ロリコン

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ロリコン[編集]

幼女や少女に対する性的嗜好や恋愛感情のこと。
また、幼女や少女に対して性的嗜好や恋愛感情持つ男性のことも、あわせてロリコンと呼ぶことがある。


和製英語のロリータ・コンプレックス (Lolita complex)の省略形であるが、近年の日本のアニメ・サブカルチャーの海外進出によって、国外のアニメファンの間でもそのまま「Lolicon」として通用するようになりつつある。

概要[編集]

ロリコンとは[編集]

ロリコンという単語や概念は現代日本人の間では広く共有されているように見える。しかしあくまで俗語であって、日本語としてあるいは学術用語としての明確な定義はなされておらず、成人男性が若年女性、おおむね未成年の女性に対して恋愛感情を抱く状態あるいは性的対象とする傾向およびその嗜好をもつ人物という漠然とした認識となっている。広辞苑を参考にすると「性的対象として少女・幼女を愛すること」と記載されている。


上述のとおり、その定義が曖昧であることから「ロリコン」の解釈は人により大きな差がある。年齢差による定義もないため、相手となる女性が身体的に成熟しているかについてもは主観的な判断をともない、ロリコンの対象と見なされる年齢は極めて幅広いものとなっている。
しかしながら、一般的には侮蔑語・差別語として使用されている傾向が強いようだ。中年女性が若い女性と歳の差婚したときには、相手が成人女性であって法的にも倫理的にも問題ないはずだが、世間からはロリコンであると解釈される。2012年にザ・ドリフターズの加藤茶(68歳)が一般女性(23歳)と再婚した際には、世間の多くが加藤をロリコンであると認識していた[1]
そういう意味では、日本人男性の大多数はロリコンであるといえるのかもしれない。


なお、ロリコンと混同される概念として小児性愛(ペドフィリア paedophilia)がある。これは、幼児・小児を対象とした特殊な性的嗜好を意味する精神医学用語であり、アメリカ精神医学会が定めた精神疾患のガイドラインであるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(最新版は2013年発表のDSM-5)では、「Pedophilic Disorder」(児童性愛障害)とは、「第二次性徴発現前の小児を性的対象とする性的逸脱行動」を示す疾患であると定義されている。さらに小児性愛者の用件として、「複数児童との性行為」「複数の児童との性的興奮を引き起こす空想が、反復して持続すること」が挙げられている。
また、児童性虐待者(チャイルドマレスター child molester)は、子供への性的虐待行為を行った犯人を指す犯罪学用語である。児童性虐待者は医学的診断にかかわらず一般社会からは児童性愛障害であるとみなされる。しかし犯罪の動機からは、小児に対する強い性的興味による犯行というよりは、むしろ被害者が社会的もしくは体力的に犯人より弱い立場であるために性虐待の対象となっているにすぎないと分析されている。

ロリコン概念の成立[編集]

「ロリコン」という略称の発祥もはっきりしてなく、おそらくは1970年代に母親離れしていない男児をマザーコンプレックス、略してマザコンと呼ぶようになった過程から連想して、特定のものに対する執着を「○○コンプレックス」「○○コン」と呼ぶことによって作られた略称であると推察される。


1980年代になってロリコンの概念は急速に広まったが、ここにはアニメやマンガなどのサブカルチャーの影響がうかがえる。つまり、この時期の漫画界において、少年誌掲載マンガの主流が劇画調から可愛らしい少女キャラクターが登場するラブコメへの転換期にあったことと密接に影響している。週刊少年サンデーでは1978年に高橋留美子が『うる星やつら』の連載を開始となり、宇宙人美少女とさえない少年とのラブコメディによって、それまで劇画調が主力であった少年誌に魅力的な少女マンガ的キャラクターが持ち込まれた。この時期にはロリコンという概念は現在の「萌え」に非常に近い概念で、あくまで少女を精神的に愛しむ感覚あったと推察される。
また、「ロリコン」という単語が日本において一般に広く認知されたのは、宮崎駿監督作品である『ルパン三世 カリオストロの城』からではないかといわれている。

オタク迫害の時代とロリコン[編集]

男女雇用機会均等法が施行された1985年頃から、女性週刊誌や一般雑誌などを中心に、少女向け性情報の氾濫に対する規制を強化する動きが見られるようになった。一般紙のグラビア少女を皮切りに、初期のパソコンゲームの性表現、コミックのロリコン表現へと児童福祉法の強化という形で規制の動きは拡大した。とりわけロリコン表現に対しては女性誌を中心に「少女がロリコンの欲望の餌食に」といったバッシング記事が盛んになっており、一般主婦層などを中心に、ロリコンという概念が侮蔑的な意味をもって広がっていた。


その流れが決定的になったのが1988年~1989年に発生した連続幼女誘拐殺人事件(警察庁広域重要指定117号事件)であった。犯人として検挙された宮崎勤が、事件の捜査過程において自室に所有していた5,763本ものアニメや実写ドラマなど収録したを大量のビデオテープが家宅捜索により押収されたことなどを契機として、宮崎がいわゆる「おたく」「アニメ」「ロリコン」「ホラー」のマニアであるとしてセンセーショナルに報道された。各メディアとも宮崎の異常性を強調したため、これら趣味を持つ独身男性に対する社会的嫌悪感はピークに達した。特に同人マンガ業界では、少女を対象とした作品が散見されたこともあって。社会的に大きな迫害を受けることとなった。この時期から1990年代前半にかけて、電脳学園・宮崎県有害図書指定訴訟、沙織事件、有害コミック騒動など、コミックの規制強化とそれに抵抗するオタクとの対立が多発した。


この年に晴海埠頭から千葉県の幕張メッセに移し開催されてたコミックマーケットではテレビ局の取材が殺到し、テレビレポーターは「ここに10万人の宮崎勤がいます!」と絶叫し、コミケ参加者を「犯罪者予備軍」として報道していた。折からの市民団体による有害図書指定などの表現規制運動もあって、1990年の冬コミ開催をもって猥褻図画規制などの理由で、コミケ運営は幕張メッセ側から会場の使用を拒否されるに至った。この事件の異常さが当時の世間一般に与えた衝撃はあまりに大きかった一例であった。


児童ポルノ法とロリコン[編集]

21世紀初頭のロリコンをめぐる状況は、マンガ・アニメの表現規制問題と常に連動している状況である。


1990年代後半には、児童に対する重大な人権侵害であるとして世界的問題となっている「児童ポルノ」の規制強化を訴える活動が国際的に行われるようになった。児童買春禁止の国際的な協調運動を受けて日本においても1999年に、児童買春・児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律が施行された。
これにより、実在の未成年少女を対象とした児童ポルノ産業はほぼ壊滅、多くは性的な表現のないジュニアアイドル産業へと転換している。


一方で、非実在の少女ロリコン系コミックなどについても同様の法的整備を要求する声が起こり、ロリコン表現に対する法的規制が整備されつつある。 1998年に「財団法人日本ユニセフ協会」の初代大使に就任したアグネス・チャンを中心として、アニメやマンガにおいて少女を表現することは児童ポルノに相当するという主張が展開されている。日本ユニセフ協会では、児童ポルノの摘発に各国の連携が不可欠とされる中で日本では単純所持を禁止していないこと、またアニメやゲームソフトに性描写が氾濫していることから、児童ポルノの単純所持禁止に加えてゲームや漫画等で児童を性的に描いたものを「準児童ポルノ」として禁止するべきだという主張のもと、日本政府により厳しい規制を求めている。
準児童ポルノに関してアグネスは「日本の漫画の中・アニメの中で、子供たちは虐待され搾取されている」「私は子供たちの人権を守りたい」と主張している。一方で、創作物の規制に関して、「児童ポルノ法の本来の目的である児童の被害をなくすこととは一致しない」「直接的被害者が存在しない」などの反対意見も根強い。また、児童ポルノの規制とは無関係に、漫画などの表現が拡大解釈により規制されることが将来の表現の自由の規制につながることに懸念を示すものも多い。また、アグネスが実在しない漫画キャラクター性的表現の規制に熱心である一方、実際に途上国で起きている性的虐待に対して無関心であることも、準児童ポルノ反対派に揶揄される一因となっている。


2009年6月には、国会にて「児童買春・児童ポルノ禁止法」の改正審議が開始され、改正案では児童ポルノを個人的に保管する「単純所持」を処罰対象とするか否かが焦点となっていた。この規制対象の基準があいまいであったため、国会の委員会においても「宮沢りえの写真集サンタフェは規制対象に該当するのか?」「ジャニーズ所属少年タレントの上半身裸は規制対象に該当するのか?」などその解釈が混乱している状況であった。なお法案のほうは衆議院が解散したことにより廃案になったため、審議は振り出しに戻ってしまった。


一方、東京都では2010年の都議会定例会議において石原慎太郎都知事(当時)が、成人向け漫画の愛好者を激しく非難し、18歳未満を対象にした児童ポルノの規制強化という名目で青少年健全育成条例の改正を協議する方針を発表した。この条例案では、漫画・アニメーションなどにおける青少年の性的描写が青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害するため、これを規制するという趣旨であった。またこの改正案では、周囲の描写から18歳未満として表現されている漫画・アニメ・ゲームのキャラクターを「非実在青少年」として表現規制する項目や、画像や図版を持っている行為を規制する「単純所持」規定が盛り込まれていた。条例は2010年12月15日に「作品に表現した芸術性、社会性などの趣旨をくみ取り、慎重に運用すること」という付帯決議付きで与野党の賛成多数で可決された。
法案の成立を受けアニメコミック産業の10企業が東京都主催の「東京国際アニメフェア」のボイコットを決めるなど、一時は出版業界と東京都が激しく対立することとなた。

久米田康治との関連[編集]

久米田康治との関係[編集]

2011年9月に久米田先生手足口病を発症し、さよなら絶望先生を休載した。この際の感染源が不明であったが、手足口病は主に子供が罹る病気であることから、その感染源をめぐってロリコン疑惑をかけられたことがある。

行け!!南国アイスホッケー部作品内にて[編集]

太陽の戦士ポカポカ 作品内にて[編集]

かってに改蔵 作品内にて[編集]

さよなら絶望先生 作品内にて[編集]

小柄で小児体型の音無芽留がロリコンや変質者に好かれている描写がみられた。
112話にて、がロリコン趣味の男性に誘拐されかかった。また、198話では一部に熱烈な支持者がいることから学校公認のメルメルファンクラブが存在していた。


265話『あめれおん日記』において、平安時代など古代日本では女性は13歳から15歳頃で成人とみなされて結婚することが多かったことから、平安時代ならロリコンに該当しないとの説が挙げられていた。


第二十四集の前巻のあらすじでは、上述の東京都青少年健全育成条例の成立を受けて、ロリコンの祭典である「ロリンピック」の誘致失敗の原因を作った黒幕として石原都知事が登場していた。

せっかち伯爵と時間どろぼう作品内にて[編集]

00’05”/金の卵を産む伯爵00’12”/時をかける幼女において、多くの著名人がロリコンであると指摘された。

  1. なお、加藤の場合は離婚した先妻も18歳年下であったことから、若年女性が好みであるとの指摘は間違っていない。