218話『オンリー・ハル・キラー』

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218話『オンリー・ハル・キラー』[編集]

タイトルは星野智幸の小説『ロンリー・ハーツ・キラー』より。

作品情報[編集]

2010年3月31日発売、週刊少年マガジン18号に掲載。

欄外[編集]

桜花爛漫・・なハズ![編集]

P104(単行本追加ページ)[編集]

扉絵[編集]

巨大な風浦可符香と、その掌に立つ糸色望
孫悟空を模した望が如意棒を持っている。『西遊記』にて、孫悟空が釈迦如来の掌から飛び立とうとする場面がある。

P105[編集]

2コマ目[編集]

狛犬[編集]

ミスタードーナツの「ポン・デ・ライオン」風。

台座「献」[編集]

3コマ目[編集]

[[日塔奈美「春一番てもう吹いたんだって」<br /]]「うん。結構前に。」[編集]

その年の立春から春分までの間に最初に吹いた強い南風のことを、春一番という。
2010年は九州南部で2月11日、九州北部・中国・四国・関東で2月25日に観測された。

P106[編集]

P107[編集]

1コマ目[編集]

日塔奈美「妖精さんが見えちゃうオンリーワンな人とか」[編集]

春の訪れを告げる風物詩その1。

2コマ目[編集]

日塔奈美「全裸に水玉ネクタイだけしてる オンリーワンファッションな人とか!」[編集]

春の訪れを告げる風物詩その2。

3コマ目[編集]

日塔奈美「職質されたら宇宙海賊と答える オンリーワン職業な人とか!」[編集]

1978年から1979年にかけて放映された松本零士原作のアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』のこと。
眼帯と顔の傷痕が特徴的な海賊戦艦アルカディア号艦長・ハーロックは「俺の旗の下で、俺は自由に生きる」と宇宙海賊を自称していた。誰にも束縛されず、己の信念に従う無法者ではあるが、同じ信念を持つ同志に対しては篤く信義を貫く男として描写されていた。

4コマ目[編集]

日塔奈美「見えない嫁をもらっている オンリーワン婚な人とか!」[編集]

糸色望の身内にも約一名・・・・。

P108[編集]

P109[編集]

1コマ目[編集]

糸色望「人はそれを 悪魔の証明と言います!」[編集]

悪魔の証明とは、ラテン語のprobatio diabolicaに由来する用語で、消極的事実を立証することが極めて困難であること、あるいは不可能であることの比喩として用いられている。

3コマ目[編集]

常月まとい「ヘンペルのカラスですね」[編集]

「ヘンペルのカラス」(別名「カラスのパラドックス」)は、カール・ヘンペルの提唱した問題。(⇒Wikipedia>http
作中でまといが解説しているとおり、「カラスが黒い」ことを証明するために対偶の意味となる「黒くないものはカラスでない」ことを証明する論法。世界中の黒くないものを調べてその中にカラスがいなければ、カラスを調べなくても「カラスは黒い」というが証明できる。

実際に世界中の黒くないものを調べることは不可能のため、一見間違った論法に思えるが、論理面の問題は生じない。
この論法は、対偶論法による帰納的実証を極論の逆理で示すことにより、仮説演繹法における問題点を指摘したもので、仮説を立てる人間の「直観」のほうが論理的な相違を生じさせることを示している。

ちなみにカラス科の鳥には、アフリカに分布するムナジロガラス、ユーラシアに分布するコクマルガラスやサバクガラス、北アメリカに分布するハイイロホシガラスなど、体の一部が灰色や白いカラスも存在する。また、アルビノ変種による白いカラスもアメリカや日本など世界各地で観測されている。

立て札「フミコ」[編集]

自主制作アニメ「フミコの告白」(⇒★>http)より。
急勾配の階段や坂道を駆け下りる躍動感あふれる演出と、繊細な高品質の画像づくりが評価され、Youtube VIDEO AWARDS JAPAN 2009のアニメ部門を受賞している。


P1の1コマ目に登場する長い階段も、この作品を意識したものだろうか。

常月まといの全身絵[編集]

常月まとい「実際には不可能です」[編集]

P110[編集]

P111[編集]

1コマ目[編集]

女「浮気していないって証明しなさいよ!」[編集]

この女性に問い詰められているのは、久米田先生の現担当編集の三浦敏宏氏であると思われる。
これも三浦敏宏氏の身に起こったエピソードだろうか?

6コマ目[編集]

N●Kの集金の人「観てないことを証明して下さい!」[編集]

コマに描かれているのは大草さん。「NHKは見ていません」と主張したのでしょうか?
なお、放送法32条によると「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」とあるので、テレビを所有している時点で受信料を支払う必要があることになってしまう…。

9コマ目[編集]

男「埋蔵金が無いって事を証明しろ! 世界中マントルまで掘ってな!!」[編集]

当作品頻出、糸井重里による徳川埋蔵金探しのこと。

P112[編集]

1コマ目[編集]

糸色望「悪魔の証明を求められる世の中に絶望した!」[編集]

痴漢をやっていない事を証明しろ[編集]

やったという証拠ならともかく、やっていないという証拠を出すのはまず不可能です。その為、痴漢の疑いをかけられてしまったらその時点で人生終了も同然・・・・。

犯罪の立証について近代刑事法の基本原則は「推定無罪」であるが、痴漢という犯罪は現在の日本で唯一、女性の一方的訴えでも成立してしまうという「推定罪」の扱いがなされてしまっているのが現状である。


もし、痴漢の疑いをかけられたら、痴漢をやってないと主張するよりも、まずはその場から立ち去るのが最適だと弁護士は主張している。

痴漢以外にも以下の様な冤罪事件が実在する。
タレントのスマイリーキクチは、全く関与していないにも関わらず殺人事件の犯人だと10年近く誹謗中傷された。本人や所属事務所は無実を再三主張するが、「事実無根なら証明しろ」などと中傷は継続した。あまりに誹謗中傷が悪質で殺人予告まであったので、2009年2月にブログなどに悪質な書込みをした19人が脅迫罪や名誉毀損罪で逮捕される事件になった。書込み犯は、キクチや殺人事件とは無関係のアカの他人ばかりで、中傷犯同士の関係も無かった。ちなみに疑惑の発端は、元刑事の北芝健氏の著書で殺人事件の犯人(未成年)が少年院出所後に芸人になったという記述からだが、この犯人とキクチは別人どころか、その後の警察の捜査及び報告で出所後芸能界入りした者すら存在しなかった事が確認された。


いやらしい目で見ていない事を証明しろ[編集]

これも上記同様、疑われたら助かりません…。
または、見たかどうかだけで言われることも…。
余談だが、畑健二郎先生の漫画「ハヤテのごとく!」でもサブ・ヒロインのマリアがやっている(主人公のハヤテは警察沙汰は免れたものの、何かの牢に入れられる羽目に…)。

歴史上そーゆう事件がなかった事を証明しろ[編集]

日本国内で問題視されている事例としては「日本軍南京占領時の、軍による民間人大量虐殺」や「戦時中の韓国人(当時は法的に日本人)従軍慰安婦の強制連行」など。いずれの例も知名度の割には物的証拠に乏しく(証言は多数ある)、事件の存在を否定する側から抗議を受けている。それに対し、肯定する側から「存在しないという証明」を迫られた例がある。

ご利益がないって事を証明しろ[編集]

利益は、一般的には「りえき」と読むが、「ご」がくつと「ごりやく」と読む。ご利益とは、神仏に対する御参りや崇拝をすることによって、家内安全・商売繁盛・縁結び・病気治癒・安産などのご加護が得られるというもの。しかし、商業における「利益」が販売促進や経費節減など経営努力をしたから得られるものであるのと同様に、「ご利益」もまた、本来は神仏に帰依して善行を重ねた結果として得られるものとされている。要するにお賽銭だけ投げ込んで「願いを叶えてね」というだけではダメなんですね。

不具合がない事を証明しろ[編集]

トヨタがアメリカで行った大規模リコール問題のこと。
2009年11月にトヨタがアメリカ運輸省高速道路交通安全局に、フロアマットがずれてアクセルペダルを戻せなくなる恐れがあるとしてリコールを届け出たところ、アメリカで「プリウス」が急加速事故を起こしたという訴えが続出、折からの日米関係の冷え込みなどを受けて、アメリカ世論などはトヨタにブレーキの不具合がないことを証明することを求める論調となっていた。そのため豊田章男社長自らが、アメリカ上院で開催されたトヨタに対する公聴会にて弁明をする事態となった。


なお不具合事件自体は、2010年3月になって、ブレーキの誤作動の痕跡が車載コンピュータに残されていなかったことなどからプリウス事故は運転ミスが原因とする警察発表があったり、アメリカ4大ネットワークの一つABCテレビが報道したトヨタ車の急速な加速問題を扱った番組に捏造があったことなどが発覚したことなどから、事件は急速に沈静化しつつある。

魔女じゃない事を証明しろ[編集]

中世末期ごろから近代のヨーロッパや北アメリカで行われていた「魔女狩り」のこと。
世間から魔女とみなされた者は厳しい拷問を受け、拷問のさなかに死ぬ者もいれば、拷問の末に仕方なく自分は魔女だと自白をしても、裁判の判決で火あぶりなどの死刑にされてしまう者もいたので、証明をしてもしなくても、死という最期しか待っていない。
現代でも一部のコミュニティの間で差別や偏見にもとづいておこなわれる糾弾・排除行為のことを魔女狩りと例えることがある。

大量破壊兵器がない事を証明しろ[編集]

イラク戦争のこと。
2003年3月、アメリカ合衆国を主体とする有志連合が、当時のイラク大統領による大量破壊兵器保持のほのめかしを受け、武装解除問題の進展義務違反を理由としてイラクに侵攻したことから。なお、現時点でも大量破壊兵器は見つかっていない。

そう仰るのなら当社の育毛技術が万人に効果が無い事を証明して下さい[編集]

当作品の毛髪ネタで頻出の企業、リーブ21(正式名称は株式会社毛髪クリニックリーブ21)のこと。
2008年には、4年間施術を受けたにもかかわらずほとんど効果がなかったことを理由に、民事訴訟を起こされている。

けいおん』を観ていない事を証明しろ
そのバンドが『けいおん』の影響で組んだのでない事を証明しろ
[編集]

おそらく、同時に言われることと思われる。
「そのバンドけいおんの影響だろ」→「けいおん自体観てなかった」→「じゃあけいおんを観てないことを証明しろ」という流れでしょうか?

オレがあのアイドルと結婚できないって事を証明してみろよ![編集]

一部のアイドルファンの中にはこう思っている人も多いです。
とはいえ、そのアイドルとまかり間違って結婚という可能性もゼロというわけではないです。…ただ出会いの可能性がなかなかなくましてやその後交際に発展し、その上、首尾よく結婚となると可能性は限りなくゼロに近くなります。まずムリでしょうね。

漫画が青少年を性犯罪に走らせない事を証明しろ[編集]

「都青少年健全育成条例」の改正案のこと。
2010年3月現在、東京都は18歳未満を対象にした児童ポルノの規制強化のため、条例の改正を目指している。改正案には実在する児童ではない漫画やアニメ、ゲームのキャラクターを想定した「非実在青少年」への規制や、ただ画像や図版を持っている行為を規制する「単純所持」規定が盛り込まれている。
なお、児童ポルノを隠れ蓑にして表現が規制されることを懸念して、3月15日には『ハレンチ学園』などでおなじみの永井豪先生らが東京都庁内で記者会見を行い、改正反対を訴える漫画家約60人のリスト(参考⇒★>http)を発表して改正の撤回を訴えた。また、日本ペンクラブも「いかに健全な表現であろうと恣意的に不健全と判断される恐れがある」と批判している。

また久米田先生も今話の巻末コメントで「僕も反対なんですけど誰も何も聞いてくれません。」と述べている(後述の「かゆいところ」参照)。

これ以上面白いネタは無いって事を証明しろ[編集]

おなじみ久米田先生の自虐ネタ。

2コマ目[編集]

張り紙「コミックドロヌマ」「深い淀み」[編集]

当作品頻出ネタ、藤吉晴美の連載雑誌「コミックドロヌマ」と、米田治の代表作「深い淀み」。

3コマ目[編集]

編集者「パクリでない事を証明しろ」[編集]

5コマ目[編集]

藤吉晴美「今まで全ての刊行物を調べて同じアイデアが無かったことを 証明するなんて不可能です!」[編集]

P113[編集]

10コマ目[編集]

看板「酒」「塩」「赤」[編集]

酒井法子押尾学赤坂晃のこと。
当話掲載のマガジン発売日前日の2010年3月30日には、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた赤坂晃に対して懲役1年6か月の判決が下されている。

P114[編集]

3コマ目[編集]

看板「J-W」
張り紙「休業」
[編集]

2010年3月9日、音楽バンド「JAYWALK」(1995年までは「J-WALK」)のボーカリスト中村耕一が、覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されたことから。

16コマ目[編集]

木津千里「証明しろ。神がいない事を証明しろ。」[編集]

P115[編集]

6コマ目[編集]

[[糸色望「意外と神はたくさんいるものです」<br /]]「どいっつもこいっつも、自称『神』だろが!」[編集]

8コマ目[編集]

糸色望「無であることを証明しようとして無があったとしたら それはもう『無』ではなくなるのです」[編集]

9コマ目[編集]

糸色望?「神もまた 存在しないと知った時点で存在しうるのです 無神論者もまた宗教なのです」[編集]

P116[編集]

神の全身絵[編集]

糸色望「神はいたぁぁぁあ!」[編集]

大仏?[編集]

蓮の花[編集]

菊紋[編集]

服「TP」[編集]

神シールの21番「TP王」

P117(単行本追加ページ)[編集]

P118(単行本追加ページ)[編集]

絶景先生の破竹、もとい破神の快進撃。
「神は死んだ」の台詞についてはフリードリヒ・ニーチェの項目参照。

P119(単行本追加ページ)[編集]

1コマ目[編集]

新聞記事「ロマンスの神」[編集]

広瀬香美の楽曲「ロマンスの神様」より。

2コマ目[編集]

ビジョン「ALT」[編集]

新宿のスタジオアルタより。

3コマ目[編集]

雑誌「週刊文潮」[編集]

「週刊文春」と「週刊新潮」のもじり。

見出し「キラ出現?」[編集]

DEATH NOTE』の項目参照。

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

いろんな意味で不安です[編集]

義務[編集]

今話の常月まとい[編集]

P109の3、4、5コマ目と全身絵[編集]

P110の8コマ目[編集]

P114の14コマ目[編集]

今話のパンチラ[編集]

今話の皇帝ペンギン[編集]

P105の2コマ目[編集]

P118の1コマ目[編集]

今話のさのすけさのすこ[編集]

P114の9コマ目[編集]

今話の櫻井よしこ女史[編集]

P111の1コマ目[編集]

今話の天下り様[編集]

今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]

P105の3コマ目[編集]

P114の8コマ目(赤ちゃんのみ)[編集]

今話の棒犬[編集]

P110の6コマ目[編集]

今話の黒い涙[編集]

P112の2コマ目[編集]

今話の麻生太郎氏[編集]

今話の安倍晋三氏[編集]

今話の石破茂氏[編集]

P115の3コマ目[編集]

今話のAAA[編集]

今話のきよ彦[編集]

P108の1コマ目[編集]

今話の神シール[編集]

今話の闇の目[編集]

今話の娘々[編集]

P115の3コマ目[編集]

今話の面白シール[編集]

今話の漫画界が平和でありますように[編集]

P110の糸色望の全身絵横[編集]

今話のせんとくん[編集]

今話のイロイロ削られたナニか(・3・)[編集]

P107の6コマ目[編集]

P111の4コマ目[編集]

今話の文化庁[編集]

P116の神の全身絵横[編集]

今話の草彅剛[編集]

今話の酒井法子[編集]

P107の風浦可符香の全身絵横(4人?)[編集]

P114の7コマ目[編集]

今話の友愛[編集]

今話のスキ魔[編集]

今話のハト[編集]

P110の糸色望の全身絵横[編集]

かゆいところ[編集]

サンデーに復活[編集]

Webサンデーのサンデーまんが家BACK STAGEに久米田先生ページ>httpが復活しました。
かってに改蔵の新装版に合わせたのでしょうか?

P112の1コマ目[編集]

絶望先生が久しぶりに絶望しました。

巻末コメント[編集]

「僕も反対なんですけど誰も何も聞いてくれません。」[編集]

これは、「都青少年健全育成条例」の改正案に対して漫画家の永井豪先生らが東京都庁内で記者会見を行い、条例改正反対を訴える漫画家約60人のリストを提出したことに対するものであろう。
なお、提出された反対漫画家リストには週刊少年サンデー連載作家陣など小学館関係者、また講談社関係からも週刊少年マガジンやヤングマガジン連載作家陣が多数加わっている。サンデー掲載作家からはあだち充先生、高橋留美子先生と青山剛昌先生の名前が、またマガジン掲載作家では小林まこと先生、八神ひろき先生、前川たけし先生、赤松健先生、藤沢とおる先生、山本航暉先生、芹沢直樹先生、こしばてつや先生、西川宇宙先生らの名前が確認できる。しかしながらどうやら久米田先生の名前はないようだ。久米田先生宛てには、このリスト作成に関する打診がなかったということなのだろうか?
久米田先生の場合載っていたとしても、かつての黒歴史から、説得力が足りないと言われてしまうかも知れないからという事も考えられなくもないが、リストの名前を見る限りでは、私屋カヲルのように黒歴史どころか現役で藪をつついて蛇を出すような事態になりかねないような物を描いている者もいるが、大丈夫なのだろうか?


218話『オンリー・ハル・キラー』~
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