ひだまりスケッチ
ひだまりスケッチ[編集]
『まんがタイムきららCarat』(芳文社発行)で連載されている、蒼樹うめの4コマ漫画。2004年4月号より連載。
作品概要[#i594e3f2][編集]
普通科と美術科が併設された「私立やまぶき高校」と、その向かいにある小さなアパート「ひだまり荘」を舞台に、4人(途中から6人)の女子高生の何気ない生活を描いた4コマ漫画。日常生活をゆるく描いた作風が特徴。
連載回によって季節や時期はバラバラで順番も特に決まっていないようだが、連載が続くにつれて少しずつ全体の時間が経過していき、登場人物が進級や卒業を意識し始めるなど心境の変化も描かれている。
あらすじ[編集]
憧れの私立やまぶき高校美術科に入学した主人公のゆの。
親元を離れ、学校の真ん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしを始めることになったゆのは、そこで同級生の宮子、先輩のヒロと沙英の三人と出会う。
美術科の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間達に囲まれながら、ゆのは今、ゆっくりと夢に向かって歩き出す。
アニメ版[編集]
本作品はアニメ化され、以下の期間で放送された。
~放送期間 | ~タイトル |
2007年1月~3月 | CENTER:第1期『ひだまりスケッチ』(無印) |
2007年10月 | CENTER:『ひだまりスケッチ 特別編』 |
2008年7月~9月 | CENTER:第2期『ひだまりスケッチ×365』(-さんろくご) |
2009年10月17日&24日 | CENTER:『ひだまりスケッチ×365 特別編』 |
2010年1月~3月 | CENTER:第3期『ひだまりスケッチ×☆☆☆』(-ほしみっつ) |
2010年10月23日&30日 | CENTER:『ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編』 |
2011年10月29日&11月5日 | CENTER:特別編[1]『ひだまりスケッチ×SP』 |
2012年10月~12月 | CENTER:第4期[2]『ひだまりスケッチ×ハニカム』 |
2013年11月29日 | CENTER:特別編[3]『ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編』 |
放送局は全てTBS(関東)、CBC(東海)、MBS(近畿)[4]の地上波3局と系列のBSデジタル放送BS-TBS(旧BS-i・全国)の計4局で放送。なお、特別編はBS-TBSのみ放送されている。
スタッフ[編集]
原作:蒼樹うめ
総監督(無印)・監督(×365より):新房昭之
チーフディレクター:上坪亮樹(無印のみ)
シリーズ構成:長谷川菜穂子、与口奈津江(×365のみ)、大嶋美句(×ハニカムより)
キャラクターデザイン:伊藤良明
総作画監督:伊藤良明(×☆☆☆まで)、西田美弥子(×ハニカムより)
美術監督:飯島寿治
色彩設計:滝沢いづみ
撮影監督:江上怜
編集:関一彦
音響監督:亀山俊樹
音楽:菊谷知樹
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:シャフト
メインキャスト[編集]
~キャラクター | ~キャスト |
CENTER:ゆの | CENTER:阿澄佳奈 |
CENTER:宮子 | CENTER:水橋かおり |
CENTER:ヒロ | CENTER:後藤邑子 |
CENTER:沙英 | CENTER:新谷良子 |
CENTER:乃莉 | CENTER:原田ひとみ |
CENTER:なずな | CENTER:小見川千明 |
CENTER:吉野屋先生 | CENTER:松来未祐 |
CENTER:智花 | CENTER:釘宮理恵 |
CENTER:夏目 中山 |
CENTER:福圓美里 |
CENTER:みさと先輩 | CENTER:小清水亜美 |
CENTER:リリさん | CENTER:白石涼子 |
CENTER:桑原先生 | CENTER:鈴木菜穂子[5] 木川絵理子[6] 桑谷夏子[7] |
CENTER:益子先生 | CENTER:寺島拓篤 |
CENTER:校長先生 | CENTER:チョー |
CENTER:大家さん 真美 |
CENTER:沢城みゆき |
CENTER:うめ先生 | CENTER:蒼樹うめ |
メインキャストの大半が絶望先生に出演しており、シャフトと新房昭之監督作品に見られるキャスティング(いわゆる新房組)となっている。しかし「さよなら絶望放送」によると、アニメ制作スタッフは「ひだまり班」と「絶望班」とがあり、スタッフの半分以上が別の人物であるとのこと。
アニメ版における(ゲスト出演を含む)久米田作品声優の出演は以下の通り。
- 斎藤千和(絶望:音無芽留役、改蔵:[[チョコ山は坪内地丹役)がラブリーショコラ役<ref]]に、ラブリーショコラはぱにぽにのキャラ・ベホイミに見える「シャフトつながり」ネタキャラ。但しベホイミは斎藤の持ち役ではない(詳細はリンク先を参照)。</ref>
- 立木文彦(絶望:冬将軍役、改蔵:ナレーション担当)が岸の父親役
- 後藤邑子(小節あびる役)がヒロ役
- 松来未祐(藤吉晴美役)が吉野屋先生役
- 沢城みゆき(関内・マリア・太郎役)が大家さん役、真美役[8]
- 神谷浩史(糸色望役)がチョコ山役
- 岡田幸子(藤吉晴美の母役)がシンデレラの姉1役
- 根谷美智子(根津美子役)がゆのの母親役
- 水島大宙(久藤准役)がゆのの父親役
- 上田燿司(臼井影郎役)が引越し屋や神主、ナレーションなどの端役(上記3人は×365、×☆☆☆特別編に登場)
- 小林ゆう(木村カエレ役)がまりんちゃん役
- 井上麻里奈(木津千里役)が藤堂先輩(藤堂さん)役
- 藤田咲(初音ミク役)がマオちゃん役(上記3人は「×365」以降に登場)
- 寺島拓篤(木野国也役)が宅配便のお兄さんと益子先生役(×365特別編、×☆☆☆に登場)
- 白石涼子(木津多祢役)がリリさん役(×☆☆☆に登場)
- 平田真菜(改蔵の母役ほか)が折部 姉、山田マコ役(×☆☆☆に登場)、女子A役(×ハニカムに登場)
- 樋口智透(吐鬼女鬼メンバー役ほか)がお兄さんA、男性店員役(×☆☆☆に登場)
- 千々和竜策(ライオン役ほか)が男子生徒役
- 徳本英一郎(吐鬼女喜総長役ほか)がテリー役(×ハニカム10話に登場)
- 斉藤貴美子(婦人役)が小夜子役(×365に登場)
- 巽悠衣子(募金の学生役)が女子D役ほか端役(×ハニカム各話、沙英・ヒロ卒業編に登場)
- 井口祐一(OVA版医者役)がピザ屋役、男子役ほか端役(×ハニカム各話、沙英・ヒロ卒業編に登場)
ちなみにアニメ版では、原作者である蒼樹うめ先生がレギュラーで、本人をモデルにしたキャラクター・うめ先生の声を演じている。
提供バックイラスト[編集]
提供バックイラストの担当にはシャフト制作アニメ関係の漫画家が多い。久米田先生が第2期(×365)第12話を担当したほか、氷川へきる先生(ぱにぽにだっしゅ!)が無印第11話にて、遠藤海成先生(まりあ†ほりっく)が×365第10話にて、小林尽先生(夏のあらし!)×365第11話にて、それぞれバックイラストを担当した。
なお、「じょしらく」作画担当のヤス先生も×365第1話のバックイラストを担当した(⇒★>http)。
TBS放送分・「無印」第10話の『富士山』事件[編集]
TBSで2007年3月15日に放送された第1期(無印)第10話Bパートで、ゆのたちが銭湯で入浴するシーンに「富士山」の文字が描かれた壁が登場している。その他この回では絵が無く声のみで話が進められ、どういう状況なのか全くわからないシーンが多々あり、「ヤシガニ化」[9]したこの回を「放送事故」「紙芝居」呼ばわりした人が多い。
当時のスタッフ曰く「新房さん(総監督)は実写取り込みなど無駄に手間ひまが掛かる演出を多用するので、終盤は制作が追いつかず、静止画連発アニメになってしまう」と解説。いわゆる「開き直り」と読める釈明になっている。この回の制作進行は『東富耶子』名義が使用された。
なお、「富士山」はCBC放送時(3月23日放送)にはちゃんとした「壁画」に修正。さらにDVDでは様々な点で手直しされ、充分観賞に耐え得る質となっている。
また第2期(×365)は「ノーモア富士山」を合言葉に掲げ、通常よりもかなり早く制作が開始され、放送開始前の段階で全てのアフレコが終了している[10]など、スタッフにとってかなり苦い思い出だったことが伝わってくる。
第3期の未完成OP・ED[編集]
アニメさよなら絶望先生シリーズ同様、第1話と第2話であまり動きのないOPだったために、一部のファンから批評が出た。
その後第3話で大幅にアレンジが加えられ、OPが完成した。
EDは第1話は静止画のみで、第2話と第3話は映像が付いたがOP同様あまり動きのないものだった。
その後第4話にて大幅にアレンジが加えられ、EDが完成した。
久米田康治との関連[編集]
久米田先生がアニメ版「ひだまりスケッチ」第2期(×365)第12話の提供バックイラストを担当。蒼樹うめ先生もアニメ版「さよなら絶望先生」俗・第12話のエンドカードを担当している。
さよなら絶望先生 作品内にて[#mec78aeb][編集]
「シャフトつながり」から、上記の「富士山事件」ネタのほか、ゴールデン銀座商店街にある銭湯「飛騨毬湯」(114話、151話など)や、ネーミングライツにより高校名にされた「やまぶき高校」(153話、159話、210話) などが登場している。
アニメ版「さよなら絶望先生」 作品内にて[編集]
アニメ版「さよなら絶望先生」では原作者の蒼樹うめ先生が俗・第12話のエンドカードを担当。また、うめ先生自体も第三期からしばしば作中に登場するようになった。
逆にひだまりスケッチの方でも、後述のさのすけが登場したり、懺・さよなら絶望先生やかってに改蔵OVA 下巻であった「擬音表現を実際に発声して当てている手法」が用いられている[11]などがある。
Webラジオ「さよなら絶望放送」 放送内にて[編集]
Webラジオ「さよなら絶望放送」でもたびたび話のネタとして登場している(蒼樹うめ先生もリスナー作家の一人でもある)。
×365第10話では、当時さよなら絶望先生の原作にすら登場しておらず、完全にさよなら絶望放送だけにしか登場していなかったさのすけがまさかの出演、さのすけがアニメや漫画に初めて登場した記念すべき作品となった。
後には「さのすけを探せ!」企画の一環でひだまりスケッチの原作にも登場している。
- ↑ 2011年3月28日発売の「まんがタイムCarat」にて制作が発表された。
- ↑ 2011年8月13日のTBSアニメフェスタ及び公式サイトにて製作が発表。第4期タイトルは2012年4月1日に発表。
- ↑ 2013年3月3日に行われた「超ひだまつり in 日本武道館」にて制作発表。
- ↑ MBSの場合、無印は2007年2月から5月に放映された。
- ↑ 無印第5話のみ。
- ↑ 無印特別編以降。
- ↑ ×☆☆☆以降。
- ↑ ×☆☆☆第5話、第8話に登場。
- ↑ 厳密には作画のクオリティをキープするために、動画を犠牲にしたものであり、作画崩壊の定義からは外れる。
- ↑ 当初は7月ではなく4月放送開始を予定していた。
- ↑ ひだまりスケッチ×SP後編Aパートより。