北朝鮮

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北朝鮮(きたちょうせん)[編集]

概要[編集]

朝鮮民主主義人民共和国の通称。朝鮮半島の北側を統治する社会主義共和制国家。
最高指導者は金正恩[1]
軍事境界線(通称:38度線)を挟み大韓民国の統治区域と対峙している。


成立と南北分断[編集]

第二次世界大戦末期の1945年8月にソビエト連邦が大日本帝国に宣戦布告を行い満州国および日本領へ侵攻し、朝鮮半島の北緯38度線以北を占領した。以降、ソ連の後押しを受けて北朝鮮労働党を創設した金日成が臨時政府の指導者となる。
1948年にアメリカ軍政下の朝鮮半島南部において大韓民国が成立すると、これに反発する形で朝鮮民主主義人民共和国を建国し、共産主義勢力を糾合して朝鮮労働党を設立した。

1950年に朝鮮戦争を起こして韓国へ侵攻し朝鮮半島統一に目前まで迫るも、アメリカ軍の介入により一転して敗勢に陥り、中華人民共和国の支援を受けて戦線が膠着化した。1953年に国連軍[2]と38度線付近の板門店で休戦協定を結び、これにより軍事境界線[3]による朝鮮半島の南北分断が決定的となった。
なお、朝鮮戦争は休戦協定による停戦状態であり、現在に至るまで継戦状態にある。

独裁体制と世襲[編集]

金日成は独裁体制の確立に努め、1972年に憲法を公布して新設した国家主席に就任し、マルクス・レーニン主義から離れて「&ruby(チュチェ){主体};思想」を国家の新理念に据えた。しかし、80年代には他の社会主義国家の停滞・崩壊もあって韓国が国力を上回る事態となり、1991年のソ連崩壊を受けて北朝鮮の経済体制も破綻状態に陥った。
1994年に金日成が没すると金正日が後継者となるが、国内の食糧危機は改善できず数十万から百万人規模の餓死者を出すなど困窮を極め、中国・韓国などから経済支援を受ける。金正日体制では「先軍政治」を提唱し、軍事優先の国家体制を敷いてミサイル開発や核開発等を推し進めた。
2011年に金正日が死去し、三男の金正恩が後継者となった。

国際関係[編集]

日本[編集]

日本政府は日韓基本条約で韓国を朝鮮半島唯一の国家と認定しているため、北朝鮮を国家として承認しておらず地域として扱っている。
2002年の小泉純一郎首相(当時)による訪朝で、北朝鮮側は拉致問題を認めて5名の拉致被害者を返還した。
しかしその後、拉致問題協議や日朝国交正常化交渉が暗礁に乗り上げ、2006年以降にミサイル実験・核実験問題などが発生したことから経済制裁を実施している。

友好国[編集]

建国の後ろ盾となったソ連と「ソ朝友好協力相互援助条約」を結び、ソ連崩壊後のロシアとは軍事同盟条項を省いた「ロ朝友好善隣協力条約」を締結している。
朝鮮戦争の支援を受けた中国とは「中朝友好協力相互援助条約」を結んでおり、血盟関係にある。

国家犯罪[編集]

1970年代より日本人・韓国人・レバノン人などの外国人拉致が行われるようになり、被害国との間で政治問題へと発展した。2000年代には中国人拉致問題も発生している。
また、1987年の大韓航空機爆破事件を受け、アメリカは1988年より「テロ支援国家」に認定[4]していた。
ほかにも、ドル紙幣偽造、麻薬やミサイルなどの違法な輸出、ミサイル・核などの軍事用機器の密輸入などが報告されている。

久米田康治との関連[編集]

かってに改蔵作中にて[編集]

特に負けても構わない戦いがそこにはある作中にて[編集]

さよなら絶望先生作中にて[編集]

金正日、金正日の長男である金正男テポドン、金正日の後継者となった金正恩などがネタにされる。
金正男は2001年の密入国未遂事件から舞浜関連ネタで、テポドンは藤子・F・不二雄の漫画『T・Pぼん』と捩られて登場する事が多い。

アニメ『さよなら絶望先生』との関連[編集]

じょしらく作中にて[編集]

アニメじょしらく作中にて[編集]

せっかち伯爵と時間どろぼう作中にて[編集]

  1. 役職は朝鮮人民軍最高司令官、朝鮮労働党第一書記、朝鮮労働党中央軍事委員会委員長、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会第一委員長。
  2. 当時の韓国大統領の李承晩は休戦協定に同意したのみで、調印には加わらなかった。
  3. 米ソの分割占領では北緯38度線で区切られたが、軍事境界線は休戦協定時の最前線がそのまま用いられた。このため停戦ラインは厳密に北緯38度線で区切られているわけではないが、38度線付近に収まっているため、通称として38度線と呼ばれる。
  4. 2008年に解除。