ファイナルファンタジーVII

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ファイナルファンタジーVII[編集]

1997年1月31日にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)より発売されたプレイステーション用RPG。ファイナルファンタジーシリーズのメインシリーズ7作目に当たる。

概要[編集]

スクウェアの人気RPGシリーズ「ファイナルファンタジー」の第7作。
CD-ROM3枚組という当時としては大ボリュームの作品で、日本国内での販売本数は407万本[1]でシリーズ歴代2位、プレイステーション用ソフトとしても歴代3位の記録を持っている。全世界市場では980万本出荷されている。


スーパーファミコンが主流だった1994年頃から、次世代機と呼ばれるゲーム機が順次発売され始めていたが、任天堂も次世代機を開発していることを発表していたため、当時日本国内の2大RPGである「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」を抱えていた任天堂が次世代機でも主流になると思われており、買い控えに近い現象が発生していた。
しかし1996年1月、スクウェアがこの「ファイナルファンタジーVII」のプレイステーションでの発売と移植を行わない[2]旨を発表したことで、プレイステーションが次世代機のトップシェアを獲得する切っ掛けとなった[3]

だが、その際任天堂に一切話を通していなかった[4]ことや、ROMカートリッジに拘る任天堂の姿勢を公然と批判したこと、任天堂とは全く異なる販路としてコンビニでのゲーム販売を目的としたデジキューブを設立したことなどから、スクウェアと任天堂の関係は急速に悪化。1996年5月の「トレジャーハンターG」以降、2003年2月にゲームボーイアドバンスSP本体と同時に「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」が発売されるまでの約6年間、任天堂ハードからスクウェアのソフトが姿を消すことになる。

2015年5月、ロサンゼルスで開催されたE3(Electronic Entertainment Expo)で、PLAYSTATION4でのリメイクが発表された。スタッフ募集などは時折行われているものの、長らく続報が出ていなかったが、2019年6月に分割販売となること、全何作になるか不明なこと、2020年3月に第1作が発売されること発表された。その後4月に延期になったものの無事発売された。2022年6月に、リメイクが全3部作になることと対応機種がPLAYSTATION5となること、続編リバースの制作が発表された。2023年冬予定だったが若干延期され、2024年2月に、リバースが発売された。

それとは別に、2013年以降、インターナショナル版がWindowsPCやPLAYSTATION4等の据置機、スマートフォン等に移植されてダウンロード販売されている。

ストーリー[編集]

登場キャラクター[編集]

~キャラクター ~AC版エアガイツ ~PS版エアガイツ ~KH[5] ~FFVII AC[6] ~LO FFVII[7] ~DC FFVII[8] ~CC FFVII[9]
CENTER:クラウド・ストライフ
CENTER:バレット・ウォーレス
CENTER:ティファ・ロックハート
CENTER:エアリス・ゲインズブール
CENTER:レッドXIII(ナナキ)
CENTER:ユフィ・キサラギ
CENTER:ケット・シー
CENTER:ヴィンセント・ヴァレンタイン
CENTER:シド・ハイウインド
CENTER:セフィロス
CENTER:ルーファウス神羅
CENTER:リーブ・トゥエスティ
CENTER:宝条
CENTER:ツォン
CENTER:レノ
CENTER:ルード
CENTER:イリーナ
CENTER:マリン・ウォーレス
CENTER:ルクレツィア・クレシェント
CENTER:ザンガン
CENTER:ザックス・フェア

派生作品[編集]

1998年に追加要素が加えられた英語版をベースにした「ファイナルファンタジーVII インターナショナル」が発売された。
2009年よりPlayStation Storeでゲームアーカイブスとして配信開始。

「コンピレーションオブファイナルファンタジーVII」として2タイトルのゲームソフト、2タイトルの携帯電話ゲーム、1タイトルのOVA(フルCG)が制作された。

  • ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン
    • ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート

本編の2年後が舞台。突如流行した“星痕症候群”それに関係する謎の武装軍団“カダージュ”とクラウドたちの戦いを描いた。
2005年にOVAとして発売され、DVD/UMD版のみで360万本のセールスを記録している。
「アドベントチルドレン コンプリート」は2009年に発売されたブルーレイ版で、CGのリファインが行われた。

  • ビフォアクライシス ファイナルファンタジーVII

本編の前日譚。主人公は神羅カンパニーのタークスとして、さまざまなミッションをこなしていく。
2004年に携帯電話ゲームとしてリリースされている。

  • クライシスコア ファイナルファンタジーVII

本編のクラウドの回想シーンに登場する“ザックス”を主人公にしたRPG。
2007年にPSP用ゲームとして発売。

  • ダージュオブケルベロス ファイナルファンタジーVII
    • ダージュオブケルベロス ファイナルファンタジーVII インターナショナル
    • ダージュオブケルベロス ロストエピソード ファイナルファンタジーVII

本編の3年後が舞台。ヴィンセントと神羅カンパニーが極秘裏に育成していたディープグラウンドソルジャーとの戦いを描いた。
2006年に発売されたPS2用のアクション・シューティングRPG。オンラインモードでディープグラウンドソルジャーのストーリーが描かれたが、オンラインモードは8カ月で稼働を終了。その後発売されたインターナショナル版でディープグラウンドソルジャーのストーリーが遊べるミッションモードが追加された。
「ロストエピソード」はゲーム中で描かれなかった追加ステージで携帯電話ゲームとしてリリース。

時間軸はクライシスコア→ビフォアクライシス→本編→アドベントチルドレン→ダージュオブケルベロスの順。

同作のキャラクターが登場する作品[編集]

1998年稼働の「エアガイツ」にはクラウドとティファがゲストキャラクターとして参戦。同年末に発売されたPS版ではそれに加えて、セフィロス、ユフィ、ヴィンセント、ザックスが追加された。
2002年より発売された「キングダムハーツ」シリーズにはクラウド、エアリス、セフィロスなどのキャラクターがゲスト出演している。
2008年発売の「ディシディア ファイナルファンタジー」ではコスモスの戦士としてクラウドが、カオスの戦士としてセフィロスが参戦。2011年に発売した続編[10]「ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー」ではプレイヤーキャラクターとしてティファが、アシスト専用キャラクターとしてエアリス[11]が追加された。

同社タイトルへのゲスト出演としては、「ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial」「ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリート ポータブル」「ファイナルファンタジータクティクス」など。

2011年にはSCEとスクウェア・エニックスのコラボレーションとして「リトルビッグプラネット2」のファイナルファンタジーVIIコスチュームが正式発表された。

久米田康治との関連[編集]

かってに改蔵 作品内にて[編集]

作中にて度々ネタにされており、このシリーズが一番取り上げられている。

  1. 後に発売されるインターナショナル版、アルティメットヒッツ版を含む
  2. 任天堂の次世代機(ニンテンドー64)のROMカートリッジではゲームの大容量化によりソフトが高額になりすぎる、セガサターンではトレイを開くと本体がリセットされる仕様の為、セーブしてからでないとCD交換ができないなど、ハード側の制約が大きかったこともある。そのため、2010年代以降、ダウンロード配信が一般的になってからは、他のシリーズ作品共々積極的に移植されている。
  3. この発表前の時点では、ゲームセンターで大ヒットした3D対戦格闘ゲーム「バーチャファイター」を発売していたセガサターンの方がシェアがやや上だった。
  4. エニックスは「ドラゴンクエストVII」のプレイステーションでの発売に際し、任天堂に事前に話を通していた。
  5. キングダムハーツ
  6. ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン
  7. ラストオーダー ファイナルファンタジーVII
  8. ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII
  9. クライシス コア ファイナルファンタジーVII
  10. ストーリー的には前作の前日譚となる。
  11. 先行体験版となる「ディシディア デュオデシム プロログス ファイナルファンタジー」の購入が必要。