いちご100%

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いちご100%[編集]

河下水希原作の漫画。 集英社の『週刊少年ジャンプ』にて、2002年12号~2005年35号まで連載。コミックス全19巻。また、当作品はアニメ化・小説化・ゲーム化・ドラマCD化されている。

作品概要[編集]

東城綾と西野つかさという二人のヒロイン間で揺れるさえない主人公・真中の三角関係を縦糸に、主人公とかかわることで人間的に成長していくヒロインの描写を横糸に作品が展開する。


連載終了直前の半年間はメディアミックスの展開もあいまって、主人公がどちらのヒロインを選択するかが大きな話題となった。作品タイトルからも、当初は運命のヒロインは間違いなく東城綾だったはずだが、作品終盤に主人公が選択したヒロインは西野つかさとなった。この最終話に関して作者は、最後の最後までどちらのヒロインを選択するか悩んでいた[1]とのことである。このため、連載終了後も東城がメインヒロインの中で最も抜きんでた存在として描写されていたにも関わらず、最終的に選ばれなかったというストーリー展開には賛否が分かれることとなった。また連載終了直後には日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』の文芸時評欄に本作が紹介され、「ある種の文芸誌の小説よりも、よほど真剣に人生に向きあっているのではないかと感じられる」と高く評価されている。


こういったヒロインをめぐる作者側の想定外の逡巡により、週刊少年ジャンプの連載回数が167回となり、同誌のラブコメ作品としてこれまで最長だったきまぐれオレンジロード(全156話)を上回る最長の連載作となった。累計発行部数は約800万部。

あらすじ[編集]

中学3年生の真中淳平はある日の放課後、学校の屋上で偶然から美少女の「いちごパンツ」を目撃してしまう。
以来、真中はその少女が誰であるかを探し求めるようになる。少女の名は東城綾。
しかし真中は、その少女を学年トップアイドルの西野つかさだと勘違いし、不思議な関係が始まる…!?

アニメ版[編集]

2005年4月から6月までテレビ朝日にて放映された。全12回24話。
放送1回につきショートストーリー2話が放映され、計24話の放送という形式であった。なおDVD盤には25-26話が収載された。


TVアニメ版は作画崩壊が多く見られるなど評判はあまり芳しいものではなかった。しかし、主人公の声にBL系声優としても人気の鈴村健一が起用されていた為、それを目当てに視聴していた腐女子もいた。

この他に、ジャンプで誌上通販されたジャンプフェスタ用のOVAが1作と、コンビニで販売された全4巻のOVAシリーズが制作されている。
なお、OVAシリーズ全4巻では水島努が構成・脚本を担当している。

メインキャスト[編集]

~キャラクター ~キャスト
CENTER:真中淳平 CENTER:鈴村健一
CENTER:東城 綾 CENTER:能登麻美子
CENTER:西野つかさ CENTER:豊口めぐみ
CENTER:北大路さつき CENTER:小林沙苗
CENTER:南戸 唯 CENTER:水樹奈々
CENTER:外村美鈴 CENTER:川崎恵理子
CENTER:端本ちなみ CENTER:清水愛
CENTER:向井こずえ CENTER:植田佳奈

久米田作品出演声優の出演は以下の通り。

絶望声優
じょしらく声優
  • 有本欽隆ローゼン閣下、男D役)が更埴の父役(OVA第3巻『さわやかペンションクライシス〜オーナーに気をつけろ! 編』)

久米田康治との関連[編集]

久米田先生は当作品のファンだったのであろうか?さよなら絶望先生作中で伏字にしたりして度々登場している。過去の久米田作品における『なぎさMe公認』や『サラダデイズ』のような扱い。


さよなら絶望先生 作品中にて[編集]

いきなり2話『帰ってきた絶望先生』の「進路絶望調査」に真中の名前とともに「第一希望 いちごパンツとの恋」「第二希望 巨乳との恋」「第三希望 年下との恋」と直球勝負で登場。
以降も、作品内における真中と西野の情事<ref>少年誌や少女誌では性行為描写は描くことができないため、独特のトーンで誤魔化している。直後には同じ『週刊少年ジャンプ』連載のギャグマンガ『[[ネタ([[4話>4話『僕の前に人はいない 僕の後ろに君はいる』|銀魂]]』で「フワフワした感じ」、『太臓もて王サーガ』では「消灯後用ムフフトーン」とネタにされた。</ref]])や一線を越えたエロシーンネタ(47話)が登場)がネタにされたり、あびる父が「いぢこ100%」の単行本を持って登場したり(5話)、四人のヒロインのパンチラがパロディにされたり(15話 )、「あのマンガがストロベリーミリオンとしてハリウッド映画化」とパロディにされたり(66話)、「ラヴコメ漫画にありがちな三角関係の恋のバトル」としてイラストが描かれたり(109話)、作品初期には高頻度で登場していた。また、背景ネタにもたびたび登場した(21話23話119話)。
作品中期以降では登場頻度が減少していたが、156話では日本のイチゴ品種が韓国に持ち出され無断栽培されている問題と絡めて、同じ河下水希先生の漫画『初恋限定。』とともに「イチゴ農家の河下さん」としてパロディにされた。

  1. 連載当初は、主人公らの中学校卒業までしかストーリーを考えておらず、最後は東城と真中が結ばれるという構成を考えていたという。