第159話『思い出ボロボロ』

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かってに改蔵各話リスト


第159話『思い出ボロボロ』[編集]

元ネタは岡本螢・刀根夕子の漫画『おもひでぽろぽろ』。
1991年にスタジオジブリによってアニメ映画化された。

作品情報[編集]

2001年9月9日発売、週刊少年サンデー第40号に掲載。15巻3話


P37[編集]

扉絵[編集]

縁側で西瓜を食べる勝改蔵と、障子の影から覗く名取羽美

掛け軸「女のみさお」[編集]

扉絵内の文(あおり文)[編集]

8月××日 勝改蔵

今日は、ばあちゃんちにいった。
スイカを食べてたら、何者かに奪われた…
こんど、そいつをみつけたら
ヒーヒー言わしてやる。ヒーヒー。
[編集]

P38[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

この時季、いやなんだよね~[編集]

P43[編集]

2コマ目[編集]

社長「様々な名思い出を落札しているのじゃ!!」[編集]

今井美樹がギバちゃんに会いに行く思い出[編集]

タイトルの元ネタでもある『おもひでぽろぽろ』より。
東京勤めのOLの岡島タエ子(CV:今井美樹)が、休暇で訪れた姉の夫の田舎にて、トシオ(CV:柳葉敏郎)と出会う。

彼氏が刑事で私が泥棒だった頃の思い出[編集]

「キャッツアイ」か?
「怪盗セイントテール」か?

大人の階段登る思い出(がいっぱい)[編集]

「思い出がいっぱい」の歌詞「大人の階段登る」より。

丘の上の王子様の思い出[編集]

水木杏子原作、いがらしゆみこ作画の漫画『キャンディ・キャンディ』より。
孤児院の近くの丘で出会った少年はキャンディの憧れの人となり、後にアンソニー・ブラウンと出会うまでは「丘の上の王子様」と名づけていた。

赤髭の海賊に助けられた思い出[編集]

尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』より。主人公ルフィは子供の頃「赤髭の海賊」シャンクスに助けられている。

未来で売れっ子漫画家になる思い出[編集]

藤子・F・不二雄先生の漫画『未来の思い出』
藤子先生とそっくりな容姿の売れない漫画家が、デビュー前にタイムスリップする人生再構築物語[1]

久米田先生の自虐ネタなのかもしれない。

P44[編集]

3コマ目[編集]

司会「世界で一番有名な、このスズビーズオークションの‥‥‥」[編集]

米国の国際競売会社サザビーズ(Sotheby's)より[2]。創業者のサミュエル・ベイカーの甥で後に会社を相続したジョン・サザビーの名が由来。

6コマ目[編集]

「どこに行くでもなく月曜から金曜まで毎日「いいとも」を見ちゃった思い出・・・」[編集]

タモリの項目参照。

P45[編集]

5コマ目[編集]

テレビ画面[編集]

タモリのポーズは『笑っていいとも!』の『テレフォンショッキング』のコーナーにて80年代ごろに行っていた、「友達の輪」のポーズ。
ゲストはラヴ影先生

P46[編集]

1コマ目[編集]

「お、ちべんのチアリーダーかわいいなあ…」[編集]

智弁和歌山、あるいは姉妹校の智弁学園(奈良)。

P47[編集]

1コマ目[編集]

彩園すず「はるかな尾瀬!!!」[編集]

江間章子作詞、中田喜直作曲の唱歌『夏の思い出』より。1949年リリース。
イメージ映像は尾瀬ヶ原の湿地帯と思われる。歌詞にもある水芭蕉の花が咲いているが、実は尾瀬では5月頃に咲くものであるが、作詞の江間章子が幼少期に住んでいた東北地方では夏でも水芭蕉が見られたことから、多少のずれが生じている[3]

7コマ目[編集]

勝改蔵「誰もがみなその地名を知っている!!」「でもその実どこにあるのかはよくわからない!!」[編集]

尾瀬は福島県、新潟県、群馬県、栃木県にまたがっている。国立公園の区分としては日光国立公園の中にある[4]

P48[編集]

6コマ目[編集]

商品No.401 バレるとは思わずQ2にかけまくる思い出[編集]

NTTのダイヤルQ2。アダルト系コンテンツが多かった。

P51[編集]

コマ目[編集]

坪内地丹「DCブランドってトレンディーだよね」[編集]

・DCブランド

バブル景気華やかな80年代後期から90年代前期に流行したアパレルブランドの総称。Designer's BrandとCharacter's Brandを合わせた言葉。派手な色と主張の強いデザインが特徴。

・トレンディー

流行最先端という意味。

坪内地丹「オヤジギャルにマドンナ旋風」[編集]

・オヤジギャル

バブル景気華やかだった1990年に中尊寺ゆつこの漫画『スイートスポット』で用いられ、流行した言葉。女性視点でリアルに描いたOLたちの生活趣向が語源[5]

・マドンナ旋風

リクルート汚職による竹下登内閣総辞職と消費税導入と宇野宗佑首相(当時)の不祥事で自民党政治が支持率を大きく落とした1989年に、日本社会党が党首の土井たか子を筆頭に女性議員を多く出馬させてクリーンなイメージを押し出し、自民批判票を取り込んで大勝した件から。
この選挙の勢いに乗り、翌年の衆院選でも社会党は議席数を伸ばすが、民社党や公明党との連携に失敗し1993年の衆院総選挙で惨敗。同年に発足した細川護煕内閣に参加することで与党となったが、発足8ヶ月で内閣総辞職になってからは議席減少の一途を辿る。
55年体制の片翼を担った頃を思えば、返らぬ思い出でもある。

坪内地丹「夏休みのうちにクリスマスのホテル予約しなきゃ、赤プリ 赤プリ!!」[編集]

80年代後期のバブル景気の頃には、クリスマスに高級ホテルで恋人と一夜を過ごすデートコースが流行した。「赤プリ」は日本の最高級ホテルのひとつである赤坂プリンスホテル[6]
バブル景気崩壊以降は高級デート志向は鳴りをひそめたが、聖夜を性夜としたがる風潮は後の世にも残留していく。これもまた思い出亡者たちの郷愁であろうか。

4コマ目[編集]

すず「宇宙人にさらわれた時の消された思い出ね」
羽美「それもともと地丹くんの思い出だったんじゃ…」
[編集]

P52[編集]

6コマ目[編集]

すず:「ギャラリーフェイクかい・・・」[編集]

漫画「ギャラリー・フェイク」

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

みなさん今年はどんな思い出を?まだの方は単行本1~12巻を読破して夏を締めっくくるのです!![編集]


かゆいところ[編集]



コメント欄[編集]

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  1. comment

第159話『思い出ボロボロ』~
  1. 1992年に『未来の想い出 Last Christmas』の題名で映画化された。脚本・監督は森田芳光。
  2. 実際の業界シェアでは英国のクリスティーズ社の方が大きい。
  3. ちなみに、作曲の中田喜直も当時は尾瀬に行ったことがなかった。
  4. 2007年に日光国立公園から分離する形で「尾瀬国立公園」として設立された。
  5. この作品の後も新條まゆや瀧波ユカリなど、女性作家による本音視点で作劇的幻想に彩られた女性キャラクター像を払拭した作風の漫画は増加していく。
  6. 2007年にグランドプリンスホテル赤坂に改称。