代々木アニメーション学院

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代々木アニメーション学院(よよぎあにめーしょんがくいん)[編集]

株式会社代々木ライブ・アニメイションによって経営されているマルチメディア系のアニメーション産業における人材を育成する企業(専門学校ではない)。
通称「代アニ」「YAG」など。


東京・代々木地区では、大手予備校「代々木ゼミナール」と並ぶ有名な企業。
かつてはJR代々木駅には掲示板に一枚の白い大きな紙が毎日貼ってあり、そこに代アニ生などが落書きのようにマンガイラストを描き込んでいくのが名物となっていた。1980年頃の設置初期は、駅近辺の予備校生などによる合格祈願や励ましなどのコミュニケーションが行われたが、いつの頃からかアニメやマンガのキャラクターなどの落書きのほうが多く見られるようになっていった。インターネットなどのコミュニケーション手段が発達したため、1997年頃を境に姿を消した。


2016年4月からは東京校と横浜校と大宮校を統合して「YOANI東京校」に改名し、所在地も代々木から水道橋に移転する。


なお、学校教育法上の学校(専門学校)ではないいわゆる「無認可校」であり、卒業生には専門士の称号は与えられないほか、生徒は学校教育法上で認められる学割などの特例措置は得られない。


代々木アニメーション学院Website:http://yoani.jp/

概要[編集]

企業概要[編集]

経営母体は(株)代々木ライブ・アニメイション。
アニメ専門学校「代々木アニメーション」は、東京本部校のほか大阪校・名古屋校・アキバ校など全国に12校を展開している。生徒数は約6000名。
組織に、アニメ学部(アニメーター科、アニメ彩色科、アニメ背景美術科、アニメ制作科)、芸能学部(声優タレント科、音響監督科、コスチュームデザイナー科)、ゲーム学部(キャラクターデザイナー科、CGデザイナー科、プランナー・シナリオライター科、プログラマー科)、出版・造形学部(マンガ・コミック科、ノベルズ科、フィギュア科、特殊メイク科)の4学部15学科を擁し、アニメ・ゲーム業界に多数の卒業生を輩出する歴史と実績を誇る。

草創期[編集]

1978年、映像作家の大矢敏行氏によって学校法人大矢学園を運営母体とする「代々木アニメーション学院」が設立。名前の通り、当初はアニメの制作者や声優などを養成を目的に作られたものであったが、1980年代以降のゲーム産業の発達に伴い次第にゲームなど他のものも含んだマルチメディア系の学校として膨張していった。同時に、アニメ放送の時間帯に大量のCMスポットを打つ、アニメ系・ゲーム系の雑誌広告を出稿するなど幅広い広告展開で知名度を上げてきた。それ故にアニメ専門学校と言えば代アニというくらい、アニメ業界では有名な存在となった。
それゆえ、実際に同校に「通っていた」人のなかからプロになった声優やクリエイターも非常に大勢いることになる。なお、実際には、途中で仕事が出来たクリエイターや短期講習を受けた声優など、正規の過程を踏んだ「卒業」に該当しない場合も非常に多い。

100%以上の就職率?[編集]

アニメ専門学校としては有名な存在となった「代アニ」は、 1990年代中期以降に起こったいわゆる「第三次声優ブーム」の波に乗り、拡大戦略に乗って全国各地に学校を作っていった。
1990年代には、広告コピーとして必ずと言っていいほど高い就職率が書かれており、それはときに100%を越えるものまで表示されていた。ここでは、ひとりが複数から内定をもらった場合にそれを「2人分」として勘定したが故に100%越えを出していたためという。また、アニメやゲーム業界外の就職(アルバイト)でも就職率としてカウントしたり、はてはちょっとバイトした程度でも就職とカウントしたりと行ったことが行われていたという。


経営破綻[編集]

2002年頃にはアニメ学部だけでも年間500名ほどの入学者がいたが、2005年頃から拡大戦略がアダとなり、経営が不安視されていたほか、不透明な内情が問題視されるようになっていく。この頃から学生数確保の名目で「入学を取り止めた場合には納付学費を返還する」旨の宣伝を雑誌やラジオで盛んにするようになっていったが、実際にはキャンセル料等の名目で全額は返還されていなかった。この事実を重く見た公正取引委員会から、2005年5月には景品表示法違反に基づく排除命令[1]が下されている。これと同時期に「就職率120%」などの過大な宣伝文句も姿を消している。
これにより信用が低下した「代アニ」は2006年2月に、『笑点』でおなじみの三遊亭楽太郎師匠が学園長に就任させることで人気回復を図ろうとする。しかしこの頃にはすでに経営再建が不可能な財務状況ではないかと指摘されるようになっていった。


2006年12月には民事再生法の適用を申請、ついには経営破綻した。負債総額は22億円。背景には代表の経営の私物化や使途不明の手形小切手の乱発などがあったとされ、経営の健全化をはかるため、創立者の大矢敏行氏および学校法人大矢学園との関係は解消された。 それと前後して、翌年度の代アニ入学予定者に対して入学金の振込先を「学校法人大矢学園」に指定するという手紙が送られるという「学費振込詐欺」まで発生。解任された大矢氏が自分の管理する口座に金を振り込ませようとしたためで、当時の理事長・三遊亭楽太郎氏が学費を振り込まないように警告するなど大混乱となった。

民事再生法適用、そして再建へ[編集]

2007年8月14日付けで東京地方裁判所にて民事再生計画の認可決定が出され、投資団体リップルウッド・ホールディングスが再建支援(出資総額は36億円)を行い、経営再建の道を歩む。

事業再編とアイドル育成事業進出[編集]

2014年に専用ライブハウス「代アニLIVEステーション」を所有し、タレント育成事業に乗り出す。
2016年に天王洲銀河劇場を取得し、2017年4月から「天王洲YOANI劇場」と改名リニューアルして運営する。同年4月には秋元康を名誉学院長として招聘し、6月から「実践アイドルコース」としてアイドル育成にも着手する。

関連する人物[編集]

新房組[編集]

さよなら絶望先生作画監督・絵コンテ担当

さよなら絶望先生副監督

さよなら絶望先生演出担当

さよなら絶望先生総作画監督

さよなら絶望先生色彩監督

久米田作品声優[編集]

久米田康治との関連[編集]

久米田作品では「萌々木アニメーション学院」の名前で登場する。

さよなら絶望先生 作品内にて[編集]

「萌々木アニメーション学院」としては、2話にて鈴木その公の進路絶望調査として、また10話では、藤吉晴美の兄が在籍するが不登校となっているとして、それぞれ登場した。


そのほかに上述の「学費よみがえり制度」が58話にて、「100%以上の就職率」についてが80話90話166話にてそれぞれネタにされている。

  1. 「入学辞退者には学費を返還」としながらも、65万円を納付させた人が辞退した場合にキャンセル料などの名目でうち22万円を返還しなかったことが景品表示法違反に当たると指摘された