恵方巻

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恵方巻(えほうまき)[編集]

節分に食べると縁起が良いとされる太巻き寿司。

概要[編集]

節分の夜に、恵方と呼ばれる縁起のいい方角(年によって異なる)を向いて、この太巻き寿司を終始無言で丸かぶりすると、一年中無病息災でいられるとされる風習である。もともと近畿地方でみられた風習だが、1990年代末に大手コンビニが恵方巻用の太巻き寿司を販促進する全国キャンペーンをおこなったことから、近畿地方以外にも広く知られることとなった。

由来[編集]

恵方巻の起源はいくつもの説がありはっきりしないが、少なくとも江戸時代末期から明治時代初期にかけて、大阪船場の商人による商売繁盛の祈願事として行われていた記録がある。この習慣は、大阪船場の商人の間では太巻き寿司を切り分けずに丸ごとかじりつくという意味で「丸かぶりずし」と呼ばれ、昭和初期までは行なわれていたようだが、その後一旦廃れている。
この行事が復活したのは、1970年代末に大阪の海苔問屋が海苔の販促イベントとして宣伝されたため。このろ「太巻き寿司1本を一気に丸かぶりしなければいけない」というお作法が付加されたようだ(詳細は不明)。

全国展開[編集]

大阪・道頓堀で開催された上述の海苔販促イベントが、太巻き寿司1本を食べきるという映像的面白さから、関西のテレビ局を中心にマスコミに大々的に取り上げられたことから、1980年代には、恵方巻は再び関西一円に広がった。
その後は、商業的に売り上げの落ちる1月後半~2月初旬の販促イベントとして主にコンビニエンスストアなどが、恵方巻を大々的に取り上げるようになる。このキャンペーンのさきがけは大手コンビニチェーンのファミリーマートで、1983年に大阪府と兵庫県で恵方巻の販売が開始されている。以降、1989年には広島県のセブンイレブンも販売を開始している。その後1998年頃から、全国各地で販売促進キャンペーンが行われ、関西以外の地域にも急速に普及しつつある。
食用酢製造メーカー「ミツカン」が行った調査によると、恵方巻の認知度(全国平均)は2002年の時点で53%だったが、2006年には92.5%にまで上昇し、「実際に食べた」と答えた人の全国平均も2006年の時点で54.9%に達している。

急速な普及の背景には、「丸かぶり」「丸かじり」といった行為が消費者にウケたという側面があるようで、近年は類似商品として、本来の太巻きではなくロールケーキを「恵方ロール」などと称して便乗販売するケースも出てきている。実際、2007年の節分の時期にはコンビニの「セブンイレブン」から「丸かぶりロールケーキ」が発売されている。

久米田康治との関連[編集]

さよなら絶望先生 作品内にて[編集]

37話168話210話に登場した。また152話には、恵方ロールケーキが登場している。