手足口病

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手足口病(てあしくちびょう)[編集]

手のひら・足の裏・口内に水疱ができる急性ウイルス感染症。

概要[編集]

手足口病[1]は、口の粘膜と手足に水疱性発疹を生じる急性ウイルス感染症である。夏場を中心に4歳位までの幼児を中心に流行が見られることがあるが、ごく稀に成人でも発症する[2]。コクサッキーA16ウイルス、エンテロウイルス71(EV71)などのピコルナウイルス科エンテロウイルス属のウイルスが原因とされるが、基本的に予後は良好な疾患である。

症状[編集]

潜伏期は3~5日。感染は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染である。
初期症状は微熱・咽頭痛で、1~2日後に口腔粘膜、手掌、足底や足背などに2~3mmの痛みを伴う水疱性発疹を生じ、これが7~10日続く。発熱は約1/3に見られるが軽度であり、38℃以下のことがほとんどである。多くの場合7~10日ほどで自然治癒する。しかし稀であるが、急性髄膜炎の合併が時に見られ急性脳炎を生ずることもある。
有効なワクチンなど手足口病に対する特効薬は存在しないため、治療法は対症療法と自宅安静がメインになる。なお、便中へのウイルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になりうる。夏場に発症することが多いため、&ruby(あせも){汗疹};と間違われることが多い。

流行[編集]

日本では1970年代にその存在が明らかになった新しい疾患である。
最近数年間にアジア地域では死亡例を伴った比較的大きな流行が見られ、1997年のマレーシア、1998年の台湾などで手足口病の大流行が発生している。


日本でも2011年に大流行しており、4月にはお笑い芸人の品川祐が発症したことをブログで公表している。


久米田先生もまさかの感染[編集]

2011年9月28日(水)発売の週刊少年マガジン44号では『さよなら絶望先生』が作者急病のため休載となった。
週刊漫画で「作者急病」とされる場合には、大抵は原稿が落ちたこと等を表す大人語である事が多いが、今回の休載は久米田先生がこの病気を発症したため。


久米田先生は病をおしてまで1Pのおわび漫画を執筆、本誌に掲載された。なお、この漫画の中で久米田先生は、

これに罹った作者は高熱は出るわ指に湿疹が出て
ペンが握れないわで痛いしかゆいし
とてもとても漫画を描ける状態ではないのです

と心境を糸色望に代弁させている。

また、『じょしらく二十七日目でも、楽屋雀の巣にて

さすがギャグ作家!体を張ったギャグだね!……
いやすみません、我々ちっとも笑えませんでした……。

と編集者の声が載せられている。

単行本第二七集紙ブログでも、病状の詳細や感染源が不明であることなどが語られている。主に子供が罹る病気であることから、感染源を疑われてロリコン疑惑を抱かれることを恐れている模様。

  1. 英語でもそのままhand, foot and mouth disease(HFMD)である。口蹄疫foot-and-mouth disease(FMD)というまぎらわしい病名の感染症もあるが、こちらは家畜の病気である。
  2. 成人の発症率は0.6%程度とされている。