第100話『前も後ろもムキムキにゃん』

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かってに改蔵各話リスト

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第100話『前も後ろもムキムキにゃん♡』[編集]

1978年のテレビ番組『突撃!おもしろMAP』に登場したキャラクター・ムキムキマンからだろうか。
ムキムキマンの振り付けに合わせてかたせ梨乃が歌った『ムキムキマンのエンゼル体操』は当時人気となった。

作品情報[編集]

2000年6月8日発売、週刊少年サンデー第27号に掲載。掲載時はセンターカラー(1ページのみ)。9巻10話


P150~151[編集]

扉絵[編集]

見開き2ページ式で、150ページ目が雑誌掲載時はフルカラー仕様。
勢揃いしたとらうま高校科特部の面々。背景は昭和30年代っぽい感じのもの。

あおり文(雑誌掲載時のみ)[編集]

これがとらうま高校科特部 最強メンバーだ!(最強って言ってもこれで全員ですが…)[編集]

雑誌掲載時のみ、各キャラクター紹介が『機動戦士ガンダム』を元ネタとしたものになっている。扉絵における各キャラクターの位置は、ここで扱う。

改蔵[編集]

両開きの中央。
その関係で半分カラーで半分白黒(雑誌掲載時)。

すず部長に改造され日々、連邦軍と戦う。
赤い服を着るとスピードが3倍になり、「この軟弱者」と言われるとツメをかむ。
時々、「ミハルがいなくなった」と叫ぶ。

赤い服とスピードが3倍はシャアネタ。
「この軟弱者」はセイラがカイに対して平手打ちした際の台詞。[1]
「ミハルがいなくなった」はファーストガンダム28話におけるカイ・シデンの台詞。[2]

地丹[編集]

路面電車の運転手。路面電車は「アンドロメダ」号で側面に「サイエン重工」と書かれている。

ポッポーーシュッシュッポッポーー

すず部長[編集]

改蔵視点から、左後ろにいる。

改蔵を改造して連邦軍壊滅を狙う。
ソーラ・レイの発明者。

ソーラ・レイはジオン軍が密閉型コロニーを改造して開発した巨大兵器。
発明者の名は上がっていないが、総帥ギレン・ザビの指揮のもと技術顧問のアサクラ大佐が建造と発射管制を行っている。

山田さん[編集]

改蔵視点から左後ろに、すずよりも後ろ側にいる。

ティターンズを抜けたため追われるはめに。
下の名は不明だがキャスバル兄さんと関係があるとか…

ティターンズは、『機動戦士Zガンダム』に登場する地球連邦軍の特殊部隊。
劇中で敵の立場であり、ティターンズから抜けたキャラクターにエマ・シーンがいる。

キャスバル兄さんは、『機動戦士ガンダム』にてセイラ・マス(本名:アルテイシア・ソム・ダイクン)がシャア・アズナブル(本名:キャスバル・レム・ダイクン)に対して呼びかける台詞から。

羽美[編集]

改蔵視点から、右後ろにいる。
フルカラーから外れたという意味ではある意味哀れな羽美・・・。

ア・バオア・クーで置き去りの所を助けられた後アーガマの操縦者に。
何で私だけ白黒なのか不満。

ア・バオア・クーは『機動戦士ガンダム』の最終決戦の舞台となったジオン公国軍の宇宙要塞。
機動戦士Zガンダム』ではティターンズの拠点として改造され「ゼダンの門」と名を変えるが、小惑星アクシズにより破壊される。

アーガマは『機動戦士Zガンダム』に登場する、主人公達の母艦となる強襲巡洋艦。

連載100回記念右Pカラー!![編集]

単行本で言うこの150ページ目のみがカラー。前述通りフルカラー仕様で、本編内容のフルカラーとしては、この作品ではこの回が初。

看板「ナトリのミラクル油」[編集]

ミラクル油が「ミラクルU」とも解釈できるので、次の回のネタを意外にもここでフラグを立てていたとは・・・

P152[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

100回記念なので今回はいつもより2割増のテンションです!![編集]

P153[編集]

6コマ目[編集]

ええじゃないか ええじゃないか[編集]

幕末の慶応3年(1867年)から明治元年(1868年)4月にかけて起きた社会現象。
倒幕運動で徳川幕府が衰退し、戊辰戦争が勃発する中、民衆は仮装するなどして囃子言葉の「ええじゃないか」等を連呼しながら集団で熱狂的に踊っていた。

酔っ払い「うぃ~~」[編集]

ドリフターズのコントなどで確立された喜劇的酔っぱらい。
ちなみに、欧米のほか治安の良くない国では泥酔状態で街を歩くのはかなり危険な行為でもあり、またアルコール依存症の社会問題も日本より深刻なためか、酔っぱらいをあまり喜劇的に扱わない傾向がある。

小坊主「気にしない 気にしない」[編集]

アニメ版『一休さん』の主題歌より。

P155[編集]

1コマ目[編集]

羽美:「いいじゃない 失敗したって。3歩進んで2歩下がるのよ!!」[編集]

「三百六十五歩のマーチ」の歌詞

6コマ目[編集]

羽美:「振り向くな 君は美しい。」[編集]

曲『ふり向くな君は美しい』阿久悠作詞、三木たかし作曲、1976年リリース
高校サッカーの歌として使われている。歌唱はザ・バーズ。

7コマ目[編集]

看板「東西ハン」[編集]

東急ハンズのもじり

P156[編集]

1コマ目[編集]

羽美「明日は明日の風が吹く。」[編集]

明日はまた別の成り行きになるのでくよくよするな、という意味のことわざ。

5~7コマ目[編集]

名取羽美「ドラクエIはステキだったなあ……」「どっちに行くときも前向き」
山田さん「それは単に方向がってことでしょ。昔のRPGはみんなそうでしたよ。」
[編集]

ドラゴンクエストのファミコン版第1作(1986年)より。
ファミコンのカセットは後から内部VRAM追加などのメモリ拡張策が施されており、それ以前にはキャラクター表示がちらつく現象があったので、そうした時期的事情であったと推察される[3]

一例では、同じファミコンのゲームでは『いっき』も近接武器の竹やり攻撃が上(前方)方向のみだった。

P157[編集]

1コマ目[編集]

名取羽美「ゾックもステキ!! 後ろも前だもの!!」[編集]

機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍のモビルスーツ。
水陸両用で前後対称となっているのが特徴。

3コマ目[編集]

名取羽美「ゴルゴも後ろに立つと怒られるから… 常に前向き――?」[編集]

4コマ目[編集]

名取羽美「マイケルは後ろに下がるときも前向き?」
勝改蔵「それはムーンウォークだ!!」
[編集]

マイケル・ジャクソンがライブなどで使用したストリートダンスの技法「ムーンウォーク」のこと。
足を交互に滑らし、前に歩いているように見せながら後ろに滑るのが特徴で、別名「バックスライド」とも呼ばれる。

7コマ目[編集]

勝改蔵「たしかにクラーク博士のお言葉は前向きだけど、BOYS BEだけにすると後ろ向きな気がするのは何故でしょう?」[編集]

ウィリアム・スミス・クラークが言ったとされる名言「Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)」と、イタバシマサヒロ原作、玉越博幸作画のラブコメ漫画「BOYS BE…」をかけたネタ。

P158[編集]

1コマ目[編集]

名取羽美「ああ…素晴らしき前向き発言の数々よ!!」[編集]

もう恋なんてしないなんていわないよ絶対。[編集]

元ネタは槇原敬之の曲「もう恋なんてしない」の歌詞の一節。

メイクミラクル。[編集]

読売ジャイアンツが奇跡の逆転優勝を遂げた96年の「メークドラマ」に続き、97年も成績不振の中で逆転優勝を目指して唱えた言葉。
しかし、97年シーズンは不振のまま終わり「メークミラクル」は果たせなかった。
99年シーズンにも用いられたがシーズン2位に終わり、またしても「メークミラクル」は果たせなかった。

景気はゆるやかに回復基調。[編集]

90年代初期のバブル経済崩壊以来、よく聞くが…

落ちこんだりもしたけれど私は元気です。[編集]

宮崎駿監督、スタジオジブリ制作のアニメ映画「魔女の宅急便」のキャッチコピーより。

おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

このコピーは糸井重里が考案。

なお劇中のエピローグでは、主人公キキの「落ち込むこともあるけれど、私、この町が好きです」という台詞がある。

まだ終わらんよ。[編集]

機動戦士Zガンダム』最終話でのクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)の台詞。

5コマ目[編集]

改蔵「某有名プラス思考本を書いた人は!!現在お疲れで入院なさってるという事実を付け加えておきましょう!!」[編集]

P159[編集]

1~4コマ目[編集]

改蔵「我々ネガティバーの心の書「人間失格」!!さあ羽美!!これを読んで改心するがいい!!そして叫ぶのだ!!”生まれてきてすいません”と!!」[編集]

正確には「生れて、すみません。」
人間失格」ではなく、「二十世紀旗手」の副題 →青空文庫

ちなみに「人間失格」は糸色望の愛読書でもある。

P160[編集]

1コマ目(前ページ6コマ目より続き)[編集]

春に夏ものの着物をもらった 夏までは生きていようと思った[編集]

太宰治の小説『葉』より。
本文はこちら(青空文庫)

P162[編集]

3コマ目[編集]

地丹「そして柔らかなタイルを売りつけ 財産をまきあげ!!あげくのはてに修行と称し全身を緑にぬられて殺されてしまうのだ!!」[編集]

4コマ目[編集]

地丹「死んだら死んだでたった一度の駆け込み乗車の悪行が発覚し!!無間地獄に落とされ永久にとうもろこしを投げつけられるのだ!!」[編集]

P163[編集]

コマ目[編集]

P164[編集]

コマ目[編集]

P165[編集]

コマ目[編集]

P166[編集]

コマ目[編集]

名取羽美「まだ生きてるのです。」
坪内地丹「本当に生きてるのです。」
[編集]

1999年11月に起きたライフスペース事件より。
設立当初は自己啓発セミナーだったライフスペースは、代表の高橋弘二の意向で次第にカルト宗教化。加入者の男性が入院中の父親を病院から強引に連れ出したが、直後に容態悪化で死亡し、その後も葬儀を行わずに高橋代表のもとで「治療」と称する行為を続けていたことが宿泊先のホテルからの通報で発覚。遺体はミイラ化しており、加入者と高橋代表らは保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。
逮捕前後の取材で高橋代表は「当人は死んでおらず、本人の希望で治療儀式を行っていた」と述べ、種々の追及にも「(自らの理論と教義は)絶対的定説」と開き直った。


欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

スミマセン…100回記念ということでテンションあげたら、地丹がやっちゃってくれました。あ~~[編集]


かゆいところ[編集]

「かってに改蔵連載100回記念オメデトハッピーうれピー(はーと)かってにバカ騒ぎスペシャル」[編集]

2000年27号には、「投稿コミックショー」のコーナーで改蔵の特集が掲載。
天才塾の人のアイデア集が載っていた。以下に示す。

『ホクロ植毛コース』黒子増泰三(ほくろ ふやすぞう)
『独身女教師コース』まちこ
『油取り紙コース』ちよた
『動物愛護コース』まさのり
『ギャルゲー養成コース』こなX(42)
『キカイゾー』


コメント欄[編集]

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  1. comment

第100話『前も後ろもムキムキにゃん』~
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  1. 正確には「それでも男ですか、軟弱者!」。
  2. 正確には泣きながら「ミハルがいなくなっちまった」。なお、状況確認としてブライト・ノアが「ミハルがいなくなった?(ジョブ・ジョンの説明の後)誰なんだ?知っているのか」という台詞もある。
  3. 後年、『ゲームセンターCX』でのインタビューで、プログラマーの中村光一は、Iの時点でIIIの構想はあったが、ROM容量不足だったと語っている。