四十二日目/次元無
四十二日目/ 次元無(じげんむ)[編集]
タイトルの元ネタは古典落語の『寿限無』より。
前座噺でありながら非常に有名であり、久米田先生書き下ろし落語にて『二次限無』『二次限無 Girl's Side』とパロディにされている。
また、アニメのED曲「ニッポン笑顔百景」では寿限無の長い名前をそのまま歌詞にしており、じょしらじのこばなしのタイトルでも『寿毛無』と捩られている。
作品情報[編集]
2013年1月9日発売、別冊少年マガジン2月号に掲載。
P18[編集]
扉絵[編集]
庭で雪うさぎを作って並べている波浪浮亭木胡桃。
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
雪が世界を白く包み新しい朝の始まり~始まり~![編集]
P19[編集]
3コマ目[編集]
2012年12月21日人類滅亡[編集]
マヤ暦が2012年の冬至(12月21日頃)で終わるとされていたことから唱えられた終末論。
12月21日当日には現代のマヤ人が「滅びない」とコメントしたことでも話題となった。
一部の研究家たちからは「現行のグレゴリオ暦への換算過程でミスがあり、再計算の結果2015年9月3日に訂正」という声もあり、滅亡肯定派は持ち越しを主張していたりもする。人類滅亡予言は2000年前から行われていたらしいが(有名どころで200を超える)当然一度も当たっていない。的中率ゼロパーセントなのに未だに新説が出ると飛びつく人々がいて、産業(書籍 テレビ出演等)として十分に成り立っているので無理やり、こじ付けだと非難されても止められないと某オカルト研究者は吐露している。
マヤ暦による2012年滅亡説についてはさよなら絶望先生175話も参照のこと。
なお、2012年滅亡説に絡めたのか、12月26日発売の週刊少年マガジンに掲載された下請探偵 鋸織粕日郎シリーズ 『密室の留学生』でも大規模なカタストロフィがネタになっている。
P20[編集]
1~3コマ目[編集]
苦来「アセンションです!」
魔梨威「アセンション?なんだいそれ?」
苦来「次元上昇です つまり 1ランク上の人類になっているということです」[編集]
アセンションはオカルト関係では人類が高次元の存在へ上昇するという意味合いで使われており、2012年人類滅亡説と絡めて使われることが多かった。
次頁以降の四人の会話も参照。
2コマ目[編集]
ポスター[編集]
P21[編集]
2コマ目[編集]
苦来「愚民たちは滅び 選ばれし民たちが新世界を創造していくのです」[編集]
別マガで連載されている『新世界より』の状況に似ている。
『新世界より』の世界観では、2010年代に発現した念動力(呪力)によって現代文明が崩壊し、血で血を洗う暗黒時代を経て、生き残った少数の人類が能力者を管理する社会を構築して生活している。
P22[編集]
4コマ目[編集]
画面のキャラクター[編集]
初音ミク(低等身のデフォルメ)か?
P23[編集]
2コマ目[編集]
木胡桃「児ポ法って 今思うとアセンションの前兆だったんですか」[編集]
正式名称は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」。
単純所持に対する罰則や準児童ポルノの規制が度々論題に上がっており、日本ユニセフ協会[1]がこれらを規制する法改正を行うよう熱心に働きかけている。
特に準児童ポルノ引用エラー: <ref>
タグに対応する </ref>
タグが不足していますされている。
- 帽子を被ったシルエット
『トイ・ストーリー』シリーズのウッディー。
- モンスターのシルエット
『モンスターズ・インク』シリーズのマイク・ワゾウスキ。
- 魚のシルエット
『ファインディング・ニモ』のニモ。
6,7コマ目[編集]
木胡桃「そんなんで今まで2次元描いていた漫画家はどーなっちゃうの?」
苦来「もはやその者にとって2次元は何の意味も持たなくなる つまり絵を描くのをやめて… 原作者になるっ!」[編集]
久米田先生の吹き出し係としての自虐ネタ。
ただし久米田先生は原作者に専念するわけではなく、現在新連載を構想中です。
P24[編集]
1コマ目[編集]
魔梨威「作画だけしていた人はどーなるんだい!?」
木胡桃「秋田に行って色々アセンションしたらしいわよ」[編集]
ヤス先生の秋田短期滞在は前話参照。
影響が生じたのかは定かでないが、ヤス先生がヤングエースで連載する『ほっ健室』は、2013年2月号(2012年12月28日発売)では休載だった。
日本人形[編集]
秋田県男鹿半島の伝統行事「なまはげ」風。
犬[編集]
秋田犬。
2,3コマ目[編集]
苦来「いや…それどころかすべての漫画家は 〆切を守らなくなる だって そうでしょ 時間という概念がなくなるのだから 〆切自体が無意味!」[編集]
2013年1月のカレンダー[編集]
23日に×印が付いているのは、じょしらくの〆切日となっているためと思われる。
参考:昨年12月23日のヤス先生のツィート(⇒★>https)
5コマ目[編集]
木胡桃「冨樫先生は早すぎたアセンションだったのね」[編集]
『HUNTER×HUNTER』で休載や未完成原稿の掲載が非常に多いことから。
魔梨威「アセンションてレベルじゃねーぞ」[編集]
PS3発売時の行列に並んでいた男性の発言の捩りか。
物売るっていうレベルじゃねーぞ
この言葉が流行した2007年当時、久米田先生もさよなら絶望先生作中で度々ネタにしていた。
ポスター「超能力セミナー」[編集]
6コマ目[編集]
手配書[編集]
『ルパン三世』の次元大介。
P25[編集]
2コマ目[編集]
魔梨威「旧人類と共に滅んだんだ 可哀想に」
丸京の眼鏡[編集]
キャラクター死亡時に残された眼鏡が映される手法は、『[[[神谷浩史 マクロスF]]』のミハエル・ブラン(CV])が有名。
7コマ目[編集]
水泳選手「私は水泳選手からアセンションし 役者になりたいと思います」[編集]
8コマ目[編集]
政治家「私は 民主党からアセンションし 未来人になりました」[編集]
民主党を除籍された小沢一郎は「国民の生活が第一」を結党した後、2012年12月の衆議院議員選挙を戦うため嘉田由紀子滋賀県知事の新党「日本未来の党」に合流したこと。
なお、衆議院選で日本未来の党は惨敗を喫し、小沢氏を支持する旧「国民の生活が第一」の影響力拡大により党内分裂し、同年12月末に嘉田知事らが離党し「生活の党」へと改称している。
なお、嘉田知事らは離党後に新たな「日本未来の党」を結成している。しかし政党要件を満たす国会議員数および政党交付金を「生活の党」側に取られる形[2]となり、一政治団体へと転落した。
9コマ目[編集]
アイドル「私はAKBからアセンションして HKTになりました」[編集]
指原莉乃のこと。
三十七日目参照。
P26[編集]
1コマ目[編集]
苦来「みんな 立派にアセンションしているのね」[編集]
素人が読者モデルにアセンション[編集]
読者モデルは、学生やOLなど一般読者の代表としてファッション誌に掲載されるモデルのこと。
人気のある読者モデルは、専属モデルやタレントなどにアセンションするケースが多い。
久米田作品でも度々ネタにされている木村カエラ、高島彩、きゃりーぱみゅぱみゅなどは読者モデル出身もしくは経験者である。
ひきこもりがニコ生主にアセンション[編集]
ニコ生主は「ニコニコ生放送をしている放送主」のこと。
俗物が賢者にアセンション[編集]
性欲発散して興奮が鎮まった男性が脱力の中で不動心に近い心境になっていることを意味する「賢者タイム」のことか。 或いは、RPGの名作『ドラゴンクエストⅢ』作中にて、職業:遊び人のキャラクターが職業:賢者に転職(クラスチェンジ)出来る事かもしれない。
グラビアアイドルが無敵にアセンション[編集]
芸能人を起用することを謳っているアダルトビデオメーカーのMUTEKIのこと。
呼び方がママからおふくろにアセンション[編集]
身内以外の第三者がいる場合に発生しやすくなる現象。
子供手当が児童手当にアセンション[編集]
民主党が2009年のマニフェストで目玉政策としていた子ども手当だが、2012年度から財源不足により2009年まで実施されていた児童手当に制度を戻している。
さよなら絶望先生291話でも「回収できないスペースデブリ」としてネタにされている。
ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリのアセンション[編集]
ブリは、成長により名前が変わる出世魚の代表格。
羅列ネタでの名前は関東での呼び名の変遷。ちなみに関西では、ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリと変わる。
大宮・浦和・与野がさいたまにアセンション[編集]
2001年に大宮市・浦和市・与野市が合併して発足したさいたま市のこと。
アイドルヲタからモノノフにアセンション[編集]
モノノフはももいろクローバーZのファンを指す言葉。
十種競技チャンピオンが百獣の王にアセンション[編集]
タレントの武井壮のこと。
学生時代の1997年に十種競技の全日本大会で優勝した。大学卒業後はゴルフや野球などに挑戦し、タレントとして活動している。
「地上最強の百獣の王をめざして日夜トレーニングをつづけている」(公式サイトより引用)とのことで、対猛獣のシミュレーションを2万戦以上行なっている。
ちなみに、『魔法少女まどか☆マギカ』のファンらしく、ラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』にて悠木碧と共演している。
家電量販店と洋服店が家電+洋服店にアセンション[編集]
2012年9月[3]に開店したビックカメラとユニクロの共同店舗「ビックロ」。
新宿3丁目(新宿東口)に所在し、同年3月に閉店した新宿三越アルコットの跡地にあたる。
なお、店舗そのものの正式名称は「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」および「ビックロ ユニクロ 新宿東口店」。
アニメBD/DVD巻ノ参の特典CDでも店舗名ネタとして登場している。
鯖江市のメガネを「SABAE EYEWEAR」にアセンション[編集]
鯖江が眼鏡生産地としての情報発信に用いている言葉。(sabae公式サイト⇒★>http)
マイルをけちって企業再生をはかる航空会社にアセンションプリーズ[編集]
2012年に全日本空輸と日本航空が相次いでマイレージサービスの改定を行ったこと。
日本航空は2010年に会社更生法を適用し、2011年に会社更生を終え民間企業へ復帰している。
アセンションプリーズは、飛行機内でのアナウンス「アテンションプリーズ」と掛けた駄洒落。
日本航空が制作に協力したテレビドラマのタイトルでもあり、2006年のリメイク版では上戸彩が主演を務めている。
P27[編集]
P28[編集]
1コマ目[編集]
補欠繰り上げアセンション者
菅直人
原口一博
辻元清美[編集]
すべて2012年の衆議院議員選挙において小選挙区で落選し、比例で復活当選した議員たち。
特に菅直人は前職の総理大臣でありながら、投開票日の深夜3時頃にようやく比例での当確が出たことで話題となった。
9コマ目[編集]
苦来「ここにいるガンちゃんは ガンもどきよ」[編集]
「がんもどき(雁擬き)」はつぶした豆腐ときざみ野菜を丸めて揚げたもの。元々肉や魚を別の食材で代用した「もどき料理」でもある精進料理が起源とされており、雁の肉に味を似せたという説が有力。他にも料理の「丸(がん)」(「つくね」や「つみれ」のこと)に形が似ているなどの説もある。
ちなみに関西では「飛竜頭(ひろうす、ひりょうず)」の名で通っている。こちらはポルトガルの菓子「フィリョース」が由来とされ、擦った食材を丸めて油で揚げる製法が似ているために江戸時代に関西圏で定着したといわれる。
P29[編集]
1コマ目[編集]
丸京のプロレス技[編集]
フライングクロスチョップ。
2コマ目内で解説されている「四次元殺法」の初代タイガーマスク(佐山聡)が使っていた得意技の一つでもある。
この技はミル・マスカラスの得意技として有名であり、初代タイガーマスクの四次元殺法はルチャリブレでミル・マスカラスらが用いていた空中殺法を取り入れたものとなっている。こうした身軽で華麗なファイトスタイルは後代のタイガーマスクにも影響を与え続けている。
2コマ目[編集]
魔梨威「四次元殺法!」[編集]
別名は「四次元プロレス」。
詳細はコマ内でのトシヒロ三浦氏の解説の通り。
トシヒロ三浦(談)[編集]
このように「~(談)」と書かれたコメントは、1980年~1983年にかけて週刊少年サンデーで連載された梶原一騎原作、原田久仁信作画の劇画『プロレススーパースター列伝』で頻繁に用いられた手法。漫画界では『魁!!男塾』の「民明書房」と並ぶ考証ネタの双璧でもあり、当時を知る世代は今も範を取る手本ネタでもある。
作中ではよく「アントニオ猪木(談)」と書かれたが、梶原独自のケレン味豊かな創作部分も多いため、どこまでが本当でどこからがネタかは不明瞭といわれている。
トシヒロ三浦の風貌[編集]
いつもの鬼のような容姿に加え、アントニオ猪木ばりに顎を強調した姿で描かれている。胸元に「miura」のロゴがあるのは、『プロレススーパースター列伝』における猪木談話のシーンで定番的に用いられた猪木のイラストを参考にしている(こちらは胸元に「anton」のロゴ入り。ややデフォルメされているため、アゴはかなり大きく描かれている)。
アントニオ猪木は梶原一騎原作の漫画・アニメの『タイガーマスク』にも実名で登場しており、初代タイガーマスクは猪木が設立した新日本プロレスから1981年にデビュー[4]した。
デビュー後にブームを巻き起こした初代タイガーマスクは、『プロレススーパースター列伝』においても最も多いエピソード(1982年上半期の連載分)が描かれている[5]。
P30[編集]
4コマ目[編集]
五次元殺法「ネットで悪口」
パソコン画面[編集]
2ちゃんねるのトップ絵だった壺画像。
なお、掲載時点でのトップ絵はこたつむりの画像に変わっている。
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
ひとまず、みんな無事なようで…次は2036年の小惑星衝突に注意!![編集]
金星と地球の間を楕円軌道で周回している小惑星アポフィスのこと。
地球近傍天体として地球と衝突する可能性が指摘されており、計算上では地球に接近する2029年[6]や2032年での衝突の確率は非常に低いものの、2036年以降にも衝突する可能性のある接近が数度あるといわれている。
なお、仮に衝突したとしても、地球や人類が滅亡するレベルの被害は出ないとされている。
奇しくも連載号発売日に現在の軌道でのアポフィスの地球最接近(距離は1450万km)と重なり、今後の衝突の懸念を報じるロシアの報道がインターネット上で話題となった。
追記:今話連載号発売日翌日の1月10日(米時間)に、NASAは2036年のアポフィス衝突の可能性について最新の観測結果からほぼ起きないことを発表した。
P679 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)[編集]
義務?[編集]
今話の覆面落語家[編集]
P28の2,3コマ目[編集]
かゆいところ[編集]
- ↑ 国連のユニセフ(国際連合児童基金)と協力関係を結んでいる支援組織であり、ユニセフ直轄の組織ではない。
- ↑ なお、旧・日本未来の党を解散する形で「生活」と「未来」の二勢力が新党を結党すれば嘉田知事側も政党交付金をある程度受け取る事ができたが、お金目当てと見られることを嫌って拒否している。
- ↑ 同年7月にビックカメラは「新宿東口新店」としてすでにオープンしていたが、1~3階にユニクロがテナント出店するのに合わせてリニューアルした。
- ↑ アニメ『タイガーマスク二世』とのタイアップという形だった。
- ↑ 悪役レスラーに襲われた梶原先生のピンチをタイガーマスクが救うという茶目っ気あふれるエピソードも描かれている。
- ↑ 地球から32,500kmの距離を通過すると計算されている。この距離は地球の静止軌道より内側となる。