00’12”/時をかける幼女

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00’11”/マゴの先返し00’13”/巻く教室

00’12”/時をかける幼女(ときをかけるようじょ)[編集]

タイトルは筒井康隆のSF小説『時をかける少女』から。

作品情報[編集]

2014年2月12日発売、週刊少年マガジン2014年11号に掲載。
センターカラー&増ページでの掲載。

P1(雑誌掲載時のみ)[編集]

あおり[編集]

夕仏いざなう時間旅行。タイムイズ"なう"さぁ行こう。[編集]

P2(雑誌掲載時のみ)[編集]

あおり[編集]

悠久(UQ)ならぬ有限の時を生きる貴方に[編集]

赤松健の漫画『UQ HOLDER!』とかけている。

扉絵[編集]

雑誌掲載時は前ページから引き続きカラー。
扉絵がいつもより小さく、その分だけ単行本の宣伝がなされた。
単行本では第1巻の上人類図鑑として既に使われた為か、削除。
結果として今話だけ扉絵がない。

P75[編集]

あおり(雑誌掲載時のみ)[編集]

目を覚ますと、そこは病院・・。[編集]

P76[編集]

P77[編集]

P78[編集]

P79[編集]

P80[編集]

P81[編集]

P82[編集]

1コマ目[編集]

伯爵「時ロリアン」[編集]

熱狂的なラーメン二郎ファン、または勝手にルールを作るカルト的なラーメン二郎ファン「ジロリアン」のパロディ。
今話は時間移動を題材にした話しなので、映画『バックトゥザフューチャー』シリーズに登場するタイムマシンのベースカーである「デロリアン」とかけている可能性もある。

2コマ目[編集]

真心「ギルティーーー!」
伯爵「そうギルティ(有罪)だ」
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ギルティとは有罪という意味だが、ジロリアンにとっては「マシマシコール(後述)しといて食べ残す」など、客側の過失により、店や他の客に迷惑を掛ける行為をした者に対して用いる言葉。
ただし二郎コピペなどで見られる内容はネタの要素が強いので、真に受け過ぎないように。

5コマ目[編集]

伯爵「年齢マシマシ」[編集]

ラーメン二郎ではトッピングの量を希望できる。
例えば野菜が多めなら「ヤサイマシ」。もっと多いなら「ヤサイマシマシ」。他にはニンニクや背脂の量を希望できる。

6コマ目[編集]

伯爵「家系(いえけい)という」[編集]

家系(いえけい)ラーメンのパロディ。

P83[編集]

1コマ目[編集]

伯爵「時ロリアンには仲間内で暗黙のルールがあって」[編集]

「勝手にルールを作る」という意味での「ジロリアン」。

P84[編集]

P85[編集]

2コマ目[編集]

従者「この辺があやしいかな 喜劇王とか 有名脚本家とか」[編集]

「喜劇王」はイギリスの俳優・映画監督であるチャールズ・チャップリンの事と思われる。生涯に3度結婚したが、結婚時の妻はいずれも十代であった。
とはいえ、1度目と2度目の結婚ではそれなりに苦労もしている。
チャップリンが29歳のときに子役のミルドレッド・ハリス(当時17歳)と結婚したが、結婚の理由でもあった婚前妊娠が嘘であったことがばれ、のち男児ノーマンを産むが生後3日で死去。結婚後約2年で離婚となり、共有財産の約半分と慰謝料10万ドルを支払う。
35歳のときに映画共演で知り合ったリタ・グレイ(当時16歳)が妊娠したことで緊急結婚[1]。二子を授かったものの結婚直後からリタの家族の介入などもあって夫婦仲は冷え、結婚後約2年でリタから離婚訴訟を起こされる。正式に離婚が成立したのはその1年7ヶ月後だが、裁判ではリタ側の弁護団からの追及でプライベートの多くを暴露され、慰謝料62万5千ドルと子供への信託資金、裁判費用などでおよそ100万ドルを支払うはめになる[2]。さらにこの心労で歳不相応なほどに白髪が増えてしまったという。
なお、1920年代当時のドルは2010年代における約10倍~12倍程度の価値に相当する。
のち43歳~53歳の頃まで女優のポーレット・ゴダードとの内縁関係を経たのち、終生仲睦まじく添い遂げたウーナ・オニール(当時18歳)と結婚したのは54歳の時だった。

「有名脚本家」は脚本家の野島伸司か?
様々な女優との噂はあったが、2011年3月に23歳年下の一般女性と入籍している。
ただし、入籍時の女性の年齢は26歳であり、年齢差だけでロリコンと言っていいのかは微妙である。

時只歩「らんららららんらんらん」[編集]

宮崎駿監督作品のアニメ映画『風の谷のナウシカ』の挿入歌のメロディ。
『王蟲との交流』、『ナウシカ・レクイエム』の2曲があり、前者では曲のメインのメロディとなっている。


3コマ目[編集]

を肩車にする老紳士[編集]

宮崎駿監督と思われる。 2コマ目のチャップリン、野島伸司と共に、5話でもロリコンとしてネタにされている。

P86[編集]

2-4コマ目[編集]

老紳士「上人類界では作ったアニメが鳴かず飛ばずで 人類相手にいい気になりたかったんだ」
[[夕仏真心「どうりであんな大ヒット連発・・ 人間技じゃないと思ってた」<br /]]「上では確か紙芝居のように動かないアニメ作ってたな」
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どうやらこの作品では、人類界で凄い業績を残した、あるいは現在進行形で残している人々は、実は上人類だったという扱いのようだ。
ところで、上人類が見る毎秒24コマで2時間のアニメは、人類の感覚では毎秒0.4コマで120時間(5日間)に相当するはずである。

7コマ目[編集]

夕仏真心「フリッカー融合頻度の違いね」[編集]

視力1.0のヒトの目の分解能は0.01度であるが,ネコでは約0.1度,トンボでは約1度,ハエでは約2度である。光点の点滅を識別できる限度を点滅の頻度で表したものをフリッカー融合頻度(ちらつき融合頻度)というが,この頻度が高い方が動きの識別能力が高い。ヒトのフリッカー融合頻度は70~100Hzであるが,ハトでは150Hzと高く,また速く飛ぶ昆虫ではフリッカー融合頻度はひじょうに高く,例えばハエでは約300Hzである。

8コマ目[編集]

映画フィルム[編集]

『風の谷のナウシカ』で復活した巨神兵が王蟲の群れにプロトンビームを発射しているシーン。

P87[編集]

2コマ目[編集]

メイドの女性「うのいえくき子 永遠の17歳です」[編集]

井上喜久子を参照。

3コマ目[編集]

メイドの女性「いいかげん私を使ってくださいよ」
老紳士「わしは声優はキャスティングしないのじゃ」
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宮崎駿監督のキャスティング方針。
1992年公開のジブリ映画『紅の豚』のオーディションの際に、「近頃の女性声優は娼婦のような声しか出せない・・・」と発言したとされている。宮崎監督は外国メディアに対するインタビューで「日本の女性声優はコケティッシュな声の持ち主しかいないし、男性的な視点が欠けている。我々は全く必要としていない」と述べたとも、逆に発言はあくまで建前であり、本音はアニメ映画というだけで実写映画とは同列に扱ってもらえないという不満の裏返しであるとも、あるいは芸術性とは一切関係なく、あくまで有名俳優をキャスティングすることで話題づくりになるという商業的な理由からプロデューサーの鈴木敏夫が意図した手法に過ぎないともされるが、その真意は不明である[3]

発言の真意はともかく、『もののけ姫』(1997年作品)以降は、主役級の登場人物には俳優を抜擢することが多く、引退作である『風立ちぬ』(2013年作品)に至っては同業者のアニメ監督である庵野秀明を起用するといった念の入れようであった。

5コマ目[編集]

上人類の事務所(タイムエンタープライズ )[#faadab27][編集]

P88[編集]

4コマ目[編集]

サンジェルマン伯爵「ニベアを塗らずにやるとああなる」[編集]

ニベアはドイツのバイヤスドルフ社の化粧品ブランドであり、日本では花王との合弁会社ニベア花王社が製造販売している。
伯爵が手に持っているのは、スキンケアクリーム「ニベアクリーム」と思われる。


P89[編集]

P90[編集]

4-5コマ目[編集]

時間ポリス「永遠の17歳を追っていたら大変なものを見つけてしまった」「どーしよう」[編集]

ルパン三世 カリオストロの城』の終盤における銭形警部の台詞から。

銭形「アリャー 日本の札! これはニセ札だあ!」
不二子「大変な発見です」
銭形「見てくれ、世界中の国のニセ札だあ!」
銭形「ルパンを追っていたら、とんでもないものを見つけてしまった。どうしよう?」

とんでもないものとは、カリオストロ公国が製造していた世界中の偽札。

絶望先生143話の巻末コメントも参照の事。

7コマ目[編集]

時間ポリス「時間ポリス法・・」[編集]

児童ポルノ法(児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律)とかけている。

P91[編集]

時ロリアンのシャツ「あいろり」[編集]

フジテレビの恋愛バラエティ番組「あいのり」。

P92[編集]

欄外(雑誌掲載時)[編集]

(元の時代に)還送するときは、ニベアで保湿忘れずに。[編集]

「乾燥するときは・・・」とも読める。

P93(単行本追加ページ)[編集]

1コマ目[編集]

スタジオジロリ[編集]

スタジオジブリの捩り。

2コマ目[編集]

卓が手にしているパンフレット「の宅■■」「ロリコ坂から」[編集]

ジブリ映画『魔女の宅急便』と『コクリコ坂から』の捩り。

3コマ目[編集]

幼女の■急便の捩り。[編集]

『魔女の宅急便』

P94(単行本追加ページ)[編集]

雑誌掲載時P1のカラーページをモノクロにしたもの。

かゆいところ[編集]

雑誌掲載時P4の欄外「10秒でわかる『せかどろ』」
雑誌掲載時P14の欄外「書き下ろし満載!『せかどろ』1巻絶賛発売中!!」
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公式な略称は『せかどろ』で決定ということだろうか。
ちなみに、この時はまだ発売はされていないため"絶賛発売中"は誤りである。

P84 4コマ目 夕仏真心「確かにあゆみちゃん15歳だけど」[編集]

9話では「あゆむ」とルビが振っていたが、ここでは「あゆみ」になっている。
単行本では「あゆむ」に修正済み。

P88 5コマ目 うのいえくき子「だから17歳と○○○日というのは」[編集]

本誌掲載時では、17才と11827日である。


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コメント欄[編集]

こちらへどうぞ。
http://kumetan.net/test/read.cgi/wikibbs/1392180406/

  1. 当時のカリフォルニア州法では未成年との性的関係は強姦罪に相当するものであり、リタの家族からも厳しく追及された事情もあった。
  2. ただし、リタも慰謝料のために夫婦の性生活まで晒すなど、なりふり構わぬ裁判には非難も多かったという。
  3. 鈴木敏夫がプロデュースした『おもひでぽろぽろ』以降の作品から声優起用が低い傾向が続いており、鈴木が押井守監督の映画『イノセンス』をプロデュースした際にも主演に山口智子を据えようとして監督や共演者から猛反対されたこともあり、宮崎よりも確信的な志向が見られる。