るろうに剣心
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)[編集]
和月伸宏による漫画。
「週刊少年ジャンプ」にて、1994年19号から1999年43号まで連載。ジャンプコミックス全28巻。
他にコミックス収録の連載以前の読み切り3話[1]と、連載後に発表されたコミックス未収録の読み切り2話[2]がある。
2006年から2007年にかけて、完全版として全22巻[3]+ファンブック1巻が刊行。
完全版には「剣心再筆」として、カバー裏に登場キャラクターのデザインと設定をリファインしたものが載せられている。
「ジャンプスクエア」の2012年6月号から2013年7月号まで、セルフリメイクされた「るろうに剣心 -キネマ版-」が掲載された。
作品概要[編集]
明治時代初期の日本を舞台にした時代劇マンガで、赤報隊や新選組、そして明治11年5月14日の大久保利通暗殺事件(紀尾井坂の変)など、物語の転換点において実在した人物や、史実で起こった事件を絡ませている。
「『ジャンプ』で歴史物は受けない」「明治時代は幕末と違ってマンガにするには難しすぎる」という前評判を跳ね返し、大人気を博した。[4]これには、読み切り版が好評だったことから「折角今までにないジャンルでうけたのだから正式に連載してみてはどうか」という担当の勧めで「どうせ10週打ち切りだろう」と思いつつも連載を始めたという逸話がある。
あらすじ[編集]
幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客緋村剣心。
明治維新後は「不殺」を誓い、流浪人として全国を旅していたが、神谷活心流の師範代、神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵達との戦いを通じ、人斬りの贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。
メディアミックス[編集]
アニメ版[編集]
- テレビアニメ
フジテレビ系列にて1996年から1998年にかけて放送。全94話+未放送1話。
原作とオリジナルストーリーが交互に挟まれる展開だったが、原作に追いついたため「京都編」以降はオリジナルストーリーのみ[5]となりそのまま放送が終了した。
主題歌にJUDY AND MARY、THE YELLOW MONKEY、T.M.Revolution、L'Arc~en~Ciel、川本真琴などを起用し当時のヒットチャートを賑わせている。
- 劇場版
「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌」が1997年12月に公開。
- OVA 追憶編
1999年発売。全4巻。
原作の「人誅編」のうち、過去の回想部分をアニメ化。
- OVA 星霜編
2001年発売。全2巻。
原作の「人誅編」をアニメオリジナルで再解釈し、原作終了時点から11年後の視点で描いたもの。
原作がハッピーエンドで終了しているのに対し、OVAではそれを否定するようなストーリーだったため評価は賛否両論となっている。
- OVA 新京都編
2012年発売。前後編。
前編「焔の獄」は2011年12月に劇場先行公開、2012年3月に一般発売。
後編「光の囀」は2012年6月に劇場先行公開、同年8月に一般発売。
「京都編」のリメイク作品で、テレビアニメ15周年を記念し、OVAから9年ぶりの新作アニメ制作となる。
アニメスタッフ[編集]
原作:和月伸宏
監督:古橋一浩
制作:スタジオぎゃろっぷ(テレビ1~65話・劇場版)・スタジオディーン(テレビ66話~94話・未放送話・OVA)
実写版[編集]
2012年8月25日に実写映画が公開。
2014年夏に実写映画二部作「京都大火編」「伝説の最期編」が公開予定。
監督は大友啓史、主演は佐藤健(緋村剣心役)。
メインキャスト[編集]
~キャラクター | ~アニメ版 | ~実写映画版 | h |
CENTER:緋村剣心 | CENTER:涼風真世 鈴木真仁(幼少期) |
CENTER:佐藤健 | |
CENTER:神谷薫 | CENTER:藤谷美紀 | CENTER:武井咲 | |
CENTER:明神弥彦 | CENTER:冨永みーな | CENTER:田中偉登 大八木凱斗[6] | |
CENTER:相楽左之助 | CENTER:上田祐司[7] 渕崎ゆり子(幼少期) |
CENTER:青木崇高 | |
CENTER:高荷恵 | CENTER:土井美加 | CENTER:蒼井優 | |
CENTER:四乃森蒼紫 | CENTER:安原義人 | CENTER:伊勢谷友介 | |
CENTER:巻町操 | CENTER:櫻井智 | CENTER:土屋太鳳 | |
CENTER:斎藤一 | CENTER:鈴置洋孝 成田剣[8] |
CENTER:江口洋介 | |
CENTER:比古清十郎 | CENTER:池田秀一 | CENTER:- | |
CENTER:鵜堂刃衛 | CENTER:大塚明夫 | CENTER:吉川晃司 | |
CENTER:志々雄真実 | CENTER:池田政典 | CENTER:藤原竜也 | |
CENTER:瀬田宗次郎 | CENTER:日高のり子[9] | CENTER:神木隆之介 | |
CENTER:雪代巴 | CENTER:岩男潤子 | CENTER:- | |
CENTER:雪代縁 | CENTER:佐々木望 | CENTER:- |
アニメ版における久米田作品声優の出演は以下の通り。
- 矢島晶子(糸色倫、新井智恵役)が天草翔伍(幼少期)役(島原編のキャラクター)
- 子安武人(糸色景役)が加治木貞史郎役(劇場版のキャラクター)と陣風役(風水編のキャラクター)
- 麦人(音無芽留の父役)が柴田役(勝海舟編のキャラクター)
アニメ以前のドラマCD版では絶望声優から、根谷美智子が関原妙役、子安武人が宇治木役で出演している。
久米田康治との関連[編集]
かってに改蔵 作品内にて[編集]
作中にて度々、本作をネタにしている。
さよなら絶望先生 作品内にて[編集]
アニメ版「さよなら絶望先生」にて[編集]
Webラジオ「さよなら絶望放送」放送内にて[編集]
パーソナリティの新谷良子が大ファンで、第22回にて「相楽左之助の抱き枕が欲しい」と発言したために第31回にてさのすけが誕生した。
第73回の「今週の標語」は緋村剣心の台詞が元ネタとなっている。
第175回の「お別れの一言」で、海外アニメ版の空耳ネタ「フタエノキワミ、アッー!」がネタにされている。
- ↑ 読み切り「るろうに」2話(1992年・1993年)と「戦国の三日月」(1992年)。
- ↑ 読み切り「弥彦の逆刃刀」とファンブック収録の読み切り「春に桜」(ともに1999年)。
- ↑ ジャンプコミックスには未収録の番外編も収録。
- ↑ ただし、連載開始当初は意外にも読者からの支持を得られず苦戦を強いられており、ジャンプ巻末を飾ることも珍しくは無かった。
- ↑ ノベライズ版のエピソードも使用されている。
- ↑ 2014年公開予定の京都大火編・伝説の最期編のキャスト。
- ↑ 現芸名・うえだゆうじ。OVA「新京都編」にはこちらの名義で参加。
- ↑ 逝去した鈴置洋孝の後任として、新作OVA「新京都編」で声を担当。
- ↑ SCEよりPSで発売された「維新激闘編」では冨永みーなが担当。