コロコロコミック

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コロコロコミック[編集]

1977年より小学館から発行されている児童少年漫画雑誌。(コロコロ公式サイト⇒★>http
毎月15日発売。
背表紙には創刊号以来、通しナンバーが振られている。
シンボルマークは「コロちゃん」⇒「コロドラゴン」。

概要[編集]

小学生をメインターゲットに据えた漫画雑誌として創刊。
季刊誌から隔月誌を経て、現在の月刊誌としての発行スタイルを確立する。

'70年代のプロ野球やLSIゲーム、'80年代のファミコンやビックリマンシールやミニ四駆、'90年代のポケモンやハイパーヨーヨーと時代ごとに変遷する小学生の趣味嗜好を、巧みに誌面へと反映させる驚異的なリサーチ能力の高さから「男子小学生のバイブル」としての地位を確立している。

その反面、小学生がメインターゲットであるにも関わらず、CERO C(15歳以上対象)である『モンスターハンター』シリーズの記事や特集を組んでいるため、CEROがあまり機能していないことやその存在意義についての批判の例として度々挙げられている。
またここ最近は「イナズマイレブンシリーズ」、「ダンボール戦機シリーズ」、「機動戦士ガンダムAGE」「妖怪ウォッチ」といった、ゲーム会社「LEVEL5」の関連作品の漫画や情報を多く載せているため、「月刊LEVEL5」と一部で揶揄されているが、中でも「機動戦士ガンダムAGE」の掲載はこれまでガンダムが競合誌の看板作品であったことや、80年代初期に連載された立石佳太の漫画『超人キンタマン』のメインキャラクターのオガンダムに対して当時の日本サンライズからクレームが来た騒動もあったことから多くの人達を驚かせた。

作風[編集]

創刊当初は藤子不二雄作品専門誌としての色合いが濃く、特に「ドラえもん」に関しては創刊号で同作のロゴを『コロコロコミック』のロゴよりも大きく表示したり、単行本未収録エピソードを毎号100ページ近いボリュームで掲載するなど、破格の扱いをとっていた。
反面、その他の作品は「いなかっぺ大将」や「さよならウルトラ兄弟[1]など学年誌からの再録が多く、藤子作品の添え物的な印象が否めなかったが、次第に「ゲームセンターあらし」をはじめとするオリジナル作品が充実していき、「アカンベー」のような低学年向けの分かり易いマイルドなものから、「ザ・ゴリラ」のように高学年を意識した劇画調のハードなものまで、バラエティに富んだ掲載作品が誌面を賑わせた。その振り幅の広さから、初期における『コロコロ』のポジションは『小学○年生』などの学年誌と、『少年サンデー』などの少年誌との中間に位置する存在だったと言える。

'80年代前半から、小学生の嗜好をより反映した誌面作りへとシフトし現在に至るが、一連の藤子作品に対する別格扱いは今なお健在で、「のび太の恐竜」から始まった大長編ドラえもんシリーズの独占掲載権も、『コロコロ』が競合誌に差をつける大きな原動力のひとつとなっている。

その一方で、排泄物や男性器の露出などの下ネタを含むギャグ作品も多く(もっともこれはコロコロに限らず、下ネタ主体のギャグ漫画の連載は児童、少年誌にとって通過儀礼とも言えるが)特に『おぼっちゃまくん』の茶魔語ブームが社会現象になったこともあり、また「出る杭は打たれる」ということわざの通り、なまじ国民的キャラクターでもある『ドラえもん』を看板作品にしているメジャー誌であることからPTAから目をつけられることになる。だが近年では子供達にも下ネタばかりでは飽きられてくるからか、減少傾向にあるが、永井ゆうじの漫画『ペンギンの問題』のようにモザイクをつけた上で全裸キャラを登場させている作品もある。
それとは別に初期では『愛ラブ先生』のようなお色気路線の漫画もあったが、近年ではコロコロ読者の年齢層はまだあまりそういうことに興味がないと踏んだか、比較的女性キャラクターが少ない傾向がある。(他誌が萌えやハーレムに頼り過ぎているだけかもしれないが)特に『一騎当千』の塩崎雄二という名の痴れ者が連載していた『ゾイド惑星Zi』も当然だが『一騎当千』のような性表現がないことは勿論のこと、他のコロコロ作品の例に漏れず、女性キャラクター自体あまり登場していない。
また、児童誌の代名詞的存在であることから、漫画やアニメはやめられないが大人に見られたいという都合のいい考え方をしているオタクから過小評価されており、他誌で稚拙な漫画が出ると「コロコロでやれ」などと言われることも多い。他にも、コミックボンボン二代目編集長の池田新八郎という名の汚染物質も「『ドラえもん』以外の連載が幼稚」と言ったこともある。だが決して、子供向けと幼稚な漫画は全く違うということを忘れてはいけない。

小学館事件の影響[編集]

コロコロとガッシュ原稿紛失事件は無関係ではあるが、小学館の雑誌である以上飛び火を避けることは出来なかった。連載漫画『星のカービィ デデデでプププなものがたり』が連載末期に突然絵柄その他の作風がまるで別人が描いたかのように大きく変化したかと思えば、間もなく打ち切られるように連載終了した。この理由として作者のひかわ博一の鬱病、しかもその原因が編集部からの罵倒という噂が2ちゃんねるで囁かれたが、場所が場所だけにその真偽は不明ともいわれた。
また、ほぼ同じ時期に連載されていた漫画『マスカレード』を好評であったにも関わらず打ち切りにし、その作者である板垣雅也に『流星のロックマン』のコミカライズを連載させるものの、板垣の作風がロックマンシリーズに不向きだったことからファンの間で黒歴史と言われ続ける出来になってしまった。こうしたこともあり、「コロコロ編集部は作家の得手不得手も理解できない三流編集者ばっかりなのか」と批判する者もいる。 しかし2017年にひかわ博一本人が『カメントツの漫画ならず道』上にて事の真相を告白、結局のところひかわに関する噂は全くのデマであった。

久米田康治との関連[編集]

小学生に対する影響力の強さが度々ネタにされている。

かってに改蔵作品内にて[編集]

第179話では、羽美が残され島で「コロコロを読んでなくて話題にとり残された小学生」と出会っていたり、第190話でも、日本人が脅迫に弱いことの例の中に「小学生はコロコロ読まなきゃ話題についていけないという脅迫」が挙げられていたりと、小学生の流行の発信源がコロコロということを強調したネタがいくつか見られた。
また、それらとは別に第78話では、はにかみ荘に大量に積み上げられていたが、その判サイズと厚さから雪崩のように崩れ、地丹が巻き込まれていた。

さよなら絶望先生作品内にて[編集]

記事や特集、漫画などタイアップを行った玩具がほぼ確実に男子小学生の間でブームになることから、26話で「みんながこぞって乗りたがる神輿」の中に「全ての玩具メーカーが乗りたがるコ○コ○神輿」があった。
240話では、常月まといが「スポーツどころか何故か扱ってるジャンルで決着つける大岡裁き」と言っているコマで例として挙げられていたのはほとんどがコロコロで連載されていた漫画だった。

  1. 「ザ・ウルトラマン」と改題されて掲載。