草彅剛
草彅剛（くさなぎ つよし）[編集]
| ~本名 | ~生年月日 | ~出身地 | ~職業 |
| CENTER:草彅 剛 くさなぎ つよし |
1974年7月9日 | 埼玉県春日部市 | アイドルタレント |
略歴・人物[編集]
ジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループ「SMAP」のメンバー（歌手・俳優・タレント）。堀越学園高等学校（芸能コース）卒。
大半のインターネットメディアは「草なぎ剛」の表記になっているが、これは「彅」の字が文部科学省の定める常用漢字表に含まれていない[1]ためである。TV等のマスメディア各社は常用漢字のほかに使用可能な漢字を独自に選定していることや、新聞各社は新聞漢字表に基づいて各社独自に漢字を使用しているため「彅」の字を表記している。
デビュー前[編集]
木村拓哉と共に、萩本欽一が司会を務めた日本テレビ系番組『欽きらリン530!!』における番組アシスタント「茶々隊」（のちに勝俣州和らが「CHA-CHA」としてデビュー）のオーディションに合格し、放送開始当初に出演していた。茶々隊では草彅がセンターポジションであり、勝俣たちがその端で踊るというフォーメーションをとっており、事実上のエース扱いであった。しかし萩本はCHA-CHAのCDデビューの直前に萩本が草彅に脱退を勧めたという。これは萩本が草彅の非凡な才能に対してこのまま笑いの世界にだけ留めてはいけないと配慮したもので、脱退させた草彅をそのままジャニーズ事務所社長に預けたとされている。
国民的アイドルグループSMAPのメンバー[編集]
1988年4月、SMAPのメンバーに選ばれる。デビュー当初はSMAPメンバーの中では控えめな立ち位置であった。
堀越学園高校芸能コースを埼玉県の実家から3年間通い、無遅刻無欠席の皆勤賞で卒業。学園の全コースから学業優秀・品行方正だった卒業生1人に贈呈される「堀越賞」を受賞している。芸能コース卒業生の同賞受賞は、現在まで草彅と声優・歌手の水樹奈々の２名しか例が無いとのこと。
なお、この頃草彅は声優の仕事もしており、1992年10月から1993年12月までテレビ東京系で放映されたアニメ『姫ちゃんのリボン』において支倉浩一役でレギュラー出演、また作品中に6人時代のSMAPが登場した際には本人役としても出演している。
SMAPとして歌手やバラエティ番組なおで活動する一方、俳優業にも注力し、1997年のドラマ『いいひと。』で一躍俳優としても知名度を上げた。以降も初主演映画『黄泉がえり』（2003年）や『日本沈没』（2006年）がそれぞれヒットしている。ファッションリーダーとしても評価され、1999年から2003年まで5年連続で男性ベストジーニストに選ばれ殿堂入りを果たすなど活躍した。
活躍の一方で、自身の私生活について明かすことは殆どなく、お笑い芸人のビビる大木は草彅と同じ春日部育ちであり、大木によると中学校の同級生でありお互い旧知の仲であるというが、草彅本人は知らないと主張している。SMAPメンバーの香取慎吾や木村拓哉は、後述の事件発生まで、草彅の住んでいる場所さえ知らなかったという。メンバーに自動車で送ってもらう際も、自宅から少し離れた場所で降りてひとりで歩いて帰宅していたという。
誠実とされたキャラクターから、企業CMのほか国や公共団体の広報企画（覚醒剤撲滅運動、環境省チーム・マイナス6%運動、公共広告機構・日韓共同キャンペーン「エコライバルになろう。」など）のキャラクターとしても活動した。
2006年に総務省の「地上デジタル放送推進キャラクター」（各TV局に任命されている「地上デジタル放送推進大使」、いわゆる「地デジ大使」と同格）に任命された。2006年12月までに日本全国で地上デジタル放送が開始されたこともあり、全国共通の地デジの顔としての「アナログテレビ放送の終了告知」が草彅の役割であった。
全裸わいせつ事件[編集]
2009年4月23日未明、自宅近くの東京都港区の檜町公園にて公然わいせつ罪の現行犯で逮捕された。
逮捕の経緯は、酔っ払いが騒いでいると近隣住民から通報があったため警察官が駆けつけたところ、草彅が全裸で寝ており、警察官の注意に従わず「裸だったら何が悪い」と抵抗したため逮捕に至ったものである。その際に「シンゴー、シンゴー」[2]などと叫びながら手足をばたつかせて暴れたため、警察官によって保護シートに包まれて連行された。
また逮捕当日には、警察によって「あくまで動機や背景を探るため」として自宅の家宅捜索が行われたが、薬物中毒の証拠や全裸癖などの物的証拠は出なかった。なお、草彅本人の尿から薬物の反応が検出されなかったにもかかわらず家宅捜索が強行されたために、SMAPファンを中心に、警察側の行き過ぎた逮捕・捜査ではなかったかと批判する声もある。
この事件により草彅は地上デジタル放送推進キャラクターを解任され、さらには鳩山邦夫総務大臣（当時）に「社会的責務が全う出来ないし、みっともない」「最低の人間だ。絶対許さない」と徹底的に批判されてしまうこととなる。しかし、この発言に関しては「強制わいせつで逮捕」との誤報を受けてのものだったため、大臣は翌日に発言を撤回して「最低、最悪の行為」と言い換えている。
2009年4月24日まで放映されていたCMでは、アナログ放送について「2011年7月24日を過ぎると、そのままでは見られなくなるんですよ。」と呼びかけるものとなっていたが、この事件により、アナログ放送終了より先に草彅自身が（約一ヶ月の謹慎だが）テレビから姿を消すという皮肉となった。
草彅は東京地方検察庁から同年5月1日に起訴猶予処分が下された。「事実関係を認めて反省し、広く報道されるなど社会的制裁も受けている」というのが理由であり、この不起訴処分により刑事事件としては解決した形になる。
しかし社会に与えたインパクトの大きさから、約一ヶ月は芸能活動を自粛することとなった。
余談ではあるが、1996年に発売されたSMAPのシングル「はだかの王様 〜シブトク つよく〜」の歌詞が今回の事件に類似しているとして、2ちゃんねるやニコニコ動画で話題となった。
復帰へ[編集]
2009年4月から約1か月間の芸能活動を自粛したのち、2009年5月28日より「SMAP×SMAP」の収録で活動を再開。以降、順次レギュラー番組で復帰した。仕事復帰直後の2009年6月には、洗濯洗剤のCM好感度調査では1位を獲得、あらためてその人気を裏付ける結果となった。7月からは主演のフジテレビ系連続ドラマ『任侠ヘルパー」がスタート、自らの素性を隠して“研修”という名のもとで介護ヘルパーとして働くことになった暴力団員を好演したことにより「ドラマアカデミー賞 主演男優賞」「『TV LIFE』年間ドラマ大賞 2009主演男優賞」を受賞、また翌年11月にはTBS開局60周年記念ドラマ 『99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜』の演技が高く評価され、「日本放送映画藝術大賞 放送部門 最優秀主演男優賞」を受賞しており、事件に関してはほぼ赦されたようだ。
2011年1月20日に草彅は、都内の劇場で行われた特別上映会にて当時公開中の主演映画『僕と妻の1778の物語』を皇后陛下の隣席で鑑賞する大役に抜擢される。この映画鑑賞は劇場に一般の客も交じえており、皇后陛下が公開後の映画をこのような形で鑑賞されること自体が極めて異例のことであった。草彅は映画鑑賞の前後において皇后陛下と懇談し、温かい労いのお言葉を頂戴した模様。
なお、上述の地上デジタル放送推進イメージキャラクターに関しては、出演料を辞退したうえで2011年7月24日に「デジタル放送完全移行推進の集い」への参加をもって完全復帰し、同日のアナログ放送終了に立ち会った。2012年6月1日には、日本の地上波完全デジタル化に多大な貢献をしたとして、川端達夫総務大臣（当時）より感謝状が贈呈された。
久米田康治との関連[編集]
久米田康治との関係[編集]
上述の全裸わいせつ事件以降、急激に久米田作品内における地位を確立した。
久米田先生自身も、デビュー作「行け!!南国アイスホッケー部」では単行本のカバー折り返しなどで何度も全裸写真を掲載していた黒歴史があるためか、同じく全裸がらみで失敗した同好の士（？）ともいえる草彅に対して親近感を抱いているのかもしれない。
さよなら絶望先生 作品内にて[編集]
上述の全裸わいせつ事件を起こしてから、すぐに179話でネタにされ、以降義務ネタになっている。また、事件当時に単行本第十七集の準備をしていたため、追加ページを中心に大幅な加筆がされている。
久米田先生は事件に関して紙ブログでも言及しており、自身の黒歴史に触れつつ世間が全裸に厳しいことを熱く語った上で、
がんばれ草●君！未来で待ってる！！
と草彅に熱いエールを送っている。
アニメ版さよなら絶望先生 作品内にて[編集]
懺・第09話では、前田くんが裸で「コウジ！」と叫ぶパロディ演出としてネタにされた。
読切作品『東風（不）見聞録』 作品中にて[編集]
読切掲載時に久米田先生がキャラクター原案をつとめたアニメ版『有頂天家族』が放映されていたことから、そのパロディとして「有頂天裸族」と書かれたポスターが登場、そのポスターに草彅の似顔絵が描かれた。
せっかち伯爵と時間どろぼう 作品内にて[編集]
第1話で『東風（不）見聞録』に続き、「有頂天裸族」ポスターが登場。
第15話ではCM出演した「1本満足バー」のTシャツを着て登場した。