四十四日目/品定め心中
四十四日目/ 品定め心中(しなさだめしんじゅう)[編集]
タイトルの元ネタは古典落語の『品川心中』より。
品川の女郎「お染」は寄る年波には勝てず、必ず客を取らねばならない紋日にも金を出してくれる客がいない。
若い下女から馬鹿にされるのが嫌で死のうとお染は決意し、誰か道連れにして心中として死に花を咲かせようとする。
なじみ客から選んだ神田の金蔵を呼び出し、心中を強引に承知させるが…。
作品情報[編集]
2013年3月9日発売、別冊少年マガジン4月号に掲載。
P46[編集]
扉絵[編集]
たくさんの料理・菓子・酒・飲料に囲まれて花見をする防波亭手寅。
前回登場したもっそう祭りの山盛りご飯も描かれている。
クレジット(雑誌掲載時のみ)[編集]
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
花より団子…それでも華があるのが手寅さん!
ところでコレ、1人で食べるんですか…?[編集]
P47[編集]
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
おかしおかし、ある所にキグという娘がおりました。[編集]
4コマ目[編集]
ホワイトチョコレート「iji」[編集]
明治(Meiji)のホワイトチョコレート。
P48[編集]
1コマ目[編集]
木胡桃「あげてないけどホワイトデーのお返しに お客さんからいただいたの」[編集]
表現的には「バレンタインデーのお返しに」というのが正しいと思われる。
4コマ目[編集]
丸京「たしか 最初はキャンデーだったような」
手寅「いや…マシュマロだったかな?」[編集]
ホワイトデーの発祥には諸説ある。
キャンデー説は、全国飴菓子工業協同組合が1978年に制定し、1980年より開催したもの。(全国飴菓子工業協同組合 ホワイトデー公式サイト⇒★>http)
マシュマロ説は、福岡の石村萬盛堂が飴業界より一年早い1977年に考案し「マシュマロデー」として行なっていたというもの。(石村萬盛堂 ホワイトデー⇒★>http)
なお、これらより前にもバレンタインデーのお返しをする日が設けられていたとする説もあり発祥については定かではないが、1970年代から80年代にかけて菓子業界の売り上げ促進を図って宣伝され、イベントとして定着していったことは事実である。
P49[編集]
1コマ目[編集]
イヤリング[編集]
指輪[編集]
ペンダント[編集]
『ジョジョの奇妙な冒険』第2部「戦闘潮流」に登場するエイジャの赤石。
P50[編集]
5コマ目[編集]
手寅「浴槽のない特殊浴場で 泡姫がサービスを提供するようなものよ!」[編集]
詳細は割愛するが風俗のソープランドのことで、泡姫はソープ嬢の通称の一つ。
なお、特殊浴場というのは風俗サービスを指すものではなく、発祥当時の公衆浴場法において特殊浴場に分類されていたサウナ(スチームサウナ[1])で営業していたことから。売春防止法や風俗営業法の抵触を回避するため、風俗業であることを表向きに出さないようにした対策である。
付け加えると、現在では個室に浴槽を設けるのが普通となっている。
P51[編集]
3コマ目[編集]
電話帳「タウン帳」[編集]
4コマ目[編集]
丸京「統一業界 ここに電話してみるか」[編集]
韓国で1954年に創設された宗教団体の統一教会(正式名称:世界基督教統一心霊協会)と勘違いしたもの。
教義として独自に掲げている「統一原理」が名の由来。
6コマ目[編集]
電話の声「○×△~~~~アーメン」[編集]
ヘブライ語で「然り」「本当に」「まことに」「その通りに」という意味の「amen」から。ユダヤ教や、それから派生したキリスト教で用いられる言葉。
キリスト教においては祈りや讃美を締めくくる言葉として用いられており、キリストの信徒として神の御心に沿うという意を含んでいる。
「アーメン」は英語由来の発音で、宗派によっては「アミン」「エイメン」「アメーン」など発音等に違いがある。
ネタになっている統一教会もキリスト教系の団体だが、他のキリスト教会に比べて教義や活動内容が非常に独特であることなどから互いに認めていない傾向にある。祈る際の「アーメン」においても統一教会では2006年頃から使わぬようになり、代わりに韓国語で「私は天国に住む」という意味の「アージュ(我住)」[2]を用いている。
P52[編集]
4コマ目[編集]
魔梨威「じゃあたまご麺はダメだ」[編集]
そうめんや中華麺などの麺類につなぎとして卵を練り込んでいる「卵麺」のこと。
国語辞典に載せられている正しい読み方は「らんめん」だが、提供する店舗や商品によっては「たまごめん」とも読む。
「たまご麺」という表記の仕方からすると、東洋水産から西日本で販売されているインスタントラーメンか?
5コマ目[編集]
手寅「ホワイトぎょーざプラスジュエリーとか」[編集]
千葉県野田市に本店がある餃子チェーン「ホワイト餃子」。
ただしコマ絵にあるような一般的な餃子の形ではなく、厚い皮で俵型に包んだものを大量の油を使って焼いているのが特徴。
P53[編集]
1コマ目[編集]
丸京「白物家電プラスジュエリーがいいや」
木胡桃「ヨドバシカメラの福袋ですか!?」[編集]
P54[編集]
P55[編集]
4コマ目[編集]
貼り紙「差し押さえ」[編集]
P56[編集]
蟻に集られるシーンはハリウッド映画「黒い絨毯(1954年)」が元ネタかも?[編集]
P57[編集]
P58[編集]
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
タカろうとするから、タカられるんですってば。[編集]
P751 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)[編集]
義務?[編集]
今話の覆面落語家[編集]
かゆいところ[編集]
P55の1コマ目[編集]
木胡桃「基本的にあげてないものは 返ってこないですよ」[編集]
真実を突いた台詞ではあるが、今回の話は木胡桃があげていないのにお返しとしてお客さんから貰ってきたお菓子が発端。