00’03”/かわいそうな伯爵

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00’02”/お姫様と時のセレブたち00’04”/お風呂の部屋のミチル

00’03”/かわいそうな伯爵(かわいそうなはくしゃく)[編集]

タイトルは土家由岐雄によるノンフィクション童話『かわいそうなぞう』より。

作品情報[編集]

2013年11月20日発売、週刊少年マガジン51号に掲載。

P64(単行本追加ページ)[編集]

扉絵[編集]

背景のモチーフは生命の樹。
脚立に立ち、生態ピラミッドの頂点の伯爵の帽子に手をかける時只卓とその様子を見る夕仏真心
周囲は、惑星記号で四隅は月となっている。

P65[編集]

あおり(雑誌掲載時のみ)[編集]

いつの世も、男は強さを求める・・。[編集]

1-5コマ目[編集]

2話と同様のパターン。ただし今回やってきたのは褐色の肌で半裸の男性戦士。

P66[編集]

扉絵(雑誌掲載時のみ)[編集]

2話と同様、伯爵は体育座りをしている。

P67[編集]

1コマ目[編集]

戦士「コテカじゃ(チンポケース) ねーのかよ!」[編集]

「コテカ」とは、ニューギニア島に居住する先住民、ダニ族若しくはヤリ族の男性が股間に装着する瓢箪製のケースのこと。
コテカはダニ族・ヤリ族の普段着であると共に盛装にもなり、戦士がコテカをつけると雄々しく見えると信じられている。

ちなみに中世の西洋貴族の間でも男性は「コッドピース(フランス語ではブラゲット)」という装身具を陰部に着け、そのふくらみを見せることが男性ならではのおしゃれとされる風習があった。男性貴族が脚線美を見せるために履いていたホーズは現代のタイツとは違って初期型は左右分割式で陰部は覆われない構造だったため、兵士の股間を守る防具から端を発したコッドピースが用いられた。流行期にはより誇張するため肥大化し、華美に飾られるようになったという。ただし、サンジェルマン伯爵が欧州社交界に現れた18世紀中頃には流行期は過ぎている。

P68[編集]

P69[編集]

1コマ目[編集]

時只ミチルの写真[編集]

付き合う相手に合わせて自分の服装を変えてしまう点は、前作『さよなら絶望先生』の常月まといを彷彿とさせる。

大回り乗車[編集]

特例を利用して目的地の駅まで遠回りする乗車方法を大回りと呼ぶ。
この方法を利用すれば、例えば東京→有楽町といった通常一区間乗れば辿り着く旅程を丸一日かけて到達させることも可能で、かつ運賃も従来通り140円で済むなど乗り鉄と呼ばれる人達にとってはお得感を楽しめるものとなっている。
但し鉄道事業者からは忌み嫌われる傾向にあるため、改札を通る際に駅員が怪訝そうな表情を浮かべることでも有名である[1]
よって改札を通る際、不正乗車とみなされ実際に通った経路分の運賃を要求されないよう駅員に対して納得が得られる完璧な説明を求められることから、比較的難易度の高い乗車方法である。

P70[編集]

1コマ目[編集]

夕仏真心前の連載のがマシだったとか!」[編集]

久米田先生の自虐ネタ。

P71[編集]

P72[編集]

P73[編集]

P74[編集]

P75[編集]

サンジェルマン伯爵「ノロマって言うなぁ〜〜」[編集]

普通がコンプレックスの日塔奈美のセリフ「普通って言うなあ!」を彷彿とさせる。

P76[編集]

1コマ目[編集]

たった0.3秒の間に[編集]

伯爵にとっての0.3秒は、人類の感覚で18秒に相当する。

5コマ目[編集]

従者「あなた方の世界にもいるでしょ 上で相手にされず下でいい気になる人」[編集]

前前作では「逆セリエA」、前作では「天下り」として紹介されている。

6コマ目[編集]

従者「高校でレギュラーになれず 中学の練習に顔を出し 後輩をしごく部活のOBとか」[編集]

前作25話でも取り上げられており、主人公から「メーワク」と評されている。

7コマ目[編集]

従者「自分より弱い小動物をいじめたり」[編集]

前前作で下っぱこと坪内地丹がよく行っていた。
また、コマに描写されているように犬の肛門に棒を突っ込む行為は前作三珠真夜がよく行っていた。

8コマ目[編集]

海を割っている人物[編集]

旧約聖書に登場する預言者モーセ。

P77[編集]

2コマ目[編集]

夕仏真心「ああ・・あるね」[編集]

前作『さよなら絶望先生』の174話『過多たたき』188話『かぶったさんのカレーライス』においても同様の呼称ネタが取り扱われていた。また、83話『将軍失格』においても、肩書きとしての将軍が登場している。

ロリ(将軍)[2][編集]

北朝鮮の第2代最高指導者・金正日は、北朝鮮国内では将軍様と呼ばれていた。これは朝鮮語では「先生」や「社長」などの敬称にも「様」を付けるためであり、朝鮮語ではごく普通の敬語である(よって日本語に訳せば単に「将軍」が正しい)のだが、日本国内においてもこれを揶揄して「将軍様」と呼ばれ広く親しまれ(?)ており、久米田作品でも度々ネタとして取り上げられている。

ハンケツ(王子)[編集]

プロスポーツの世界で若くして活躍するスター性のある選手を「王子」と呼ぶことがある。
そのきっかけは、2006年夏の高校野球甲子園大会で活躍した早稲田実業高校の斎藤佑樹投手(当時。現・北海道日本ハムファイターズ所属)である。斎藤投手が試合中にマウンド上で青いハンカチを使って顔の汗を拭く姿が話題となり、「ハンカチ王子」と呼ばれるようになり、マスコミによって一気に広まったこともあって2006年の新語・流行語大賞のトップ10に入った。その影響で、翌年にゴルフ日本ツアー最年少優勝を決めるなど活躍した杉並学園高の石川遼選手(当時。現在はプロゴルファー)が、特段はにかんでいるわけでもないのに「ハニカミ王子」と呼ばれるハメになった。こちらも2007年の新語・流行語大賞を受賞している。


なお、まったくの余談ではあるが、かつてコミックス単行本カバーの表紙裏の写真にて自らの裸体を晒していたとある漫画家の先生は、その当時「下ネタ王子」と呼ばれていた・・・。また、さよなら絶望先生第五集紙ブログでは、「ハンケツ王子と呼ばれていた」旨の記載がある。

風俗(王)[編集]

週刊少年ジャンプで連載している尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』の主人公ルフィのセリフのパロディ。

海賊王に俺はなる!

ONE PIECE』は先週にひきつづきネタにされている。
余談だが、久米田先生の前作『さよなら絶望先生第十集の紙ブログにも同様のネタが存在する。
また、久米田先生の連載2作目『ルートパラダイス』第2巻の副題は「風俗王・春平」(「春平」とは当該作の主人公・桜春平の事)である。

アニメ(様)[編集]

俗・さよなら絶望先生』のシリーズ構成や、さよなら絶望先生スタッフや関係者への膨大なインタビューが載っている『さよなら絶望先生全書』のインタビュアー・編集者である小黒祐一郎の通称。
イラストも小黒祐一郎の似顔絵。

P78[編集]

4コマ目[編集]

時只卓「ボクらだって虫に刺されて死ぬことだってあるんだしさ」[編集]

蜂、蜘蛛、ダニなど人間を殺す虫は数多い。これらは毒などの直接的原因による死亡が多いが、間接的原因で死亡する事もある。例えば、以前蜂に刺された人が再度蜂に刺された場合、蜂毒アレルギーによる免疫反応で意識障害や血圧低下が起き最悪死亡する事がある。これをアナフィラキシー・ショックと呼ぶ。日本では野生生物による死亡は、熊や蛇より蜂の方が多い。(⇒★>http


また幸い死亡者は出ていないものの、2014年は海外渡航歴が無いにもかかわらずデングウイルスを持った蚊に刺されることで引き起こされるデング熱を発症した例が我が国で69年振りに発見されたことにより、改めて虫刺されによる命への危険性を知らしめることとなった。

6コマ目[編集]

流行りの土下座[編集]

2013年7月7日から9月22日までTBS「日曜劇場」枠で放送されたドラマ『半沢直樹』で、主人公の半沢直樹が敵対する大和田常務を取締役達の前で土下座させる場面を含んだ最終回が1977年以降の民放テレビドラマ史上トップの視聴率となったことから。
前話でも取り上げられており、その話題性がうかがえる。

P79[編集]

P80[編集]

1コマ目[編集]

潰された自動車[編集]

トヨタのハイエース。

幟「空車あり!今ならママドールプレゼント中」[編集]

福島県郡山市に本社を置く食品メーカー「三万石」が製造している土産菓子『ままどおる』のこと。
ままどおるはスペイン語で「お乳を飲む人」という意味があり、その名のごとく「ずっと変わらないやさしい味わい」を売りにしている。


但し「ママドール」とカタカナで検索すると大人のお店や大人のDVDも候補に引っかかるので要注意。

P81[編集]

3コマ目[編集]

戦士「やはり強いではないか!」[編集]

オチはどちらかというと1話と同様のパターン。

P82[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

3次元種(時只卓)に助けられ、堕センションした妹より落ち目な伯爵でした。[編集]

3次元種には時只卓のルビが振られている。

かゆいところ[編集]

巻末コメント[編集]

もう悪い癖が出た。[編集]

さよなら絶望先生第十五集の「巻末企画 いけない!カエレ先生」においても、シモネタが暴走してしまったため、欄外にて「悪いクセがでた」と記述していた。


00’03”/かわいそうな伯爵~
00’02”/お姫様と時のセレブたち00’04”/お風呂の部屋のミチル

コメント欄[編集]

こちらへどうぞ。
http://kumetan.net/test/read.cgi/wikibbs/1385385303/

  1. 実録鉄道漫画として有名な菊池直恵の漫画『鉄子の旅』およびその続編であるほあしかのこの漫画『新鉄子の旅』にも、当該場面における駅員の冷淡な反応が描かれている。
  2. 正式には「将軍」に丸囲み。以下の文章も同様。