赤木杏
赤木杏(あかぎ あん)[編集]
2のへ組生徒 出席番号14番
風浦可符香の生前の名前(300話)
超ポジティブ少女(セロトニントランスポーター遺伝子LL型の持ち主)[編集]
名前ネタ[編集]
- 赤毛のアン
L・M・モンゴメリの小説『赤毛のアン』より。
主人公アン・シャーリーは、どんな汚いものでも微妙な表現で明るく考える少女である。
また、初登場時にはペンネームすら名乗らず「コーデリアと呼んでください」と言い出すなど、強い変身願望も持っている。
風浦可符香の本名推測の経緯[編集]
「風浦可符香」は P.N (ペンネーム)のため、別に本名が存在するとされていた。作品連載中から、作品内に張られたいくつかの伏線から本名が推測されていた。
- 昭和83年度版の出席簿では、大草麻菜実より前であることが分かる。そのため日本語50音のうち「あ~お」が最初に来る読み方であろうと思われる。
(現在までに判明した生徒の氏名と出席番号の傾向から、男子が出席番号の前半を50音順に割り振られ、女子が出席番号の後半を50音順に割り振られていると考えられる(マ太郎は、元関内太郎の出席番号を買ったため男子扱いとなっている。)
- [ blue; background: ;" >P117にて、新井智恵 9話 <span style="color]が出席をとるシーンでは、木津千里の前に名前を呼ばれている生徒の苗字が「赤木さん」となっている。
(アニメ(序~絶望少女撰集~)ではこのシーンは文字だけで表現し、声優が声をあてていない)
(アニメではこのシーンで風浦可符香役の野中藍が少女の声を当てている)
- アニメ『俗・さよなら絶望先生』第13話の絶望文学集は、DVD版では久米田先生が書き下ろした赤毛のアンのパロディ『赤疑のアン』になっている。ナレーションは風浦可符香役の野中藍が担当。また、イラストに登場している少女(アン)も可符香である。
- OAD獄・下収録の、久米田先生書き下ろしのDVDオリジナルストーリー『一本昔ばなし』にて、高校生の糸色望が校内でぶつかった幼稚園児(CV.野中藍)が可符香そっくりであり、その子の名札に「あん」と書かれている。
出席簿に関しては初期設定と現在との間で変化が激しく詳細な検討は不可能であるが、これらの情報を照らし合わせると、可符香の本名は「赤木杏(あかぎあん)」である可能性が高いとされてきた。
最終話直前の300話にて、作品中に「赤木杏」の名前が書かれたドナーカードと図書館の貸し出しカードが提示され、本名が「赤木杏」であることが判明した。また、杏が借りていた本としてフランツ・カフカの『変身』が描かれ、フランツ・カフカがPNの由来となったことも併せて描写されている。
赤木杏と風浦可符香[編集]
この文には推測による記述が多分に含まれます。
出席簿における赤木杏と風浦可符香[編集]
風浦可符香の姿は、2のへ組の出席簿で確認できる。
当初、PNがペンネームだと思われていた時は、出席簿の名前が毎回隠れている理由はただ単に本名を隠すための遊び心であると考えられていた。
しかし、PNがパーソナリティ(人格)であると判明すると、様々な疑問点が浮かび上がってきた。
- 風浦可符香は絶望少女達の共有人格であるため、実際には存在しない。にも関わらず可符香らしき人間が出席簿上に在籍している。
- 2のへ組には、「赤木さん」という生徒が存在する。(9話)
- 出席番号が大草麻菜実より前であり、「ハ行」からはじまる風浦可符香が出席番号14番とは考えにくい。
- 出席簿の隠れている名前をよく見ると、「赤木杏」と読めなくもない。
このことから、出席番号14番は、共有人格としての風浦可符香ではなく、生前の赤木杏である可能性が高い。 つまり、赤木杏は風浦可符香とは別に、他の絶望少女達同様他人の身体を依り代として2のへ組に存在していたのではないかと考えられる。
これを踏まえると、10話の「31・・・・いや32人の絶望的な生徒さんがいるのです!!」という台詞は、赤木杏を入れた学籍上の31人に加えて共有人格風浦可符香で32人という意味に捉えられなくもない。
赤木杏と風浦可符香の相違点[編集]
- 赤木杏からドナー提供を受けた絶望少女達の共有人格(パーソナリティーシェアリング)。
- 絶望少女達の中の誰か一人がトレードマークのヘアピンを付けることで出現する。
- 実在しない人物のため、学籍上存在しないはずである。
- 魂ではなく人格。
赤木杏
- 事故で他界してしまった少女。
- 他人の身体を依り代として在籍していると考えられる。
- 学籍上存在する(現に「赤木さん」は実在する)。
- 成仏出来なかった魂。(ヒロシ同様、羽がある)
赤木杏の依り代は絶望先生?[編集]
赤木杏は糸色望を依り代としていたのではないかという説。
- ラストシーンの可符香はヘアピンを外しているため、共通人格の風浦可符香ではないと考えられる。
- 2のへ組に赴任する前、首を吊って死者と交信しようとしていた糸色望の前に現れた少女は、共通人格としての風浦可符香ではなく、成仏できない魂としての赤木杏であった可能性が高い。
- 唯一「赤木さん」が出てくるのは糸色望が不在である第9話。
- 糸色望にしか見えない風浦可符香と同じ姿をした天使が存在する。
- 絶望先生は赤木杏が事故に遭った原因が自分にあると考えている。
1話で桜の木の下で出会った少女が赤木杏だったとすると、
その後教室で対面した少女は恐らく共有人格の風浦可符香である。
しかし、「あ、今朝の」と反応していることから、赤木杏も、また共有人格である風浦可符香と繋がっていると考えられる。
この場合、赤木杏は糸色望を依り代としながらも、絶望少女達の中の風浦可符香として出現できるため、絶望先生は赤木杏を演じなくてもよかったのではないかと考えられる。
9話の赤木さんは糸色望が演じていたのかどうかは不明だが、これだと出席簿のこととラストシーンの少女の辻褄が合うのでは。
赤木杏 履歴書[編集]
詳細は風浦可符香へ。
高校時代[編集]
高校入学前(300話での服装から夏ごろか)に交通事故に遭い死亡。[1]
その後、臓器は自殺未遂をした少女達に引き継がれ、少女達の共有する人格の女子生徒「風浦可符香」として、2のへ組に所属していた。
生きて卒業[編集]
赤木杏の身体は、事実有機物として絶望少女達の中で生きていたと言われていたが、実際には他界してしまっている。
しかし、他者を依り代とし、代わりに学校生活を送ってもらっていた絶望少女達の魂とは違い、他者を依り代としながらも共有人格(本人)として出現していた彼女は、まさにこの世に生きていたと言えるのではないだろうか。