太陽の戦士ポカポカ

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太陽の戦士ポカポカ(たいようのせんしぽかぽか)[編集]

http://images-jp.amazon.com/images/P/4091251927.01._SCMZZZZZZZ_V41441312_.jpg http://images-jp.amazon.com/images/P/4091251943.01._SCMZZZZZZZ_V41441312_.jpg


週刊少年サンデーにて1996年39号から1997年39号まで1年間連載された(全49 話)。 単行本全五巻、発売中。

作品概要[編集]

作品コンセプトは、原始ロマン爆発まんが
これは「現代っ子がストレスたまってるみたいなんで、野性的な原始に近い本能に忠実なキャラクターを出そう」というところから始まり、それをストレートに表現したとのこと(週刊少年サンデー1996年45号「本誌巻末インタビュー」より)。

脱・シモネタ路線[編集]

前作「行け!!南国アイスホッケー部」終了からわずか3週間後から連載が開始されたため準備期間が短かったものの、初期構想では「少年誌の基本に立ち返って、みんなに楽しんでもらえるものを描こう」と、より低年齢層の読者に向けてのヒットを狙っていた。この方針に従い、話題をことごとくシモネタに無理矢理結びつけていた前作の路線とは一線を画し、冒険コメディ路線へとガラリと作風を変えた作品となっている。


連載開始した際のキャッチコピーもこの「脱シモネタ路線」を意識した「下ネタ王子改め夢大将'96」というものであった。これは1995年をもって現役引退した読売ジャイアンツ原辰徳のニックネームが「若大将」と呼ばれていたことと、原の引退試合のセリフ「私の夢には続きがあります」のセリフにちなんでいる。

あらすじ[編集]

お父さんが有名な考古学者で、地面を掘るのが何より大好きな少年・堀川陸。いろんなものを掘り当てちゃう妙な才能ゆえか、ついたあだ名が”神のスコップを持つ男”。
でも、変な腕輪を掘り当ててからというもの、陸の毎日は、奇妙なことばかり。実はこれ、腕輪の中に宿る古代少年・ポカポカの仕業だった…。

登場人物[編集]

単行本[編集]

アニメ化を意識したストーリー展開[編集]

連載当初は、優れた技術を擁したながら滅亡した伝説の地下帝国・シャンバラを探し出し、シャンバラの遺産を狙うヨミ博士の野望を阻止することを目的とした週刊少年ジャンプ的な軽快冒険マンガといった路線であった。一方、シモネタは全く無いと言うわけではないが「南国」に比べてかなり抑えられていた。また、製作当初からアニメ化を意識していたらしく、第二巻巻末おまけページ「南国スポ-ツ」では、勝手に声優の選定を行ったり、第31話ではアニメ化を意識した偽OP・EDを作品内で展開していた。


・単行本第二巻巻末「決定!!太陽の戦士ポカポカ キャラクターボイス 勝手にチョイス!!」
~キャラクター ~[[クメプロ#wb0682b6 アシスタントA]]案 ~[[クメプロ#g8b99e68 アシスタントK]]案 ~久米田先生案 h
CENTER:ポカポカ CENTER:野沢雅子 CENTER:池澤春菜 CENTER:大山のぶ代
CENTER:堀川りく CENTER:日高のり子 CENTER:緒方恵美
CENTER:紀元りん CENTER:横山智佐 CENTER:さやかの声[1]
CENTER:天宮こよみ CENTER:冬馬由美[2] CENTER:岩男潤子
CENTER:貝塚小夜子 > CENTER:井上喜久子[3]
CENTER:ブラッディー美礼 CENTER:川村万梨阿 CENTER:嶋田久作風女王の声[4] CENTER:ドロンジョ様の声の人
CENTER:キャプテン天草 CENTER:菊池正美 CENTER:緑川光 CENTER:広川太一郎
CENTER:ハルク岩男 CENTER:郷里大輔 CENTER:たてかべ和也 CENTER:ジャイアンの声の人
CENTER:ピューピュー CENTER:塩沢兼人 CENTER:山口勝平
CENTER:チャプチャプ CENTER:こおろぎさとみ CENTER:長沢美樹

なお、久米田先生は、このキャスト妄想?の際の空欄の多さについて「今の声優さんあんまり知らないんですっ」とコメントしている。


・第31話におけるスタッフとキャスト
  • キャスト
~キャラクター ~キャスト h
CENTER:ポカポカ CENTER:広川太一郎
CENTER:堀川 陸 CENTER:日高のり子
CENTER:天宮こよみ CENTER:岩男潤子
CENTER:紀元 鈴 CENTER:横山智佐
CENTER:チャプチャプ CENTER:長沢美樹
CENTER:北神風太郎 CENTER:緒方恵美
CENTER:ピューピュー CENTER:塩沢兼人
CENTER:貝塚小夜子 CENTER:井上喜久子
CENTER:ブラッディー美礼 CENTER:川村万梨阿
CENTER:キャプテン天草 CENTER:緑川光
CENTER:ハルク岩男 CENTER:たてかべ和也
CENTER:ナレーション CENTER:大平透
CENTER:悪の博士 CENTER:?

迷走と路線変更、そして打ち切り…[編集]

アニメ化の妄想が膨らむ一方で、作品の人気は低迷。
世界征服大会編の途中第29話『さよなら…!!』では、ポカポカが陸をかばい死んでしまうという超展開を迎えてしまう(もっとも翌週の第30話『巨大ロボ ポカポカ!?』にて突然「巨大ロボ・ポカポカ」として復活するのだが…。)。


この後すぐの第32話『恐ろしき魔人登場!!』からは作風が一転する。新学期を迎えさらっと設定変更が行われ、堀川陸の変身後の姿であったポカポカが別キャラとして再登場、敵役としてブラックドリルが登場、さらにブラックドリルの世界征服戦略として日常の「よくあること」をネタに1テーマ1話完結形式の「あるあるネタ」を掘り下げる学園ギャグ漫画へのテコ入れが行われた。しかしこのテコ入れもあえなく失敗、全49回で連載が打ち切られることとなってしまった。そのため作品後半の「シャンバラ編」の展開にはかなり急いだあとが見られ、地底都市を巡るシャンバラへの旅はかなり短く、消化不良なものとなっている。


なお、テコいれ後の「ブラックなネタ」はこの作品では模索段階にあるが、1話完結形式でテーマを元にした読み物形式としての作風は、次回作『かってに改蔵』で結実することとなる。
なお、当作品を含むシモネタ脱却期の作品に対して久米田先生は後に挫折的認識に基づいた総括を述べており、以降の『かってに改蔵』から現在までに至る、ネガティブかつ自虐的な作風が醸成される要素となったようである。
その一方で当作品は、自虐ネタに使用される頻度が非常に低い。このことからこれら作品は本当の意味で久米田先生の封印したい黒歴史であるといえよう。

かゆいところ[編集]

ちなみに、最終巻の最終ページには、『かってに改蔵』の初期プロットと思われる「次回作プロトタイプ キャラ表」が掲載されている。
右からすずチタン、?、改蔵羽美、校長の順にならんでいる。

  1. 詳細不明。「誰だよ」のコメントあり 後述の嶋田久作風女王から察するに、当時「伊集院光深夜の馬鹿力」内のラジオドラマコーナー「強いロボ」の登場人物「さやか」を演じた声優の卵(声優学校の生徒)であると思われる
  2. 「ローテンションでね」とのコメントあり
  3. 「これしかない(断言)」のコメントあり
  4. 詳細不明。「だから誰だよ」のコメントあり 前述の「強いロボ」の登場人物「嶋田久作風女王」を演じた声優の卵(声優学校の生徒)だと思われる