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第122話『男たちの番か?』[編集]
1986年制作、ジョン・ウー監督の香港映画『男たちの挽歌』より。
作品情報[編集]
2000年11月24日発売、週刊少年サンデー第50号に掲載。11巻10話。
P153[編集]
扉絵[編集]
正面座りで銃を構える勝改蔵。
扉絵内の文(あおり文)[編集]
前回のオチ?そんな昔のことは忘れたな。
次回の展開?そんな先のことはわからない。[編集]
1942年公開のアメリカ映画『カサブランカ』で、ハンフリー・ボガート演じる主人公が酒場の女に口説かれた際に言い放った台詞を一部改変したもの。
元の台詞は以下の通り。
昨日?そんな昔のことは忘れた 明日?そんな先のことはわからない
&ruby(辣手神探){男たちの番か?}; &ruby(呉字森){久米田康治};[編集]
雑誌掲載時のみ、このような当て字(ルビ)があった。
ルビは、ジョン・ウー(呉字森)監督の『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』(原題:辣手神探、英題:Hard Boiled)より。
なお、「新・男たちの挽歌」の副題は日本の配給サイドで付けたもので、『男たちの挽歌』シリーズではない。
P154[編集]
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
いきなり物騒な始まり!![編集]
1-2コマ目[編集]
彩園すず「どーしたの改蔵くん?朝っぱらから自殺」[編集]
後に連載する『さよなら絶望先生』を髣髴とさせる。
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
額縁「なし *ヶ島」[編集]
P155[編集]
1コマ目[編集]
男は強くなければ生きていけない。やさしくなければ生きる資格がない。[編集]
1950年代のアメリカ作家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説『プレイバック』に登場する探偵、フィリップ・マーロウの名台詞の一つ。
のち、高倉健が主演した1978年公開の映画『野性の証明』(原作:森村誠一)の宣伝文句にも使用された。
4コマ目[編集]
ダンボール箱「ディープダンジョン」[編集]
1986年にファミリーコンピュータ ディスクシステムで発売された3DダンジョンRPGゲーム。全編3DRPGゲームとしてはファミコン初。
ダンボール箱「レリクス」[編集]
1986年にボーステックが発売したPC用アクションアドベンチャーゲーム。
ダンボール箱「ホットラリー」[編集]
『ファミコングランプリII 3Dホットラリー』1988年に任天堂より発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用のレースゲーム
P156[編集]
5コマ目[編集]
ダンボール箱「ハイドライド3 PC-88用」[編集]
1987年発売のコンピュータゲーム
ダンボール箱「ソーサリアン PC-88用」[編集]
1987年に日本ファルコムから発売されたPC-8801mkIISR用アクションロールプレイングゲーム。『ドラゴンスレイヤーシリーズ』第5作目。
P157[編集]
1コマ目[編集]
元天才塾 ハードボイルドコース キトカタ先生[編集]
作家・北方謙三のパロディ。
4コマ目[編集]
勝改蔵「キトカタ先生は本業はハードボイルド小説家なのだが、若者雑誌の悩み相談『ほころびの地平線』が大好評なのだ。」[編集]
雑誌「-Dog Press 特集 いますぐ彼女が欲しい」[編集]
講談社が発行する若年男性向け雑誌『Hot-Dog Press』のこと。
1979年創刊。主に男子大学生をターゲットにファッションや恋愛マニュアルを中心にした情報誌として人気となり、クリスマスやバレンタインデーなどのイベントを中心とした若者のデート文化を育てるうえで影響が大きかった。なかでも性行為関連の話題を多く手がけていたが、的外れな記述や目を疑うような結果のアンケート結果も多く「童貞が書いた童貞のバイブル」と揶揄されていた。1990年代以降は次第に部数が減少するなど苦戦している[1]。
なお、北方謙三は雑誌内で「青春相談 試みの地平線」を1986年から連載している。
5コマ目[編集]
記事「同じ女性 アタックして 拒絶 無理」[編集]
記事「彼女が32年間できません。なぜですか? 大馬鹿」[編集]
7コマ目[編集]
坪内地丹「小僧どもハッキリ言おう!」[編集]
北方謙三の人生相談『試みの地平線』にてよく用いられたフレーズ。
P158[編集]
1-3コマ目[編集]
坪内地丹「オマエは人間のクズだ!!」
「死んでしまえ!!」
「風俗に行け――っ!!」[編集]
北方謙三の人生相談『試みの地平線』ではモテない男子(もしくは女子)の悩みに対し、冒頭から命令一発で回答するケースがしばしば。
「(風俗でもいいから)とにかく性経験をしろ」と煽る回答もあり、このインパクト溢れる突き放し方も一部でネタになる。ただし、実際には死んでしまえとまでは発言していない。
4コマ目[編集]
ダンボール「ガリ** MSX2用」[編集]
6コマ目[編集]
単行本「名探偵 賽銭ドロ キトカタ」[編集]
単行本「新宿鮭X 股裂き人形 最新刊」「新宿鮭II」「新宿鮭III」「新宿蛙IV」「新宿鮭V」[編集]
大沢在昌の小説『新宿鮫』シリーズより。
単行本「蘇る金さん キトカタ」[編集]
大藪春彦の小説『蘇る金狼』より
P159[編集]
4-5コマ目[編集]
坪内地丹「実はボク、昔からハードボイルドに憧れていたのです。」[編集]
リッチなもみあげを他人に自慢してみたり…[編集]
皮のジャケットを素肌に着てみたり…[編集]
素肌の上に着ることで肉体のたくましさ、型破りで荒々しい雰囲気がより強調される。
映画では松田優作主演の『殺人遊戯』にて松田演じる殺し屋・鳴海昌平が素肌に革ホルスター着用、併映作品だった『皮ジャン反抗族』でも舘ひろし演じる新治が素肌革ジャン着用の姿を見せている。
音楽界においてはシド・ヴィシャス、矢沢永吉が素肌に革ジャンを着ており、漫画においては矢沢あいの漫画『NANA』に登場する本城蓮、1990年から1998年まで月刊少年チャンピオンにて連載された高橋ヒロシの漫画『クローズ』では、四代目武装戦線を率いた九能龍信が素肌革ジャンのスタイルを実践している。
黒板の後ろに17冊ものエロ本を隠してみたり…[編集]
1992年から1995年まで週刊少年サンデーにて連載された『ジーザス』( 七月鏡一原作・藤原芳秀作画)より。
主人公の殺し屋・ジーザスは、犯罪組織から奪った大量のヘロインを偽装した黒板の裏側に隠した。
『ジーザス』の元ネタになっているかは定かではないが、海外の作品にも同様の特徴を持つ作品にクリント・イーストウッド主演、マイケル・チミノ脚本・監督によるクライムアクション映画『サンダーボルト』(1974)がある。
銀行強盗のサンダーボルトは強奪した50万ドルを小学校の黒板の裏に隠した。
P160[編集]
2-3コマ目[編集]
勝改蔵「先生は男の美学部の教授でもあられるのだ。」
「男の美学は学問なのだ!!」[編集]
6コマ目[編集]
坪内地丹「やっぱハードボイルドというと、就職先は刑事か探偵か殺し屋かスパイですよね?」[編集]
一番上[編集]
ドラマ『探偵物語』で松田優作が演じる私立探偵・工藤俊作。移動にはオートバイVespaP150Xを用いていた。
真ん中[編集]
漫画「パタリロ!」のバンコラン。MI6の少佐であり、「殺しのライセンス」を持つ。
右下[編集]
ドラマ『太陽にほえろ』で石原裕次郎が演じる藤堂俊介警部。ブランデーグラスを持ち、外を覗くためにブラインドを指でずらす仕草が有名。
左下[編集]
イアン・フレミング原作の『007』シリーズのジェームズ・ボンド。こちらもMI6のスパイ。
P161[編集]
1コマ目[編集]
キトカタ「そのかわりいろんな職業でハードボイルドは活躍しているのだ!!」[編集]
- ハードボイルド王様
- 英語詞を直訳し原曲に乗せて歌う直訳ロックで知られるミュージシャンの王様のことか? 王様という芸名は、髭をたくわえていた際の風貌が一般的なトランプのキングに似ていたことに由来する。
- ハードボイルド町内会長
- ハードボイルド主婦
- ハードボイルド公務員
- ハードボイルド天使
6コマ目[編集]
キトカタ「多くのまんがでのハードボイルドはオープニングで必ずシルエットなのだよ!!」[編集]
右のシルエット[編集]
アニメ『カウボーイビバップ』のスパイク。
中央のシルエット[編集]
寺沢武一の漫画『コブラ』より。
左のシルエット[編集]
さいとうたかをの漫画『ゴルゴ13』より。
P163[編集]
6コマ目[編集]
「シルエットにすることですべてがハードボイルドっぽくなるのだ!!」[編集]
右のシルエット[編集]
アニメ「機動戦士ガンダム」(サンライズ)のハロ
中央上のシルエット[編集]
ゲーム「ドラゴンクエストⅡ」のシドー
中央下のシルエット[編集]
漫画「少女革命ウテナ」の影絵少女A
左のシルエット[編集]
漫画「からくりサーカス」のパンタローネ
P164[編集]
5コマ目[編集]
ダンボール箱「聖剣伝説(ディスクシステム版)」[編集]
スクウェアのゲームボーイソフト『聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝』は、実は最初ディスクシステム用のタイトルとして企画されていた。
P165[編集]
1コマ目[編集]
張り紙「ヲーリーを探せ!!」[編集]
イギリスの作家マーティン・ハンドフォードによる絵本『ウォーリーをさがせ!』より。
3コマ目[編集]
ダンボール箱「水晶の龍」[編集]
1986年に当時のスクウェア(現在のスクウェアエニックス)がファミコン用に開発したアドベンチャーゲーム『水晶の龍(ドラゴン)』のこと。
張り紙「酒井美幸を探 」[編集]
女優・酒井若菜のデビュー当時の芸名で、かつ本名でもある。
8コマ目[編集]
本「ハードボイルド白書 政府発行」[編集]
当然ながらそのような白書は政府から発行されていないが、この連載から7年後、偶然の産物か『ハードボイルド高校白書』なるオンライン小説が登場している。⇒★>http
P166[編集]
1コマ目[編集]
勝改蔵「白書によるとこうです。」[編集]
ハードボイルドの買っていい○ンリオグッズ→みんなの三郎[編集]
サンリオに三郎というキャラはいない。
ハードボイルドが読んでいい少女まんが→ときめき☆トゥナイト[編集]
かつて集英社の月刊少女漫画雑誌『りぼん』にて連載していた、池野恋の代表作『ときめきトゥナイト』のこと。
ハードボイルドがしていい言い訳→だって見たもーん[編集]
ハードボイルドが集めていいシール→ビックリコもしくはハリマ王[編集]
- ビックリコ
- 女の子向けビックリマン
- ハリマ王の伝説
ハードボイルドがとっていい新聞→いちご新聞もしくはポンキッキニュース[編集]
「いちご新聞」はサンリオの新聞。
子供向け番組『ひらけ!ポンキッキ』(1973-93)
4コマ目[編集]
勝改蔵「趙選手や鄭選手のように!!」[編集]
ユニフォーム「S.M.CHO 21」[編集]
読売ジャイアンツの趙成珉投手のこと。
韓国アマ球界のエースとして活躍し、1996年に異例の8年契約で読売ジャイアンツへ入団。2年目の1997年後半から一軍に昇格し抑えとして活躍。翌1998年は開幕からローテーションの一角に入り前半だけで7勝を挙げたものの、前半戦とオールスターゲームの疲労により右ひじを故障してしまい、その後は以降は手術とリハビリの繰り返しとなってしまっていて大きな活躍はしていない[2]。2000年には韓国の人気女優チェ・ジンシルと結婚したことが話題となった[3]。
ユニフォーム「M.C.CHUN 30」[編集]
読売ジャイアンツの鄭珉哲投手のこと。
韓国プロ野球入団から日本移籍まで8年の間では109勝・防御率3.21の好成績を挙げており、いつも計算できる投手として韓国トップクラス投手であった。主軸投手としての功績を球団に認められ、個人通算100勝を手土産に2000年にレンタル移籍で読売ジャイアンツに入団したものの、一軍出場は限られ4試合の登板で2勝するも被本塁打4本の10失点。その後も期待された成績を残すことは出来なかった[4]。
P168[編集]
3コマ目[編集]
勝改蔵「平面下っぱ!!」[編集]
吉沢やすみの漫画『ど根性ガエル』のパロディ。
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
次号、久米田先生取材のためお休みです。52号で取材の成果をお見せしますので、お楽しみに~~!![編集]
かゆいところ[編集]
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