初音ミク

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初音ミク(はつね みく) CV:藤田咲[編集]

音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアの商品名。
音声合成ソフトをより進化させたもので、パソコン上でメロディと歌詞を入力することで合成音声によるボーカルパートやバックコーラスを作成することができる。人間が歌うように聞こえるナチュラルな音声が特徴。

概要[編集]

ヤマハの音声合成システム「VOCALOID 2」を採用したクリプトン社開発のソフトウェア音源で、キャラクター名がそのまま商品名となっている。同社の「キャラクター・ボーカル・シリーズ」第1弾のWindows専用ソフトとして2007年8月31日に発売されたヒット商品。サンプリング音声の担当声優は藤田咲

実際の声をサンプリングしたことにより、藤田の声がもつ『伸びやかに天まで昇るような高音域』、『清楚で可憐な中高音域』を魅力的に引き出すことが出来る。ただし歌唱に特化した音声合成ソフトであるため、台詞の読み上げは不得手である[1]ほか、歌唱中に声色を変えた状態(だみ声やシャウトなど)は再現することができない。

2008年9月時点で42,000本以上の売り上げを記録した大ヒットソフトである(日本国内のDTM市場では1000本以上売れればヒット商品とされる)。また、キャラクター単体としての人気も高く、フィギュアをはじめとするキャラクター商品が多数発売されている。
ミクの魅力にメロメロになるという意味で「みっくみく(にしてやんよ)」といった言葉も登場。また、SDデフォルメキャラの「はちゅねみく」やニコニコ動画でロイツマガールのはちゅねみくバージョンの動画がヒットしたことから、「ミクにネギ」といった非公式設定も存在する。[2]

初音ミクの大ヒット後も、クリプトン社からは、「キャラクター・ボーカル・シリーズ」の第2弾として女声と男声が作成可能な「鏡音リン・レン」(サンプリング音声の担当声優は下田麻美。一人二役)、第3弾として日本語と英語が作成可能な「巡音ルカ」(サンプリング音声の担当声優は浅川悠)が続編として発売されている。
なお、2010年4月には追加歌声ライブラリとなる「初音ミク アペンド」が発売され歌声ライブラリが7種類になり、歌える曲の幅が広がっている。

ゲーム[編集]

2009年7月にPSP用リズムアクションゲームとして「初音ミク Project DIVA」がセガから発売。後に2010年6月には「Project DIVA Arcade」としてAC版に進出し、2010年7月29日には続編の「Project DIVA2」が発売され、30万本を売り上げるスマッシュヒットとなった。2011年11月には「Project DIVA Extend」も発売。また、「初音ミク Project DIVA」用の追加ダウンロードコンテンツ「ミクうた、おかわり」と「ドリーミーシアター」(PS3用)はそれぞれ40000以上のダウンロード数を記録し、2010年度のPlayStation Awards PlayStation Store特別賞を受賞している(受賞とダウンロード数に関する記事⇒★>http)。
2012年3月にはニンテンドー3DS向けに「初音ミク and Future Stars Project mirai」が発売される。同作品ではねんどろいどをベースにした等身の低いモデルを起用している。
2012年8月にはPSVita向けソフト「初音ミク Project DIVA f」が発売。
2013年3月にはPS3向け「初音ミク Project DIVA F」が発売予定。

他ゲームとのコラボレーション

2011年7月に発売される「太鼓の達人ぽ~たぶるDX」(バンダイナムコゲームス)では「初音ミク Project DIVA 2nd」とコラボレーションし、同作の楽曲「初音ミクの激唱」を収録。また、太鼓の達人のキャラクター「和田ドン」がミクのコスチュームを着る。
2011年10月に発売されるPS3版「アイドルマスター2」(バンダイナムコゲームス)では第1弾と第4弾ダウンロードコンテンツに初音ミクが登場。購入することで765プロダクション所属アイドルにミクの衣装を着用させることができるだけでなく、S4Uモード、フェス、ランキングなどに初音ミクが登場する。持ち歌はワールドイズマイン(第1弾「ミクオリジナル」)とメルト(第4弾「ミクアペンド」)。
2012年12月に発売される「龍が如く5 夢、叶えし者」では無料アップデートで主人公の一人である澤村遥用の初音ミクコスチュームが配信される。
2013年3月に発売される「スーパーロボット大戦UX」では電脳戦機バーチャロンのバーチャロイド「フェイ・イェン」と初音ミクのコラボとなる「フェイ・イェンHD」が参戦し、カットインではミクも登場する。


ゲームのテーマソングに初音ミクを起用したタイトルも存在する。

初音ミクとマスコミ[編集]

2007年10月14日にTBS系列で放送された番組「アッコにおまかせ!」で約2分半、初音ミクの特集が放送された。内容はミクユーザーの家にこのソフトを紹介。これを使った曲が披露されたが、その後一転。
「3次元には興味がないんで」「俺の嫁」といったユーザーの発言や、萌えグッズ紹介の内容に変わった。最後はナレーションが「普段は何を(何の仕事をされていますか)」と質問し、ユーザーが「コンビニでアルバイトを」と返答。ナレーションが「ふーん、ご立派ですねえ(かなり冷たい口調)」と言う言葉で締めた。
放送後、公式ブログに「オタクを叩いて視聴率稼ぎという魂胆が見え見え」や「(安全に叩ける分)若いオタク叩きに利用されただけ」などのコメントが殺到。コメントは放送日の翌朝2時ごろに300件近くに達した。「メディアに取り上げられただけでもよしとすべき」という意見もあったが、大半は「悪意ある偏見や軽蔑でまとめようとする悪質な意図」といった憤りのコメントが殺到。
VTRに登場した開発者のコメントは「番組側で作った原稿を読んだだけ」と説明。失望したユーザーからのコメントが多く、この一件でTBSに批判が集中した。

また、GoogleやYahoo!の画像検索で一時的に初音ミクの画像が消えた騒動があった(この騒動を「初音ミクの消失」と呼ぶ。元ネタは「涼宮ハルヒの消失」)。
実際には、消えたわけではなく最初から検索できていなかった。騒動になった時期は初音ミク発売から3ヶ月も経っておらず、画像検索キャッシュの取得時期の関係で検索結果に反映されていなかったと言われている。

2008年の阿佐ヶ谷祭りにデフォルメキャラの「はちゅねミク」が登場し話題を呼び、後述の同年のSUPER GTのBMW Z4とともに「キャラホビ2008」に公式展示されている。
1周年になる同年8月31日には誕生日イベントも催された。今後もマスコミに幅広く顔を出していく事が予想される。

2012年1月頃からは、NHK、日本テレビ、TBSなど各局の報道番組や音楽番組にて、好意的な取り上げ方がされるようになった。
これには後述のように、Google ChromeのテレビCMで全国的に放送され、CMソングの「Tell Your World」がiTunes Storeのシングルランキングで1位を獲得し、iTunes Store以外にも配信を拡大して邦楽歌手最多となる世界217ヶ国で配信されたことが影響しているとみられている。

ライブコンサート[編集]

2009年8月に「Animero Summer Live 2009」に出演。同月初の単独イベントとなる「ミクフェス'09(夏)」が開催された。
2009年11月にはシンガポールで行われた「アニメフェスティバルアジア2009」内のコンサートに出演、世界初進出。
2010年3月にはセガ主催のクラブイベント「ミクの日感謝祭 39's Giving Day」が開催。チケットの購入希望が予測をはるかに上回り、急きょ昼公演が設定された。また、本公演はコンサートフィルム化され、2010年8~9月にかけ劇場公開された。
2011年3月には「初音ミク・ライブパーティー 2011 ミクパ♪」が開催。
2011年7月、ロサンゼルスで開催されるアニメイベント「ANIME EXPO」[3]の一環として、「MIKUNOPOLIS in Los Angeles はじめまして初音ミクです」が開催される。
2012年11月、冨田勲の作曲による宮沢賢治の文学世界を題材にした『イーハトーブ交響曲』にてソリストを務めた。
2013年8月、横浜アリーナにて「初音ミク マジカルミライ 2013」を開催。
2014年7月、東京ドームで開催されたBUMP OF CHICKENのコンサートツアーファイナル「WILLPOLIS 2014」にゲスト出演。コラボ楽曲である「ray」をBUMP OF CHICKENと共に披露した。
2014年9月、ライブコンサート「マジカルミライ2014」が東京体育館で開催。東京と大阪の合計で2万4000人を動員。
2015年9月、「マジカルミライ2015」のライブ(日本武道館)と企画展(科学技術館)が開催。
2016年3月、福岡、大阪、名古屋、札幌、東京の5都市でコンサートツアー「HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tour」が開催。

レース活動[編集]

2008年

2008年の「SUPER GT」の300クラスに、フィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーがStudie GLAD Racingのスポンサーとなり「初音ミク Studie GLAD BMW Z4」としてエントリーし、SUPER GT初(FIA公認レースとしても初)の痛車[4]として話題となった。第6戦はレギュレーション違反、第7戦でマシントラブルとなり決勝出走は出来なかったものの、仕切りなおして参加した第9戦(最終戦)で完走を果たした。

2009年

Studie GLAD Racingへのスポンサーは2009年も継続され、第8戦にて念願の10位入賞を果たし初のドライバーポイントを獲得し、チームポイントはシリーズ通算5ポイント[5]を獲得した。

2010年

2010年にはGOODSMILERACING with COX[6]より車種をポルシェ(996GT3RSR、第5戦より911GT3R)にスイッチし、「初音ミク×GSRポルシェ」として参戦している。シーズン最高記録は第8戦の予選2位・決勝9位。

2011年

2011年にはGSR&Studie with TeamUKYOから「初音ミク グッドスマイル BMW」として参戦し、車種をBMW Z4 GT3[7]に変更している。チーム体制も片山右京率いる「TeamUKYO」が参加するなど、体制強化がされている。第3戦マレーシアにてポールポジション(予選1位)を獲得、決勝も2位以下の追撃を振り切り初優勝を成し遂げた。第6戦富士、第8戦もてぎでもポール・トゥ・ウィンを飾り、年間通算3勝を挙げてGT300クラスのチャンピオンを獲得した。同年末のJAFグランプリでもGT300クラスで連勝を果たした。

2012年

2012年はチーム名・車種は変わらないもの、ディフェンディングチャンピオンの「GSR初音ミクBMW」に加え、ゲーム『初音ミク and Future Stars Project mirai』とコラボレーションした「GSR Project Mirai BMW」の2台体制での参戦が発表された。さらにBMWから2011年の活躍が認められ、BMW Motorsport(BMWのワークスチーム)の支援を受けるカスタマーチームとなった。
第2戦富士で予選5位ながら逆転優勝を果たし、初めてポールからの独走ではない勝利で前年度王者の貫禄を見せている。

海外進出[編集]

2011年5月にトヨタのアメリカ法人がカローラとコラボしたWEBCM(⇒★>http)が発表され、話題を呼んでいる。[8]CMコンセプトは「コンパクトなパッケージに大きい夢(With big dreams in a compact package, both the Corolla and Miku are driving straight to the top.)」。
WEBCMには前述した「ミクの日感謝祭」の映像が使われている。使用楽曲はsupercellのワールドイズマイン(日本語)。
2012年1月に発表した新曲『tell your world』はGoogle ChromeのCM曲となり、世界217カ国で配信。邦楽歌手においては史上最大広域を更新した。
2015年には作曲家・渋谷陽一郎によるオールキャスト初音ミクのヴォーカロイド・オペラ『THE END』がパリ、上海、アムステルダムで上演された。


久米田康治との関連[編集]

さよなら絶望先生 作中にて[編集]

上記のネタを中心に随所に登場している。
アニメ第二期第13話では原作と同じく本編に登場。初音ミクが公式に出演した初のアニメ番組となった。声も藤田咲本人が担当し、「初音ミク役の藤田咲」としてクレジットされている。

さよなら絶望放送 放送内にて[編集]

メイン・パーソナリティの神谷浩史も持っているらしい。

  1. 2009年にセリフの読み上げなどにも対応した「VOCALOID-Flex」が発表されたが、一般には発売されていない。
  2. 元となったのはアニメ版『BLEACH』のキャラクター、井上織姫がネギを振り回す場面にフィンランドの民謡歌手ロイツマの「イエヴァン・ポルッカ」を合わせた動画。この動画の人気にちなんで、初音ミクにこの歌を歌わせた時、同時にネギを振らせていた。
  3. アメリカ最大のアニメイベント。なお2011年のANIME EXPOには絶望声優の沢城みゆきがゲストとして招待されている。
  4. これ以前にもアニメ関係としては、「トイ・ストーリー」や「カーズ」(ライトニング・マックイーンのボディカラーにも合わせている)のロゴをつけて参戦したaprや、「マッハGOGOGO」のマッハ号を走らせることを目的としたチーム・マッハが参戦している。
  5. チームには走行ラップポイントが与えられるため、完走した場合にはトップとの周回数の差によってポイントが与えられる。
  6. 当初は、前年までのStudie GLAD RacingがアドバンスステップをチームオーナーとしたAS Studie Racingとして継続参戦予定だったが、アドバンスステップの撤退によりグッドスマイルがStudieのオーナーとなり、車種をポルシェに切り替えることからチームをCOXとして参戦した(StudieはBMW専門のチューニングメーカー、COXはポルシェやフォルクスワーゲンを手がけるチューニングメーカー)。
  7. 2008~2009に参戦した時のZ4とは中身は別物。FIAの欧州GT3選手権を戦うために開発された車。
  8. 機能面のアピールとしてiPodのBluetooth接続を紹介している。