けいおん!

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けいおん!(K-on!)[編集]

『まんがタイムきらら』『まんがタイムきららキャラット』(芳文社発行、キャラットは第2期連載より)で連載されたかきふらいの4コマ漫画作品。
第1期連載期間は2007年5月号~2010年10月号。
第2期連載期間はきらら2011年5月号~2012年7月号、きららキャラット2011年6月号~2012年8月号にそれぞれ連載。

作品概要[編集]

廃部寸前の軽音楽部を舞台に4人の女子生徒がガールズバンドを組み、ゼロから音楽活動を行っていく。
作中での時間経過が現実とリンクしており、第1話が掲載された『まんがタイムきらら』2007年5月号(同年4月発売)では新入生として登場した部員たちは毎年4月になるたびに進級している。また、作中で行われる季節のイベントも、そのエピソードの掲載時期に則したものになっている。
2年目からは新入生が1人加わり、第1期連載終了まで5人体制で物語が展開。
第2期連載では、『-きらら』では主人公たち4人をメインにした「大学生編」、『-キャラット』では主人公の1年後輩の3人をメインにした「在校生編」が、それぞれ同時展開された。単行本化時には、それぞれ「けいおん!College」「けいおん!highschool」のタイトルで刊行された。

第2期連載終了から6年を経た『-きらら』2018年7月号(同年6月発売)の次号予告にて、新作となる「けいおん!Shuffle」が発表され、翌2018年8月号から掲載開始された。

ストーリー[編集]

春、新入生がクラブを決めるころ。田井中律は幼馴染の秋山澪を連れて軽音部の見学へ行く。しかし部員全員が卒業してしまった軽音部は、新たに4人の部員が集まらないと廃部になってしまうという。
合唱部の見学にきた琴吹紬を仲間に加え、最後の1人を探していると…。
「軽音部」を軽い音楽(口笛など)と勘違いした楽器初心者・平沢唯が入部希望にやって来る。

こうして集まった4人は唯の楽器購入を手始めに、練習・合宿・学園祭とゼロからの音楽活動を行っていく。

アニメ版[編集]

アニメ第1期『けいおん!』が、2009年4月から2009年6月までTBSと同系列8局[1]、系列のBSデジタル放送局・BS-TBS(旧BS-i)にて放送された。全14話。[2]
アニメ第2期『けいおん!!』が、2010年4月から2010年9月まで上記の8局を含むJNN系全28局フルネット(ただし放送開始日は放送局によって異なる)で放送。全27話。[3]
劇場版『映画 けいおん!』が2011年12月3日に公開。

スタッフ[編集]

原作:かきふらい
監督:山田尚子
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:堀口悠紀子
美術:田村せいき
色彩設計:竹田明代
撮影監督:山本倫
楽器設定:高橋博行
編集:重村建吾(スタジオごんぐ)
音響監督:鶴岡陽太
音楽:百石元(F.M.F)
音楽プロデューサー:小森茂生(F.M.F)
製作協力:ポニーキャニオン、ムービック、京都アニメーション
アニメーション制作:京都アニメーション

メインキャスト[編集]

~キャラクター ~キャスト
CENTER:平沢唯 CENTER:豊崎愛生
CENTER:秋山澪 CENTER:日笠陽子
CENTER:田井中律 CENTER:佐藤聡美
CENTER:琴吹&ruby(つむぎ){紬}; CENTER:寿美菜子
CENTER:中野梓 CENTER:竹達彩奈
CENTER:山中さわ子 CENTER:真田アサミ
CENTER:真鍋&ruby(のどか){和}; CENTER:藤東知夏
CENTER:平沢&ruby(うい){憂}; CENTER:米澤円
CENTER:鈴木純 CENTER:永田依子

アニメ版における久米田作品声優の出演は以下の通り。

絶望声優
改蔵声優
じょしらく声優
  • 山本兼平(配達人役)がアナウンス役
  • 巽悠衣子(募金の学生役)が生徒役(第1期)、一年生役(第2期)

アニメ化後の反響[編集]

テレビアニメの放送が開始されると、作中で登場人物が使用しているギターやベースといった楽器にも注目が集まり、特に秋山澪が作中で使用しているフェンダー社製左利き用ベース「3トーン・サンバースト」には、例年比で約2年分の発注が行われたという。
楽器業界からは楽器が爆発的な売れ行きを示したため「これをきっかけに音楽活動をしてもらえれば」と好意的な反応が寄せられたほか、一部の楽器店や音楽教室では作品の反響を意識した宣伝活動が行われるなど、驚異的ともいえるその影響力も注目を集めた。
一方で、「この時期に楽器を購入する者を楽器としてではなくコスプレの小道具としてしか扱っていない」「必要な楽器が手に入らなくなった」とブームを否定的に評価している者もいる。
さらに、劇中での琴吹紬の眉毛ネタに便乗したコラボ商品「ムギちゃんのたくあん」が東海漬物から発売されたが、さすがにこれはファンから見てもスーパーで買い物しているような人が買っていくとは思えず、アリかナシかでいえばナシだったようだ。ちなみにプレーン味(?)で甘口・・・・らしい。

また、主題歌や劇中歌などの関連楽曲CDがオリコンチャートの上位にランクインしており、アルバム「放課後ティータイム」はアニメキャラクターとして初のオリコン1位を獲得している。更に、視聴率など特に著しく低迷しているTBSにとっては救世主ともいえる存在になっている(⇒★>http)。

2010年5月3日付けのオリコンシングル週間ランキングで、第2期ED「Listen!」が2位、同OP「GO!GO!MANIAC」が1位のアニソン史上初同一アーティスト(放課後ティータイム)が上位独占の快挙を達成した。


2011年末に公開された劇場版とタイアップする形で、物語の舞台となった京都市で営業している京阪電鉄は2011年8月よりキャラクターラッピングをした特別車両を大津線で運行している(⇒★>http)ほか、東京都営地下鉄の記念切符(⇒★>http)や京都市交通局のスタンプラリー(⇒★>http)などの企画も開催された。

2012年1月6日に劇場版の観客動員数100万人を、興行収入14億円をそれぞれ突破したことが公式サイトで発表された。


久米田康治との関連[編集]

さよなら絶望先生 作品内にて[編集]

188話にて初登場(オタク男が「ういちゃんはオレのだ!」と主張)して以降、度々ネタが登場している。
作中のバンドである放課後ティータイムの歌「ふわふわ時間」より「わたがし ふわふわたいむ」(189話)が登場した。キャラクター関係としては、主人公の平沢唯が着ていた「おーしゃんTシャツ」(190話)のほか、主人公の妹・平沢憂関連ネタも多く初出の188話以外にも七夕の短冊ネタとして「ずっとお姉ちゃんと一緒に… 憂」(228話)や、テレビ画面に平沢憂(233話238話ほか)などのネタが散見されている。ほかのキャラクターでは、部室で飼育しているペットの亀(スッポンモドキ)の「トンちゃん」(224話)が登場している。また軽音部顧問の山中さわ子先生のCV担当が真田アサミ(本作では常月まとい役を担当)であることから「きもののさわこ」(196話213話)や、学生時代に結成していたバンド”DEATH DEVIL”時代のニックネーム「キャサリン」(225話)というネタも登場している。
以降も、空前のバンドブームについて「そのバンドが『けいおん』の影響で組んだのでない事を証明しろ」という羅列ネタ(218話)や、放映地域が限られることに対して「オレの地域じゃけいおん!やらないから関東まで出てきた」(220話)、「ハルヒが買えないなら けいおんを買えばいいじゃない」(226話)などのネタが散見されている。

アニメ版さよなら絶望先生 作品内にて[編集]

常月まとい役の[[DVDでは○△店が小石川店に修正された。</ref>として登場した([[懺・第02話>懺・第02話『持つ女/ほか』#l1ace46e|真田アサミ]]が山中さわ子役で出演した事から、背景ネタで「真田楽器店 ○△店」<ref]])。
懺・第08話では、上述の「放課後ティータイム」1位獲得が背景ネタになった。

さよなら絶望放送 にて[編集]

さよなら絶望放送では、構成Tが見ていたらしく第87回のOPドラマで2009年4月のアニメとしてけいおん!ネタが登場したのが初出。以降、アニメの大反響を受けて、けいおん!に関するネタが投稿されるようになっている。
なお、第163回第164回の2回に渡って「たにおん!~桜が谷高軽音部~」というミニ番組[4]が登場した。

じょしらく 作品内にて[編集]

十一日目(雑誌掲載時)の背景ネタにアニメ第2期『けいおん!!』前期OPの決めポーズが登場。
十五日目には、デスメタルを歌うじょしらくの5人が『けいおん!』と対比させる台詞がある。
三十四日目では、コンビニのフェアで残ってしまうキャラクターについてネタにされている。
特別編2では、平仮名の略字タイトルや、タイトルで謳っているものについての描写が少ないなど『けいおん!』を暗示させるような羅列ネタがある。

アニメ版じょしらく 作品内にて[編集]

OPではアニメ第1期『けいおん!』のパロディのようなシーンがある。
第三席にて、末廣亭の演者の看板に「放籠亭鯛夢」と劇中に登場する放課後ティータイムが捩られている。
第九席では眼鏡キャラクターの一人として真鍋和が描かれた。
席数は前後するが、アニメ『けいおん!』シリーズでシリーズ構成を務めた吉田玲子脚本回(第六席第十席)では、原作のネタを補強する形で『けいおん!』関連のネタ台詞が追加されている。
OADでは、餅つきのつき手と相の手の掛け声で平沢唯の「うんたん」ネタが登場し、アニメBD/DVDの売上集中ネタでも平沢唯のシルエットが描かれている。

  1. MBS(近畿)、CBC(東海)のネット局のほかに、普段は系列深夜アニメをあまりネットしないHBC(北海道)、TBC(宮城)、SBS(静岡)、RCC(広島)、RKB(福岡)もネット局に加わっていた。
  2. 放送は全13話で、DVD&BDに未放送の14話(番外編)が収録。
  3. DVD・BD第9巻に収録されるテレビ未放映の番外編その3を含む。
  4. ふつおたコーナーのタイトル。