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<div style="text-align:center">←[[00’15”/ふしぎな同人形]]|[[00’17”/卓とミチルの宝隠し]]→</div>

==<span style="color: dodgerblue; background: ;" >00’16”/上裸少年漂流記(じょうらしょうねんひょうりゅうき)</span>==
タイトルは、ジュール・ベルヌの児童書『'''十五少年漂流記'''』(1888年)から。<br />
余談だが、原題の『Deux Ans de Vacances』は直訳すると「二年間の休暇」となり、こちらの題での出版もある<ref>日本で明治期に出版された際、翻訳家の森田思軒が『冒険奇談 十五少年』と抄訳し、のち思軒の娘婿の白石実三が『十五少年漂流記』にした。</ref>。
====作品情報====
2014年3月12日発売、[[週刊少年マガジン]]2014年15号に掲載。<br />

==<span style="color: blue; background: ;" >P5</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >あおり(連載時のみ)</span>===
====同人形と間違われ転売屋に買われてしまった[[時只卓|卓]]だったが・・====
==<span style="color: blue; background: ;" >P6</span>==
==<span style="color: blue; background: ;" >P7</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>===
====卓のブルゾンのロゴ「LLIONAIRE BOY'S CLUB」====
アメリカのミュージシャンのファレル・ウィリアムスがプロデュースするファッションブランド「BILLIONAIRE BOYS CLUB」のもじりと思われる。<br />
ブランドスタイルはアメリカンカジュアルで、フラッグシップストアは原宿にある。<br />
他のコマでもファッション系の看板や店が多い描写から見て[[夕仏真心|真心]]のデート場所は原宿をモデルにしていると思われる。
====看板「ハムハムカフェ」「かわいいハムスターてんこもり」====
近年は犬や猫、兎、梟など動物と触れ合える喫茶店が多く出店している。<br />
ハムスターと触れ合える喫茶店の実在については定かではないが、『[[かってに改蔵]]』[[第176話『現実と情熱のあいだ』]]や『[[さよなら絶望先生]]』[[73話『七五三四郎』]]などでハムスターの複数飼育が共食いにつながる危険を指摘していた過去を鑑みれば、可愛さの陰に潜む不穏な印象を感じさせるものがある。
==<span style="color: blue; background: ;" >P8</span>==
==<span style="color: blue; background: ;" >P9</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >6コマ目</span>===
====奴隷「コーラ一本でどんだけこき使うんだ!」====
今話では『[[ONE PIECE]]』ネタが多いことを考えると、同作主人公達の乗る二番目の海賊船サウザントサニー号がコーラをエネルギー源とする特殊機構を装備していることから。
==<span style="color: blue; background: ;" >P10</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====政治家「そうだ君たちは搾取されている 革命だ!打倒特権階級」====
[[カール・マルクス]]の項目参照。<br />
政治家の男性は日本共産党の志位和夫委員長。<br />
===<span style="color: green; background: ;" >4コマ目</span>===
====[[時只ミチル]]「どうやらここは海賊船で 副業で蟹工船もやってるそうです」====
小林多喜二の小説『蟹工船』のこと。<br />
大正から昭和初期にかけて日本では労働者と社会の現状を憂える気運が知識階級層を中心に高まり、本作はその代表的作品として知られている。<br />
蟹工船は蟹の漁獲と缶詰加工を同一の船内で行う特徴から正式な航海船舶でも工場でもない曖昧な存在だったため、当時は法適用が及びにくい領域だった。創業は明治末期頃から1970年代まで続いていた。
==<span style="color: blue; background: ;" >P11</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====カニを茹でていた男「ぜんぜん寝てないしボロボロだ 限界なんてとうに過ぎてる!」====
ここから<span style="color: blue; background: ;" >P13</span><span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>まで、『[[ONE PIECE]]』での主人公達と1番目の海賊船ゴーイングメリー号との別れのシーンのパロディ。<br />
数々の戦闘を潜り抜けたゴーイングメリー号はボロボロになり、限界をとうに過ぎていた。
===<span style="color: green; background: ;" >3コマ目</span>===
====海賊「なんとかしてくれ!!!」====
無人の状態で主人公達を助けに来たゴーイングメリー号だったが、窮地から逃げ切ったところで船体が真っ二つに割れてしまう。なんとか修理できないかと船長は造船会社の社長に頼み込む。
===<span style="color: green; background: ;" >4コマ目</span>===
====海賊「一緒に旅してきた仲間じゃないか!!」====
仲間とはゴーイングメリー号のこと。
===<span style="color: green; background: ;" >6コマ目</span>===
====海賊「もう‥眠らせてやれ」「‥‥わかった」====
<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>の通り、ゴーイングメリー号はとっくに限界を迎えており、もう眠らせてやれと造船会社社長に諭される。
==<span style="color: blue; background: ;" >P12</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====海賊「今までありがと〜」====
今まで旅をしてきたゴーイングメリー号に感謝と別れを告げる主人公達。<br />
小船で脱出する海賊の中に[[ONE PIECE|麦わら帽子を被った少年]]の姿が…
===<span style="color: green; background: ;" >7コマ目</span>===
====「火だ」「あいつら火をつけやがった!」====
そして船長の決断で火を放たれ、ゴーイングメリー号は永遠の眠りに着く。
==<span style="color: blue; background: ;" >P13</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>===
====海賊「ありがと〜!!!」====
ここまでのパロディ内容は、意思を持って無人で動き出した船を、奴隷が動かしていた船に置き換えたもの。<br />
小船の海賊がさらに増え、[[ONE PIECE|二刀流の剣士、麦わら帽子を被った男、山高帽を被った小柄な生き物]]の姿が…
==<span style="color: blue; background: ;" >P14</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>===
====電柱広告「ティック ばていら」右横の看板「尻高」====
ブティック ばていらと推測できる。<br />
バテイラは日本近海に生息する巻貝の一種で食用にもなっている。別名を「シッタカ(尻高貝)」ともいう。

==<span style="color: blue; background: ;" >P15</span>==
==<span style="color: blue; background: ;" >P16</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>===
====看板「く**ンスセール」====
「クリアランスセール」のこと。<br />
クリアランスは「間隙」の意味で、季節ものの変わり目で在庫を出来るだけ多く放出するために行う値引きセール。<br />
ちなみに、こうした場合では50%かそれ以上の値引きをすることが少なくないが、メーカーや販売側はそれも見越して定価を設定しており、原価割れしないようになっている。

==<span style="color: blue; background: ;" >P17</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >3コマ目</span>===
====[[時只ミチル]]「お得意の内ゲバが始まった」====
世界中の共産主義政党において、組織内部の抗争や分裂はもはや宿命といえるほどに共通している。<br />
有名な事例では、ヴァイマル共和政権打倒で共闘関係にあったドイツ共産党を政権掌握後に徹底排除したナチス<ref>国家社会主義ドイツ労働者党。厳密には共産主義政党ではなくヒトラーも共産主義者ではないが、ミュンヘン一揆で逮捕されたヒトラーの留守を預かった幹部のグレゴール・シュトラッサーは統制経済や企業国有化など左翼的政策を多く執り、シュトラッサーの粛清後も「公益最優先」の思想統制は強化され、党主導による「社会均質化」政策が実施された。ちなみに同時期に独裁体制を築いたイタリアのムッソリーニ率いるファシスト党も共産主義ではなく、左右双方に反対しつつ独自路線を掲げる「第三の位置」を提唱してした。</ref>、ソ連ではスターリンと対立したトロツキーの追放と死、スターリンの共産党掌握に伴う粛清と第二次大戦後の大粛清、文化大革命で苛烈な党内抗争と社会抑圧を繰り広げた中国共産党、反対派を粛清し党を掌握した後に極端な農本主義と原始共産主義実現のため、夥しい数の国民を弾圧したカンボジア共産党ポル・ポト派(クメール・ルージュ)、多数の仲間をリンチで殺害する事件を起こした連合赤軍<ref>武装闘争路線を放棄した日本共産党に反発した一部党員(毛沢東主義)と共産主義者同盟赤軍派(トロツキスト)が合流して結成されたが、主導権争いの呪縛からは逃れられなかった。独裁的支配のもとスターリン主義を悪とし、「スターリン的」傾向のある者に「総括」と称して暴力を振るい反省を強要するようになった。死亡者が出ても、原因は暴力ではなく総括ができない者の自己責任として正当化された。</ref>などがあり、[[カール・マルクス|マルクス主義]]の歴史にはイデオロギーの強引な徹底による独裁と内部対立が度々横行し、さらには国家全体をも巻き込んだ凄惨な政治闘争や弾圧、粛清、殺人が数多く起きている。<br />
流血沙汰には至らずとも主義の相違による内部対立での分裂は数多く、比較的成功したといわれるイタリア共産党でもソ連型思想や教条主義から距離を置いた穏健派の左翼民主党と、これに反対する共産主義再建党とイタリア共産主義者党に分裂している<ref>イタリア以外でも欧米の共産党は親ソ連派と、独自の「ユーロ・コミュニズム」を掲げる勢力、マルクス・レーニン主義信奉の是非等で対立しており、イギリス、スペイン、ギリシャ、フィンランド、デンマーク、カナダ、アメリカなどの共産党も分裂している。</ref>。日本共産党も1964年に親ソ連派党員たちが分裂して「日本のこえ」を結成したことがある(後の改選で全候補が落選し消滅)。<br />

ただし、共産党は本来革命や階級闘争の中で発足した組織であり、政権側(軍事政権が多い)から「非合法化」されて武力闘争に至るケース(キューバやブラジル、パラグアイ、チリ、ベネズエラ、エルサルバドルなど南米諸国で多い)も少なくないため、対外的な争いも抱えた中で組織統率と強化を図るゆえに思想の先鋭化やサディスティックな排他力学が発生しやすい性質を内包せざるを得ない面もある。

==<span style="color: blue; background: ;" >P18</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>===
====名札「マルク・カルプ」====
後述するビットコインの取引所である「Mt.GOX」のCEO・マイク・カルプレス氏の事か。<br />

元々は『マジック:ザ・ギャザリング』などのカードゲームの売買を生業としていたが、<br />
ビットコインの取引に事業を変更、ビットコイン取引高の70%は同社が占めていた時期もある。<br />
2014年2月28日に民事再生法を申請したものの、4月24日に申請が却下され破産手続きに移行し倒産した。
==<span style="color: blue; background: ;" >P19</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >3コマ目</span>===
====ギャランドラインを辿ってみろ そこにスケベを置いてきた====
『[[ONE PIECE]]』の世界における、世界を一周する航路である「グランドライン(偉大なる航路)」と「ギャランドゥ」をかけたもの。<br />
海賊王ゴールドロジャー「グランドラインを辿ってみろ そこに全てを置いてきた」
海賊王ゴールドロジャーが処刑の直前に群衆に向かってそう叫んだことで、『ONE PIECE』の世界に大海賊時代が訪れた。<br />

ギャランドゥの語源は、西城秀樹が1983年に発売した同名の楽曲のタイトルであり、当時の西城の所属事務所は「gal and do」と説明したが、作詞者のもんたよしのりによると意味の無いデタラメな英語であるらしい。<br />
70年代後半ごろの西城は爽やか青年の印象から大人の男のイメージへの脱皮を図っており、そのプロデュースに携わった作詞家の阿久悠は「青年(→成年→盛年)」の3部作として『君よ抱かれて熱くなれ』『ジャガー』『若き獅子たち』を提供し、曲のヒットと共にセクシーな歌詞や衣装も話題となった。「ギャランドゥ」もこうした西城のセクシー路線の延長線上にある。<br />
のち、西城秀樹のヘソ下から下腹部にかけての体毛が濃く、それが水着姿や上半身のはだけた衣装の時に印象的であったことから「ヘソ下の毛そのもの、またはヘソ下の毛が濃い状態」をギャランドゥと呼ぶようになった。
==<span style="color: blue; background: ;" >P20</span> ==
===<span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>===
====ビットコインは使えません====
ビットコインは中本哲史なる人物が開発したとされる仮想通貨。<br />
“採掘”と呼ばれる行為を行う事で少量のビットコインが手に入る仕組み。<br />
採掘行為には高能力のコンピュータが必要。<br />

一部のオンラインサイトでは通貨として使えるが、<br />
前述のMt.GOXのような取引所を使って換金するのが一般的とされる。
===<span style="color: green; background: ;" >6コマ目</span>===
====右の海賊====
[[週刊少年ジャンプ]]のシンボルマーク「ジャンプパイレーツ」。<br />
2014年現在、『[[ONE PIECE]]』は連載中であるため、作品の到達点でもある海賊王の秘宝は未だ発見されていない。
===<span style="color: green; background: ;" >7コマ目</span>===
====「子宝隠したら隠し子になっちゃいますよ」====
『[[ONE PIECE]]』の海賊王ゴールドロジャーには、彼の死後に生まれた彼の子供がおり、世間から海賊王の子であることは隠されていた。<br />
紛れもない隠し子である。
==かゆいところ==

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