47話『夢無し芳一の話』

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47話『夢無し芳一の話』（ゆめなしほういちのはなし）[編集]

タイトルは小泉八雲の著書『怪談』収録の『耳無芳一の話』より。
耳無芳一の話（青空文庫）

作品情報[編集]

2006年4月19日発売、週刊少年マガジン20号に掲載。

P90（単行本時追加ページ）[編集]

扉絵[編集]

切り絵は眠っている糸色交。背景は彼が夢に見ている未来世界だろうか。

ループロード（右）「←千葉県」: 小倉優子が千葉県出身であり、彼女が自分を「コリン星から来た」と言っていることからのネタ。

ループロード（左下）「月→」: 右下の「テツオ」と書かれた月につながっている。

右下の星に「テツオ」: 大友克洋『AKIRA』で、鉄雄が月を破壊した。

ループロードの中の車のナンバープレート「3ら1」: 3ら1＝ミライ

星の中央に建つアンテナ「地デジ」: 地上デジタル放送のこと。

左上のタワー「新々東京タワー」: 墨田区に建つ新東京タワーが三代目のパロディ。

星の下: ベイブリッジと、その奥に東京ディズニーランドらしきもの。

ループロード（右下）: リゾートと書かれているが、六本木ヒルズ。

右下の宇宙船: アポロか、漂流教室でラストに出てくる救援物資船か。

四隅[編集]

右上と左下に「夢」の文字。

P91[編集]

3コマ目[編集]

眠っている絶望先生の手に「人間失格」[編集]

著：太宰治「人間失格」

幾度にもわたる自殺未遂や、家族に騙されて精神病院へ入院させられたこと、
薬物中毒、妻の浮気など、衝撃的な人生と、その内面の人間不信が描かれる。

糸色望は度々この本を手にしている事から、バイブル的な愛読書と思われる。

絶望先生の足元、隣の女子大生の写真の隣りに積み重なっている本「日本よ」[編集]

著：石原慎太郎『日本よ』 石原慎太郎が現状の日本に警鐘を鳴らす一冊である。

糸色交の足元の積み重なっている本「Dream on!」[編集]

著：まさき輝「Dream On」と『ドラえもん』の語呂合わせ？詳細不明

糸色交の傍らの本「かをり　No.Make」[編集]

眞鍋かをり写真集「No.Mark」 交が性に目覚めた一冊である。

足元にあるジュース「カルピコソー＊」[編集]

詳しくは「マイナー飲料水」の項目を参照。

P92[編集]

1コマ目[編集]

糸色望「今回は夢オチです」[編集]

実は、『ハヤテのごとく！』第6巻の7話「ドキッ☆憧れの人は私の執事!?という少女まんがの新連載1回目」（掲載が2005年1月、単行本初版が2006年4月15日）の最初のコマは「今回の話のオチは夢オチです」という出だしで始まっている。

3コマ目[編集]

藤吉晴美「夢オチは手塚先生が禁止して以来漫画界最大の禁忌（タブー）ですが」[編集]

著：手塚治虫『マンガの描き方』 上記の本の中に、そのような記述がある。 1977年に出版され多大な影響を与えた。

一般的に夢オチは、「安易で読者を馬鹿にしている｣との批判を受けやすい。中には打ち切りなどの、やむを得ない事情で夢オチにせざるを得ない場合もある。

6コマ目[編集]

カップ麺「CEP NOODLE フォーク付きケップヌードル」[編集]

日清食品から発売されている「CUP NOODLE（カップヌードル）」 今は付いていないが販売当初はプラスチックのフォークがついていた。

空き缶「JOLT」[編集]

詳しくは「マイナー飲料水」の項目参照。

空き缶の開け口[編集]

なつかしのプルリング方式（缶と開封口が分離するタイプ） 1980年代までの缶ジュースはこの方式の缶ジュースが主流であった。しかし、開封後の開封口が気軽に捨てられてしまう事から環境問題になってしまった。その環境問題を克服する為に新しいタイプの タブトップ方式（開封口が開けても分離しない）の缶が登場し、それが主流となる。

なお、缶の開封口の部分を集めると車イスを寄付できると言う話があるが、全くのデマである。【アルミ缶リサイクル協会】 http://www.alumi-can.or.jp/html/question_01.html のQ5参照の事。

(↑ただし、あまりにも流布したので、ホントに実施しているボランティア団体等も存在する。アルミ缶全体やアルミ製プルトップ部分を回収、換金し、車イス代としている。ただし根気のいる作業なので、団体や協力者が長続きしたりしなかったり・・・)

P93[編集]

6コマ目[編集]

「誰が死んじゃっても！」[編集]

高田裕三の漫画『3×3EYES』から。死ぬはずのない「无（ウー）」の八雲が死んでる。

「少年誌でありえない一線を越えたエロシーンを演じても！」[編集]

読んだままの意味か？（少年誌での性行為描写はご法度です）あるいは「少年誌」という記述と、「一線を越えた」と思われる描写のあったことから、『週刊少年ジャンプ』で連載していた『いちご100%』を指している、とも読み取れる。

「キャラクターにそぐわない行動しても！」[編集]

『アンパンマン』に登場するバタ子さんとアンパンマンと思われる。バタ子さんがアンパンマンを刺したと言うブラックユーモア。

P94[編集]

1コマ目[編集]

糸色望「存在感のある臼井くん！」[編集]

荒木飛呂彦著『ジョジョの奇妙な冒険』のパロディ。バイクのエンジン音にかけてさりげなく「ドドドドドド」の名物擬音。 3コマ目では臼井くんがジョジョ立ち。

バイクの車種[編集]

はっきりと描写されているわけではないものの、燃料タンクのロゴのシルエットから見てメーカーはアメリカのハーレー・ダビッドソン。車種はFXDBIダイナ・ストリートボブ（写真）やFXSTBナイト・トレイン（写真）が近いだろうか。シート後部に長めのシーシーバーを取り付けて、荷物を載せやすいようにカスタムされている。
共に全長2メートルを優に超える大きめのバイクなので、そのバイクにこういう跨り方ができるこのコマの臼井君は身長190cmオーバーの、まるでジョジョのような大柄な体格の男ということになる（笑）^[1]

5コマ目[編集]

掲示板に「夢　湯川シェンム」[編集]

「夢＝ドリーム＝ドリームキャスト」
ドリームキャストで販売された「シェンムー」 体験版として「What's シェンムー〜湯川（元）専務をさがせ〜」が配付されていた。

掲示板に「夢労働　スピルバー＊」[編集]

映画監督のスティーブン・スピルバーグの映画制作会社ドリーム・ワークス。経営状態の苦しさから2005年12月にパラマウント・ピクチャーズに買収された。

6コマ目[編集]

黒板の上の額縁に「夢黒沢」[編集]

誌面からの推測では黒澤明監督の映画『夢　（黒澤）』と思われる。映画は夏目漱石の短編集『夢十夜』と同じく、冒頭「こんな夢を見た…」と字幕が出て始まる。黒澤監督を尊敬するスティーブン・スピルバーグがプロデュースを務めた。

P96[編集]

5コマ目[編集]

日塔奈美「私　普通ですから！」[編集]

『かってに改蔵』の名取羽美のセリフ。

6コマ目[編集]

日塔奈美の足元の缶[編集]

※詳しくは「マイナー飲料水」の項で。

MAX
- 利根コカ・コーラボトリングから発売されているジョージアMAX

TAB
- コカコーラで1993年から1994年まで発売していたTaB CLEAR。

9コマ目[編集]

常月まといの背景[編集]

大阪道頓堀の背景。

帝国
- 帝国金融。漫画「ナニワ金融道」（著：青木雄二）の舞台である主人公灰原の勤め先。

「＊印」
- 雪印

HとTを合わせたマーク
- 阪神タイガースのロゴ。HとTの位置が少しずれている。

かに
- かに道楽のこと？

グリオ
- 通称グリコネオン
  道頓堀を代表する看板である。

ドンキ
- 大阪のドン・キホーテ
  観覧車がある事で有名。
  なお、実際にはグリコの隣りにドン・キホーテはない。

P97[編集]

全身絵の久藤准が持っている本「フィールオブドリーム」[編集]

アメリカ映画の『フィールド・オブ・ドリームス』夢を求めて生きる男と彼をめぐる人々の姿を野球をべースにして描く。
原作はカナダ出身の作家W・P・キンセラの小説『シューレス・ジョー』。また、これとは別にキンセラ氏の著作では『マイ・フィールド・オブ・ドリームス　イチローとアメリカの物語』もある。

2コマ目[編集]

掲示板に「夢チーム　デイビットソン」[編集]

WBCで審判をしたボブ・デービットソン。大会中、誤審を繰り返したが、2006年よりなぜかマイナーリーグ担当からメジャーリーグの審判員に昇進。相変わらずのジャッジで2007年春のメジャー公式戦ではまたホームランを二塁打にしていた。

黒板に上の額縁に「美　夢人」(?)[編集]

直訳すると「ビューティフル・ドリーマー」。その名を冠した創作物は数多あります。この場合有力なのは映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』（押井守監督）かな？

6コマ目[編集]

久藤准の話「両手骨折で入院して義母が訪ねてくるなんて！」[編集]

両手骨折で入院 AVやエロマンガなどでは、良くあるシチュエーション。両手を骨折している事から、精力を自慰行為で自己処理できずにドンドン溜まっていく。欲求不満になった所を、××したり、××されたり、とにかくエッチな展開になってしまう。
お相手は看護婦さんが王道ではあるが、今回の例では義母になっている。性の対象を熟女に求める風習が作中に度々見られる。

P98[編集]

1コマ目[編集]

絶望先生が手に持ってる券「KOTO　コト６」[編集]

LOTO6（ロトシックス）の事。 1から43の数字を6つ選び、6つ全部あたると1等当選である。当選金額は、1等の当選がないと賞金が持ち越される為、最大4億円。

KOTO券の詳細[編集]

2323回
- 「フサフサ」。アートネイチャーの電話番号。
- なお平成18年4月13日のLOTO6は0286回である。

抽選日　S81
- 絶望先生の時間軸は昭和で流れている為、
  「S81 ＝昭和81年＝平成18年」

当 78 36 4
- 「悩み無用」。リーブ21のキャッチコピー、電話番号。

96
- 「9696（クログロ）」。アデランスの電話番号。

2コマ目[編集]

掲示板に「夢　湯川シェンム」[編集]

P94の5コマ目を参照

掲示板に「夢労働　スピルK(?)」[編集]

P94の5コマ目を参照

5コマ目[編集]

「母親の愛人の遺産が転がりこんできたり」[編集]

山崎豊子『女系家族』画中の株券にある「ラ・マン」はフランス語で「愛人」の意。久米田作品ではおなじみのネタ。ジャン＝ジャック・アノー監督「愛人/ラマン」(1992年）という映画もある。

「パンパーツ」[編集]

パンパース P&Gが製造・販売している紙おむつのブランドである。

P100[編集]

2コマ目[編集]

崖に窓[編集]

何かの映画のパロディ。

6コマ目[編集]

HARA「私の夢には続きがあります」[編集]

巨人軍の現監督の原辰徳の選手引退セレモニーでの台詞。「私の夢には続きがあります。」と言い、後の監督就任を臭わせた。

8コマ目[編集]

絶望先生「荘子いわく現実の自分は　もしかして蝶の見ている夢なのではないのかと」[編集]

荘子紀元前4世紀の中国の思想家

現実の自分は　もしかして蝶の見ている夢なのではないのかと「胡蝶の夢」

荘子は夢を見た。
夢の中で自分は蝶であった。
その時には自分は、人間荘子である事はすっかり忘れていた。
目が覚めたら紛れも無く、人間荘子であった。
もしかして、今の自分は蝶の見ている夢なのではないのか。（『斉物論』より）

『本当の自分は、今の自分と全然違うものかもしれない』と言う思想。

先の夢オチからの流れでは、映画作家の押井守の諸作品には荘子的思考の影響が強く、現実と幻想の狭間をさまようような多重夢劇がよく展開されることで有名。

P101[編集]

2コマ目[編集]

背景[編集]

『xxxHOLiC　真夏の夢の夜』のワンシーンのパロディ？

4コマ目[編集]

藤吉晴美「オチがないよおおお」[編集]

夢の中では現実とは違い、なんとかオチのある漫画を描こうとしていたみたいです。

7コマ目[編集]

おそらく『ナイトメアビフォアクリスマス』からだと思われる。[編集]

P102[編集]

1コマ目[編集]

非常に怖い風浦可符香[編集]

目から血を流す 近年ではゲーム『SIREN（サイレン）』で有名な演出。何故かは明確になっていないが、心霊写真では顔が鮮明でも目が黒目だけになっている場合が多く、現世の存在ではないことの証と解釈されている（否定派は露光不足と解釈している）。

映画『フレディーＶＳジェイソン』でも、夢に出てくる殺人鬼フレディーが、そっくりな夢を見させる描写がある。

アニメED『絶世美人』の１コマに採用されている。

4コマ目[編集]

糸色望「神が禁忌にされたわけです!!」[編集]

6コマ目[編集]

絶望先生の手に人形[編集]

お笑い芸人『パペットマペット』のパロディ。

9コマ目[編集]

ドリカムの夢オチ「2人だったのか」「夢か」[編集]

ドリームズ・カム・トゥルー 2006年現在のメンバーは、リーダーでありベース担当の中村正人とヴォーカル担当の吉田美和の2人。 1989年から2002年までは、前述の2人にキーボード担当の西川隆宏（2002年3月に脱退）を加えた3人のグループであった。

P103（単行本時追加ページ）[編集]

肉ヌンチャク: 『かってに改蔵』第286話『近ごろ、おヘソ出さないね。』で名取羽美も使用していた。ぺちこーん。
肉には骨が刺さっています。

義務[編集]

今話の常月まとい[編集]

P96の9コマ目[編集]

今話のパンチラ[編集]

P98の7コマ目[編集]

今話の皇帝ペンギン[編集]

P99の2コマ目[編集]

白黒反転のネガ仕様。

今話の櫻井よしこ女史[編集]

P99の6コマ目[編集]

唯一神メガネガ様として

今話の天下り様[編集]

P94の5コマ目[編集]

P99の1コマ目[編集]

今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]

P98の7コマ目[編集]

今話の棒犬[編集]

今話では確認できず

かゆいところ[編集]

47話『夢無し芳一の話』~

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コメント欄[編集]

掲示板もあります。絶望先生掲示板
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交の読んでいた「Ｄｒｅａｍon」は、表紙が見えているものからみて「Ｄｏｒａｅｍｏｎ」のパロディではと。 -- 名無しさん &new{2006-10-28 18:51:53};
P101　２コマ目の背景は映画『xxxHOLiC　真夏の夢の夜』のワンシーンかな？ -- さｋ &new{2006-11-21 20:52:40};
棒犬が登場したのは前回（三珠登場の回）からですが、この話には棒犬は出てこないのですか？ -- [[　]] &new{2007-02-12 20:22:20};
P.102 5コマ目　「カエルくん」と「うしくん」という二人（？）のぬいぐるみ芸人「パペットマペット」（あくまでもそれを操っている黒子は「いないこと」になっている）のパロ -- Ｋ卓志 &new{2007-04-15 21:06:03};
Ｐ９８　３コマ目　「赤ちゃんも夢を見るのかしら」は７０年代によく流れていた「宇津救命丸」のＣＭの有名なセリフ。バックは藤城清治の影絵だった。 -- 八兵衛 &new{2007-10-26 17:10:09};
カフカちゃんの「赤ちゃんは夢を見るのかしら？…」という台詞は久米田先生が愛読していると思われる夢野久作「ドグラ・マグラ」の作中作「胎児の夢」からか。前作「かってに改蔵」のラストもこの作品のパロディーと思われる？ -- &new{2008-02-12 (火) 14:44:21};
Ｐ１０１背景、ヒッチコックの「白い恐怖」（美術をダリが担当）か、ダリの絵かな？ -- &new{2008-02-12 (火) 17:41:31};
可符香の「絶望したっ　夢の中で”すら”絶望した」ってことは、可符香は現実ではかなり絶望的な人なのか？ -- &new{2008-03-19 (水) 23:13:09};
↑「それ私のセリフ…」と言っているから、絶望先生からセリフをそのまま奪ったため「すら」と言っているともとれる。ただ「それ私のセリフ…」は絶望した対象に関係なく、「絶望した」が盗られる度言っているので「夢の中ですら」の部分を先生が言うつもりで居たかは不明か。 -- &new{2008-04-28 (月) 02:51:29};
すらは俺もきになった -- &new{2008-09-20 (土) 11:38:27};
目から血を流すカフカの着けてる仮面は公共広告機構のCMの「いじめの仮面」に似ている気がするのですが。参考「http://jp.youtube.com/watch?v=z6NTwLt2ZiE」 -- &new{2009-01-16 (金) 19:27:51};
神回だった -- ーーーー &new{2010-01-04 (月) 22:01:48};
P99の1コマ目で、あびるが自分を指差しているのはどうしてでしょうか？ -- &new{2010-02-28 (日) 17:19:18};

↑ ジョースター家の男は代々身長が高い。

[1] ジョースター家の男は代々身長が高い。

[1]

47話『夢無し芳一の話』