モクメイト

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モクメイト[編集]

木目糸。
糸色望の実家・糸色家のかつての家業が、モクメイトを販売する「木目糸売(もくめいとうり)」であったという設定。
絶望式に読むと「相続」であることから、相続ネタとして登場した(67話)。


概要[編集]

木の皮を一枚一枚剥いで生産される繊維。
工場では生産工程を見守る人がいる(ドモホルンリンクルのパロディ)。

歴史[編集]

糸色家が明治時代に「糸色家製糸工場」で主力商品として生産していたもの。江戸時代には周辺一帯の町を領地に持つ上級武家であった糸色家が、明治時代以降に旧財閥として経済的台頭を成し得る原資となった。


実際に、山が多く稲作には不向きな土地が多かった長野県(作中では「信州県」)では明治時代以降は近代工業化を取り入れ、富国強兵の殖産興業推進政策のもと養蚕と製糸が主要産業となっていた。絹糸は、戦前の日本の主要工業輸出品として外貨の獲得に貢献したが、総生産のおよそ三分の一は長野産であった。
そのような経緯から当時の長野県には多くの工業資産家がおり、本作の糸色家もこうした歴史的背景をモデルにしている。


戦後には、ナイロンなど合成繊維が開発されたことから絹糸の価格が暴落、養蚕・製糸業は衰退してしまう。このため長野県では主力産業が精密機械工業へと転換していった。


このため、本作品でもモクメイトは時代遅れの過去の遺物として扱われている。

用途[編集]

用途は「栞・メモ用紙・避難用ロープ(繋げて)・滑り止め・紙縒り(こより)・おしゃぶり」(67話単行本時追加ページ)。

糸色望が相続[編集]

当主・糸色大の悪戯により、資産の一部として四男のに相続させ、を大いに困惑させる。なお、他の兄弟は先んじて早々に相続拒否してしまった。以降、宿直室の押入れなどに登場している。