00’08”/伯爵と7人のヘンタイ

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00’07”/上人類男の音楽隊00’09”/とびおり姫

00’08”/伯爵と7人のヘンタイ(はくしゃくとしちにんのへんたい)[編集]

タイトルはグリム童話『白雪姫』をモチーフとして制作された映画『Snow White and the Seven Dwarfs』(1937年アメリカ)から。世界初の長編アニメーション映画として知られる。タイトルは「白雪姫と7人の小人」という意味になる。


なお、東京ディズニーランドのアトラクション『白雪姫と七人のこびと』は、このディズニー映画『白雪姫』をモチーフにしたものである。ファンタジーを連想させるアトラクション名称であるが、その内容は本家カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドにある「Snow White's Scary Adventures」と同じくお化け屋敷調である。

作品情報[編集]

2014年1月8日発売、週刊少年マガジン2014年6号に掲載。

P5[編集]

あおり[編集]

春の七草、あなたは全部言えますか?[編集]

セリ(芹)、ナズナ(ペンペン草)、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(蕪)、スズシロ(大根)の7つの草から成立している。
毎年1月7日に「七草粥」を食べる風習があり、邪気を払い万病を除くとされている。
なお、七草粥は正月料理で胃を休め野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補う効能もある。


余談だが、七草粥関連のネタは前前作266話前作248話にも登場しており、今回で3度目となる。

P6[編集]

扉絵[編集]

窓枠に上がり何枚もの白いタイツを干す伯爵を、旭日旗の模様が描かれた浴衣を着た時只卓が台座に腰掛けつつ眺めている。
下部には交差するようにして2つの日の丸が描かれている。
四隅の角には右上から時計周りに注連縄、門松、馬の置物[1]、鏡餅が配置され、それぞれの間には模様として幾つか時計が配置されている。

P7[編集]

1コマ目[編集]

2コマ目[編集]

デリケートゾーン[編集]

股間のことをソフトに言いかえた言葉。
女性向け陰部かゆみ止め薬の宣伝において盛んに用いられ、とりわけ池田模範堂の「デリケア」では男性向けの商品に対して患部を直接「股間」と表現するのに対して女性向けの商品に対してはこのようにソフトな表現となる。

P8[編集]

1コマ目[編集]

7人の男たち「七つのタイツ愛」[編集]

キリスト教において、人間を罪に導く可能性があるとみなされてきた欲望や感情を指す「七つの大罪」の捩り。
同誌で連載中の鈴木央の漫画『七つの大罪』にもかかっている。
七草粥関連のネタ同様、前前作266話でも取り上げられている。


なお2-8コマ目に関しては、それぞれ七つの大罪を構成する要素となる。
また登場順は、七つの大罪の元になっている「八つの枢要罪」の厳しさの順序にほぼ準拠している。

2コマ目[編集]

男「暴食のタイツ愛」[編集]

暴食は、前出「八つの枢要罪」に於ける厳しさの順序では最上位に位置していた。
現在は、最も易しい「色欲」に次いで2番目に易しいものとなっている。

3コマ目[編集]

男「色欲のタイツ愛」[編集]

色欲は、前出「八つの枢要罪」に於ける厳しさの順序では、最も厳しい「食欲」に次いで2番目に厳しいものだった。
現在は、最も易しいものとなっている。

4コマ目[編集]

男「強欲のタイツ愛」[編集]

強欲は、前出「八つの枢要罪」に於ける厳しさの順序では、2番目に厳しい「色欲」に次いで3番目に厳しかった。
現在は、2番目に易しい「食欲」に次いで3番目に易しいものとなっている。

5コマ目[編集]

男「怠惰のタイツ愛」[編集]

怠惰は、前出「八つの枢要罪」に於いては「憂鬱」とに分かれており、厳しさの順序は「怠惰」が4番目、「憂鬱」が6番目に位置していた。
その後6世紀後半の改正時に統一され、現在は中間に位置する。

6コマ目[編集]

男「嫉妬のタイツ愛」[編集]

嫉妬は、前出「八つの枢要罪」に於いては存在せず、6世紀後半の改正時に初めて登場した。
現在は、最も厳しい「傲慢」に次いで2番目に厳しいものとなっている。

7コマ目[編集]

男「憤怒のタイツ愛」[編集]

憤怒は、前出「八つの枢要罪」に於ける厳しさの順序では、4番目に厳しい「怠惰」に次いで5番目に厳しかった。
現在は、2番目に厳しい「嫉妬」に次いで3番目に厳しいものとなっている。

8コマ目[編集]

男「傲慢のタイツ愛」[編集]

傲慢は、前出「八つの枢要罪」に於いては「虚飾」とに分かれており、厳しさの順序は「虚飾」が7番目、「傲慢」が8番目と最も易しかった。
その後6世紀後半の改正時に統一され、現在は最も厳しいものとなっている。

10コマ目[編集]

タイツトラベラー[編集]

4話でも登場した、伯爵に対する誤解に基づいた別称。
「タイムトラベラー」の言い間違いであり、伯爵自身が名乗っている訳ではない。

P9[編集]

P10[編集]

P11[編集]

4コマ目[編集]

ゆるキャラストラップ[編集]

時計を溶解したようなデザインとなっていることから、『妖怪ウォッチ』のパロディか?

もう中学生の展覧会割引券[編集]

ピン芸人のもう中学生のこと。イラストを描いた段ボールなど自作の大道具・小道具を使用したコントに定評がある。イラストで使う画材の費用は年間約10万円掛かるということで、作品に対する思い入れの深さもあってこれまでに制作した作品は全て保管しているという。2009年と2011年には、これらの作品をモチーフにした段ボールイラストの展覧会が開催されている[2]


P12[編集]

8コマ目[編集]

時只卓「大丈夫 最近は双子コーデって言っておしゃれらしいよ」[編集]

双子コーデは、同性の友達同士や兄弟・姉妹が双子の様に服のデザインや色・アイテムを揃えるコーディネートの事。
但し定義が曖昧な為、カップルがお揃いの物を買って互いに身に付ける「ペアルック」と混同されやすい。[3]

雑誌「ViViVi」[編集]

本誌を刊行している講談社が毎月23日に発行する月刊女性ファッション誌『ViVi』。


久米田作品的には、声優の斎藤千和絶望音無芽留役、改蔵坪内地丹役)に関連するアイテムとしておなじみ。斎藤が声優を目指すきっかけになったのは、高校生のときに斎藤の母親がファッション誌「ViVi」と間違えて声優雑誌を買ってきてしまったためであった。

P13[編集]

1コマ目[編集]

看板「タイツのミヨシ」[編集]

P14[編集]

1コマ目[編集]

男「かわかぶり過ぎていたようだ」
サンジェルマン伯爵「かいかぶりな」
[編集]

「かわかぶり」とは、Fな部分の皮[4]が余っている状態の事。
但し当wikiの方針につき、これ以上の言及は避ける。

3コマ目[編集]

男「ちくびるなよ」
サンジェルマン伯爵「みくびってはいない」
[編集]

P15[編集]

6コマ目[編集]

男「逃げるのですか?マラオダス団長」[編集]

前出の漫画『七つの大罪』に登場する伝説の騎士団「七つの大罪」の一人、憤怒の罪(ドラゴン・シン)のメリオダスこと「メリオダス」と、Fな部分を露出する事を意味する「摩羅を出す」とをかけている。
この内メリオダスについては先述した騎士団の団長でもあり、他のメンバーからは「団長」と呼ばれている。

P16[編集]

1コマ目[編集]

日本タイツ大学[編集]

日本体育大学の捩り。

2コマ目[編集]

夕仏真心「バリケード張るとか タイツ会系のくせに」[編集]

一般にタイツ会系こと体育会系の学生は寧ろバリケードを突破するイメージの方が強いが、かつて学生運動の際に全学共闘会議(通称:全共闘)がバリケードで大学を封鎖する際には体格の良い体育会系の学生が活躍したといわれている[5]

3コマ目[編集]

従者「なおこの戦いの模様は 炎のタイツ会TVで生中継されます」[編集]

TBS系列で放送されているスポーツバラエティ番組『炎の体育会TV』の捩り。

4コマ目[編集]

夕仏真心「一点突破 全面展開」[編集]

中国春秋時代の思想家である孫武の作とされる兵法書『孫子[6]』に記載された兵法の一つで、一点に絞って注力することで全面的に効果を波及させるというもの。
イギリスのエンジニアであるフレデリック・ウィリアム・ランチェスターが1914年に発表した軍事理論である「ランチェスターの法則」にもその概念が取り入れられるなど、後世に残した功績は大きい。
我が国においては経営学に応用されることの方が多いが、先述した学生運動においてはスローガンとして盛んに用いられた。

P17[編集]

7コマ目[編集]

貞操帯[編集]

言わずもがな貞操を守るためのもの。
但し当wikiの方針により貞操についての言及は差し控える。


諸説あるが中世ヨーロッパにおいては主に富裕層が用いたとされることから、伯爵が用いてても何ら不思議ではない。
但し現代とは異なり、男性よりも女性に対して用いられることの方が多かったとされる。

P18[編集]

P19[編集]

P20[編集]

6コマ目[編集]

従者「時香というフェロモンで かつて浦島太郎が浴びた煙の正体」[編集]

浦島太郎は日本のおとぎ話でその主人公でもある。
浦島太郎は亀を助けたお礼に竜宮城で、乙姫から決して開けてはならない玉手箱をもらう。
地上に戻った浦島太郎が玉手箱を開けてしまうと中から煙が立ち上がりその煙を浴びた太郎は老人の姿になってしまう。
時香は、麝香(ジャコウ)のもじりか?
麝香は、雄のジャコウジカから得られる香料の一種で、雄のジャコウジカの 腹部にある香囊から得られる。
香りの主成分は、ムスコンという化合物であり、雌を引き寄せるというフェロモン様の働きを持つという説がある。

7コマ目[編集]

従者「その甘美な香りを嗅いだ者はその場で歳をとるか どこかの時代に飛ばされるかのどちらか」[編集]

P21[編集]

3コマ目[編集]

[[夕仏真心「何このキラキラしたの?」<br /]]「時空の歪みによる摩擦が生み出す錬金のカケラ」
夕仏真心「また9K?」
[編集]

5話伯爵が披露した錬金術においては9Kの金しか錬成できなかったことから。


なお現実世界上に存在するサンジェルマン伯爵の伝説でも、彼が錬金術を用いて金を自在に生成したことが伝えられている。

P22[編集]

1コマ目[編集]

従者「金タイツ君」[編集]

原作:天樹征丸、作画:さとうふみやの漫画及びそのメディアミックス作品『金田一少年の事件簿』シリーズの主人公である金田一一(きんだいち・はじめ)の呼称「金田一君」に「タイツ」を掛けたもの。

銅像のプレート「少年よタイツを抱け」[編集]

明治時代に、札幌農学校(現北海道大学)に赴任したフラーク博士が学校を去る際に学生へ向けた言葉「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious)」から。
クラーク像はいくつかあり、さっぽろ羊ヶ丘展望台にある腕を伸ばした像が有名である。

P23(単行本追加ページ)[編集]

3コマ目[編集]

久保タイツ先生[編集]

集英社の週刊少年誌「ジャンプ」にて漫画『BLEACH(ブリーチ)』を連載している久保帯人先生の捩り。

P24(単行本追加ページ)[編集]

3コマ目[編集]

その者金のタイツをまといて青銅の野郎に降り立つべし 失われしタイツとの絆を結び 遂に人々を正常の恥に導かん[編集]

宮崎駿の漫画およびそれを原作とした映画『風の谷のナウシカ』において、青き衣の者に対して風の谷一族の古い伝承に歌われている内容のパロディ。
以下はその原文。

その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。
失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん。 

かゆいところ(雑誌掲載時のみ)[編集]

「金タイツ君」ネタの直後のページが本家(=『金田一少年の事件簿R』)となっている。

週刊少年マガジンの巻末コメント[編集]

赤松健先生のコメント「あけましておめでとうございます。今年は久米田先生と決着をつけたい考えです。」


00’08”/伯爵と7人のヘンタイ~
00’07”/上人類男の音楽隊00’09”/とびおり姫

コメント欄[編集]

こちらへどうぞ。
http://kumetan.net/test/read.cgi/wikibbs/1389156139/

  1. 2014年の干支であることに由来していると思われる。
  2. 2009年は『もう中学生 幸せになるギャグアート展。』として渋谷パルコで、2011年は『もう中学生のラッキー♪になれる展覧会』としてCOWCOW山田與志(やまだ・よし)が同年10月3日に開業した下北沢のギャラリー「HIBOU HIBOU」で催された。
  3. ヘアメイクも含めて9割方アイテムが一致する場合「双子コーデ」、セーターやマフラーなどメインアイテムのみが一致する場合「ペアルック」とする向きもある。
  4. 日本人の約8割が余っているとされる。
  5. 彼らを指して「全共闘バリケード部隊」と呼ぶことがある。
  6. 孫武の尊称でもある。