宇宙人グレイ

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宇宙人グレイ(うちゅうじんぐれい)[編集]

典型的な小型人型宇宙人。アメリカでは「Grey alien」もしくは「Greys」と呼ばれる。
オカルト雑誌やテレビ番組に登場する宇宙人であり、タコ型宇宙人を凌いで世界で最も目撃報告がある宇宙人でもある。

概要[編集]

外観・特徴[編集]

グレイは、目撃報告が多数ある宇宙人である。
その目撃談によれば、小柄で人間の子供くらいの体格であり、頭部は体格に比して大きく、灰色もしくは銀色の肌をしている。その顔は大きな黒い目、あるいは細く釣りあがった目と、小さな鼻の穴と小さな口が特徴である。


1970年代後半のアメリカでオカルト・宇宙人ブームが到来すると、世界中でグレイ型の宇宙人の目撃談が急増した。しかしそれ以前は一般的に宇宙人のイメージといえば、「火星人」に見られるタコ型宇宙人が代表的であった。
グレイ型宇宙人の造形は、1968年のSF映画『2001年宇宙の旅』に登場するスターチャイルドに類似しており、ヒル夫妻事件(後述)の前に放映されていたSFテレビドラマ『アウター・リミッツ』に登場する宇宙人に酷似している。このことから、1970年代以降に人間に植え付けられた宇宙人のイメージは、これら映画やテレビドラマを通じて形成されたイメージを起源とすることに疑いの余地はない。すなわち、1970年代以降にテレビ番組などのメディア[1]を通じて、次第にグレイ型宇宙人が宇宙人のイメージとして定着したものと思われる。


そのシンプルかつインパクトのある容姿のため、21世紀にいたっても各方面で典型的宇宙人キャラクターとしてグッズ展開される現象も起きている。


ロズウェル事件[編集]

世界で最も有名な宇宙人関連事件とされる。
事件の発端は、1947年7月8日にアメリカ・ニューメキシコ州ロズウェル陸軍飛行場が発表した「軍は第509爆撃航空群の職員がロズウェル付近の牧場から潰れた飛行物体(flying saucer)を回収した」と発表されたプレスリリースであった。なお、職員が回収したものは気象観測用気球であった。


時は流れ1978年になってからこの事件が再注目されることとなった。UFO研究家のスタントン・T・フリードマン氏が、問題の残骸の回収に関わったジェシー・マーセル少佐にインタビューを行い、「軍は異星人の乗り物を極秘裏に回収した」との証言を得たこと発表した。一連のフリードマン氏の主張は、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられることとなった。この主張は、1980年2月にタブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」紙がマーセルのインタビュー記事を掲載したことから、全世界の注目を集めることとなった。このタブロイド記事をきっかけとして続く数年の間に全米から新たな証言が寄せられ、アメリカでは宇宙人ブームとなった。なお、アメリカ軍はこのような話題が出るたびに、事件を否定するコメントを発表してきたが、そのたびに陰謀論者を活気付ける事態となっていた。

ヒル夫妻誘拐事件[編集]

1961年9月19日に発生したとされる宇宙人による誘拐事件。
アメリカニューハンプシャー州を自動車で移動中のヒル夫妻が謎の発光体に追跡され、その結果記憶が失われていたという事件で、後に逆行催眠により宇宙人に誘拐されたことが判明したとされている。呼び起こされたヒル夫妻の”記憶”によれば、彼らは宇宙人グレイによってUFO内で身体検査をされていたという。
これは宇宙人の関係する事件のうち、初めての宇宙人による誘拐事件であり、初めてグレイが市民に目撃された事件でもある。この事件を皮切りにグレイの目撃談や誘拐事件が続出することになった。
なお、夫妻はグレイについてその姿の詳細を述べているがその証言は曖昧である。宇宙人グレイのイメージは、当時テレビ放映されていたSFテレビドラマ『アウター・リミッツ』に登場する宇宙人に酷似しているため、逆行催眠による記憶の回復には疑問が呈されている。このことから、夫妻がテレビドラマの視聴により心理的に異常な状態であったことが示唆されている。

公式に否定[編集]

過熱する宇宙人ブームのなか、1989年には葬儀屋を営むのグレン・デニスなる人物が、ロズウェル基地でロズウェル異星人死体解剖が行われていたとする証言を行った。これを真に受けたのだろうか、ニューメキシコ州選出の下院議員スティーヴン・シフは空軍に対する会計監査を要求する事態となる。これを受けて会計検査院は調査を開始し、空軍長官室に内部調査を行うよう指示した。
アメリカ空軍は1994年に、事件発生当時『プロジェクト・モーグル』という機密計画による秘密実験が行われていた事を公表し、ロズウェルに墜落した物体は旧ソ連の核実験監視に使われる調査用気球だったと明らかにした。これら一連の結果は『ロズウェル・リポート』と題された二つの報告にまとめられた。


これにより長らく続いたアメリカの宇宙人ブームも収束するが、この発表も軍による隠蔽であると疑う陰謀論者も少なくない。

久米田康治との関連[編集]

かってに改蔵 作品中にて[編集]

作品初期には、勝改蔵がオカルトにハマっていて、たびたび宇宙人グレイに言及していた。


また[[「体毛を剃り落としたチンパンジーを使ったトリック写真」というのが真相らしいが…。</ref>のパロディとして、宇宙人グレイが地球人に捕獲された写真<ref]]が大柄な男二人に両脇を固められて連れ去られるネタがある。

  1. 日本では、特に矢追純一の関わっていたTV番組『11PM』や『木曜スペシャル』などのUFO特番が有名である。