電脳戦機バーチャロン

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電脳戦機バーチャロン[編集]

SEGAから発売されていたロボット対戦ゲーム。 1995年にアーケードゲームとして登場、その後セガサターンやドリームキャストなどのセガ製ハードのみならず、プレイステーション2やWindows、Xbox360にも移植されている。

後にスーパーロボット大戦シリーズに参戦[1]し、アニメ化されていないゲーム原作、それも他メーカーの作品が登場した事で話題になった(後述)。


概要[編集]

特徴[編集]

このゲームが発表された1995年頃の対戦型格闘ゲームは、『ストリートファイターII』シリーズの成功を受け、プレイヤー対プレイヤーの対戦アクションゲームが主流となっていた。しかし、プレイヤーの移動に対する自由度は低く、前進・後退・ジャンプのみしか移動できないものであった。
バーチャロンシリーズの特徴は、プレイヤーは自機の後方の視点から3Dの戦闘フィールドをみて、前後左右空中と自由な機動を楽しめるようになっていることである。カトキハジメによるバーチャロイドのデザインや、高速で機動しながらの射撃戦・近接格闘戦なども大きな特徴であった。


失敗させるためのプロジェクト[編集]

バーチャロン発表前にも『バトルテック』などのロボットゲームは存在していたが、あくまでロボット操縦シミュレーションに重点が置かれており、ロボット同士の肉弾戦は重視されていなかったので、ロボットゲーム自体が地味でマニアックな印象であったため、ゲーム業界では「ロボットものは売れない」という評価が一般的であった。それにもかかわらず、毎年セガに入社してくる新人の中にロボットゲームの企画書を上げてくる者が多くおり、それでは売れないということをわからせるために「あえて失敗させるためのプロジェクト」として『バーチャロン』の開発は始められたという…。
しかし、会社のこの想定に反して完成した作品は大ヒットし、その結果としてロボットゲームの代表的な作品と見なされることとなった。

シリーズ作品[編集]

  • 電脳戦機バーチャロン(1995年、アーケードMODEL2基板)[2]
  • 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム(1998年、アーケードMODEL3基板)
    • 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム Ver.5.66(アーケードNAOMI基板)
  • 電脳戦機バーチャロン フォース(2001年、アーケードHIKARU基板)
  • 電脳戦機バーチャロン マーズ(2003年、プレイステーション2)
  • 電脳戦機バーチャロン×とある魔術の&ruby(インデックス){禁書目録}; とある魔術の&ruby(バーチャロン){電脳戦機};(2018年、プレイステーション4/プレイステーションVita)

「電脳戦機バーチャロン」はセガサターン、Windows、プレイステーション2に移植された。また、2013年冬にプレイステーション3とXbox360に移植され、ダウンロードソフトとして配信された。2017年に発売された「龍が如く極2」にゲーム内のクラブセガで遊べるミニゲームとして収録され、シングルプレイを遊ぶことができる。
「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」はVer.5.44としてドリームキャストに移植された。また、「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム Ver.5.66」がXbox360に移植された。
「電脳戦機バーチャロン フォース」はXbox360に移植された。移植発表時は当時Xbox360のゲームタイトル獲得を目的として結成された(という設定の)“Xbox特命課”によるCMがオンエアされた。
「電脳戦機バーチャロン マーズ」は家庭用オリジナルとしてプレイステーション2で発売。2013年春にプレイステーション3向けゲームアーカイブスでの配信が発表された。
「とある魔術の&ruby(バーチャロン){電脳戦機};」は電撃文庫のライトノベルシリーズ「とある魔術の&ruby(インデックス){禁書目録};」とコラボレーションしたタイトルで、同作の舞台となる学園都市でe-Sport化されたバーチャロンを超能力者や魔術師などが操る、というシチュエーションとなった。2016年に電撃文庫より前日譚となる単行本が発売されている。
ダウンによるポイント制と消極的なプレイに対する減点制(これによりHP残量での判定は行われない)、新アクション「トランジション」と新装備(超必殺技)「ブーストウェポン」が追加されるなど、従来のバーチャロンからゲームルールに多くの変更が行われていることも特徴である。
オープニングアニメーションは「とあるシリーズ」のアニメーション制作を手がけるJ.C.STAFFが担当する。

2019年11月27日に「初代(OMG)」「オラトリオ・タングラム5.66」「フォース」をセットにしたPS4用ダウンロード専売ソフト「電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001」が発売された。

コラボレーション[編集]

セガのPSP用リズムゲーム「初音ミク Project DIVA extend」でフェイ・イェンスタイルモジュールが登場する。
コミックマーケット80では初音ミクスタイルのフェイ・イェン(フェイ・イェンHD)を描いたタペストリーが企業ブースで発売された。

また、バンダイナムコゲームス(旧バンプレスト)の「スーパーロボット大戦」にも参戦。
PS2用「第3次スーパーロボット大戦α」、ニンテンドーDS版「スーパーロボット大戦K」ではバーチャロンマーズが参戦。 ニンテンドー3DSで発売される「スーパーロボット大戦UX」では前述のフェイ・イェンHDが参戦し、カットインで初音ミクの姿も見られる。

なお、改蔵声優の豊崎愛生が「オラトリオ・タングラム」からプレイしているバーチャロンファンであることをXbox360版「バーチャロン フォース」公式サイト(⇒★>http)でカミングアウトしている。
好きなバーチャロイドはフェイ・イェンとエンジェランだが、使用キャラクターはライデン。
このことがOVA「かってに改蔵」に反映されるかは定かではない。


久米田康治との関連[編集]

かってに改蔵 作品内にて[編集]

かってに改蔵』連載開始当初に久米田先生がハマっていたらしく、随所に「バーチャ○ン」など伏せ字で登場していた。また、第1話『改造人間誕生!?』勝改蔵が着用していたジャケットの背中のロゴ「VR1-1」もバーチャロンのもの。

  1. スーパーロボット大戦では、登場作品の事を『参戦作品』と言う
  2. ストーリーで「オペレーション・ムーンゲート」という作戦名があることから“OMG”と略されることもある。