機動戦士ガンダムSEED

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機動戦士ガンダムSEED(きどうせんしガンダムシード)[編集]

原作・矢立肇、富野由悠季、監督・福田己津央、制作・サンライズによるロボットアニメ。
2002年10月から2003年9月にMBS/TBS系列で全50話が放送された。平均視聴率は6.1%。
スペシャル・エディション(総集編)は全3部が発売されており、うち第1部と第2部はテレビで先行放送されている。
2011年にはHDリマスター版の発表とインターネット配信が開始され、2012年にはテレビ放送とBD‐BOX全4部の発売が行われた。


続編として『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が制作され、2004年10月から2005年9月[1]にTBSテレビ系列で全50話が放送された。平均視聴率は5.32%。
スペシャル・エディションは全4部で、すべてテレビでも放送された。
2012年末にHDリマスター化が発表され、2013年3月よりインターネット配信、同4月よりテレビ放送が開始されている。

メディアミックスとしてコミック等で『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』シリーズが展開されている。
また監督・西澤晋による、OVA『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』も全3話が有料配信及びパッケージ販売された。

劇場版の企画が2006年に発表されたが、その後音沙汰はない(後述)。

作品概要[編集]

「21世紀のファーストガンダム」を標榜し、「新しい世代に向けた、新たなスタンダードとなりうるガンダム」であり「原点回帰」を目指すとされていた。『SEED』では、キラとアスランを主人公に据えて『非戦』というテーマを描く」というメインテーマにのっとり作品前半はファーストガンダムのストーリーを踏襲した展開が続き、作品後半からは遺伝子操作された新人類と遺伝子操作を受けていない人類との対立や、地球と宇宙コロニーの、さらには中立国を巻き込んだ経済戦争などの要素が複雑に絡んだ『SEED』独自の世界観を作り出した。2004年東京国際アニメフェアでは、アニメーションオブザイヤーとテレビ部門の優秀作品賞の2冠を受賞している。


二作目の『SEED DESTINY』は好評であった『SEED』の続編として制作され、『SEED』の2年後の世界が舞台となっている。主人公[2]を新たに軍人の少年シン・アスカとし、前作の民間人であった主人公キラ・ヤマトとは違う新たな視点の物語として開始された。しかしながら、三者三様の群像劇として『SEED DESTINY』の主人公であるシン、前作の主人公であるキラ、キラの友人のアスランと、三人のキャラクターの視点で物語が展開するはずが、物語の中盤以降はザフト側はアスラン視点、アークエンジェル側がキラ視点で話が進んでいき、本来の主人公のはずだったシンがキラとアスランを目立たせるためのかませ犬な扱いとなった[3]。さらに、最終話では後日談が描かれないまま唐突に終わってしまい、後日談は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS』で補完されるなど、多くの視聴者を困惑させた。

2006年に劇場版の制作が発表されるも、ストーリー構成担当の両澤千晶が卵巣ガン摘出手術のために長期休養を余儀なくされてしまい、その間に制作スタッフの離散や、『ガンダムSEED』の放送局であるMBSがスポンサー契約を解除するなどしたため、劇場版制作を続けるのは困難となり、さらに、闘病生活を送っていた両澤千晶が、2016年に大動脈剥離で逝去したため、実質的に頓挫してしまった[4]

定まらぬ評価[編集]

ガンダム』シリーズは注目度の高いコンテンツであるため、各作品ごとに手厳しい評価を下すファンが多いことでも知られるが、ある程度の期間が経過すると作品をめぐる論争も沈静化する傾向にあった。
ところが『SEED』シリーズに関しては放送終了から数年の歳月を経た現在でも評価が一定しておらず、とりわけ続編の『SEED DESTINY』についてファン・アンチ双方の議論が白熱化し、ガンダム関連のコミュニティでは常に驚異的な伸びを見せ続けている。とはいえ、肯定派・否定派ともに同じ話題を無限ループの如く繰り返しているのが実情だが…。
また、Wikipediaをはじめとする中立的な観点から作品を解説する場において、主観的かつ感情的な書き込み(当然、発見しだい削除される行為)や、記事そのものの削除を行う輩が未だに絶えないことも、悪い意味での特徴といえる。

あらすじ[編集]

SEED

コズミック・イラ(C.E.)と呼ばれる宇宙時代、遺伝子操作により優れた人類を生み出す技術が実用化された。
その結果、通常の人類「ナチュラル」は遺伝子調整された「コーディネイター」に対し差別的偏見から迫害を加えるようになる。
コーディネイターはL5コロニー群・プラントに集うようになるが、地球側からの強権的な圧力に対抗し武力拡充による自治権獲得を目指し始めた。
C.E.70年、テロ事件「コペルニクスの悲劇」を受け地球連合が発足し、プラントに宣戦布告を行う。
2月14日にプラントのユニウスセブンを核攻撃する「血のバレンタイン」[5]が発生し、地球連合とプラントは血で血を洗う戦争状態に突入した。


戦争勃発から11ヶ月後のC.E.71年、中立国家オーブの資源衛星コロニー・ヘリオポリスにプラントの武装組織ザフト[6]が突然侵攻。
この混乱の中、ヘリオポリスに住む民間人のコーディネイターであったキラ・ヤマトはザフトの襲撃に偶然居合わせ、地球連合軍の新型モビルスーツ・ストライクを動かし敵を撃退。
しかし度重なる攻撃でヘリオポリスは崩壊し、戦争に巻き込まれた少年少女達は地球連合軍の戦艦アークエンジェルに乗り込んで地球連合軍のアラスカ基地へ向けての長い旅を始めることになる。
その操縦センスを買われアークエンジェルの軍属となったキラだが、ザフトには彼の幼少期の友人であったアスラン・ザラがいた。
かつて親友であった少年二人は、敵と味方に分れて戦いあうことになる…。

SEED DESTINY

C.E.71年9月、地球連合とプラントの戦いは三隻同盟の介入もあって一応の終結を迎えた。
しかし、憎しみ合うナチュラルとコーディネイターの争いの火種は消えることはなかった。
シン・アスカも、C.E.71年6月のオーブ解放作戦によるオノゴロ島攻防戦で家族を失い、オーブ連合首長国への怒りと自らの非力に対する絶望を胸にプラントへと渡ってザフトへ入隊していた。


C.E.73年10月、プラントのアーモリーワンが地球連合軍の特殊部隊ファントムペインに襲撃され、新型ガンダム3機が強奪される。
偶然居合わせたオーブのカガリ・ユラ・アスハとアスラン・ザラは戦闘に巻き込まれ、ザフトの新造戦艦ミネルバに避難する。
新型ガンダム・インパルスのパイロットとなっていたシンは、カガリやアスランに反発しながらファントムペインを追撃。
しかしその最中、ユニウスセブンの残骸が地球への落下軌道に入ったとの報せがもたらされた…。

スタッフ[編集]

企画:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:福田己津央
シリーズ構成:両澤千晶
キャラクターデザイン:平井久司
メカニックデザイン:大河原邦男、山根公利
チーフメカ作画監督:重田智
カラーコーディネーター(SEED):歌川律子、柴田亜紀子
色彩設計(DESTINY):柴田亜紀子、安部なぎさ
美術監督:池田繁美
撮影監督:葛山剛士
編集:森田清次(SEED)、野尻由紀子(DESTINY)
音響監督:浦上靖夫(SEED)、藤野貞義(DESTINY)
音楽:佐橋俊彦
音楽プロデューサー:野崎圭一(ビクターエンタテインメント)、篠原廣人(ソニーミュージックエンタテインメント)、真野昇(サンライズ音楽出版)
プロデューサー(SEED):竹田青滋(毎日放送)、古澤文邦(サンライズ)
プロデューサー(DESTINY):諸冨洋史(毎日放送)、丸山博雄(毎日放送)、佐藤弘幸(サンライズ)
エグゼクティブプロデューサー(DESTINY):竹田?滋(毎日放送)、宮河恭夫(サンライズ)
制作協力:創通エージェンシー、ADK
アニメーション制作:サンライズ
製作:毎日放送、サンライズ


メインキャスト[編集]

  • SEED
~キャラクター ~キャスト h
CENTER:キラ・ヤマト CENTER:保志総一朗
CENTER:アスラン・ザラ CENTER:石田彰
CENTER:ラクス・クライン CENTER:田中理恵
CENTER:カガリ・ユラ・アスハ
トリィ
CENTER:進藤尚美
CENTER:マリュー・ラミアス
ハロ(ピンク)
CENTER:三石琴乃
CENTER:ムウ・ラ・フラガ CENTER:子安武人
CENTER:ナタル・バジルール
フレイ・アルスター
CENTER:桑島法子
CENTER:サイ・アーガイル CENTER:白鳥哲
CENTER:ミリアリア・ハウ CENTER:豊口めぐみ
CENTER:イザーク・ジュール CENTER:関智一
CENTER:ディアッカ・エルスマン CENTER:笹沼晃[7]
CENTER:ニコル・アマルフィ CENTER:摩味(TV版)
朴?美(総集編)
CENTER:アンドリュー・バルトフェルト CENTER:置鮎龍太郎
CENTER:ラウ・ル・クルーゼ CENTER:関俊彦
CENTER:パトリック・ザラ CENTER:有本欽隆
CENTER:オルガ・サブナック CENTER:涼平[8]
CENTER:シャニ・アンドラス CENTER:宮本駿一[9]
CENTER:クロト・ブエル CENTER:結城比呂[10]
CENTER:ムルタ・アズラエル CENTER:檜山修之
CENTER:ウズミ・ナラ・アズハ CENTER:大川透
CENTER:レドニル・キサカ CENTER:千葉一伸
  • SEED DESTINY
~キャラクター ~キャスト h
CENTER:シン・アスカ CENTER:鈴村健一
CENTER:ルナマリア・ホーク CENTER:坂本真綾
CENTER:レイ・ザ・バレル CENTER:関俊彦
CENTER:タリア・グラディス CENTER:小山茉美
CENTER:メイリン・ホーク
ハロ(赤)
CENTER:折笠富美子
CENTER:ミーア・キャンベル CENTER:田中理恵
CENTER:ハイネ・ヴェステンフルス CENTER:西川貴教
CENTER:ギルバート・デュランダル CENTER:池田秀一
CENTER:ネオ・ロアノーク CENTER:子安武人
CENTER:スティング・オークレー CENTER:諏訪部順一
CENTER:アウル・ニーダ CENTER:森田成一
CENTER:ステラ・ルーシェ CENTER:桑島法子
CENTER:ロード・ジブリール CENTER:堀秀行
CENTER:ユウナ・ロマ・セイラン CENTER:野島健児
CENTER:トダカ CENTER:一条和矢

久米田作品出演声優の出演は以下の通り。

絶望声優
改蔵声優
じょしらく声優

外伝作品には下記の声優が出演している。

絶望声優
じょしらく声優

久米田康治との関連[編集]

かってに改蔵 作品内にて[編集]

後期頃に神崎美智子絡みのネタとして使われていた。

さよなら絶望先生 作品内にて[編集]

初期頃に度々藤吉晴美の同人誌関連のネタとして登場していた。

アニメ「さよなら絶望先生」 作品内にて[編集]

アニメ第一期において、第二話で主要キャラであるイザークとディアッカのセリフが黒板ネタとして使われ、第九話でSEEDの能力覚醒(通称種割れ)の演出がパロディネタとして使われた。

Webラジオ「さよなら絶望放送」放送内にて[編集]

第51回のサブタイトルに、主人公のキラ・ヤマト役を演じた保志総一朗の名字が使われ、この時のOPドラマでも彼の名前が話題として登場した。

  1. 厳密には10月1日。
  2. 福田監督はTwitter上で『SEED DESTINY』の主人公が誰なのかについて質問を受けた際に、全てのドラマにおいて主人公という役は存在しない旨を発言している(⇒★>https★>https)。ただし、福田監督は『SEED』リマスター版のトークライブイベントにて、キラとアスランの二人を主人公とみなしている発言をしているため、主人公という概念についてのこの発言は詭弁ではないかという論議を巻き起こした。
  3. 第3クール以降のOPのタイトルバックに登場する主人公機がキラ・ヤマトのストライクフリーダムに変更されている。また、EDテロップのキャスト表示はシンが一番最初にされていたが、最後の2話ではキラが一番最初に表示され主役交代が決定付けられたことから、PS2版『ひぐらしのなく頃に』やアダルトゲーム『真剣で私に恋しなさい!!』では、声優つながりの悪い意味でのパロディネタとして使われてしまった。
  4. 監督の福田己津央が、自身のTwitter上で劇場版に関する質問を予め制限する旨の注意書きを添えている事から、「頓挫」の印象がより深まっている模様。また、自身のフォロワーとのやり取りにおいて「続編は期待しないで欲しい」とも述べている。
  5. 事件名の元ネタとなったのは、1929年2月14日のシカゴにおいて、アル・カポネが指揮したとされるギャングの抗争事件「聖バレンタインデーの虐殺」といわれている。
  6. 「ザフト」(Z.A.F.T、自由条約黄道同盟)は武力を保有している政治結社で、プラントを一党独裁している政党。このため、厳密には軍属ではなく“政治結社の義勇兵”扱いとなる。
  7. 現芸名・笹沼尭羅。
  8. 現芸名・小田井涼平。
  9. 現芸名・Shunn。
  10. 現芸名・優希比呂。
  11. TV版のみ。スペシャルエディションでは浪川大輔が担当。
  12. 神谷が交通事故により入院した時期と重なったため神谷が担当したのは第1話と第2話のみ。その後の第3話とDVDは宮野真守が担当した。
  13. ASTRAYシリーズのキャラクター。ゲームで声を担当している。