週刊少年ジャンプ

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週刊少年ジャンプ(しゅうかんしょうねんじゃんぷ)[編集]

集英社発行、1968年創刊の少年向け週刊マンガ雑誌(ジャンプ公式サイト⇒★>http)。
シンボルマークは海賊マーク。

発行部数は、2010年4月期に約288万部。2010年末では前年より5.5万部増の約293万部。2017年4月期は200万部となった。

雑誌概要[編集]

歴史[編集]

1968年に『少年ジャンプ』として月2回刊誌として創刊、翌1969年より週刊となり『週刊少年ジャンプ』に改名。


創刊時には、すでに週刊少年マガジン週刊少年サンデーが存在していたことから、後発の少年漫画誌では当時の人気漫画家を確保出来なかった。したがって連載陣はごく少数を除き、全て専属契約の新人で揃えることになった経緯がある。
結果として創刊当初は男気がある劇画調の作品が盛んに登場して、「ハレンチ学園」「男一匹ガキ大将」「ど根性ガエル」「侍ジャイアンツ」「アストロ球団」「マジンガーZ」「プレイボール」などが人気となった。1971年には発行部数が100万部を突破し、1973年8月に『週刊少年マガジン』を抜いて雑誌発行部数で首位となった。
創刊からジャンプがキーワードにしているのが、「友情」「努力」「勝利」の3本柱である。


1970年代後半から80年代にかけては、ギャグ漫画分野を強化すべく積極的な新人発掘が効果を発揮し『ジャンプ』躍進の原動力となった。この時期「すすめ!!パイレーツ」「キン肉マン」「Dr.スランプ」「ハイスクール!奇面組」「ストップ!! ひばりくん!」「ついでにとんちんかん」「ジャングルの王者ターちゃん」「まじかる☆タルるートくん」など、 スポーツ路線としては「キャプテン翼」「キックオフ」「県立海空高校野球部員山下たろーくん」、格闘ものとして「北斗の拳」「銀牙 -流れ星 銀-」「魁!!男塾」「聖闘士星矢」「ジョジョの奇妙な冒険」「ろくでなしBLUES」など、冒険ものとして「ドラゴンボール」「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」「シティーハンター」等がそれぞれヒットしていた。また、1980年代初頭に週刊少年サンデー高橋留美子作『うる星やつら』が大ヒットしたことから、週刊少年ジャンプにもラブコメ路線をとる作品も散見され、「キャッツ・アイ」「きまぐれオレンジ☆ロード」「電影少女」など魅力的な女性像が描かれる作品が登場している。
なお、この頃には、誌内企画として「ファミコン」の特集を取り上げるようになったり、巻末企画の読者コーナー「ジャンプ放送局」に横山智佐がアシスタントとして登場していたこともある。


1990年代にも「花の慶次」「SLAM DUNK」「幽☆遊☆白書」「地獄先生ぬ〜べ〜」「忍空」「とっても!ラッキーマン」「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」「みどりのマキバオー」などが紙面を賑わわせ、1994年12月末の1995年3-4号では653万部発行という歴代週刊誌最高部数を達成する。しかし、翌1995年には「ドラゴンボール」、1996年には「SLAM DUNK」といった人気作品が相次ぎ連載終了、以降は発行部数減少に歯止めがかからず、1997年には週刊少年マガジンに発行部数で逆転されている。


この時期に大規模な紙面刷新が行われ、「ONE PIECE」「HUNTER×HUNTER」「NARUTO -ナルト-」などが新たな看板作品として登場している。
また、「ホイッスル!」「シャーマンキング」「ヒカルの碁」「テニスの王子様」「BLEACH」「アイシールド21」「DEATH NOTE」などがヒットし、イケメンキャラクターなどに夢中になる女性読者が増加している。また、ラブコメ・ギャグマンガでは「いちご100%」「銀魂」「To LOVEる -とらぶる-」「バクマン。」などもヒットし、アニメ化されている。


DEATH NOTE」は、アクションがほとんどなく台詞重視で話が進むなど、内容・表現ともに従来の「少年ジャンプ」の傾向とはかけ離れたものだったにも関わらず、単行本の初版100万部最速到達記録を作り、実写映画化・なども行われるヒット作となった。


作風[編集]

作品としてはバトル漫画やラブコメ・ギャグマンガが多く、反面スポーツやストーリー物が少ない。

アンケート至上主義を取っており、読者アンケートで人気のある作品は徹底的に連載を続け、人気のない作品はすぐに打ち切る手法(通称「10週打ち切り」)を取っている。そのため、SFやファンタジーなど当初はさまざまな背景を持って連載がスタートした作品が、このアンケート至上主義の影響で単純な「格闘・バトルマンガ」化する傾向がある。

2006年以降、10週打ち切りは緩和傾向にあると思われていたが『重機人間ユンボル』や『HAND'S -ハンズ-』、『神力契約者M&Y』などの作品が10週で打ち切られており、中には『チャゲチャ』のように8週で打ち切られた作品もあり、10週打ち切りは継続しているようである。


週刊少年ジャンプ連載陣には新人が多く使われる。上記のジャンプの歴史にあるように、創刊時に有名漫画家を呼び込むことができなかったために新人で連載陣を固めるといった手法を行い、それ以来新人を多用する傾向となっていった。また、他誌に比べ厳しい専属契約制度があり、一度契約を結ぶと、特殊な事が無い限りジャンプ以外の雑誌には契約が切れるまで執筆は出来ないようになっている。そのため、欄外には『○○先生の作品が読めるのはジャンプだけ』と書かれていて、これがジャンプのひとつの売りとなっている。

本誌で有名になった漫画家に関しては、新人でなくても優先的に連載枠が与えられるが、人気が無ければ過去にどんなに実績があっても短期間で打ち切られる。

また、月刊少年ジャンプやヤングジャンプなど集英社他誌の作家が連載枠を獲得するケースもしばしば見られる。しかし、他社から週刊少年ジャンプへ移籍した作家というのはほとんどいない。数少ない例としては『まじかる☆タルるートくん』を連載した江川達也が挙げられるが、青年誌で実績を残した江川先生でさえ、連載の条件として「扱いは新人と同じで、人気が無ければ10週で打ち切る」と編集サイドから言われたという。


なお、週刊少年ジャンプから他社への移籍は「幕張」を連載した後に講談社の「週刊少年マガジン」に移籍した木多康昭、「週刊少年サンデー」に移籍した鈴木央、現在は「週刊少年チャンピオン」を中心に執筆している車田正美などの例が見られ、ペンネームを変えて移籍する場合もある。また、『キン肉マン』のゆでたまごが講談社デラックスボンボンで『トータルファイターK(カオ)』を連載していた時期があったが、こちらは半ば黒歴史扱いされている。

巻末には週刊少年マガジン同様、漫画家による巻末コメントがある。

久米田康治との関連[編集]

久米田康治との関係[編集]

久米田先生が、作品内にて度々「J誌」でも連載を強く希望するシーンが何度か登場している。また、アンケート至上主義を揶揄した「もしJ誌で連載していたらこの漫画は打ち切りになっているはず」などの自虐ネタもみられる。
しかし、上述の新人嗜好や厳しい専属契約制度などのため、恐らく実現することは不可能に近い。だが、『新人作家と同じ扱い』『人気が無ければ10週で打ち切り』『ジャンプ以外の雑誌に執筆しない』等の条件を了承し、専属契約を結べば可能性が無い訳ではない。

また、近年では『ごくせん』の作者である森本梢子の作品が、ジャンプと専属契約を結ばずに掲載されたケースもあるので、同じようなケースが起きる可能性も全く無い訳ではない。

さよなら絶望先生 作品内にて[編集]

最近は女性向けっぽくなってきたので一部では腐女子雑誌と揶揄されている。
作中では藤吉晴美ニートの愛読書ということになっていて、伏せ字になっていることが多い。アニメ版では「ジヤンプ」と発音されることも。


かってに改蔵 作品内にて[編集]

第212話『努力×(勝利+友情)2』のタイトルは、週刊少年ジャンプの編集方針である「努力・勝利・友情」を意識したものになっている。
また、「友情・努力・アニメ化」という皮肉スローガンも度々登場していた。