ゆとり教育

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ゆとり教育(ゆとりきょういく)[#j2d3848d][編集]

日教組からの提案を汲んだ形で昭和後期頃から取り入れられた教育法。子供にのびのびとした環境を与えて自由意思で勉強してもらうことを方針とした。

それ以前の「詰め込み教育」と揶揄された教育内容の反省、特に昭和40年ごろの「教育の現代化」に伴った課程内容の急増に伴って記憶の比重が高い教育になっていたことの見直しから、学習内容を上の学年にずらすことから始まり、近年では教育に「週休二日制」や「総合的な授業」を取り入れ、子供にゆとりを与えることで子供の教育環境の改善が期待された。

しかし批判対象であった記憶偏重教育に替わる方法も内容も確立しないまま、さらに「総合授業」についても具体的にどのような教育を行うかという実践的カリキュラム構築が不足したまま、現場任せで見切り発車したため、単に授業時間を減らしただけとなってしまった。その結果としての学力不足や私立校と公立校での学力差が指摘され、また、その差を埋めるために塾に通う時間の増加や、運動会・学芸会といった行事の削減、教師の負担増にともなう余裕の消滅で教師・生徒共にゆとりがなくなり、結局、全国の学校の足並みを形だけ揃えただけとなってしまった。

この教育を実施した期間に行われた国際学習到達度調査や国際数学・理科教育動向調査の結果では学力が著しく低下した報告が出されたことで見直しの声が強まり、2006年に安倍晋三首相によって設置された機関「教育再生会議」の登場によって、「再生が必要=今は死んでる」という失敗の結果が言外に認められるまでになってしまい、2011年~2013年の学習指導要領の改正で学習内容が大幅に増え、ゆとり教育は事実上終焉した


ネット上でも「ゆとり=ゆとり教育を受けた世代=バカな若者」という意味のスラングが使われているのは広く知られたところであり、主にゆとり教育を受けた1987年及び1988年に生まれた人達がそう呼ばれていた。

久米田康治との関連[編集]

上述の経緯からか、「さよなら絶望先生」では懐疑的、否定的な見地でネタになることが多かった。
さらに「かくしごと」の登場キャラの一人である十丸院五月が、このゆとり教育を受けたと思われる人物として描かれている。