296話『新・陳・人』

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296話『新・陳・人』(しん・ちん・じん)[編集]

タイトルは甲斐大策のエッセイ集『神・泥・人 アフガニスタンの旅から』から。

作品情報[編集]

2012年4月11日発売、週刊少年マガジン19号に掲載。

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

6月卒業の3.1年生。いわば狭間の世代です。[編集]

P70(単行本追加ページ)[編集]

扉絵[編集]

校舎の外から窓越しに見える、廊下を歩く糸色望と、その後について行く女生徒達。
しかし生徒達の中に風浦可符香はおらず、校舎の外を羽が舞っている。


糸色望の持っている出席簿の表紙に皇帝ペンギン


これ以後の話には扉絵がないため、これが最後の扉絵。

P71[編集]

P72[編集]

3コマ目[編集]

小節あびる「人間の細胞はだいたい一年で全て入れ替わるから※ 昨年の四月に比べて今の奈美ちゃんは生まれ変わった別人の奈美ちゃんだよ」
※諸説あります
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P73[編集]

4コマ目[編集]

貼り紙「あとうかい[編集]

292話を参照。

P74[編集]

1コマ目[編集]

日塔奈美戒名「人並普通麺女子」[編集]

奈美の普通キャラとラーメン好きから。

P75[編集]

6コマ目[編集]

左から3番目の遺影[編集]

10話初出時の顔。

一番左の遺影[編集]

182話での隈取顔。

P76[編集]

大草麻菜実の全身絵[編集]

湯呑み「替」[編集]

3~5コマ目[編集]

[[木津千里「この2枚、同じ作品なんだけど、こちらは92年に描かれたページ。こちらは同じ作者が93年に描いたページ」<br /]]「同じ作者が描いたものとは思えない!」[編集]

行け!!南国アイスホッケー部』時代についての久米田先生の自虐ネタ。
千里の左手は第1巻第1話「蘭堂月斗がやってきた!」(週刊少年サンデー平成3年10号掲載)より。
千里の右手は第5巻第3話「恐怖のチン停」(週刊少年サンデー平成4年14号掲載)より。なお、コマ絵で伏字になっている「チン■」の「コ」の字は、実際には伏字になっていない。
掲載年から換算すると「こちらは91年に描かれたページ。こちらは同じ作者が92年に描いたページ」というのが正しい(単行本はどちらも92年刊行)。

7コマ目,P77の1コマ目[編集]

[[木津千里「これが、こうなったり。」<br /]]「左翼ゲリラが総理大臣になるわけないじゃん」[編集]

菅直人第94代内閣総理大臣のこと。
東京工業大学在学時代、全学改革推進会議を組織しそのリーダーとして学生闘争に身を投じていた。なお、機動隊などが投入された際にもぎりぎり捕まらずに逃げ切れるようにと、いつでも逃げ出せるような隊列の4番目の位置にいたことから、警察側からは第4列の男もしくは4列目の男と呼ばれていたという。

P77[編集]

1コマ目[編集]

一番左の遺影[編集]

258話での輪番白頭。

2コマ目[編集]

木津千里「これが、こうなったり!」
プラカード「反対!」
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山本太郎の項目参照。
右の絵は山本が『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の高校生ダンス甲子園で「アジャコング&戸塚ヨットスクールズ」として出演していた頃の競泳水着・帽子スタイルから。
以後は俳優として活動し、現在は福島第一原発事故がきっかけで左の絵にあるように反原発活動家に転身している。

3コマ目[編集]

木津千里「こんなんだったのが、こんなになったり!」[編集]

女性シンガーソングライターの鬼束ちひろのこと。
デビュー当時の清楚で薄幸そうな出で立ちから、派手な服装と化粧をしたエキセントリックな風貌へと激変したことがネット上で話題となった。
ただし、デビュー当時はスタイリストが用意する清楚な服装がとても不満だったようであり、激変したというよりは、本来の自分のスタイルに戻ったともいえる。

4コマ目[編集]

木津千里「どうしてこれが、こうなったのか!」[編集]

タレント・振付師のKABA.ちゃんのこと。

デビューは1996年、小室哲哉プロデュースの三人組ダンスユニット・dosのメンバーとしてだが、それ以前からダンサーや振付師として芸能界とは関わりがあった。
当時から同性愛者であることは一部では知られていた。

dos結成当初は本人によると同性愛者である事は隠していなかったらしい。
ただ、dosを幅広い層に売り出す為に事務所から同性愛者である事、女言葉で喋る事、仕種が女ぽい事はNGとされた為に、それがストレスとなり高熱で倒れたこともあった。
緘口令を受けた後は、なるべく話さないようにしていて、常に下を向き、「はい」「いいえ」ぐらいしか言わなかった。(それ以外の言葉を話す時もままあったが)

しかし2002年にゲイであることをカミングアウト。以降、いわゆる「オネエキャラ」としてバラエティ番組への進出を果たしている。

最も元々同性愛者である上に、本人はそれを曝け出して生きてきたので、どちらかと言えば現在の姿が素に近い。


ちなみに、この姿は2011年秋以降のイベント参加時のもの。

5コマ目[編集]

木津千里「もう、中が入れ替わっているとしか説明できない!」[編集]

思い出させておいて「ふりむくなアムロ」と言ってる歌詞[編集]

テレビアニメ『機動戦士ガンダム』のED曲「永遠にアムロ」(歌:池田鴻)の歌詞より。

おぼえているかい 少年の日のことを
あたたかい ぬくもりの中で めざめた朝を
アムロ ふりむくな アムロ

なお、作詞は井荻麟で、富野喜幸(現・富野由悠季)監督の作詞者としてのペンネームである。

前半と後半のユウナのキャラ[編集]

ファイナルファンタジーX』のヒロインであるユウナのこと。
「X」では召喚士を目指す真面目な性格だったが、主人公となった「X-2」では本来の真面目な性格は根にあるものの「X」での悲しい経験を経て極端に明るく振舞おうと服装や口癖がギャルのようなものとなり、一部ファンからキャラ崩壊と呼ばれた。

もしくは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物であるユウナ・ロマ・セイランのことか。
前半では中立維持の理想を貫くカガリを叱咤して外交面での現実を見るよう圧力を掛ける政治家としての一面を見せたが、中盤からヘタレ度がどんどん増していき、後半にはオーブの軍人に殴られ拘束・捕縛され、最終的には連行中に逃走を試みるも上空から落下してきたモビルスーツのグフ・イグナイテッドに押し潰され死亡するという、なんとも無様な最期を迎えた。

戦前の朝日→戦後の朝日[編集]

朝日新聞(1940年までの題号は大阪朝日新聞と東京朝日新聞)のこと。
朝日新聞は第二次世界大戦前から戦中にかけて主戦派として対外強硬論を唱え軍国主義を賛美していたが[1]、戦後は平和主義・リベラルへと転換し反戦論を唱えている。
朝日新聞の論調は、日露戦争・第一次世界大戦などの戦時には主戦論を唱え、大正デモクラシーでは一転してリベラルな論調となり護憲運動に関わるなど、主義主張が度々転換している。特に1918年に起きた白虹事件による筆禍で発行禁止処分が取り沙汰されると、幹部の退陣で処分を免れる代わりに公権力に屈し、以後は昭和初期の新体制運動に積極的に関与し、軍部の「御用新聞」として太平洋戦争では大本営発表を垂れ流し報道するに至ったという経緯がある。

また、戦前には朝鮮排斥の論調だったが、戦後[2]には自虐史観や朝鮮・韓国および中国を擁護する報道姿勢に転換している。
その一方で、当時他のマスコミがタブーとして報じる事ができなかった宗教団体・統一教会の霊感商法を批判する記事を書く事に挑戦したが、1987年に“赤報隊”と名乗る犯人グループによって朝日新聞の阪神支局の記者が射殺され[3]、その発端として“戦後の自虐史観等の報道姿勢に対する反発[4]”や“特定の組織等を批判するというタブーを破ったメディアに対する見せしめ[5]”といった様々な憶測がされている。

クロノトリガー→クロノクロス[編集]

テレビゲーム『クロノ・クロス』のこと。
続編だが、前作の続きと言うより前作とクロスするという感じなので、別の作品だと思った方が良いかもしれない。

かってに改蔵第98話ではキャラが多すぎると言われていた。

小原糸子(~'60)→小原糸子('72~)[編集]

NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』より。
主人公の小原糸子を、60歳までを尾野真千子が、72歳以降を夏木マリが演じた。

ダメおやじのオニババ[編集]

古谷三敏の漫画『ダメおやじ』の雨野冬子(通称:オニババ)のこと。
雨野ダメ助(通称:ダメおやじ)をいびる悪妻だったが、ダメおやじが会社の社長になって成功すると良妻へと一転する。
ただし、作中ではダメおやじとは相思相愛の馴れ初めで、ダメおやじがアルバイトの仕事で稼げるか否かで賭けをしたエピソードにてダメおやじが賭けに勝った時には潔く罰ゲームを受けて「お前が今日のようにいてくれるなら あたしはこんなことしたってかまわない」と心情を吐露しており、場合によって態度は大きく違えども彼女なりの愛情は持っている。

いたす前といたした後の男の態度[編集]

18禁内容により詳細は割愛するが、男性と女性の性差により感じ方が違う事から生じる差異。
女性は緩やかに落ち着いていくのに対し、男性はいたしてしまうと直ぐに興奮が収まってしまう。この男性がすぐに醒めてしまう状態を2ちゃんねるなどのネット上では「賢者タイム」「賢者モード」(⇒★>http)と呼んでいる。
これは、行為の終了後には男性の脳内で神経伝達物質として働くオキシトシン[6]の濃度が急減するためと考えられており、雄ネズミでも同様に交尾の終了後には雌ネズミに対して攻撃行動を取ったりするなど邪険に扱うことが知られている。

産んだ後の夫に対する妻の態度[編集]

子供が誕生すると子供の世話が優先されてしまうため、夫の側からみると出産前と後で妻の態度が激変したように感じることがある。


一説によると、女性は男性の体臭から自分と遺伝的に近いか否かを本能的に感知し、自身の成長具合や子供の有無により、抱く感情が大きく変化すると言われている。
思春期前には自分を守ってくれる存在として遺伝的に近い人物(血縁者)に好意を抱きやすく、思春期~妊娠・出産まではよりよい子を産むため遺伝的に遠い人物に好意を抱きやすくなる。そして妊娠・出産後は、自分や子供を守ってくれる存在として再び遺伝的に近い人物に好意を、遠い人物に嫌悪感を抱く様になり、結果出産後に態度が変化しやすいと言われている。

作者の、人に対する接し方-_-と犬に対する接し方♡。♡[7][編集]

久米田先生の自虐ネタ。

7コマ目,P78の1コマ目[編集]

[[常月まとい「テセウスの船のパラドックス」<br /]]「何?それ」
常月まとい「古くなった船の部品を取り替えていってやがて全ての部品が入れ替わったとき 果たして同じ船なのかという」
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古代ギリシャの逸話が起源とされている逆説的問答。
テセウスがミノタウロスを討伐してクレタ島のラビリントス(迷宮)から帰還し、その船を後代のアテネの人々は保存していた。しかし、木造のために朽ちていく船を新しい木材に置き換えていったため、1世紀の著述家プルタルコスによってこの船はテセウスが帰還した時と同じ船と言えるのだろうかというパラドックスが提示された。
解答するには一元的な意味にとらわれぬ多元的解釈が必要となる。(参考⇒★>http

他にも類似した自己同一性についての逆説として、「水は流れるゆえに同じ川に2度入ることは出来ない」というヘラクレイトスの川のパラドックスがある。日本でも鴨長明の随筆『方丈記』の序文「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」が同様の概念を提示している。

P78[編集]

常月まといの全身絵[編集]

ケース「消化器」[編集]

当作品頻出の消火器との捩り。

8コマ目[編集]

小節あびる「名ばかりバンドに名ばかり企業」[編集]

ビル「SO」[編集]

SONYのこと。建物は2006年に完成した新本社屋のソニーシティ。
オーディオ機器メーカーとして出発し電機メーカーとしての地位を築いたが、現在では、ゲーム(ソニー・コンピュータエンタテインメント)、音楽(ソニー・ミュージックエンタテインメント)、映画(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)、アニメ(アニプレックス)、金融保険業(ソニーフィナンシャルホールディングス)などの多業種を統括するグループ企業へと発展した。

なお、連載号発売日に2012年度3月期の決算では5012億円の連結最終赤字、累積で9193億円の赤字で過去最大になる見通しを発表した。

CD「ND DOG」[編集]

ロックバンド「HOUND DOG」のこと。
大友康平と他メンバーとの確執から訴訟問題へと発展し、現在は大友一人が所属する状態となっている。

P79[編集]

1コマ目[編集]

糸色望「もう・・昔の私じゃないんだ って」[編集]

269話より。
回想コマの背景はP111の8コマ目、奈美の顔アップはP112の1コマ目より。
台詞はP112の日塔奈美の全身絵と1コマ目の「もう 昔の私じゃないの」より。

P80[編集]

8コマ目,P81の1コマ目[編集]

記憶転移
新井智恵「臓器移植により稀に &ruby(ドナー){提供者};の記憶・趣味嗜好・性格なんかが&ruby(レシピエント){受給者};に移る事があるの」
[編集]

主な例としては、1988年に心肺同時移植手術を受けたクレア・シルヴィアの事例が有名であり、シルヴィアは手術を受けた数日後から、ファーストフードが嫌いだったのに、ケンタッキーフライドチキンのチキンナゲットを好んで食べるようになったり、歩き方が男性のようになったり、前よりも活動的な性格になったりなど、自身の嗜好や性格が手術前と変化したことに気付き、その後彼女は臓器の提供者の家族と接触することに成功し、臓器提供者がバイク事故で亡くなった18歳の少年であることを知り、シルヴィアはこの体験談を1997年に出版した。
この彼女の書いた体験談によって記憶転移が世界中に知れ渡ることとなった。

P81[編集]

4,6コマ目[編集]

[[加賀愛「小学校であんなに私の事いじめていた男の子が 好きだったなんて言うんです」<br /]]「その子は 何も変わってないわよ」[編集]

恥ずかしさなのか照れくささなのか、気を惹きたくて好きな子をいじめてしまうというのは、小学生くらいの男の子にありがちな行為。

8コマ目[編集]

貼り紙「6回」[編集]

今話を含めての連載終了までのカウントダウン。

P82[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

今回終えて、あと5回と悲しむなかれ。一年後のマガジンには"久米田康治先生の次回作"が載って‥ご期待ください![編集]

義務キャラクター[編集]

今話の常月まとい[編集]

P77の6コマ目[編集]

P78の1コマ目と全身絵[編集]

今話のパンチラ[編集]

今話の皇帝ペンギン[編集]

P72の4コマ目[編集]

P75の8コマ目[編集]

今話のさのすけさのすこ[編集]

P77の1コマ目[編集]

今話の櫻井よしこ女史[編集]

P71の日塔奈美の全身絵横[編集]

今話の天下り様[編集]

P72の4コマ目[編集]

今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]

P75の8コマ目[編集]

今話の棒犬[編集]

P72の小節あびるの全身絵横[編集]

今話の黒い涙[編集]

P73の糸色望の全身絵横[編集]

P77の6コマ目[編集]

今話の麻生太郎氏[編集]

今話の安倍晋三氏[編集]

今話の石破茂氏[編集]

今話のAAA[編集]

P79の5コマ目[編集]

今話のきよ彦[編集]

P79の5コマ目[編集]

今話の神シール[編集]

今話の闇の目[編集]

今話の娘々[編集]

今話の面白シール[編集]

P79の8コマ目[編集]

今話の漫画界が平和でありますように[編集]

P75の6コマ目[編集]

今話のせんとくん[編集]

今話のイロイロ削られたナニか(・3・)[編集]

P75の4コマ目[編集]

今話の文化庁[編集]

P75の8コマ目[編集]

今話の草彅剛[編集]

今話の酒井法子[編集]

P81の3コマ目[編集]

今話の友愛[編集]

今話のスキ魔[編集]

今話のハト[編集]

P80の6コマ目[編集]

かゆいところ[編集]

P82の6コマ目[編集]

奈美ともつれている自称・一年前の奈美にヘアピンがついているが、果たして…。

巻末コメント[編集]

三週間も休みもらったら趣味もたないとボケてしまう。[編集]

3号連続の休載で、再開は24号から。
久米田先生は「三週間」と述べているが、途中に21・22合併号があるため実質4週の休載期間となる。
休載なしの場合には残り5話のため5月中に終了してしまうことから、292話294話でネタにした「6月卒業」への時間調整と推測される。この他にも、休載期間中に5月発売予定の単行本第二九集の作業などが行われると思われる。

追記297話の巻末コメントにてクメプロのMacが壊れたことについて触れており、これが1ヶ月の休載の主な原因と考えられる。


296話『新・陳・人』~
295話『イン・ザ・クール』297話『(あと)五回の憂鬱』

コメント欄[編集]

こちらへどうぞ。
http://kumetan.net/test/read.cgi/wikibbs/1334090384/l50

  1. 戦中までは国内世論も概ね主戦的で、反戦的論調を唱えても売上につながり難い状況にあったこと、また反戦論に対する国家的圧力もかかっていた事情もあった。当時から反戦的だった毎日新聞は軍部から警戒されており、実現はしなかったものの紙の供給を強制停止させるべきとの提案が何度もあった。
  2. 北朝鮮を「地上の楽園」と喧伝した北朝鮮帰還事業が転換点となる。
  3. 1987年から1989年頃までに起きた『赤報隊事件』の一つである。
  4. 現在でも“行動する保守”をはじめとした右翼系団体が赤報隊の行動を義挙として称えるデモが行われている一方で、櫻井よしこをはじめとした保守派等は赤報隊の行動に否定的である。
  5. 事件から数日後に犯行声明文らしきものが発見された。
  6. オキシトシンには、末梢組織に対するホルモンとしての作用と、中枢神経に対する神経伝達物質としての作用とがある。
  7. 顔文字は便宜上の表記。