62話『不便百景』
62話 『不便百景』(ふべんひゃっけい)[編集]
太宰治の小説『富嶽百景』より。
富嶽百景がサブタイトルの元ネタに使われるのは27話に続き2回目。
本文はこちら→富嶽百景(青空文庫)
作品情報[編集]
2006年8月23日発売、週刊少年マガジン38号に掲載。
P20(単行本時追加ページ)[編集]
扉絵[編集]
木津千里の灼熱の太陽(愛情?)に焼かれ、うだる糸色望。
皇帝ペンギン[編集]
右下部の炎を逆さにしてみると見える。
外枠[編集]
四隅に風力発電機。
P21[編集]
1コマ目[編集]
クーラーのマーク[編集]
本作では(過去の不祥事などから)度々登場している三菱マーク。 故障しているクーラーであるところにネタ的意図があり。
2コマ目[編集]
カレンダー[編集]
8月11日~13日に丸がついている。コミケの開催日かと思われる。 絶望先生もかつて同人誌を作っていた関係上、行ってきたのだろうか。
隣の女子大生の写真がある。
3コマ目[編集]
貼り紙「チョベリバ禁止」[編集]
「最悪、最低」の意味を持つ、1996年ごろにはやった言葉で、「超ベリーバッド」の略。 学生時代の糸色望の背景に貼ってあることから、これを1996年の回想とするならば、糸色望の年齢は、23〜28歳と推定できる。
張り紙「*ルは違反です」[編集]
隣に「チョベリバ禁止」と書かれいるので時代からして「ポケベルは違反です」と書かれていると思われる。
映画館の看板「シネマ 御法度」[編集]
大島渚監督の映画『御法度』。1999年公開。松田龍平、ビートたけし、武田真治、浅野忠信などが顔を揃える。また、大島渚監督が1996年に脳出血で倒れてからの復帰第1弾映画としても注目された。
P22[編集]
4コマ目[編集]
カップめんのラベル「GEP」[編集]
やはり日清食品の「CUP NOODLE」からでしょうか。ゲップ。
P23[編集]
2コマ目[編集]
座布団 「天国」[#o61aa788][編集]
フジテレビで放送されていた『タモリのボキャブラ天国』で視聴者から投稿された優秀作品に贈られる賞品の「ボキャ天座布団」によく似ている。
テレビ「*ディース4」[編集]
テレビ東京のワイドショー『レディス4』。
P24[編集]
4コマ目[編集]
扇風機「鈴木オート」[編集]
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で舞台となる自動車整備工場が鈴木オート。 映画の描写で一平君が扇風機に「ア〜」とやっていたからだろうか。 因みに、鈴木オートの主人役を演じているのは堤真一
7コマ目[編集]
一旧さんの車[編集]
フロント部の形状から1974年〜1979年に販売された3代目トヨタ・カローラ(E30/50系)と思われる。
8コマ目[編集]
一旧さんの車のカーナビ[編集]
デザインからパナソニックのCN-DV155FD オンダッシュカーナビと思われる。が、音声認識機能は搭載していない。
P25[編集]
4コマ目[編集]
パソコン修理に持っていったら[編集]
奈美の持っているパソコン、置いてあるパソコンの種類、後ろの表示から『Apple store』。実際はネットにつなげない場合は店頭にあるパソコンから予約できたと思います。(ipodを修理してもらっただけなので詳しいことは不明。)
7コマ目[編集]
糸色望「便利なはずの機械によって生じる不便の多いこと!」[編集]
食器洗い機を洗うのが大変[編集]
あまりにも汚れが残ったままの食器の場合、汚れが内部に残る場合も稀にあるようです。 事前に食器をつけ置きして、大きい汚れは流すようにしたほうがいいようです。 定期的な庫内クリーナーの使用も忘れずに。
アマゾンのせいで読まない本が大量に[編集]
ネット書店のamazonは作者、タイトルごとの検索や、過去の購買履歴から関連のおすすめ商品なども紹介されたりと一般の書店よりも本が探しやすい特徴があるが、読む側の読書時間が増えるわけではない。
動く歩道が遅すぎて、動く歩道の上を結局歩く[編集]
エスカレーターと同様、動く歩道の上で歩いている人も少なからず見かけられます。 機械の問題としてより、歩く人の事情の問題として。 (マガジン掲載時の表記は「歩く歩道」でした)
高いビルを建てたせいでエレベーターが来ない[編集]
人間の生理的適応能力の限界上、ビルが高くてもエレベーターの移動速度はそう上げられません。(ただし、既存のエレベーターの何十倍もの速度を持つ「高速エレベーター」と言う機械もあります。高層ビルなどに使われています。) また、経由するフロアが増える分、待ち時間が長くなったり、自分のいるフロアに来るころには満員になっていたり、ということもあります。
地デジのせいで女子アナのメイク時間が2倍に[編集]
画面解像度が向上して細かい所もよく映るらしいです。デジタル放送って。
ハイテク交番に逃げ込んでも無人なので助からない[編集]
あくまでも情報通信端末なので‥‥。
ネット取引のせいで一日中パソコンから離れられない[編集]
株でしょうか。いわゆるデイトレーダー。 分刻みで相場価格が変動するため、目が離せないそうです。
バウリンガルのせいでディカプリオと愛犬の関係が微妙に[編集]
バウリンガルはタカラから発売された犬語翻訳機。 犬の感情判定や健康チェック、スケジュール管理などもできる。 アメリカの俳優レオナルド・ディカプリオはプライベートで3匹の犬を飼っている愛犬家。
現実逃避のはずのFFオンラインで人間関係に気をつかう[編集]
『かってに改蔵』でもおなじみだったスクウェアエニックスの『ファイナルファンタジーXI』。 シリーズ初のオンライン専用ソフト。 ネット上でも他人と関わる以上、あまり好き勝手にはできませんからね。
郵便局の自動化のために郵便番号7ケタ書かないといけなくなる[編集]
実際は機械で読み取れない郵便物や大型の郵便物は手作業での仕分けになるので、7ケタ記入は必須というわけではなく、また記入しないことで到着が遅れるというほどのこともないようです。 (都道府県区分は上3ケタ、詳細地域区分は下4ケタ)
iモードが便利すぎて逆にiモードが使える国にしか旅行に行かない[編集]
現在81の国と地域で利用が可能(らしい)。 詳しくはこちら→●
鯨が嫌がる音が出る鯨除け装置で逆に鯨が突進してくる[編集]
鹿児島県沖で高速船が何かとぶつかると言う事故がおきた。 ぶつかった対象物は当初はクジラとされており、クジラ避けのソナー(水中スピーカー)を取り付けていたが効果がなかったと言われていた。 結局は流木の可能性が一番高い見解。
テレビ電話のせいで言い訳が出来なくなる[編集]
今の久米田先生の担当さんの出来事でしょうか‥‥? この場合、機能の問題としてより、本人の問題としても考えるべき点があるかと思われます。
ウォシュレットで感電した(作者)[編集]
それは多分故障か不良品だったのだと思います‥‥。 92話の巻末コメントでもウォシュレットについて一言述べている。
P26[編集]
糸色望「手塚治虫先生の危惧なさっていた機械に支配される世界に突入してますよ!」[編集]
このテーマを扱った手塚作品では『メトロポリス』『火の鳥』が有名。
また、『鉄腕アトム』も、前身作の『アトム大陸』第4話に登場したロボットを主人公にするという提案を編集部側から出され、これに手塚は最初「ロボットは機械的で冷たいですよ」と難色を示していた。
他にも、武宮恵子の『地球(テラ)へ…』や、ショートショートで知られる作家の星新一の諸作品には、人間と社会が内包する不変の矮小さが科学の進歩にあぶりだされるかのような形で表徴的に描かれる話が多い。
2コマ目[編集]
テレビ画面「地底人 正体はwebで」[編集]
富士通のパソコンのCMでは、登場する地デ人こと地底人の正体はTVCMではなく、富士通のHP上でのみ公開されたことから。ちなみに正体は俳優の岸部一徳である。 (2006年8月現在CMは終了し、キャンペーンキャラの任を終えた地底人は地底に帰ったという。)
3コマ目[編集]
糸色望「続きはwebでって どーいうつもりですか!」[編集]
近年のTVCMは続きや結末の部分をインターネットのみで公開する傾向が増えていることから。 TVとネットの連動性とアクセス数増加の相乗効果を見込んでいるらしいが、あえて公開媒体を限定することにどれほどの注目度の向上が見込めるかはまだ今後の評価が待たれるところである。
テレビ「どーなるの? つづく LIVEカード」[編集]
クレジットカード会社「Life」のTVCMから。 毎回、人生の選択に悩んだオダギリジョー演じる主人公が数々の選択肢が書かれたカードを切り出す展開が特徴。 最近はUFOキャッチャー等のプライズゲームでこのCMを模した景品の「Liveカード」も出ている。
4コマ目[編集]
テレビ「キレイなヒロスエ」[編集]
コカコーラ社のからだ巡茶のCMより。 広末浄化計画がキーワード。
ちなみに、「広末浄化計画」の文言には東京都から「薬事法に抵触するおそれがある」と指導され、「気分浄々」と変更した。 http://www.asahi.com/national/update/0803/OSK200608020119.html http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2319348/detail (上のリンクはニュースサイトへのリンクのため、記事が短期間で消える可能性あり)
P27[編集]
1〜2コマ目[編集]
テレビの番組[編集]
アニメ『サザエさん』のエンディングシーンですね。
棚「多運P」[編集]
タウンページの項目を参照。
雑誌「ヴライダル」[編集]
結婚=bridal=ブライダル。bをヴに書き下すのは久米田先生の習性。
4コマ目[編集]
貼り紙「年金講座 誰? エスミ」[編集]
江角マキコ 国民年金の広報イメージキャラクターになったが自身が17年間未納であったことが判明した。 「国民年金がもらえないなんて、誰が言ったの?」というCMで有名だった。
書類「無断年金免除とり消し申請書」[編集]
54話でもとりあげられた国民年金保険料不正免除問題ネタ。
机の上の瓶「ウコン力」[編集]
ハウス発売の健康飲料ウコンの力。
P28[編集]
6コマ目[編集]
クーラーの表示「10年おそうじ不要」[編集]
最近の機種には内部フィルターを自動的に清掃する機能がついたものもある。
−イオン[編集]
マイナスイオン。健康にいいと言われるが科学的根拠はない。
ファジイ[編集]
ファジィ機能のこと。
7コマ目[編集]
看板「ジンジャー 貸出中」[編集]
電動二輪車「Segway」。開発時にリークされたコードネームが「Ginger(ジンジャー)」であった。 日本では今のところ公道をSegwayで走行することは「道路交通法違反(整備不良)」となるため、日本での活躍の場は工場、遊園地など広々とした限られた場所になる。
P29[編集]
1コマ目[編集]
iPod入レ[編集]
近年のiPod普及によって、携帯電話と同様に鞄など日用品にもiPodの収納スペースが作られている場合が増えつつあるようです。
9コマ目[編集]
団扇の肖像[編集]
チェ・ゲバラの肖像画ですね。これも準レギュラー化しているようです。
10コマ目[編集]
ガスボンベ「ラマン」[編集]
LPガス販売会社の「レモンガス」とフランス語で“愛人”の意味の「ラマン」の語呂合わせ。 「ラマン」は久米田作品ではよく用いられるネタ。
P30[編集]
1コマ目[編集]
ロボットの胸「インテル」[編集]
「インテルハイッテル」でおなじみの米国の半導体メーカー「Intel」。 同社製CPUが搭載されたパソコンには「Intel Inside」のロゴが付けられている。
P31[編集]
2コマ目[編集]
新聞「壱経新聞」[編集]
日経新聞(2)、産経新聞(3)との洒落。 少女淫行事件を起こした元・極楽とんぼの、山本圭壱(現:圭一)ともかけている。
新聞「麻生総理言いにくい説」「国民の50%が指摘」[編集]
麻生太郎 政治家。連載時(2006年8月)現在自民党総裁選への出馬を表明している。現在の政治情勢では自民党総裁に選ばれた者が次期総理大臣になることが確実である。 「あそうそうり」・・・言いにくい。「あそーそーり」…問題なし。
3コマ目[編集]
毎月1 映画[編集]
毎月1日は映画の日。映画の日には、映画館で入場料の半額サービスを行ってる。
映画館「カアズ」[編集]
ピクサー制作のアニメ映画『カーズ』。
映画館「時カケ」[編集]
細田守監督のアニメ映画『時をかける少女』。
映画館「王鳥」[編集]
1980年にフランスで作られたアニメーション映画『王と鳥』。スタジオジブリの作家たちに大きな影響を与えた作品といわれ、2006年にスタジオジブリに よって日本で公開された。 ちなみに、封切日は『ゲド戦記』と同じ2006年7月29日。 Wikipedia「王と鳥」 映画「王と鳥」公式サイト
P32[編集]
1コマ目[編集]
駅「おつや (乙谷)」[編集]
JR中央線のよつや(四谷)駅 「お通夜」とかけている。
前駅「しぬのまち」[編集]
JR中央線のしなのまち(信濃町)駅 「死ぬの町」あるいは「死ぬの待ち」とかけている。
次駅「ちしがや」[編集]
JR中央線のいちがや(市ヶ谷)駅 「致死」とかけている。
売店「KYOSK」[編集]
JRの駅売店KIOSK。
売店の棚「SPO」[編集]
扶桑社の週刊誌『SPA!』から。
売店の棚「フレッシュ」(コミックス版の加筆)[編集]
写真週刊誌『FLASH!』のことでしょうか?
売店の棚「圭」「壱経新聞」(コミックス版の加筆)[編集]
P31の2コマ目を参照。
売店の棚「小石川新聞」(コミックス版の加筆)[編集]
小石川区の項目を参照(実在はしません)。
売店の棚「帝スポ」(コミックス版の加筆)[編集]
東スポのパロディ。
売店の棚「毎朝読新聞」(コミックス版の加筆)[編集]
毎日新聞と朝日新聞と読売新聞の合わせ。
売店の棚「GAM」(コミックス版の加筆)[編集]
菓子のガム(GUM)と、 松浦亜弥と藤本美貴のユニット「GAM=Great Aya and Miki」の合わせ。
自動販売機「腐二家」「品質挽回」(コミックス版の加筆)[編集]
洋菓子大手の不二家。 2007年にずさんな品質管理が発覚して経営危機に。 品質挽回とは、その品質管理問題の影響を受けてのシャレ。 不二家の缶入り飲料ではネクターが有名。
看板「銘酒 夢時間 裏切ら*」(コミックス版の加筆)[編集]
槇原敬之の項目「盗作疑惑問題」を参照。 隣にある民家も加筆、売店もマガジン掲載時より詳細に描き込まれてます。
2コマ目[編集]
モニター正面下段中「マガヂン 水曜発売」(コミックス版の加筆)[編集]
週刊少年マガジンのこと。 コミックス版では上の大モニターに「乙谷駅」の背景、その横の小モニターにも背景が書き足されています。
P33(単行本時追加ページ)[編集]
糸色望のコピーロボットが大量に首を吊っているのに驚く糸色望。 こうした画一性はまさに機械的ですね。 この場合、常月まといロボの行方は‥‥?
義務[#t646ae8a][編集]
今話の常月まとい[編集]
P32の2コマ目[編集]
今話では絶望先生ロボに合わせて常月さんのコピーロボットも多数登場。 本人がどこにいるのかは不鮮明。
今話のパンチラ[編集]
P32の2コマ目[編集]
今話の皇帝ペンギン[編集]
P23の5コマ目[編集]
今話の櫻井よしこ女史[編集]
P30の9コマ目[編集]
今話の天下り様[編集]
不明
今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]
P24の7コマ目[編集]
今話の棒犬[編集]
P32の2コマ目[編集]
今話の黒い涙[編集]
P21の2コマ目[編集]
今話の麻生太郎氏[編集]
P32の2コマ目[編集]
かゆいところ[編集]
P31の3コマ目[編集]
絶望先生が飲んでいる飲み物の紙コップががっくりしている人の姿になっている ○| ̄|_ 正式名称は「失意体前屈」。 ちなみに、このマークは「かってに改蔵」でも出ていた。(26巻のP29 5コマ目、P181 7コマ目など)
漫画家への花道[編集]
週刊少年マガジンが毎年恒例で行っている新人漫画賞特別企画が今話掲載号で行われていた。 連載作家一斉アンケートでの久米田先生の回答
Q1.新人時代の思い出を教えてください。
本気であだち充を目指していたあの頃。今の自分を見たらどう思うのでしょうか?
新人の頃の自分に本気で謝りたいです。ごめんなさい。
Q2.新人さん達へ、一言メッセージを!
新人でも大家扱いの人もいます。10年以上やってても新人扱いの人もいます。
そーいうことです。
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コメント欄[編集]
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絶望先生掲示板
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- ラストのコピーロボの話、実は能田達規先生の「おまかせ!ピース電器店」というマンガに似たような話があります!!第22話の「オヤジの惑星」ってやつです。 -- zero &new{2008-02-01 (金) 21:18:16};
- P.28no -- 気になる &new{2008-12-02 (火) 17:53:12};
- P.28の可符香の全身絵の右足の親指の位置・・・ -- 気になる &new{2008-12-02 (火) 17:54:30};
- 「アトム大陸」では無く「アトム大使」じゃありませんでしたっけ歯手ナ -- &new{2009-08-03 (月) 11:37:52};
- 絶望先生が付き合いで見に行った映画の相手は久藤君? -- &new{2010-03-06 (土) 21:06:19};
- 途中で奈美ちゃんが消えて可符香ちゃんが出て来てますね -- &new{2012-08-24 (金) 23:54:21};
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