有頂天家族

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有頂天家族(うちょうてんかぞく)[編集]

森見登美彦による小説作品。


2013年7月よりテレビアニメ化されることが発表された(⇒☆>http)。
2016年9月にテレビアニメ化第2期の製作が発表された(⇒☆>http

作品概要[編集]

森見登美彦による小説作品第5弾で、森見作品では初めて動物が主人公となっている。
本作は「たぬきシリーズ」と位置づけられており、全3部作となる予定である。
第一部にあたる『有頂天家族』が2007年9月25日に刊行。第二部となる『有頂天家族 二代目の帰朝』が2015年2月26日に刊行された。

あらすじ[編集]

第一部
京都には人間と狸と天狗が住んでいる。下鴨神社・&ruby(ただす){糺};ノ森に暮らす下鴨家。狸界の頭領であった父・総一郎は、ある日何の前触れもなく狸鍋にされたのだが、その経緯は今も謎に包まれていた。
残された四兄弟のなかでも偉大な父の「阿呆の血」を色濃く継いだ三男・矢三郎は「面白きことは良きことなり」をモットーに、生真面目だが土壇場に弱い長兄・矢一郎、蛙の姿で井戸にこもっている次兄・矢二郎、臆病ですぐに尻尾を出してしまう末弟・矢四郎、そしてタカラヅカ命の母に囲まれて暮らしていた。
隠居中の大天狗・赤玉先生の世話を焼いたり、神通力を得た人間の美女・弁天に振り回されたり、はたまた五山送り火の夜空で宿敵・夷川家と空中決戦を繰り広げる日々の果てに、突如下鴨家を襲う絶体絶命の危機!
父が鍋にされた真相が明らかになるなか、固い絆で結ばれた一家の運命はいかに!


第二部
次期「偽右衛門」選出を巡る下鴨家と夷川家との抗争に「金曜倶楽部」も巻き込んだ因縁の騒動。
すべてが一陣の風と共に京の夜空に飛び去ったあの日から季節は流れ、洛中に心地よい香が溢れる若葉の候。
毛玉たちは尻の冷えを気にもせず、うごうごと動き出す。下鴨家の四兄弟もそれぞれ新たな日々を送っていた。
そこへ長らく出奔していた夷川家の長男・呉一郎が京へ戻り、下鴨家との関係は思いかけぬ局面へと向かう。
大天狗の赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊に拐かされ神通力を得た人間の美女・弁天は京を離れ、 弁天に恋焦がれる赤玉先生は、毎日赤玉ポートワインを啜りつつ不機嫌を撒き散らすわびしい隠居暮らし。
そんな折、赤玉先生の息子であり、壮絶なる親子喧嘩の末、敗北し姿を消した“二代目”が英国紳士となって百年ぶりに帰朝を果たす。
天狗界、そして狸界を揺るがす大ニュースは瞬く間に洛中洛外へと広がった。
二代目を追い払うべく京へ乗りこむ弁天。両弟子の避けられぬ対決の行方や如何に!
人と狸と天狗の思惑が渦巻く毛玉絵巻第二集、ついに開幕!

アニメ版[編集]

2013年3月にテレビアニメ化が発表され、キャラクター原案に久米田先生が起用された。久米田先生が自身の作品以外にキャラ原案を提供するのは初となる。
2013年7月から9月まで放送された。

公式サイトに掲載されているキービジュアルは久米田先生によるもの。
Blu-ray/DVDのスリーブイラストも久米田先生の描き下ろしとなっている。

第17回文化庁メディア芸術祭アニーメーション部門優秀賞受賞。

原作第2部が発表された1年半後の2016年9月18日に京都で行われた『京都国際マンガ・アニメフェア(通称:京まふ)2016』でアニメ第2期『有頂天家族2』の製作決定が発表された。
キャラクター原案・キャストは前作をそのまま引き継ぎ、製作陣も前作とほぼ同じ。
2017年4月から放送開始。

スタッフ[編集]

原作:森見登美彦『有頂天家族』(幻冬舎文庫)『有頂天家族 二代目の帰朝』(幻冬舎)
監督:吉原正行
キャラクター原案:久米田康治
シリーズ構成:菅正太郎(第1期)檜垣亮(第2期)
キャラクターデザイン/総作画監督:川面恒介
美術監督:竹田悠介、岡本春美
音楽:藤澤慶昌
音響監督:明田川仁
アニメーション制作:P.A.WORKS

メインキャスト[編集]

~キャラクター ~ラジオ版キャスト ~アニメ版キャスト
CENTER:下鴨矢三郎 CENTER:[[[櫻井孝宏 河相我聞]] CENTER]
CENTER:下鴨矢一郎 CENTER:棚橋真典 CENTER:諏訪部順一
CENTER:下鴨矢二郎 CENTER:知嶋大貴 CENTER:吉野裕行
CENTER:下鴨矢四郎 CENTER:伊藤圭基 CENTER:中原麻衣
CENTER:弁天/鈴木聡美 CENTER:馬渕英俚可 CENTER:能登麻美子
CENTER:母(下鴨桃仙) CENTER:山下容莉枝 CENTER:井上喜久子
CENTER:父(下鴨総一郎) CENTER:鈴木林蔵 CENTER:石原凡
CENTER:夷川海星 CENTER:宮嶋麻衣 CENTER:佐倉綾音
CENTER:赤玉先生(如意ヶ嶽薬師坊) CENTER:石田太郎 CENTER:梅津秀行
CENTER:夷川早雲 CENTER:多田木亮佑 CENTER:飛田展男
CENTER:金閣(夷川呉二郎) CENTER:長尾武典 CENTER:西地修哉
CENTER:銀閣(夷川呉三郎) CENTER:貞方秀紀 CENTER:畠山航輔
CENTER:布袋/淀川長太郎 CENTER:伊沢勉 CENTER:樋口武彦
CENTER:岩屋山金光坊 CENTER:- CENTER:清川元夢
CENTER:寿老人 CENTER:- CENTER:間宮康弘
CENTER:二代目 CENTER:- CENTER:間島淳司
CENTER:南禅寺玉欄 CENTER:- CENTER:日笠陽子
CENTER:南禅寺正二郎 CENTER:- CENTER:野島裕史
CENTER:夷川呉一郎 CENTER:- CENTER:中村悠一
CENTER:天満屋 CENTER:- CENTER:島田敏
CENTER:スズキ君 CENTER:- CENTER:天﨑滉平
CENTER:星瀾 CENTER:- CENTER:M・A・O


アニメ版における久米田作品声優の出演は以下の通り。

絶望声優
改蔵声優
じょしらく声優

コミカライズ版[編集]

原作 森見登美彦 キャラクター原案 久米田康治 作画 岡田祐(ゆう)
2013年4月30日発売の月刊コミックバーズ6月号(幻冬舎)より連載を開始した。
第一話はセンターカラーでページ数はカラー込みで34であった。
画風は久米田康治とは多少違うが、狸などはアニメのビジュアルに近い。
第一話のタイトル付近にTomihiko Morimi+Yu Okada+Koji Kumeta Presents とあるが、久米田康治がどれほど関わっているのかは不明。
また、同誌ではアニメ有頂天家族の情報も載せるとのこと。

なお、第一話では矢三郎が化けた人物として糸色望が描かれている。

舞台版[編集]

2014年に音楽舞台劇として製作・公演された。同年1月に東京、2月に京都で公演された。
脚本・演出は劇団カムカムミニキーナ主宰の松村武。

2017年5月~6月にかけて新規製作版が東京で公演された。
演出は『サザエさん』『ワカコ酒season2』などの脚本・演出参加、劇団危婦人の作品なども手掛けるスギタクミ。

久米田康治との関連[編集]

久米田康治との関係[編集]

森見先生は、かってに改蔵時代からの久米田ファンを公言しており、それを受けてであろうか、さよなら絶望先生184話および295話にも森見作品が登場していた。
キャラクター原案に久米田先生が起用された経緯として、森見先生サイドからの指名起用であった可能性が高い。

さよなら絶望先生』 作品中にて[編集]

295話『イン・ザ・クール』にて、日塔奈美が本作のパロディと思われる『無頂点家族』を読んでいるシーンが描かれている。

読切作品『東風(不)見聞録』 作品中にて[編集]

読切掲載時(2013年7月31日発売)に本作のアニメ版がテレビ放映されていたことから、本作のパロディ「有頂天裸族」と書かれたポスターが登場している。”裸族”となっているのは、久米田先生がデビュー作「行け!!南国アイスホッケー部」連載時代に、単行本のカバー折り返しなどで何度も全裸写真を掲載していたことの自虐ネタ。なお、ポスターに描かれた似顔絵は、かつて全裸わいせつ事件を起こした草彅剛

せっかち伯爵と時間どろぼう 作品内にて[編集]

第1話にて、『東風(不)見聞録』に引き続いて「有頂天裸族」ポスターが登場。似顔絵はもちろん草彅剛である。