三十一日目/びっくり集中

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三十日目/ちょいたし講釈三十二日目/逆切れガール

三十一日目/ びっくり集中(びっくりしゅうちゅう)[編集]

タイトルの元ネタは新作落語の『びっくり心中』から。
古典落語『品川心中』のパロディ作品として大正時代に作られた。

遊郭の女は恋仲の男とともに廓を抜け出し、二人で心中しようとするが、できるだけ苦しくない死に方は驚き死に(ショック死)が望ましいと考え、方々に相談するがなかなか上手くいかない。
逃避行の折、廓に出入りしている医者に見つかってしまった二人の運命や如何に‥‥

作品情報[編集]

2012年2月9日発売、別冊少年マガジン3月号に掲載。

P88[編集]

扉絵[編集]

扇子を手に高座に上がる波浪浮亭木胡桃

P89[編集]

欄外[編集]

絵本を読んでいる訳ではありません![編集]

落語の稽古は録音を聞いて覚えたり、台本に起こして覚えるなど人によって様々である。
慣習として、噺を覚えたら稽古をつけてもらった師匠[1]に聞いてもらい、高座にかけられる出来であるか判定をしてもらう「上げの稽古」があるので、集中するのも無理からぬ事である。

1コマ目[編集]

P90[編集]

コマ目[編集]

P91[編集]

1コマ目[編集]

手寅「あっちゃんも レッスンに集中するあまり 集中してしまったのね」[編集]

AKB48の前田敦子。
ちなみに、顔相鑑定家の池袋絵意知も中央集中型の顔と鑑定している(⇒☆>http)。
このことからセンター(中央)として活躍していた時代は「顔面センター」とアンチ派から揶揄されていた。

2コマ目[編集]

手寅「それくらいじゃないと センター取れないものね!」[編集]

センターは(中央)は最も目立ち、見栄えのするポジションゆえに必然的にトップの人気を誇る花形メンバーが就く。
AKB48では総選挙でセンターの位置を決めており、前田敦子は2009年の13thシングル総選挙(第1回)で1位を取り、2010年の17thシングル総選挙(第2回)では大島優子に次いだが、2011年の22ndシングル総選挙(第3回)で再度1位に返り咲いた。
総選挙以外にもじゃんけん選抜でセンターが決まっており、こちらは内田眞由美が19thシングル選抜(第1回)で、篠田麻里子が24thシングル選抜(第2回)でセンターを獲得している。

5コマ目[編集]

苦来「きぐちゃんの集中力を削ぐために ハシビロコウの絵を描いたわ」[編集]

ハシビロコウはアフリカに生息する鳥。
コウノトリ目ハシビロコウ科の鳥で和名は「嘴の広いコウノトリ」の意。レッドリストで絶滅危惧II類(危急)に分類されている。
日本では恩賜上野動物園などで飼育されており、滅多に動かない鳥としてテレビ等で取り上げられ話題となった。

P92[編集]

3コマ目[編集]

手寅「お茶受けに頂きもののチョコがあるから」
包み紙「伊達直人より」
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タイガーマスク現象のこと。さよなら絶望先生250話も参照。

P93[編集]

3コマ目[編集]

丸京「なかなか集中線がとれないね」
手寅「なんか島本先生の漫画みたいね」
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島本和彦先生のこと。
『炎の転校生』『逆境ナイン』など、とどまるところなく熱い生き様を熱く描く作風で有名。
セルフパロディ(?)漫画『燃えよペン』でも、より迫力ある集中線を描く実践的訓練として、自ら大切にしている物品を破壊して精神的衝撃を課するエピソードがあった。

日本人形の髪型[編集]

コナミデジタルエンタテインメントより発売されている恋愛ゲーム「ラブプラス」シリーズのヒロインの一人「小早川凛子」の髪型。
別冊少年マガジン瀬尾公治による「ラブプラス Rinko Days」が隔月連載されており、2つ前の号である別冊少年マガジン1月号にて最終回を迎えた。

P94[編集]

7コマ目[編集]

丸京「私は出崎演出みたいで好きだけどな」[編集]

アニメ監督の出崎統[2](1943~2011)。
貸本漫画家を経てアニメ業界入りし、『あしたのジョー』『エースをねらえ!』『ベルサイユのばら』などの名作を数多く手がけた。2000年代は『AIR』『CLANNAD』の劇場版も手がけている。大手アニメスタジオ・マッドハウスの設立メンバーの一人でもある。
ディズニーアニメ以来の動きとリズム感を重視した動的演出とは一線を画し、絶妙な構図とタイミングで止める印象力を最大限に活かした静的演出で知られている。出崎演出は絵コンテに最大のこだわりを持ち[3]、止め絵や同じシーンの繰り返しを用いるのが特徴で、集中線のように透過光と入射光を用いたりカメラワークを連動させたりして構図をさらに強調する手法も用いられる。
その功績から同輩の富野由悠季や後進の押井守、庵野秀明、新房昭之たちからも大きな尊敬を得ており、久米田康治も好きなアニメ作家の一人として挙げている。
出崎と同じく運動の写実性に囚われぬ形而上的演出を確立し、アニメ演出技法の進化に大きく貢献した長浜忠夫(1932~1980)も画の密度が非常に高く情熱的な方向性であったため、話のニュアンス的にはこちらにも近いかも。

P95[編集]

P96[編集]

2コマ目[編集]

魔梨威をはねる車[編集]

トヨタ・スプリンタートレノAE86型(通称:ハチロク)。
カーボンボンネットやホイール形状から、しげの秀一の漫画『頭文字D』に登場する主人公・藤原拓海の愛車にそっくりである。

6コマ目[編集]

苦来「東京の一極集中や 取引先の一極集中は大きなリスクを負う」[編集]

東京の一極集中

首都機能移転については日本では1950年代からしばしば検討されてきたが、1965年に推進派の河野一郎建設大臣(当時)が亡くなってからは頓挫。1990年代に再度候補地選定会議が開かれ、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件などの大事件の発生などもあって移転分散に向けた動きは積極性を増したが、候補地が絞り込めぬまま次第に下火になり、2000年代以降は小泉純一郎首相(当時)も消極的な姿勢であったため国政における審議は凍結状態になった。
東日本大震災発生以降、大規模災害における首都機能維持が危惧されているが、「東京は日本の原動力」を公言する石原慎太郎都知事は絶対反対を唱えており[4]、全く進んでいない。
一極集中のリスクについてはWikipedia>httpにも詳しい。

取引先の一極集中

かつてインベーダーゲームからファミコン等各種ゲーム機、マッキントッシュ等PCメーカーと幅広く取引して秋葉原最大の電子部品企業に成長した加賀電子のような独立系企業は一極集中のリスクは少ないが、大企業の系列子会社や自動車の部品下請メーカーなどは事業形態上、親会社や元請との取引が売上の大半を占める場合が多い。不況などで発注が減ったため他業種からの製造を請けたり、独自商品を開発して下請以外に営業分野を広げる企業も出始めている。
有名な例では自動車部品メーカーのデンソーがある。トヨタ自動車の赤字開発部門から分離独立で創業した当初は累積赤字と業績の振るわなさから社名にトヨタの名を冠することを禁じられたほどだったが[5]、自動車性能と電子技術の向上とともに着々と業績を拡大し、世界最大の部品メーカーに成長。自動車部品の他にも無線機、自動車電話、携帯電話、半導体、給湯器、冷凍装置、エアコン、ロボット開発などその生産分野は多岐に渡る。携帯電話カメラで読み取るQRコードもデンソーの開発によるものである。

P97[編集]

コマ目[編集]

P98[編集]

1コマ目[編集]

張り紙「溶け美味い」[編集]

原作・久住昌之、作画・谷口ジローの漫画『孤独のグルメ』より。
2012年1月よりテレビドラマがテレビ東京系列で放送されており、1月25日深夜放送の第4話でおでんの牛すじを食べた際の感想が「溶け美味い」だった。

2コマ目[編集]

暴徒のシルエット[編集]

ダイイングメッセージ[編集]

P99[編集]

コマ目[編集]

P100[編集]

コマ目[編集]

欄外[編集]

「じょしらく」を背負ってしまったアニメ関係者の方々、どうぞ宜しくお願いします![編集]

P709 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)[編集]

次回ではアニメ化について新情報公開予定。アニメに関するリクエストも募集中です。

アニメ化お祝いコメント[編集]

海賊王[編集]

ヴァイスシュヴァルツ[編集]

ブシロードから発売されているトレーディングカードゲーム。
青少年に人気のアニメやゲームのキャラクター達が作品の垣根を超えて入り混じるクロスオーバー性が特徴となっている。

アニメのOP歌うのはヒャダインさんがいいです[編集]

ヒャダインは、作詞作曲家の前山田健一が歌手・タレント活動する際に用いている芸名。
もともとはニコニコ動画に投稿していた際のハンドルネームであり、由来は『ドラゴンクエスト』の呪文名「ヒャダイン」から取っている。
ヒャダイン名義でアニメ『日常』のOPを担当し、バラエティ番組への出演や音楽番組のMCなど活動の幅を広げている。
久米田作品では前山田健一名義で『かってに改蔵』の楽曲「ナニがナニでナニなの・・・」と「初めて、だから…」(ともに歌は新☆谷良子)の作詞・作曲・編曲を担当している。

追記:アニメ『じょしらく』では、前山田健一名義でED曲「ニッポン笑顔百景」(歌は桃黒亭一門)の作詞・作曲・編曲を担当することとなった。

義務?[編集]

今話の覆面落語家[編集]

かゆいところ[編集]

P100の1コマ目[編集]

ベッド脇にはハシビロコウの写真がある。

集中線ネタ[編集]

連載時に放送されているアニメ『機動戦士ガンダムAGE』にて集中線を多用した演出がされており、そのシュールな構図がインターネット上で広くネタにされていることとの関係もあるかもしれない。


三十一日目/びっくり集中~
三十日目/ちょいたし講釈三十二日目/逆切れガール
  1. 落語の世界は「稽古に門派の垣根なし」といわれ、他門の師匠にも自由に稽古を頼むことができる。直系の師匠からの稽古だけでは芸の幅がつかぬためである。ただし、一門以外ではごく限られた噺家にのみ稽古をつけた五代目立川談志のように、稽古をつけるか断るかは師匠の判断に委ねられる。
  2. 正しくは「﨑」の字を用いる。文字コードの都合上「崎」の字が一般的に用いられる(宮崎駿監督なども同様である)。
  3. 絵コンテの演出プランを重視するあまり脚本を大幅に改編することもしばしばで、スタッフと衝突することも多かったが、深い解釈と濃密な演出は原作者側からは高い評価を得ている場合が多い。
  4. 参院・衆院議員時代は首都機能移転の推進派だったが、都知事選の初出馬に際して移転反対を公約とし、都知事時代は一貫して反対の立場を貫いている。
  5. この因縁ゆえかは定かでないが、創業以来現在までトヨタグループには属しているものの歴代社長全員が社内生え抜きで占められており、トヨタグループの中では異例の存在である。