78話『或る女 役』
78話 『或る女 役』(あるおんな やく)[編集]
有島武郎の小説『或る女』本文はこちら→或る女(青空文庫)
作品情報[編集]
2007年1月10日発売、週刊少年マガジン6号に掲載。
P108(単行本時追加ページ)[編集]
扉絵[編集]
切り絵は映画を観る風浦可符香。
糸色映画のマークは東宝がモデルと思われ、岩に打ちつける波しぶきは東映がモデルと思われる。
画面左隅に魚を獲るマ太郎。
画面右下に首吊りして流れ着いたと思しき糸色望。
皇帝ペンギン[編集]
風浦可符香が座っている席の右側のシミ。
外枠[編集]
左右両端に皇帝ペンギンのアニメフィルム。
P109[編集]
1コマ目[編集]
タクシー[編集]
車種は1960年~1965年に生産・販売されていた日産セドリックの初代モデル(30型)。
縦並びのライトは1962年までの前期型。
KTタクシーは京都を中心に運行しているタクシー。観光客向けの営業を展開している。
自販機「COSMOS」[編集]
主にガチャガチャなどの景品を生産販売していた玩具メーカーの「コスモス」のもの。
実際にあのような自販機形式のものもありました。
詳しくは「ロッチシール」の項目を参照。
標識「大人街」[編集]
「ゴールデン銀座商店街」の項目を参照。
ビールケース「KIBIN」[編集]
キリンビールのパロディ。
アイスケース[編集]
P111[編集]
1コマ目[編集]
ナンバープレート「310 71-10」[編集]
「ミッドナイト」と読める。 P113・1コマ目を参照。
2コマ目[編集]
砂浜のドラム缶に放射能マーク[編集]
基本的に放射性廃棄物は「隔離」「遮蔽」「経時的減衰を待つ」の処分三原則に則って厳重に処分しなければいけません。
空き缶「TA*」[編集]
マイナー飲料水の項目を参照。
6コマ目[編集]
看板「リストランテ HELLO」[編集]
有名イタリア料理店『リストランテ・ヒロ』 テレビなどにも出演していた総料理長の山田宏巳氏が大麻所持で逮捕された。 またモーニング娘。が所属する「Hello! Project」ともかかっている
P112[編集]
4コマ目[編集]
レストラン従業員「ケーキ登場と同時に全員でハッピーバースデーを歌う趣向なんですがご協力いただけませんか」[編集]
レストランの中には誕生日にケーキを出すサプライズサービスを行っている店があり、久米田先生がレストランで食事をした際にはなぜかこの場に出くわして拍手につき合うことが多いという実体験に基づいたネタであるとのこと。
担当編集者のスズキ氏より⇒★>http
ケーキ「AIKAさん お誕生日おめでとう」[編集]
P113の3コマ目を参照。 ちなみに光井愛佳の誕生日は1月12日。
「HAPPY」[編集]
光井愛佳が追加参入したHAPPY8期オーディションにかかっている。
5コマ目[編集]
3・2・1(み・つ・い)[編集]
テレビ番組『ハローモーニング』内で光井愛佳参入の 発表時につんく♂がもったいぶってしたパフォーマンス。単行本にはなし。
P113[編集]
1コマ目[編集]
画面「出演 三戸真也 間黒男」[編集]
- 三戸真也(みと しんや)
- 手塚治虫の漫画『ミッドナイト』の主人公「ミッドナイト」の本名。
- 三戸(みと)=ミッド、真也(しんや)≒深夜=ナイト。深夜タクシーの運転手。今話に登場した運転手の帽子のマークも同じものである。
- 間黒(ま・くろ)≒まっ黒=ブラック、男≒ジャック(男性の一般的名称)。天才医師。
- ブラック・ジャックはミッドナイトの作品にも登場して共演している。また、どちらも無免許である。
作品としては深夜タクシー運転手のミッドナイトが主人公で、その過程で夜の街に起こった出来事を綴ったコメディ漫画。 ブラック・ジャックがこの作品には登場。彼はストーリーの要所でところどころ登場するため、『ミッドナイト』そのものが当時連載終了していた『ブラック・ジャック』の続きの一大シリーズのように感じる人も少なくない。 それとは逆に日本テレビのアニメ『ブラック・ジャック21』では手塚作品の特性であるスターシステムの下、ミッドナイトがワンカットではあるが登場した。
『ミッドナイト』は手塚晩年の作品のひとつとあって評価はそれなりに高い。
2コマ目[編集]
画面「乗客H」[編集]
「お客さんが 最後のお客さんです」と言われたにも関わらず、
「乗客E 糸色 望」の下に「乗客H」の文字が見える。
絶望先生の後に、少なくとも3人乗せている。
3コマ目[編集]
画面「出演 光井愛佳 寺田光男」[編集]
モーニング娘。の新メンバー光井愛佳。とつんく♂の本名。
7コマ目[編集]
冥王プラザホテル[編集]
京王グループの宿泊部門の会社「京王プラザホテル」と冥王星から。
なお、耐震偽装問題で話題になったのは「京王プレッソイン」という別会社。
P114[編集]
5コマ目[編集]
ホテルの従業員たち[編集]
三谷幸喜監督の映画『THE有頂天ホテル』(2006年)の登場人物たち。
ただし、同作のホテルの名前は「ホテルアバンティ」です。
左から順に
・白髪のホテルマン:能天気な総支配人(伊東四郎)
・七三分けの男:?
・メガネの男:筆耕係の右近(オダギリジョー)
・室長:?
・金髪の女:神出鬼没のコールガール・ヨーコ(篠原涼子)
・女性従業員:客室係・竹本ハナ(松たか子)
・帽子をかぶった男:ホテル探偵の蔵人(石井正則)
・背の高いほうの従業員:唄を愛するベルボーイ(香取慎吾)
・背の低いほうの従業員:ウェイター 丹下二郎(川平慈英)
あとは不明です‥‥。
ちなみに、この映画や今話のように一つの場所の中で複数の人物のドラマが進行・交錯していく展開を同名の映画をルーツに「グランド・ホテル方式」といいます。
P115[編集]
1コマ目[編集]
画面「出演 瀬尾高志」[編集]
映画『THE 有頂天ホテル』で生瀬勝久演じるホテル料飲部副支配人の名が「瀬尾高志」
3コマ目[編集]
木村金物店[編集]
該当項目を参照。
5コマ目[編集]
箱「メタボリックS錠」[編集]
「メタボリック症候群」の項目を参照。 「S」は「シンドローム」の略ですかね…?
箱「-イオン」[編集]
効果があるのか不明瞭なマイナスイオン関連商品が入っているのか?
箱「アドベ*茶」[編集]
ドラえもんのひみつ道具『アドベン茶』。 これを飲んで外に出ると、一口につき5分間冒険を体験する事が出来る。 飲み過ぎると大冒険になってしまうが、命に係わる事はない。
箱「ドラマチックガス」「DG」[編集]
ドラえもんのひみつ道具『ドラマチックガス』。
このガスを使うと、どんなに些細な事でもドラマチックに演出される。
P116[編集]
4コマ目[編集]
看板「パフ*カ」「*刑事」[編集]
筒井康隆の小説『パプリカ』、『富豪刑事』。
P117[編集]
1コマ目[編集]
199X年 カリスマ的ロッカーが民家の庭先で変死しているのが発見された[編集]
詳しくは尾崎豊の項目を参照。
ただし、尾崎の場合は民家の庭で倒れているのを発見されたのであり、そこで死亡したわけではない。
2コマ目[編集]
缶「Zビール」[編集]
「生ビールZ」の項目参照。
3コマ目[編集]
いつしかその家は聖地となり ファンの交流の場となった[編集]
民家の庭で倒れていた尾崎を家人が発見した縁から「尾崎ハウス」と呼ばれ、以来家人の好意で部屋の一室を開放しており、尾崎の死後も多くのファンが訪れるようになった。
4コマ目[編集]
湯呑「愛」「命」[編集]
財団法人日本漢字能力検定協会が毎年12月に発表している「今年の漢字」 2005年が「愛」、2006年が「命」だった
シャツ「十五夜」[編集]
尾崎豊の代表曲『15の夜』から。 ちなみに、東京にあるつけ麺のお店「大勝軒 十五夜」は尾崎の歌が名の由来であり、店主は尾崎の友人で歌のモデルにもなった人であるという。
8コマ目[編集]
特急列車[編集]
ボンネット型の車体が懐かしいJR489系電車と思われるが、2007年1月10日現在、この車両で東京から北陸(10ページより)に行く列車は、夜行急行「能登」のみである。
実際の「能登」は、金沢止まりであり、東尋坊(P120より)に近い福井までは行かない。
(ちなみに車体カラーリングは現在は廃止の特急「白山」のものであるところがマニアック)
特急 白山
9コマ目[編集]
ペンション シュプール[編集]
サウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』の舞台となるペンション。『かってに改蔵』第33話『スノボでGO!』にも同名のペンションが登場する。
【Spur/ドイツ語 足跡、轍(わだち)、形跡、→転じて、スキーで滑ったときに雪上に残る跡】
P118[編集]
4コマ目[編集]
深夜の珍客 糸色 望[編集]
ネタバレになるが、先生の役はゲーム『かまいたちの夜』では凶悪な連続殺人犯と同じ役である。
6コマ目[編集]
客「シブタクって呼んで下さい」[編集]
原作:大場つぐみ、作画:小畑健の漫画及びアニメ『DEATH NOTE』より。
主人公の夜神月によって2番目に殺されたキャラクターの渋井丸拓男(略してシブタク)。
P119[編集]
3コマ目[編集]
画面「ペンション殺人事件」[編集]
サウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』のストーリーはペンションでの殺人事件でした。
特に関係ないと思われますが、スウェーデンの作家イェジィ・エディゲイの推理小説に同題のものがあります(早川書房刊)。
P120[編集]
2コマ目[編集]
画面「東尋坊心中」[編集]
東尋坊(とうじんぼう)は、福井県坂井市三国町の海岸にある観光地。 その立派な絶壁から自殺の名所として(地元としては不名誉だが)有名。
P121(単行本時追加ページ)[編集]
石ころ失格[編集]
犬 ?[編集]
サザエさんのエンディングでタマの役が「?」となっているところのパロディ。
義務[#gfbb6c61][編集]
今話の常月まとい[編集]
P118の5~7コマ目[編集]
糸色望が単独行動している場合もしっかり対応です。
P119の5、8コマ目[編集]
常月まといとしてはキャスティングをどのように捉えているのでしょう。
今話のパンチラ[編集]
P117の4コマ目[編集]
今話の皇帝ペンギン[編集]
P111の7コマ目[編集]
P117の4コマ目[編集]
ちゃぶ台の上にはストローが2本指してあるヤクルト。 糸色交と一緒に飲んでいたようです。
今話の櫻井よしこ女史[編集]
P111の8コマ目[編集]
今話の天下り様[編集]
学校の外での話しなため、出番無し。
今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]
P115の3コマ目[編集]
今話の棒犬[編集]
P117の1コマ目[編集]
今話の黒い涙[編集]
P116の4コマ目[編集]
今話の麻生太郎氏[編集]
P119の2コマ目[編集]
今話の安倍晋三氏[編集]
P109の1コマ目[編集]
P120の6コマ目[編集]
ポスターが裏返しで下向き。恐らくは“美しい国(うつくしいくに)”をひっくり返して読むと、“憎いし苦痛(にくいしくつう)”と言うキャッチフレーズになることからだと思われる。
他にも2006年9月の内閣発足以降、タウンミーティングでのやらせ発言問題や郵政造反組復党問題、閣僚の不祥事辞任などで支持率が低下している状態に対する指摘でしょうか。
今話の闇の目[編集]
P116の4コマ目[編集]
かゆいところ[編集]
P109・2コマ目~P110・3コマ目[編集]
最初に「駅まで」と言っている絶望先生の行き先指示を聞いていない運転手。
ドラマというより、完全に一杯食わされてしまいましたね。
P115・8コマ目[編集]
カエルの看板がタクヤの衝突で倒れつつも眼が伸びている!
舌が出ていたり、首がバネでつながっている辺りは不二家のペコちゃん人形と同じですね。
P116・4コマ目[編集]
映画館の窓口に覗き目
P119・2コマ目[編集]
容疑者の中にP118で出てきた宿泊客のサヤカがいない。まさか事件の被害者…?
P120・1コマ目[編集]
崖に、「先客」の物と思われる血痕と毛髪が付着している。
P120・6コマ目[編集]
小節あびるが手に何を引いているのかとても気になります。
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- 今回の「ベタな展開」とシュールさが交錯する話はいつもとは一味違う趣。テーマである「他人のドラマ」は冬休み中の先生を翻弄するために可符香が用意したのでしょうか。むしろ個別のネタよりも「ベタ」な要素の源流の割り出しが難しいです(OZEKIネタ以外で)。タクシードライバーの回想、恋にからむ不良、ペンションネタ…、どこかで見たような覚えがあるのに思い出せません。 -- 漂雲 &new{2007-01-10 09:56:18};
- 12ページ6コマ目の鬱くしい国ポスターが逆なのは、逆に読むと「憎いし苦痛」と一部新聞で揶揄されたのをネタにしたのでは。 -- げる &new{2007-01-10 22:37:57};
- 「かゆいところ」向きの話ですが、9頁4コマ目で絶望先生が持っている湯呑みで、「命」の方に茶柱が立っているように見えます。 -- へろりん &new{2007-01-15 01:07:33};
- 東尋坊心中ですが、六本木心中って曲があったような。 -- 名無しさん &new{2007-02-19 18:41:45};
- 177P、2コマ目のZビールは、ヱビスビールの「ヱ」と「Z」ビールをかけているのでは。 -- 椿 &new{2007-06-25 17:00:47};
- ペンションネタのうち、「オーナーのライブに付き合わされる」は、「バカヤロー!」シリーズの映画の中に出てきたと思います。詳細覚えてなくてごめんなさい。 -- mikahaha &new{2007-09-27 10:26:26};
- 今話の扉絵は可符香ちゃんの正体を知るとタイトルと相まって来る物がありますね -- &new{2012-09-01 (土) 01:20:54};
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