四十九日目/転性気
四十九日目/ 転性気(てんせいき)[編集]
タイトルの元ネタは古典落語の『転失気』より。
とある寺の住職は、知ったかぶりをする性格。
体調が悪いので往診を頼むと医者から「てんしき」があるかどうか尋ねられ、和尚は知ったかぶりをして「ある[1]」と答える。
医者が帰ると和尚は寺の小僧を呼んで調べさせるも、小僧は町の人から「てんしき」の様々な知ったかぶりを聞く。
困った小僧は医者からようやく本当の意味を知るが、和尚の知ったかぶりに腹を立て「盃」のことだと嘘を教える。
翌日、和尚のもとに医者が再び往診に訪れると、和尚は秘蔵の盃を見せようとして…。
「転失気」は、「屁」「おなら」を意味する中国医学の古典『傷寒論』に由来する言葉。
ただし、原文では「転矢気」であり、本来は腸内にガスが溜まってしまう屁がえりを意味する。
作品情報[編集]
2013年8月9日発売、別冊少年マガジン9月号に掲載。
P116[編集]
扉絵[編集]
麦わら帽と虫取り網を持った蕪羅亭魔梨威。
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
キミの笑顔は太陽よりまぶしくて――!
(注…『じょしらく』です。)[編集]
P117[編集]
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
毎度おなじみの女子落語家漫画のはずなんですが……?[編集]
P118[編集]
P119[編集]
4,5コマ目[編集]
木胡桃「キンだのたまたまだの下品です!」
魔梨威「そーゆう意味じゃねーよ!」
手寅「男子が4人集まるとどうしても下ネタになるね」[編集]
6コマ目[編集]
手寅「『進撃の巨人』目当てでたまたま今月別マガを買った人にはわけ分からないだろうから説明しよう!」[編集]
当話掲載号は同日発売の『進撃の巨人』単行本11巻の別バージョンのカバーが付録となっており、なおかつ第11巻(第43~46話収録)の続きとなる第47話が掲載されている。
そのため、普段は本誌を読んでいない進撃の巨人の単行本派の読者も今号を購入している可能性が高く、手寅が前回のあらすじを解説している。
「説明しよう!」はタイムボカンシリーズで頻繁に用いられるフレーズ。主な使用者はナレーターであった富山敬さんである。
P120[編集]
5コマ目[編集]
苦来(男)「女性専用車両に乗れないし」[編集]
丸京(男)「レディースデーで安くならないし 旅行や食事のレディースプランも使えない」[編集]
魔梨威(男)「レディース4も見れないしレディーボーデンも食えないんだぜ」[編集]
- レディース4
テレビ東京系の午後4時から放送されていた情報番組『レディス4』(略称:L4)。
現在は『L4 YOU!』にリニューアルされ、「L」の意味は「Love(愛)」「Life Style(生活感)」「Language(言葉)」「Live(生放送)」の4つと変更されている。(⇒★>http)
- レディーボーデン
ボーデン社の高級アイスクリームブランドで、日本ではロッテが生産販売している。
ボーデンと明治乳業[2]との共同開発商品であり、当初は明治が生産販売していたが、明治が高級アイスクリームの別ブランド「Aya(彩)[3]」を立ち上げたために決裂した経緯がある。
P121[編集]
4コマ目[編集]
丸京(男)「あのつれなかったエビゾーが 初めて肩を抱いてくれたの」[編集]
市川海老蔵は暴行事件の当日などにゲイバーを訪れていたことがゴシップになっている。また、千原ジュニアが著書にて海老蔵にキスされたことを書いている。
ただし、海老蔵氏に関してはゲイ(もしくはバイ)の噂よりも、結婚以前に流した数多の女性との浮名のほうが有名ともいえる。
P122[編集]
3コマ目[編集]
木胡桃「本格的に女装男子になれると喜んでいるマリーさんとは違います!」
魔梨威「喜んでねーよ!!」[編集]
6,7コマ目[編集]
魔梨威に水を掛ける苦来
苦来「戻る気がして」
魔梨威「らんまかよ! パンダになったらどーすんだ」[編集]
高橋留美子の漫画『らんま1/2』より。
主人公の早乙女乱馬は水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻る。
また、父親の早乙女玄馬は水をかぶるとパンダになり、お湯をかぶると人間に戻る。
8コマ目[編集]
?「女になる方法で思いつくのはこれくらいか」[編集]
久米田作品では『かってに改蔵』第208話から第210話まで勝改蔵と名取羽美が入れ替わる話がある。
この時には二人の頭がぶつかって入れ替わり、それ以外の入れ替わる方法として第209話にて「雷に打たれる」「階段から落ちる」「悪魔に呪いを解いてもらう」「お湯をかける」などが列挙されている。
悪魔の本で「男の中の男にしてくれ」と願うと女になる[編集]
西森博之の漫画『天使な小生意気』より。
主人公の天使恵は魔法使いの格好をした老人から助けたお礼にもらった「天の恵」という魔本から現れた小悪魔に「ひとつだけどんな願いも叶えてやる」と言われ、「男の中の男にしてくれ」と頼むが、恵は「男の中の男」ではなく「女の中の女」にされてしまう。
トイレでエロ本読んで興奮すると女になる[編集]
月刊少年ジャンプで連載されていた、あろひろし先生の「ふたば君チェンジ」のこと。 主人公の一族は興奮することで性転換をする。
ちなみにこの設定と連載時期のおかげで「らんま1/2」の後追い企画とみなされたこともあったとか(単行本より)
放課後、落雷のショックで女になる[編集]
落雷で性別が入れ替わるのは性転換ものの定番パターン。
有名なものでは『おれがあいつであいつがおれで』のテレビドラマ版(1992年『放課後』、2002年『おれがあいつであいつがおれで』)など。
レクイエム発動で女になる[編集]
『ジョジョの奇妙な冒険』第5部「黄金の風」より。
ジャン=ピエール・ポルナレフがシルバー・チャリオッツ・レクイエムを発動させると周囲の生物の肉体と魂が入れ替えられ、ジョルノ・ジョバァーナとナランチャ・ギルガ、グイード・ミスタとトリッシュ・ウナがそれぞれ入れ替わった。
女になるというよりかは、人格交換の方が正しい。
P123[編集]
1コマ目[編集]
魔梨威「いや まだあるだろ」
手寅「マリーさんそれ女装だから」[編集]
49人目としてAKBに入る[編集]
週刊少年マガジンで連載されている『AKB49~恋愛禁止条例~』。
主人公の浦山実は片思いの相手の吉永寛子のAKB入門を後押しするために、女装して浦川みのりと偽ってオーディションを受けるが、自分も合格してしまったためにそのまま女子アイドルとして芸能活動を続けるはめになってしまう。
ひな人形に呪われる[編集]
畑健二郎の漫画『ハヤテのごとく!』より。
鷺ノ宮伊澄の家にあった呪いのひな人形を愛沢咲夜が壊してしまい、綾崎ハヤテがメイド服姿になる呪いを被った。
グッピー飼ってトレパネーションする[編集]
山本英夫の漫画『ホムンクルス』より。
離婚して元嫁の家で家政婦として雇われる[編集]
映画『ミセス・ダウト』より。
食えない俳優のため家族を養えずに離婚させられた主人公のダニエル(演:ロビン・ウィリアムズ)が子供たちに会うため、同業者のメイク力と持ち前の演技力で老婦人に化け、元妻が募集していた家政婦になって家に潜入するコメディ。
祖母の遺言で理事長を目指す[編集]
遠藤海成の漫画『まりあ†ほりっく』より。
双子の兄妹の祇堂鞠也と祇堂静珠が、それぞれ性別を入れ替えた姿で天の妃女学院に通い三年間バレなかったほうが理事長になるという遺言を、兄妹の祖母で前理事長の祇堂・マリヤ・イレーネが遺した。
龍馬暗殺を企てる[編集]
映画『竜馬暗殺』より。
劇中にて、坂本竜馬(演:原田芳雄)は刺客の目を欺くため女装して「ええじゃないか」の騒ぎに紛れ、薩摩藩から竜馬暗殺を持ちかけられていた中岡慎太郎(演:石橋蓮司)に会いに行く。薩摩藩士で竜馬の後を追っていた右太(演:松田優作)は、騒ぎの中で竜馬に見つかり一緒に女装させられて同行することとなった。
全世界デビューし、アルバム2億8300万枚売り上げる[編集]
梅澤春人の漫画『無頼男 ブレーメン』より。
劇中バンドの「ブレーメン」でドラムを担当する葉山喨が、性同一性障害を持っていることからコギャルの格好をしている。
なお彼は、オカマと言われると逆上する。
5,6コマ目[編集]
魔梨威「ハゲの薬!」
木胡桃「あー女性化するって言いますね」
苦来「おっぱいも大きくなるらしいよ」[編集]
男性型脱毛症の治療薬『プロぺシア』のこと。
プロぺシアには『性欲減退』及び『性機能障害』の副作用があり、アメリカでこの薬の使用者から「体つきが女性のようになってきた」「乳房が膨らみ始めた上、薄毛は全然治らない」というクレームが殺到し、訴訟を起こされる事態にまで発展している。
こうした作用はステロイドによる男性ホルモン作用を隠す効果があり、最近までドーピングの禁止薬物に指定されていた。[4]
P124[編集]
P125[編集]
P126[編集]
2コマ目[編集]
エビゾー「見事な連獅子!」[編集]
『連獅子』は歌舞伎の演目の一つ。能の『石橋』が大元となっている。
クライマックスにおいて、白い頭の親獅子と赤い頭の子獅子が並んで豪快な毛振りをする舞踊が有名。
4コマ目[編集]
エビゾー「何というキレのある巴!」[編集]
歌舞伎の毛振りにおいて髪を豪快にぐるぐる振り回すものを「巴」という。
ちなみに巴以外の毛振りには、垂らした髪を左右に振る「髪洗い」や舞台に叩きつける「菖蒲叩き」がある。
P127[編集]
P128[編集]
5コマ目[編集]
手寅「マリーさんスーパー歌舞伎の域に……」[編集]
スーパー歌舞伎は三代目市川猿ノ助が創始した歌舞伎公演。
古典継承から一線を画し、より現代的な感覚を取り入れたダイナミックな演出が特徴。演目も代表作といえる『ヤマトタケル』や『三国志』など、古典歌舞伎にはない題材も扱っている。