四十三日目/突ギレ

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四十二日目/次元無四十四日目/品定め心中

四十三日目/ 突ギレ(とつぎれ)[編集]

タイトルの元ネタは古典落語の『たちぎれ』(別名『たちぎれ線香』)より?

作品情報[編集]

2013年2月9日発売、別冊少年マガジン3月号に掲載。

P399 第伍巻告知(雑誌掲載時のみ)[編集]

P32[編集]

扉絵[編集]

単行本第伍巻の表紙イラストをパンクロック風にアレンジしている。
波浪浮亭木胡桃のチョーカーに南京錠がついているが、シド・ヴィシャスも同じく南京錠をネックレスにつけて愛用しており、彼のトレードマークになっていた。

じょしらくの英字ロゴは、セックス・ピストルズ風のもの。
字体や文字のサイズ等をバラバラに混在させた、パンクロックを象徴するデザイン。

クレジット[編集]

原作 久米田・ナンシー・康治[編集]

改名(?)したヤス先生のシド・ヴィシャスネタに合わせた変更。
シド・ヴィシャスが殺害したと推測される恋人のナンシー・スパンゲンより。四十一日目の解説も参照。
実際のナンシーはシドに勝るとも劣らないほどに破天荒で過激な生き様の女性として知られている。

欄外(雑誌掲載時のみ) [編集]

単行本第伍集ヤス先生の仕事量とかけて…
五人娘のファッションと解く!
その心はどちらもパンクでしょう!
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今回の作者表記も「シドヴィシ・ヤス」であることから。

P33[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

能登と秋田より愛をこめて――。(詳細は単行本第伍集参照)[編集]

久米田先生は1月に新谷地方に程近い能登半島の温泉宿で文豪気分を味わっていた。
この旅行で、帰京予定日だった1月14日の大雪で羽田空港が閉鎖されてしまい帰京が延びた顛末が第伍巻収録の「新連載遅延証明書」に書かれている。

ヤス先生は11月に秋田に短期滞在していた。
第伍巻限定版の特典オーディオコメンタリーにて、秋田へ行った理由が秋田在住の彼女がいるためであることが語られている。
なお、久米田先生はコメンタリー内で情報が拡散しないようフォローを入れていたが、このネタを見逃すはずもなく上述の「新連載遅延証明書」にて北の地に彼女がいることや彼女の職業が介護士であることを早速暴露している。

1コマ目[編集]

カブトムシのチョコレート[編集]

ヤス先生が短期滞在して以来続いている秋田ネタ。
秋田県横手市にある小松屋本店が製造販売しているチョコレート。幼虫チョコレートが有名だが、カブトムシやクワガタムシの成虫チョコレートも限定販売している。

P34[編集]

P35[編集]

1コマ目[編集]

手寅「もっそうまつりよ!!」[編集]

P34で描かれている、円柱状に高く盛られたご飯を食べる輪島市久出川町のお祭り。
経緯はP36の解説も参照。

P36[編集]

P37[編集]

2コマ目[編集]

苦来「我慢して我慢して極限まで辛抱して 突然キレて大爆発するよね日本人は」[編集]

社会現象においては強い抑圧の下で革命や暴動、一揆など弱者による反乱が起きる経緯は万国共通といえるが、日本では古来からの伝統芸能の様式でも「序破急」があったり、作品では『忠臣蔵』や浪花節、任侠ものなど、忍耐と反抗のコントラストの強いものが確かに多い。
その一因として、日本人のあらゆる階層に存在する「建前」を保つ精神の特有性に原点が見出せる。共有規範である建前を公然と破ることは社会から逸脱した「外道」となることであり、同時に反抗の沸点となるが、忍耐(=極限までの建前保持)がその動機及び免罪符として成立し、同時に暴力の快楽性を否定する構図となる。
武士の「忠義」や庶民の「義理人情」といった一般社会の通念に近い建前のみならず、やくざのようなアウトローの間でも「任侠」や「憂国精神」など独特の美学的な建前を掲げつつ無法者としての存在も両立させる特徴は海外のマフィアでは皆無である(社会的弱者のコミュニティがストリートギャングやマフィアへと変化していく過程は国を問わず似ているが、地下組織として内部の掟の厳守に徹する現代のマフィアでは日本のやくざのような美学的価値観は殆ど重んじられず、多くはマフィアであることも隠匿する)。

ちなみに落語でも、寒い夜の見回りで暖を取るために薬と言い訳をつけて酒を飲む『二番煎じ』という噺は本音と建前の精神を如実に表している。

5コマ目[編集]

苦来「日本人をあまり追いつめてはいけない 中間ないから」[編集]

6コマ目[編集]

苦来「突然離婚」[編集]

7コマ目[編集]

苦来「突然閉店」[編集]

8コマ目[編集]

苦来「突然戦争」[編集]

P38[編集]

P39[編集]

P40[編集]

1コマ目[編集]

手寅「一酸化炭素中毒とか」[編集]

一酸化炭素は全くの無色無臭で、血液中のヘモグロビンと結合することで体内の酸素供給が低下する。その過程においてはめまいや頭痛、耳鳴りなどの自覚症状を発する場合もあるが、対処しようとするころには心身の自由が利かずに昏倒してしまうことが多いため、疾患者にとっては突然な感じになる。また高濃度の一酸化炭素を吸った場合などは自覚症状なしで昏倒する。

6コマ目[編集]

苦来「突然過ぎます!」[編集]

突然 児ポ[編集]

2013年1月12日に発売予定だったヤングマガジン第7号で掲載されたAKB48の河西智美の巻頭グラビアに児童ポルノと解釈できる場面があったことから、該当号が発売停止となり回収騒ぎにまで発展したこと。(⇒★>http

突然 プロデューサーしらんぷり[編集]

AKB48の恋愛禁止の掟のことか?
プロデューサーの秋元康氏が2012年12月1日に放送されたラジオにて、ISSAとの外泊報道で増田有華が脱退したことを受けてのファンの質問に対して恋愛禁止の掟が存在しない旨を語ったことから。秋元氏は少なくとも同年夏まではAKB48に恋愛禁止の掟があるような発言をしており、突然の方針転換となった。[1]
追記:秋元氏は後述の峯岸みなみの坊主問題の際にも、2013年2月23日に出演したラジオ番組にて「恋愛禁止はネタ」と発言している。

突然 MUTEKI[編集]

芸能人を起用しているアダルトビデオメーカーのMUTEKI。

突然 無職[編集]

突然 報道[編集]

突然 違法化[編集]

突然 入試中止[編集]

大阪市立桜宮高校の体罰問題に伴い橋下徹市長が体育科の入試中止を要求し、1月21日に市教育委員会が入試の中止を決定した。
入試直前の措置だったため志望校を決めていた中学生に影響がおよび、賛否両論が巻き起こった。

突然 会見[編集]

前項の桜宮高校体育科の入試中止が決定した日の夜に、桜宮高校の生徒8名が橋下市長に反対する記者会見に出席したこと。


突然 ジュースを酒のグラスで出したと言い出した[編集]

未成年に酒を提供したという疑惑で特定された店舗が、ハイボールグラスでソフトドリンクを提供したと釈明を行ったことから。
この騒動は、上記の桜宮高校の体罰問題において市長批判をした在校生のTwitterが注目され、その中の投稿から未成年で飲酒をしていたのではないかという疑惑が持ち上がったという経緯で発覚した。

突然 大雪[編集]

1月14日に爆弾低気圧が日本列島の太平洋側を通過して大雪となり、特に雪に弱い首都圏に混乱をもたらしたこと。
羽田空港の閉鎖により、久米田先生も能登旅行からの帰りに乗るはずだった能登-羽田便の欠航に巻き込まれている。

突然 スマホかららくらくホン[編集]

らくらくホンは高齢者向けに操作を簡易化した携帯電話。今話掲載当時はガラケー機種のみの商品展開である。

突然 解散[編集]

2012年11月14日に野田佳彦首相(当時)が安倍晋三自民党総裁との党首討論で衆議院の解散に突然応じ、解散総選挙が行われたこと。

突然 円安攻撃
突然 株高
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上記の衆議院解散に応じた翌日の11月15日に、安倍晋三自民党総裁がデフレ脱却の経済政策(後に「アベノミクス」と通称される)を打ち出し、市場は自民党政権復帰への期待感から円安となり、株価上昇へと転じた。
第二次安倍内閣が成立して以降も株価上昇は続き、今話掲載号発売直前となる2月8日まで12週連続で上昇を続け、高度経済成長期の岩戸景気(17週連続)に次ぐ記録となった。

アベノミクスはインフレ目標を2%に設定し、無制限の量的緩和と公共事業の大幅増加による金融政策を主体とし、日本銀行法の改正を見据えたものとなっている。この政策について近隣諸国(中韓)は、日本政府が円安を強制的に誘導しアジアに通貨危機を起こしかねない「円安攻撃」であると非難している(ただし欧米諸国は経済回復政策とする日本政府の方針に同調している)。

突然 博多やジャカルタ[編集]

AKB48の2012年に行われた新チーム体制発表から。
高城亜樹、仲川遥香、宮澤佐江、鈴木まりや、多田愛佳の5名がそれぞれ博多(多田)、ジャカルタ(高城、仲川)、上海(宮澤、鈴木)へ移籍した。

追記:上記5名のうち仲川を除く4名は、2013年4月の人事異動でAKB48に復帰(兼任)することが突然発表された。

突然 坊主[編集]

AKB48の峯岸みなみが週刊誌にダンサーとの外泊が報じられ、頭を丸刈りにして謝罪を行ったことから。
週刊誌が発売され坊主になった謝罪動画が公開されたのは1月31日のため、掲載ギリギリで差し込まれたネタと思われる。

突然 女性になって帰省[編集]

親に黙って性転換手術を行うと、親御さん達は非常に戸惑います…。

突然 俺たちの冒険は始まったばかりだ![編集]

打ち切りの定番エンド。

突然 少年が熊のぬいぐるみに[編集]

1963~1979年にかけて日本テレビ系で放映された幼児向け番組『ロンパールーム』のある回において、出演者の男児が放送中に「キ○タマ」と連呼したため、「しばらくお待ちください」のテロップが表示された後、問題の男児が座席から消え、代わりに熊のぬいぐるみが置かれていた、という事件から。
多分に出来過ぎた話なため都市伝説のように思われているが、後年、番組の司会者だったうつみ宮土理が、実際にあったと証言している。
かってに改蔵』でこの事件に基づくパロディ描写が行われたことがある。
さよなら絶望先生124話でもネタにされている。 笑っていいともで「いいとも近じか終わるって本当ですか?」と唐突に客席から声が飛び、それを発した客がCM明けに熊のぬいぐるみに変っていた事件があった。当時はよくできたハプニングと思われていたが数分で都合よくぬいぐるみが用意出来るのかと疑念を持たれて、元ネタを知っているスタッフの悪乗りではと思われている(真相は未だ不明)。

突然 サドンデスからゴールデンゴールに[編集]

日本では1993年のJリーグ発足時に延長戦の勝敗決定に先にゴールを決めた方が勝つ「サドンデス」ルールを導入していた。しかし、「突然死」という字義のサドンデスの名称は相応しくないとされ、1994年には名称を「Vゴール」に変更し、さらにその翌年にFIFAが国際ルールとして採用したことで「ゴールデンゴール」の名称で統一された。
なお、このルールは延長戦でPKやFKとジャッジされた場合の不公平さが問題となり、現在はゴールデンゴールが導入される以前のフルタイムで延長戦を戦う従来の方式に戻されている。

「突然」を歌ったくらいから、突然消えたFIELD OF BIEW[編集]

正しくはFIELD OF VIEWです。きつちりしなさい!
「突然」はポカリスエットのCMソングとしてタイアップされたFIELD OF VIEWの代表曲。
なお、その翌年にリリースされた『ドラゴンボールGT』の主題歌「DAN DAN 心魅かれてく」もヒットしているため「突然」の後に突然消えたわけではないのだが、この時期(90年代中期)が活動の絶頂期だったことに変わりはない。

そして突然 秋田へ[編集]

ヤス先生の短期滞在ネタ。

P41[編集]

P42[編集]

P43[編集]

5コマ目[編集]

魔梨威「黒板の裏にオカズが…!?」
雑誌「エロストア」
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冷凍食品、卵焼き、魚介類、納豆、明太子など食品のオカズに紛れて、「エロストア」なる男子向けのオカズが紛れ込んでいる。パソコン向けギャルゲー専門誌「メガストア」(勿論18禁)が元ネタだろうか。

追記別冊少年マガジン5月号の楽屋雀の巣にてこのネタについて読者からツッコミが入り、読者ページ担当編集から単行本の解説ページ担当編集(鈴木氏)に丸投げされ、当話収録予定の第六巻にて詳細が語られる予定。

追記2:単行本の作品解説では、この件は一切触れられなかった。

P44[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

く、苦しいです。いろいろな意味で…。[編集]

P413 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)[編集]

義務?[編集]

今話の覆面落語家[編集]

かゆいところ[編集]

P38の2コマ目[編集]

名取羽美木津千里の系譜に沿い、久米田眼の苦来
余談だが、後藤沙緒里もアニメ版『STEINS;GATE』では非常にキレた演技を見せている。

マンガの現場 第14回[編集]

『ディアボロのスープ』を連載する岡崎純平先生は、先月号の巻末コメントでウザンヌのキメ台詞を御引用。

来月は実写で登場でうざる。

予告通り、今月号にて岡崎先生自ら顔出し出演なさっていました。


四十三日目/突ギレ~
四十二日目/次元無四十四日目/品定め心中
  1. メンバーは過去に恋愛禁止の誓約書があることをテレビで語っていたり、秋元氏の発言を聞いた高橋みなみが改めて恋愛禁止がグループ内のルールであることを明言したりしている。