ボーイズラブ

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ボーイズラブ(Boys Love)[編集]

男性(主に美形の若者)同士の同性愛を題材とした女性向けの小説や漫画のジャンルを指す和製英語で、もっぱら「BL」と略される。藤吉晴美が好きなジャンル。
「やおい」がマンガやアニメなどのパロディ作品を指すのに対し、「BL」はオリジナル作品を指す傾向があるが、厳密な区別ではない。
基本的に「攻め×受け」といった形でカップリングが表記される。
単行本後ろの投稿コーナーに准望(久藤准×糸色望)イラストが載ったことも。


前作「かってに改蔵」単行本内の読者投稿で、「じごんす(意味の説明は避けます)」というコーナーが20巻辺りから設置され、そこに様々なBLカップリング(主に砂丹×改蔵)のイラストが集められていた。
1ページ丸々「じごんす」ということが多く、久米田先生はこの腐女子反応を楽しんでいたらしい。
さよなら絶望先生」でも同コーナーの設置を望む声があるが、今のところ「まだです(第七集)」とのこと。


男性カップリングの変遷[編集]

男性カップリングの起源については諸説あるが、最も大きな功績は「コミックマーケット(以下、コミケ)」と高橋陽一の「キャプテン翼」にある。
このジャンルの初期には少女漫画における男性キャラ同士のカップリングが主であった。またこの頃には、起承転結がない、あるいは控えめである「ヤマなし」「オチなし」「イミなし」と呼ばれる同人誌が現れるようになる。3つの語の頭をとった「ヤオイ(やおい)」はこの頃からあった語だが、当時はまだ男性カップリングのみを指し示すものではなかった。
男性カップリングは「ホモオチ」「美少年もの」などと呼ばれていた。


少女漫画の世界だけで語られることの多かった男性カップリングが、少女漫画以外のジャンルにまで広まるきっかけになった作品はアニメ「宇宙戦艦ヤマト」(1974年)であるされる。 しかし、当時のやおい作品に性的描写はあまり見られなかった。
一方で、「花とゆめ」(白泉社)に連載されていた「パタリロ!」(1978年)では、登場人物にやおい的嗜好が設定されており、作中ではやおい的行動・行為が描かれている。「パタリロ!」はTVアニメ化もされ、この影響で児童誌すら巻き込んだ商業誌レベルでの「やおい」認知が広まっていくことになる。
そしてアニメ「キャプテン翼」(1983年)のテレビ放映が始まると、コミケにて、この作品を原作としたやおい同人誌が多量に頒布されることとなった。 コミケでは、「ロリコンブーム」(1980年~84年ごろ)などの影響で一時的に男性参加者が増加していたが、「キャプテン翼」のやおいジャンル確立によって、再び女性参加者が増加した。また、「やおい」が「パロディ男性カップリング作品」の呼称として定着したのもこの時期である。


その後、コミケの発展とともに、男性カップリングは様々な漫画・アニメの二次創作物(パロディ作品)を基盤として拡大していく。
ボーイズラブ(BL)」や「腐女子」という呼称が広まり始めた時期は、インターネットが世間に浸透し始めた頃(2000年前後)と重なる。
これは女性たちが自分の好みをインターネットという簡単かつ安価で、物理的距離を超えて発表できる場が登場したことで、その交流範囲が急速に拡大したことが大きな要因であると言えるだろう。