みがあったと考えられる。捜査関係者への取材によれば、数日前から第1スタジオの周辺を下見しており、携行缶を購入しており、犯行に及ぶ30分前にガソリンを購入していたことが判明。ガソリン以外にも複数の刃物などの凶器も携行しており、以上から強い犯行性があったことが窺える。

このような事態に各アニメ界の制作団体や声優、世界中のファンや企業、果ては国家規模で哀悼の声が寄せられた。アメリカではすぐさまクラウドファンディングを設け、24時間で1億円以上の金額が集められた。 「兵器も使わずたった1人によって一企業が壊滅レベルに追い込まれた」というテロ規模に等しい行為と言われることも、放火事件として見ても一線を超える異常事態な内容であることが示されている。

アニメイトにて、京都アニメーションを支援する募金が設けられていた。

復活へ向けるも、苦渋の選択が待ち受ける[編集]

犠牲者の公表を求めるなど、マスコミの行動の問題や報道の意義に対して賛否両論が寄せられた。

放火犯の青葉も放火の際に負傷していたため入院していたが、その後は(寝たきりに近い状態ではあるものの)勾留や取り調べに耐えられるまでに回復したと警察が判断したことで、2020年5月27日に青葉の逮捕に至った。 「自分には失う物はない」「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思い実行した」ことから、上記の項目と合わせ強い犯行性が認められた。 入院中は「他の人にこんなに優しくされたことはなかった」と言うなど、過酷な家庭環境に振り回されていた過去があったという。 いわゆる2008年の秋葉原で起こった殺人事件と似た「無敵の人」に分類される凶悪な犯罪と考えられ、これからも歪んだ社会から生まれた「無敵の人」による、類似した犯罪が生まれる恐れがある警鐘ともいえるだろう。

第1スタジオは2020年4月までに跡形もなく解体となったことで、更地の利用は未定。
当初は公園に変える予定であったが、2019年12月にその地域に住む地元の町内会から「慰霊碑など建てないで」「私たちの日常を脅かす場所になってほしくない」といった旨の要望が寄せられた。
事件後に訪れた人々の素行・マナーの問題から、不特定多数の人々の行動で付近に住む住民に迷惑をかけている、などが理由だという。
「放火があった事故物件」ということもあって土地を買うのは敬遠されやすいのもあり、第1スタジオ跡地を実質的に利用できないのも同然という、被害を受けたのに苦渋の選択を迫られている現状である。

この放火事件の内容と影響から、2020年2月1日から総務省消防庁の改正省令により、ガソリン販売の規制を強化する形となった。車への給油を除き、携行缶などに入れて売る際に購入者の身元や使用目的を確認し、記録を保存することを事業者に義務付ける形とした。

久米田康治との関連[編集]

大ヒットした作品が多いために原作、アニメ、ラジオ問わずに京都アニメーション制作のアニメをネタにする事が非常に多く、「京都アニメーション」の名前もよく出てくる。
また、高い作画能力などからアニメでは制作側からの自虐ネタや比較ネタとして登場する事が多い。