十五日目/唐茄子屋楽団
十五日目/唐茄子屋楽団(とうなすやがくだん)[編集]
タイトルの元ネタは古典落語の演目の一つ『唐茄子屋政談』より。
上方落語では『南京屋政談』とも呼ばれる。「唐茄子」と「南京」共にカボチャの古称である。
作品情報[編集]
2010年10月9日発売、別冊少年マガジン11月号に掲載。
さりげなく前回より多めの15Pです。
P72[編集]
扉絵[編集]
P73[編集]
P74[編集]
P75[編集]
4コマ目[編集]
丸京「サラミはおかしに 含まれますか?」[編集]
遠足での質問の定番「バナナはお菓子(おやつ)に含まれますか?」のパロディ。
6コマ目[編集]
魔梨威「甘納豆じゃなくて!」[編集]
P76[編集]
1コマ目[編集]
魔梨威「仁丹じゃなくて!!」
ポスター「じんたん」[編集]
森下仁丹から発売されている清涼剤「仁丹」。有名な仁丹の商標マークを萌えキャラ調にアレンジしている。
単行本での加筆です。
5コマ目[編集]
丸京「トリック オア トリート(おかしをくれないとイタズラするぞ)ってセリフ自体 日本的じゃないし」[編集]
ハロウィンの起源は、ケルト民族の秋の収穫を祝い、死者の霊を偲んで魔を祓う行事である。
お菓子にはそのお供物的な意味があり、日本の風習にも通じる点があるが、祓われる側にも自ら扮して楽しむところに独特な文化があるといえる。ちなみに大部分の日本人にはそんな風趣が無いために、アメリカに居住したときに配る分量が分からずに多量に配った所、日本人は気前がいいと勘違いされ、町中の子供から総攻撃を受けて大変な目にあったなんて話もある。
ちなみに北海道(主に南部地域)では七夕から盆にかけて子供たちが灯篭や提灯を持って「ろうそく出ーせーよー(または頂戴なー)」と歌いながら町を練り歩き、ろうそくの代わりにお菓子をもらう「ろうそくもらい」というハロウィンと似た行事がある。ただし、この場合は西洋からの伝承ではなく、ねぶた祭で有名な青森からの移住者が主に伝承させたといわれている。
ろうそくはねぶたの燈篭に由来したものであり、ろうそくもらいでも燈篭を用いる。地元の各住宅を廻ることで祭りの費用寄付を募るのが主旨である。
P77[編集]
1〜2コマ目[編集]
丸京「大国のエゴ というか 恫喝そのものじゃない・・・!! 領土よこさないと 嫌がらせするぞ みたいな」[編集]
最近では尖閣諸島問題など、領土問題のこと。
P78[編集]
3コマ目[編集]
手寅「有名人だって 悪さするの お薬打たれても 知らないよ」[編集]
押尾学の項目参照。
7コマ目[編集]
魔梨威「よくある外国の少年の名前でいいだろ ジョンとか」[編集]
こうした固有名詞の当て語的な意訳は実際にあり、日本のジーンズメーカーの「BIGJOHN」は創立者の尾崎小太郎の名にちなんで、小=Little→大きく目指す意からBigへ、太郎=日本人で最も多い名前→アメリカで最も多い名前であるJohnと名付けた例がある。
落語界では林家三平(初代)が自身の名前を、林=Woods、家=House、三=Three、平=Gas(おならの意味)と英訳したギャグがある。
8コマ目[編集]
丸京「なんかすごく●そうな名前になった気がする」
貼り紙「下着女性のポスター」[編集]
女性向け下着販売会社「PEACH JOHN」より。
押尾学が麻薬取締法違反で逮捕された時、舞台になったマンションの一室を押尾学に貸していたのがPEACH JOHNの社長の女性だった。
実はこちらも本当に「桃太郎」を当て語で意訳した名称。しかし、英語圏のスラングではpeachはお尻、Johnは男性器、下品な男性を意味しており、英語圏ネイティブの人が聞くと驚くとか。
P79[編集]
3コマ目[編集]
貼り紙「黄金時間 大ヒット上映中」[編集]
竹宮ゆゆ子のライトノベル「ゴールデンタイム」とチャールズ・チャップリンのコメディ映画「黄金狂時代」をかけたものか。
イラストは「ゴールデンタイム」第1巻の表紙。
ヤス先生は以前、竹宮先生の作品では『ゴールデンタイム』のほか『わたしたちの田村くん』や『とらドラ!』で挿絵を担当していた。
P80[編集]
1コマ目、3コマ目[編集]
苦来「あなたの健康を 祈らせて下さい」
丸京「それ おかしあげなくても 祈られるし! 駅前とかで」
貼り紙「勧誘お断り」[編集]
新興宗教などによくある勧誘活動。
3コマ目の貼り紙は単行本加筆です。
P81[編集]
P82[編集]
1コマ目[編集]
5人のメイク[編集]
アメリカのメタルバンド“KISS”を真似たもの。
- 木胡桃:FOX(エリック・カー)
- 手寅:DEMON(ジーン・シモンズ)
- 丸京:SPACE MAN(エース・フレーリー)
- 苦来:CATMAN(ピーター・クリス)
- 魔梨威:STAR CHILD(ポール・スタンレー)
2コマ目[編集]
魔梨威「これじゃ 私たち どこかの 軽音部的な ものに対して 悪役っぽく ないか!!」[編集]
かきふらいの4コマ漫画及びアニメ『けいおん!』のこと。
丸京「というか小悪党!」[編集]
デスメタルバンドをネタにした、若松公徳の漫画『デトロイト・メタル・シティ』では、(メタルというジャンルの性質上)凶悪過激に設定されたバンドメンバーのキャラクターと、あくまでも役として演じる本人たちのギャップが見せ所だった(大槻ケンヂはこうした特徴を「反モラル芸」と称している)。
ちなみに、上述の『けいおん!』の主人公である平沢唯も最初はバンドといったらこういうイメージしかなかったらしい。
ちなみにアメリカではロックやメタルのバンドによるチャリティーコンサートもあり、メタル界の帝王として数々の実績を上げたロニー・ジェイムス・ディオとバンドメンバーのヴィヴィアン・キャンベル、ジミー・ベインが発起人となってアフリカ飢餓難民救済を目的としたチャリティー活動『Hear 'n Aid(ヒア・アンド・エイド)』を行ったこともある。 ただし、西洋社会の場合は教会や教育委員会からの圧力も強く、アメリカではPMRC[1](Parents Music Resource Center:ペアレンツ・ミュージック・リソース・センター)と音楽業界の確執は長年にわたって続いており、チャリティーはPMRCからの抗議をかわす主旨もあるという。
3コマ目[編集]
魔梨威「第一 ひとんちの玄関まで行って いちいち電源 借りるのかい」[編集]
一応、アンプには電池駆動式の製品も多々揃っています。
ただし電池の場合は出力がやや低くなる傾向で、電力がかかる重低音が多いメタル系音楽の演奏には不利かもしれません。
そもそも、電源以前にこんな大荷物抱えて近所を巡回するのも相当骨が折れそうですが。
P83[編集]
3コマ目[編集]
木胡桃が持っているおかし[編集]
株式会社やおきんのスナック菓子の定番「うまい棒」。
ゲーム『スターオーシャン』シリーズの一部に回復アイテムとして登場していたり、『流星のロックマン3 ブラックエース/レッドジョーカー』では暁シドウ(CV:柿原徹也)の好物で、ことあるごとに懐からうまい棒を出して食べていた。
これらの作品は正式にコラボレーションを行っていたため実名が出せていたが、そうでない場合例えば『魔法少女まどか☆マギカ』のように「うんまい棒」などとパロディされることが多々ある。
6コマ目[編集]
ポスター「BBA48」(単行本加筆)[編集]
AKB48と「婆」のもじり。メンバーがみんな異教徒のおばさん。
P84[編集]
1コマ目[編集]
ジャンプ表紙[編集]
麦わら帽子は尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』と思われる。
3コマ目[編集]
丸京が持っているDVD[編集]
5コマ目[編集]
魔梨威が持っているPSP[編集]
スライド式ボディの新モデル「PSP go」。
ソフトはダウンロードのみの為、今まで購入したUMDソフトが全く使えなかったり、ギャルゲーなどの限定版が発売出来なかったり、その形状から所謂「モンハン持ち」と呼ばれる持ち方が出来ないことからソフトメーカー、販売店、従来のPSPユーザーの誰にとっても旨味のないハードとして全く支持されなかった。
あまりに不評だったことから、早くも2011年4月に生産終了となった。
P85[編集]
2コマ目[編集]
丸京「わらしべ長者かよ?」[編集]
日本古来のおとぎ話で、貧乏な男がワラをはじめに物々交換を経て裕福になっていくお話。
アメリカでネットを利用して一ドルにも満たない文房具を皮切りに、最後にはフロリダの別荘を手にしようとした若者がいたが、初めはメディアも面白がって取材して盛り上がっていたが熱が冷めると一気に破綻した。
P86[編集]
4コマ目[編集]
手寅「それっぽいものばかりあるし」[編集]
- 左のおかし:ブラックサソダー
有楽製菓のチョコレート菓子「ブラックサンダー」。
ほろ苦いココアクッキーを混ぜたチョコレートのサクサクとした食感が人気。
- 右上のおかし:BOMB PATCH
80年代後半に味の素ゼネラルフーヅ(AGF)から発売されたキャンディー「ドンパッチ(DON PATCH)」。
キャンディーが唾液で溶けてくると、内包されている炭酸ガスで粒が破裂し、口の中でパチパチと弾けるような独特の食感になる。元はアメリカで販売されていた「POP ROCKS」という商品のライセンス生産品(現在も海外産などの類似品がある)。
発売当時はかなりのブームを起こしつつも、後に「胃に穴が開いた」や「目に入って失明した」などの実例無き風評がまことしやかに流れるようになり、日本でも抗しきれぬまま生産中止となった不運の菓子でもあるが、当時の子供たちに少なからぬインパクトを残している。
ちなみに秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でもネタになったことがあるほか、澤井啓夫の漫画及びアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』のメイン・キャラクターである首領パッチの元ネタでもある。
- 右下のおかし:雷おかし
浅草名菓「雷おこし」。
浅草の雷門で売り出されたことが由来。これもサクサクした食感です。
P617(別冊少年マガジン連載時のみ掲載) 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ[編集]
この回の「ご意見ご感想」での投稿者「愛伝帝亭欠落」さんが単行本第弐巻P1の落語家リストに名を連ねました。
今話の覆面落語家[編集]
P74の2コマ目⇒P75の2コマ目⇒P77の2コマ目[編集]
壁に飾ってあるおばけの顔が次第に覆面落語家に変わっていく。
単行本での加筆です。
かゆいところ[編集]
(背景に関する単行本加筆・修正箇所)[編集]
P73とP74の1コマ目[編集]
単行本では木胡桃と魔梨威の大コマに背景が加筆。
P74の2コマ目[編集]
単行本ではコマ左下のテレビの画面に眼が加筆。
P76の2コマ目[編集]
単行本では部屋にカボチャと手乗りタイガーが加筆。
P78の1コマ目[編集]
単行本では背景にお菓子が加筆。
P79の1コマ目[編集]
単行本ではカボチャの案山子が加筆。
P81の4コマ目[編集]
よく見ると「絶望」の望の字が間違っている。(下の王の部分が主になっている)絶望した!
P84の1コマ目[編集]
窓辺に飾ってある日本人形も今回はハロウィンの装い。
キグちゃんの表記[編集]
今回だけ「きぐちゃん」とすべて平仮名表記になっている。
単行本では修正済み。
- ↑ こちらはアメリカの政治家で大統領候補にもなったアル・ゴア氏の妻・ティッパー・ゴア女史が発起人となっており、政治的発言力も強い存在である。