十九日目/眼鏡別れ

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十八日目/夢見の仇討二十日目/四枚起承

十九日目/眼鏡別れ(めがねわかれ)[編集]

タイトルの元ネタは古典落語の演目『子別れ』より。

作品情報[編集]

2011年2月9日発売、別冊少年マガジン3月号に掲載。

P32[編集]

扉絵[編集]

自室でこたつに入り、みかんを食べている蕪羅亭魔梨威
単行本では本棚の本、やかんの湯気、みかんの落書き、こたつの猫が加筆。
ほか、壁に貼られている「打倒丸京」のスローガンが毛筆になり、より怨みのこもった字面になっている。

本「もし女落語家が***を読んだら」[編集]

岩崎夏海のベストセラー小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」からか。
3月からは岩崎氏の新作で久米田先生が挿絵を描いた『エースの系譜』が発売予定。

本「かってに落語」[編集]

前作『かってに改蔵』から。

本「太陽☆戦士」[編集]

前々作『太陽の戦士ポカポカ』から。
タイトルの真ん中に☆を入れているのは『らき☆すた』からか。

本「オレの落語がこんなに下手なわけがない」[編集]

伏見つかさのライトノベル及びアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のもじり。

本「時をかけるオタク」[編集]

筒井康隆の小説及び実写・アニメ映画『時をかける少女』のもじり。
じょしらく キャラ落語CD2に収録された『時かけそば』の内容もかかっているかもしれない。

本「進撃のサノスケ」[編集]

本作と同じ『別冊少年マガジン』に連載中の諫山創の漫画『進撃の巨人』+さよなら絶望放送のマスコットであるさのすけから。
諌山先生は『とらドラ!』とヤス先生のファンであることをブログ>httpで告白しており、別マガで特別イラストを描かれた事もあるので、その返礼かもしれない。

落語CDシリーズ「ふたつめ!」[編集]

声優による落語CD『しんうちっ!』より。中の人つながりで、阿澄佳奈も出演している。
二ツ目とは落語家の格で、前座と真打の間に相当する。

本「エビゾー写真集」[編集]

本作ではお馴染みの市川海老蔵より。

DVD「虎と龍」[編集]

2005年にTBS系で放送された、落語をモチーフにしたドラマ『タイガー&ドラゴン』から。

本「落物語」[編集]

西尾維新の小説及びアニメ『化物語』から。

本「だんしらく」[編集]

さよなら絶望先生第二十集』のおまけ漫画より。

本「大落林」[編集]

三省堂が発行する国語辞典『大辞林』から。

本「広落苑」[編集]

岩波書店の発行する国語辞典『広辞苑』から。

本「NECRONOMICON」[編集]

アメリカの怪奇小説作家ハワード・P・ラヴクラフトの諸作品に登場する魔導書「ネクロノミコン」より。

本「ラグマ・ラグド」[編集]

夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』から。

本「落語人」[編集]

都市出版が発光する月刊誌『東京人』からと思われる。

P33[編集]

単行本では1コマ目に乾燥のひび割れを加筆。

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

前回に続き欄外に各キャラ紹介あり。前回以上にアバウト、もとい簡潔な内容になっている。

P34[編集]

3コマ目[編集]

魔梨威「噺家なんてほとんどビンボーなんだから」[編集]

噺家には割(出演料)はあるが、若手だと無名のため、基本的に自分で仕事を探さなければならないので貧乏が多い。
前座は基本無給金だが、師匠の手伝いや寄席の裏方などで少量ではあるが小遣い(給金)は見込める。
魔梨威みたいに二つ目になると裏方の仕事をしなくていい分、その分の小遣いがないので別のアルバイトをしたり、二つ目にあがらないで一生前座で生活する噺家も少なくない。
二つ目噺家の副業にまつわるトラブルでは、二つ目に昇進した後に出演したラジオ番組で亭号の「三遊亭楽大」を使用しなかったことが問題視されて落語家を廃業し、独自に名乗った「伊集院光[1]」の芸名を使用することになった例がある。
実際の噺家の割(ギャラ)については、こちらを参考のこと。(三遊亭白鳥のHP>http[2]

魔梨威「爪に火を灯せないと困るじゃないか」[編集]

何故に火を灯すのかは、明かりがろうそくや行灯だった頃、そうしたものを用意できないという理由による。
ちなみに江戸時代はどっちもかなり高価でであったので、財布が豊かでは無い庶民は早くに灯を墜としていたそうで、やることも無いので結果夜のお勤めが盛んとなり、当然の結果で貧乏人の子だくさんとなったと言われている。
ちなみに、後進国の夫婦が子だくさんなのは、子供の生存率が低くて数でカバーしようとしていると言うのもあるが、電力の整備が未発達で夜が暗いことも原因の一つらしい。

P35[編集]

4コマ目[編集]

魔梨威「本当だ!良くすれる!」
苦来「ワサビすらないで下さい!!」
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ワサビはきめ細かくおろすと風味が増すので、鮫皮を用いた専用のおろし器がある。
ちなみに、葉を取った茎側からおろすのがよいそうだ。

P36[編集]

1コマ目[編集]

手寅「アネゴ肌じゃない?」[編集]

「アネゴ肌」とは思い切りがよく、さっぱりしていて面倒見がよい女性の気性のこと。

P37[編集]

1コマ目[編集]

手寅「やっぱりもんもんのイメージかな」[編集]

元祖としては、映画『緋牡丹博徒』以降のヤクザ映画に見られる女侠客の刺青と思われる。

もんもん(紋紋)とは入れ墨のこと。背中いっぱいに彫った倶利伽羅竜王の入れ墨を倶利伽羅紋紋と呼ぶことに由来する。

4コマ目[編集]

テレビ画面[編集]

シャフト制作のオリジナルアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』より、メインキャラクターの一人である巴マミ。
他のメインキャラの鹿目まどか、暁美ほむら、美樹さやかより1年先輩。

5コマ目[編集]

手寅「もんもんならもうあるじゃない」
魔梨威「それちげーよ!」
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十三日目より。

6コマ目[編集]

木胡桃「もんもんなんて入れたら マリーさんの大好きな大江戸温泉とか箱根ユネッサンとかスパリゾートハワイアンズとか行けなくなっちゃいます」[編集]

いずれも実在する温泉入浴場。
現在の日本では刺青のある人がプールや入浴場に入るのを禁じている場合が多い。ただし警察が規定したガイドラインであり、正式な法的根拠があるわけではないので、町の銭湯ではさりげなくそうした方も入浴している場合がある。

8コマ目[編集]

テレビ画面[編集]

4コマ目と同じく『魔法少女まどか☆マギカ』の巴マミを倒したお菓子の魔女。第3話のあのシーンより。
『伝説巨神イデオン』以来、アニメ界におけるショッキング描写のセカンドインパクトとなった[3]

P38[編集]

6コマ目[編集]

手寅「私の思うアネゴといえば このへんかな」[編集]

天●祐希[編集]

女優の天海祐希のこと。宝塚歌劇団で男役トップスターとなり、退団後も、ドラマ『離婚弁護士』『女王の教室』『BOSS』など男勝りな役で主演するドラマに当たり多し。現在の悩みは仕事の無い日にやることが見つからない事であるらしい。

米●涼子[編集]

女優の米倉涼子。
『黒革の手帳』『けものみち』『わるいやつら』など松本清張原作ドラマで立て続けに悪女を演じて以降、『交渉人』や『ナサケの女』など気丈な女性役が多い。

仲間●紀恵[編集]

女優の仲間由紀恵のこと。
作中の画はドラマ「ごくせんシリーズ」の主人公である山口久美子(通称:ヤンクミ)役。ヒットした役柄のためそういうイメージを持たれることが多いが、ドラマ「美しい隣人」のマイヤー・沙希のような大人の女性の演技をすることもある。

アフガンハウンド[編集]

名の通りアフガニスタン原産の大型犬。細めの顎に長髪を思わせる長い体毛が特徴。狩猟犬でもあるため気が強く、飼いならすのが難しい特徴も姉御的かも。

広島の県章[編集]

外ハネした毛のようであるが、「ヒ」の字の変形が真相であった。

P39[編集]

4~5コマ目[編集]

丸京「つっこんだら負けだ」
手寅「つっこんだら負けだ」
苦来「つっこんだら負けだ・・・」
魔梨威の背中に描かれた絵
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長谷川町子の漫画及びアニメ・実写ドラマ「[[[若本規夫 サザエさん]]」より、登場人物であるアナゴさん(CV])から。
アネゴアナゴをかけている。

P40[編集]

7コマ目[編集]

手寅のポーズ[編集]

苦来のポーズ[編集]

木胡桃のポーズ[編集]

魔梨威のポーズ[編集]

P41[編集]

単行本では2コマ目の覆面落語家の描写を加筆。擬音を「ニマ」を「ニンマァ」にし、両手も描き加えることで喜びをより増したポーズにしている。
ほか、3コマ目では丸京の背景をトーンから黒ベタにし、取り残された心境を強調している。

4コマ目[編集]

貼り紙「地獄の壁」(単行本加筆)[編集]

P42[編集]

P43[編集]

単行本では8コマ目の丸京の眼鏡の中に目を加筆。焦りと怒りをより協調した表情にしている。

3コマ目[編集]

手寅「皮膚の薄皮の下でうずを巻いている毛」[編集]

埋没毛と言います。

4コマ目[編集]

手寅「野菜室の液化した野菜」[編集]

5コマ目[編集]

手寅「黒板をひっかいた音」[#p27b6a68][編集]

何故に不快に感じるかの研究はイグ・ノーベル賞を受賞しているが、その研究によるとアフリカの猿が外敵が襲ってきたの警戒音に似ているからで、その時の記憶が人類に残っているからであるらしい。

6コマ目[編集]

手寅「虫で画像検索」[編集]

(⇒)。

虫の卵[編集]

(⇒

10コマ目[編集]

丸京「スーザンボイルの歌とかさ」[編集]

歌手のスーザン・ボイル。
英国の公開オーディション番組にて40代後半の年齢で初出場し、プロの歌手になりたい旨を語って観覧客や審査員は失笑するも、本人が歌いだした途端に全てが大逆転した歌唱力は真に鳥肌ものであった。

P44[編集]

単行本では1コマ目、3コマ目、4コマ目、6コマ目に桜の枝を加筆。

1コマ目[編集]

歌詞「ほーたーるのひーかーあり まーどーのゆーぅきー」[編集]

唱歌「蛍の光」の1番。

螢の光、窓の雪、

ちなみに、この歌はスコットランド民謡の「オールド・ラング・サイン」を原曲としている。

P617 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)[編集]

義務?[編集]

今話の覆面落語家[編集]

今話は久しぶりの割り込みでP36の5コマ目、P40~P41、P44に登場。マスクのまま表情を出す技も見せる活躍ぶり。
また、初めてマスクの後ろ側が見えました。

かゆいところ[編集]


十九日目/眼鏡別れ~

十八日目/夢見の仇討二十日目/四枚起承

  1. オペラ調の替え歌を得意とするギャグオペラ歌手としての芸名であったという。
  2. 『ガラスの仮面』を題材にした『落語の仮面』を創作している。
  3. 劇場版での凄惨な描写は現在も作品を挙げる際には避けられぬ語り草となっている。