腐女子

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腐女子(ふじょし)[編集]

藤吉晴美の名字の語源。
やおいやボーイズラブを好む女性の総称。
本来はホモではないキャラクター同士の組み合わせを見てホモカップリングを想像してしまう自らの妄想力を自嘲的に「腐っている」と表現し、「婦女子」にかけて造られた語。
広義では、オタク女性全般の事をいう。
ただし、「腐女子」はあくまでも自分たちを呼ぶ呼称であり、「腐女子」以外から「腐女子」と呼ばれることを好まない腐女子もいる。
また男同士のカップリングを好まない者の中には「腐女子」と呼ばれることを嫌う者も多いので注意が必要。
類義語に「貴腐人」「汚超腐人」(共に「腐女子」の上位存在)、「腐男子」(腐女子的嗜好をもつ男性)などがある。
レベルが高い腐女子になると、見た目の美醜という次元を超越し、歴史上の人物やら、最早無機物でさえも(電柱と電線やらえんぴつと消しゴムやら携帯電話やらなど)攻か受か、カップリングを妄想して萌えられる。

商業作品への浸透[編集]

古くは森茉莉や栗本薫(当時は主に中島梓名義)ら女性小説家が同性愛を題材にした作品を執筆しており、男同士の恋愛を妄想する女性は結構昔の時代からいたようだ。特に栗本が70年代末ごろから執筆した小説や評論は高い評価を得ており、ジャンルの草分け存在として知られている(奇しくも栗本は漫画家志望でもあった)。
近年でこそ腐女子向けマーケットの存在は広く認知されているが、実際には週刊少年ジャンプにて『キャプテン翼』が掲載されていた頃から、腐女子は漫画・アニメなどのマーケットに多大な影響力を持っていた。
近年になり、出版社や各種製作会社ではマンガやアニメの購買層で女性枠の大部分が腐女子であることを改めて見直し、戦略的かつ露骨に美少年キャラを登場させてカップリングをイメージしやすく演出している作品もある。
機動戦士ガンダムSEED』や『テニスの王子様』、『NARUTO -ナルト-』などが代表例と言えるだろう。
かってに改蔵』の坪内砂丹勝改蔵の絡みなどもそのような例と言えるかもしれない。
こうした作品普及によって『最遊記』の峰倉かずや、『世界一初恋』の中村春菊など、実際に商業的成功を収めた腐女子向け作家も現れた一方、『となりの801ちゃん』など、腐女子そのものの実態を漫画化した作品も増加している。

海外における影響[編集]

北米では1995年に『鎧伝サムライトルーパー』が『RONIN WARRIORS』の題名で配信されたのを最初に、2000年に放送された『新機動戦記ガンダムW』が10代の女子の間で人気を博す。これをきっかけに日本産のアニメや漫画が多く輸入され、少なからぬ少女ファンたちが腐女子の感性に目覚めたという。
こうしたカップリング創作はアメリカでは「SLASH」と言われ、古くはSF作品や映画、TVドラマなどを題材にした創作がごく個人レベルで小規模に描かれていたが、日本産のアニメや漫画の触発でアメリカでも「YAOI」としてのジャンルを形成するに至る。なお、この分野の用語である「攻め」「受け」は英語でもそのまま「seme」「uke」として使用される。
特にマッチョイズムが伝統的に主流を占めるアメリカの文化圏においても、日本産の繊細さを帯びた美少年たちが同じく支持を受けたのはカップリング創作における国際的普及でもあり、アメリカでは2000年代から「YAOI CON」が開催されている。

傾向と特徴[編集]

  • 大抵は漫画・アニメ・ゲーム・小説などを好み、キャラ達を倒錯的妄想の生贄にする(これを「版権」と呼ぶ)が、一部には実在の人物で萌える人もいる。これは「芸能」「ナマモノ」などと呼ばれ、こちらの方は事務所や関係者、特に本人に知られた場合に架空のキャラクターよりも大きな問題が起こる怖れがあるため、よりこそこそと活動している。

ウェブサイトでは、芸能はページ自体が隠しページ(ページへのリンクが発見しづらい・他のページからリンクされていない)であったり、閲覧にパスワードを入力する必要があったりなどの場合が多い。
版元が著作権管理に厳しい場合(小学館やサンライズなど)もこれと同じような手法が用いられる。
いわゆるオリキャラ(オリジナルキャラ)をイチャコラさせることもあり、これは「創作」と呼ばれる。
大雑把にジャンル分けすると版権、芸能、創作となり、個人が同時に複数のジャンルで活動をする場合も多い。
版権+創作の組合せが一番多いように思うが、芸能ジャンルでの活動は上記のように隠されていることが多いため実際のところは不明。

  • 相互の関係性において、積極的に求愛行動をする側を「攻め」とするが、その対義語として「受け」と答えることがままあり、それで「何かおかしい?」と本気で不思議がる傾向がある(本来、「攻め」の対義語は「守り」である)。ただし、これは腐女子に限った傾向ではないため、オタクかどうかを判断する際によく用いられる問いである。

自身が腐女子であるということを隠すことに長けている者は、この問いに対して「守り」と答えるが、問われた時点で既にバレているのが一般的。

  • 同じジャンル(作品)やキャラにおいても、カップリングの好みが違うと相容れない場合が多い。この傾向は攻めと受けを反転させた逆カップリングに関して顕著であり、概ね逆カップリングは受け付けない。意見が衝突しあうと、酷い場合は絶交に陥るまでヒートアップすることがある。カップリング論争は腐女子に限って発生するものではないが、腐女子の場合は一際激しいため、腐女子の特徴としてよく挙げられる。

「○○×△△」と表記する場合、先に書かれる方が「攻め」で後に書かれる方が「受け」であるのが慣例で、「○○×△△」と「△△×○○」は異なるカップリングを表す。
DJCD 第二巻後半のオープニングドラマでは、藤吉晴美が「サンゾロじゃなくてゾロサンです! サンゾロなんてキモいありえなーい!」と発言している。
元ネタについてはあえて触れないが、耐性のない人はググって絶望しないように。

久米田作品、および関係者との関連[編集]

  • さよなら絶望放送での腐女子声優として知られる新谷良子は、「BL趣味はそこまでないので自分は『腐女子』ではなく『ヲタク』だ」と言っているが、番組内でのそういうネタへの食いつき具合や興奮ぶりからすれば、怪しいもんである。

しかし、「神谷さんは攻めか受けか」を討論したり、水島大宙がBLCDでは受けの役しかやったことがないから(以下略)という話を聞いて大喜びしたり、神谷浩史が「杉田くん大好き」と言ったのを「もう1回言って」とリクエストしたり、声優さんのナマモノ本に肯定的だったり、前田くん久米田康治への想いを応援したり、構成T×佐藤Dを妙に細かく想像して描写したりと、どこまでを「リアル」と見なしているかは定かではない。なお、この分野筋では久米田は圧倒的に「受け」になる場合が多いという。

  • 好みや方向性は個人的レベルで細分化されており、マンガやアニメならいいけど三次元はダメ、三次元でもテレビの向こうの人ならいい、本当にゲイだと萎える、など様々な嗜好が存在する。

絶望放送においても一度、「神谷浩史の声は受けか攻めか?」を題材に特番を組み議論したが、ものの見事に三者三様・十人十色な意見が出る結果となった。
なお、「受け攻め」は基本的に「行為」の際に利用する器官の違いであり、精神的な態度や行動とは必ずしも一致しない。前述の特番で出た「女王受け」(Sで責めるが、行為的には受け)などという、門外漢には「?」な用語も存在する。

  • 妄想上のファンタジーとしての男同士の恋愛は「やおい」「ボーイズラブ(BL)」、本物の男同士の恋愛は「ガチホモ」などと呼んで区別する。ただし、現実の男性を用いて妄想する者もそれなりにいる。あくまで「やおい」「ボーイズラブ」とは妄想上の産物であり、現実に実行しようとするものではない。とはいえ、ゲイに全く興味がないかというと、そうでもない。