仮面ライダー
仮面ライダー[編集]
石森章太郎(現:石ノ森章太郎)原作[1]の特撮TVドラマであり、主人公の名称。
また、テレビ放送に先駆けて連載された漫画作品の名称であり、これが一般に原作版と呼ばれている。
漫画版は講談社の「週刊ぼくらマガジン」にて、1971年第16号から1971年第23号まで連載。後に同誌の休刊に伴い「週刊少年マガジン」へと移籍し、1971年第23号から1971年第53号まで連載された。
全6エピソード40話。
作品概要[編集]
当初からドラマ化を前提としてTV局と東映の主導で企画が立ち上がった作品であり、石ノ森章太郎による漫画版は通称「原作版」と呼ばれるが、実質的にはメディアミックス作品となる[2]。しかし、単発の読みきり作品である『スカルマン』からフィードバックされた「仮面を被った異形のヒーロー」という意匠[3]や、自身のライフワーク『サイボーグ009』と根幹を同じにする「改造人間の苦悩と戦士の業」・「文明社会への批判」、そして『章太郎のファンタジーワールド ジュン』にも通ずる実験的な画面構成など、石ノ森イズムともいうべき要素が全編に散りばめられた作風は、前半の主人公・本郷猛が志半ばで戦死してしまうという衝撃的な展開も含め、今なお人気が高い。
特撮版が初の「ダブルライダー編」を迎える直前で連載は終了し、以降はすがやみつるをはじめとする石森プロスタッフの手により、特撮版の世界観に合わせた物語が児童誌を中心に展開していくこととなる。
なお、長大なシリーズと化した特撮版に比して、石ノ森自身が漫画執筆を手掛けたライダーは無印の他に『仮面ライダーアマゾン[4]』、『仮面ライダーBlack[5]』、そして無印をベースに番外編として描かれた『仮面ライダー「絵コンテ漫画」』の4作品と少ない。
近年は島本和彦、村枝賢一、江川達也といった著名な作家がコミカライズを手掛けている。
あらすじ[編集]
城北大学一の秀才にして超一流のモトクロスレーサー・本郷猛は、世界征服を目論む悪の秘密結社「ショッカー」により拉致され、5万ボルトの電流にも火傷ひとつ負わない超人へと改造されてしまう。彼を組織の傀儡とすべく脳改造に着手する「ショッカー」だったが、本郷の恩師である緑川博士の妨害工作により失敗し、彼らの脱走を許してしまった。
以後、本郷は改造された肉体と実家の莫大な財産を武器に、大自然の使者「仮面ライダー」となって「ショッカー」との孤独な戦いの日々に身を投じていく。
「ショッカー」の計画を次々と叩き潰してきた本郷の前にある日、自身と同じ能力を秘めた12人の「仮面ライダー」が出現。その追撃を辛くも退け帰還した本郷へ、一文字隼人と名乗る新聞記者が取材を申し込んできた…。
実写版[編集]
- テレビシリーズ
~題名 | ~発表(初出)年 | ~話数 | ~キー局 | ~主演 | ~備考 | h |
仮面ライダー | CENTER:1971年 | CENTER:98話 | CENTER:MBS-NET | CENTER:藤岡弘 佐々木剛 |
||
仮面ライダーV3 | CENTER:1973年 | CENTER:52話 | CENTER:MBS-NET | CENTER:宮内洋 山口暁 |
||
仮面ライダーX | CENTER:1974年 | CENTER:35話 | CENTER:MBS-NET | CENTER:速水亮 | ||
仮面ライダーアマゾン | CENTER:1974年 | CENTER:24話 | CENTER:MBS-NET | CENTER:岡崎徹 | 「腸捻転解消」と呼ばれるネットチェンジ[6]のため打ち切り | |
仮面ライダーストロンガー | CENTER:1975年 | CENTER:39話 | CENTER:MBS-TBS | CENTER:荒木茂 | ||
仮面ライダー (スカイライダー) |
CENTER:1979年 | CENTER:54話 | CENTER:MBS-TBS | CENTER:村上弘明 | ||
仮面ライダースーパー1 | CENTER:1980年 | CENTER:48話 | CENTER:MBS-TBS | CENTER:高杉俊介 | ||
仮面ライダーBLACK | CENTER:1987年 | CENTER:51話 | CENTER:MBS-TBS | CENTER:倉田てつを | ||
仮面ライダーBLACK RX | CENTER:1988年 | CENTER:47話 | CENTER:MBS-TBS | CENTER:倉田てつを | ||
仮面ライダークウガ | CENTER:2000年 | CENTER:49話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:オダギリジョー | 平成仮面ライダー第1作 | |
仮面ライダーアギト | CENTER:2001年 | CENTER:51話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:賀集利樹 | ||
仮面ライダー龍騎 | CENTER:2002年 | CENTER:50話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:須賀貴匡 | ||
仮面ライダー555-ファイズ- | CENTER:2003年 | CENTER:50話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:半田健人 | ||
仮面ライダー剣-ブレイド- | CENTER:2004年 | CENTER:49話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:椿隆之 | ||
仮面ライダー響鬼-ヒビキ- | CENTER:2005年 | CENTER:48話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:細川茂樹 | ||
仮面ライダーカブト | CENTER:2006年 | CENTER:49話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:水嶋ヒロ | ||
仮面ライダー電王 | CENTER:2007年 | CENTER:49話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:佐藤健 関俊彦 |
||
仮面ライダーキバ | CENTER:2008年 | CENTER:48話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:瀬戸康史 | 石ノ森章太郎生誕70周年記念作品 | |
仮面ライダーディケイド | CENTER:2009年 | CENTER:31話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:井上正大 | 平成仮面ライダー10周年記念作品 | |
仮面ライダーW-ダブル- | CENTER:2009年 | CENTER:49話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:桐山漣 菅田将暉 |
本作品より9月スタートとなる | |
仮面ライダーOOO-オーズ- | CENTER:2010年 | CENTER:48話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:渡部秀 | 第29話でシリーズ通算1000回を達成 | |
仮面ライダーフォーゼ | CENTER:2011年 | CENTER:48話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:福士蒼汰 | 仮面ライダー40周年記念作品 | |
仮面ライダーウィザード | CENTER:2012年 | CENTER:53話[7] | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:白石隼也 | ||
仮面ライダー鎧武-ガイム- | CENTER:2013年 | 47話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:佐野岳 | 本作品より10月スタートとなる | |
仮面ライダードライブ | CENTER:2014年 | CENTER:48話[8] | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:竹内涼真 | ||
仮面ライダーゴースト | CENTER:2015年 | CENTER:50話[9] | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:西銘駿 | ||
仮面ライダーエグゼイド | CENTER:2016年 | CENTER:44話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:飯島寛騎 | 仮面ライダー45周年記念作品 「ビルド」の放送時間移動による視聴率対策のため8月いっぱいで終了 | |
仮面ライダービルド | CENTER:2017年 | CENTER:49話 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:犬飼貴丈 | 8年ぶりの9月スタート 本作品第5話(2017年10月1日)より日曜9:00に移動[10] | |
仮面ライダージオウ | CENTER:2018年 | CENTER:テレビ朝日 | CENTER:奥野壮 | 平成仮面ライダー20周年記念作品 |
アニメ版[編集]
- OVA
~題名 | ~発表(初出)年 | ~発売元 | ~主演 | ~備考 | h |
仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男[11] |
CENTER:1993 | CENTER:バンダイビジュアル | CENTER:小野寺丈 小林昭二 |
CENTER: |
久米田康治との関連[編集]
久米田先生は無印オンエア時4歳とド直球世代なためか、比較的ネタに用いることが多い。
かってに改蔵 作品内にて[編集]
勝改蔵が改蔵人間であると思い込む設定は、『仮面ライダー』のパロディである。
アニメ版「かってに改蔵」との関係[編集]
OP映像が『仮面ライダー555』OPのパロディになっている。
また、OPラストのナレーションは原作第2話での『仮面ライダー』第1作OPのナレーションのパロディを改稿したものになっており、蝙蝠男(人間蝙蝠)、さそり男、かまきり男らしき怪人もシルエットで登場している。
筆文字によるスタッフ表記は『仮面ライダー響鬼』からの引用であろうか?
主題歌担当の水木一郎は『X』、『ストロンガー』[12]、『スカイライダー』のOPとEDテーマを熱唱。
無印、『V3』、『スーパー1』、『RX』でも挿入歌ヴォーカリストとして参加している。
改蔵声優の出演[編集]
- ダニー・チョウ/仮面ライダーアックス(『仮面ライダードラゴンナイト』)
- ジーク/仮面ライダー電王ウイングフォーム(『仮面ライダー電王』)
- タツロット(『仮面ライダーキバ』)
- ジャガーロード パンテラス・ルテウス、シーアーチンロード エキヌス・ファメリカ―レ(『仮面ライダーアギト』)
さよなら絶望先生 作品内にて[編集]
アニメ版「さよなら絶望先生」との関係[編集]
シリーズ通して背景ネタ&羅列ネタで、番組と同時期に放送されている平成ライダーに関したものが使われていた。
特に目立つものとしては、俗・第01話Aパートで描かれた所謂「旧1号ライダー編」のパロディが挙げられる。
絶望声優の出演[編集]
神谷自身も特撮ファンで、鈴村健一と共に特撮ラジオ「仮面ラジレンジャー」のパーソナリティを務めている。
- ラジオDJ(『仮面ライダー THE FIRST』)
- ゴーストイマジン/仮面ライダー幽汽(劇場版『さらば仮面ライダー電王 ファイナルカウントダウン』)
- クリス・ラミレス/仮面ライダースティング(『仮面ライダードラゴンナイト』)
- 仮面ライダー2号(『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』)
- キバーラ(『仮面ライダーディケイド』)
- ケイス/仮面ライダーセイレーン(『仮面ライダードラゴンナイト』)
- キバット(『仮面ライダーキバ』)
- シャドウイマジン(劇場版『さらば仮面ライダー電王 ファイナルカウントダウン』)
- ジェイムズ・トレードモア(JTC)/仮面ライダーストライク(『仮面ライダードラゴンナイト』)
- デェムシュ(『仮面ライダー鎧武』)
- デュデュオンシュ(『仮面ライダー鎧武』)
- ナレーション(『仮面ライダークウガ』、『仮面ライダーW』)
- ラウズアブソーバー音声(『仮面ライダー剣』)
- ン・ガミオ・ゼダ(『仮面ライダーディケイド』)
- ガイアメモリ音声(『仮面ライダーW』)
- 仮面ライダーコア(『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』)
『仮面ライダー555』のファンでもある。そのこともあってか、『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』に1万人のエキストラの1人として参加したことがある。
Webラジオ「さよなら絶望放送」との関係[編集]
下記の通りコンスタントにネタとして使われることが多い。
また、ライダーシリーズを出典元とする絶望ネームを好んで使うリスナーが多いのも特徴的である。
- OPドラマ
- 第89回ではライダーの原典である『スカルマン』をネタに絡め、一旧が「ディケイドよりスカルマン!」と主張している。
- 第97回では『仮面ライダーカブト』の能力設定であるキャストオフと脱衣フィギュアを絡めたネタが寄せられ、第162回でも同様のネタが採用されている。
- 第108回では結末を劇場版へとスキップした事で巻き起こった『仮面ライダーディケイド』最終回騒動がネタに組み込まれた。
- OPトーク
- 今週の標語
- 第22回『仮面ライダー剣』のオンドゥル語。
- 第30回『仮面ライダー電王』のモモタロスの決め台詞「最初からクライマックスだぜ!」
- 第44回『仮面ライダーキバ』のキバットIII世の決め台詞「キバっていくぜ!」
- 第98回『仮面ライダーディケイド』の主人公・門矢士の決め台詞「通りすがりの仮面ライダーだ」
- 第154回『仮面ライダーW』の決め台詞「お前の罪を数えろ」
- CM
- 第61回では無印『仮面ライダー』のオープニングナレーションがネタに用いられた。
- 藤吉ハルミの憂鬱
- 良子・不良子・普通の子!
- 第173回では『仮面ライダーディケイド』の「ライダー大戦」にちなんだネタが寄せられた。
- お別れの一言
- 第22回『仮面ライダー電王』のリュウタロスの決め台詞「答えは聞いてない」
- 第98回『仮面ライダー電王』ソードフォームの決め台詞「俺、参上!」
- 第140回『仮面ライダーストロンガー』の名乗り「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ~」
- 第154回『仮面ライダーW』の主人公・左翔太郎の台詞「それがハードボイルドだ」
じょしらく声優の出演[編集]
- 園田真理(少女時代)(『仮面ライダー555』)※八武崎碧名義、実写出演
- ユルセン(『仮面ライダーゴースト』)※声優として出演
- 警官(『仮面ライダー』)※実写出演
- 井口祐一(医師役)
- カットンバグスター(『仮面ライダーエグゼイド』)19話出演
- ↑ 特撮版の企画(キャラクターデザインおよび設定)に携わった。
- ↑ ただし、公式でも原作漫画として扱われている場合がある。
- ↑ 企画段階ではスカルマンのデザインを流用したもの(名称も「仮面ライダースカルマン」)だったが、テレビ局側から既存作品からのデザインの流用や骸骨の意匠に難色が示されたため、石ノ森によって昆虫(バッタ)をモチーフとした現在の意匠が誕生した。
- ↑ ペン入れ担当は石川森彦。
- ↑ 漫画版は小文字表記。
- ↑ 1975年3月31日まで毎日放送(MBS)がNET(テレビ朝日)系列、朝日放送(ABC)がTBS系列だった。
- ↑ 厳密には全51話で、第52話と第53話は平成仮面ライダー登場の特別編。
- ↑ 厳密には全47話で、第48話は次回作の「仮面ライダーゴースト」が登場する特別編。
- ↑ 厳密には全49話で、第50話は次回作の「仮面ライダーエグゼイド」が登場する特別編。
- ↑ 平成ライダー開始時は日曜8:00~放送。
- ↑ 「コミックボンボン」連載作品『仮面ライダーSD マイティライダーズ』のアニメ化。
- ↑ 堀江美都子とのデュエット曲を含む。