機動戦士ガンダム00
機動戦士ガンダム00(きどうせんしガンダムダブルオー)[編集]
原作・矢立肇、富野由悠季、監督・水島精二、制作・サンライズによるロボットアニメ。
1st seasonが2007年10月から2008年3月に放送。全25話。
2nd seasonが2008年10月から2009年3月に放送。全25話。
スペシャル・エディション(総集編)が全3部発売。
劇場版(副題「-A wakening of the Trailblazer-」)が2010年9月に公開。
その他、コミック・模型誌などメディアミックスも多数展開されている。
概要[編集]
ガンダムシリーズでは初となる、現実の世界で使われている暦である「西暦」を使い、さらに、一期・二期と、半年間のインターバル引用エラー: <ref>
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しかし、ストーリーが展開していくにつれ、話の根幹的な部分がアーサー・C・クラークの小説「幼年期の終わり」を彷彿とさせるようなものであることが判明し[1]、劇場版に至っては、別の小惑星からやってきた地球外金属生命体『ELS』が、突如地球へ来襲するという、ローランド・エメリッヒ監督の映画「インデペンデンス・デイ」をモチーフにしたと思われる、B級ハリウッドSF映画のようなストーリーとなってしまい、ガンダムシリーズの映像作品では初となる地球外生命体の登場の是非を巡って[2]、「現実世界と地続きであるという設定での近未来シミュレーション路線でストーリーを進めてきたのに、一期・二期で積み重ねてきたものを打ち壊してまで、スーパーロボット大戦シリーズのような超展開がしたかったのか」「手垢まみれのB級映画みたいな話になって一気にしらけた」や「今までのガンダムのアニメシリーズでやらなかったことを敢えて挑戦した意欲的な作品だ」「作品のテーマである対話と相互理解をきちんと描ききった傑作」など、旧来シリーズからのガンダムファンだけでなく、00シリーズからガンダムシリーズに入った若いファンの間で賛否両論の嵐が巻き起こった。[3]
さらに、ガンダムシリーズの熱狂的なファンの一人が、総監督の水島精二や一部のキャストに00のストーリー展開に対して、Twitterで異議の申し立てをするという騒動も発生し、結果として商業的に成功はしたものの、誰もやってない新しいことをやってしまったために、多くのファンの混乱を招くこととなってしまった。
あらすじ[編集]
- 1st Season
西暦2307年。
紛争の絶えない地球に、突如として4機の「ガンダム」が現れ、全世界に対して武力介入をはじめた。
そしてほどなくして、ソレスタルビーイングを名乗る集団が世界に向けてメッセージを発する。
彼らの目的は「武力による紛争根絶」。人類が紛争を続ける限り、ガンダムによる介入を続けるというのだ。
既知の科学力をはるかに上回る技術力を持つ彼らに翻弄される世界国家群。
しかし世界が変革を続ける中、ソレスタルビーイングの計画は少しずつ歪みだしていく…。
- 2nd Season
西暦2312年。
ソレスタルビーイングと国連軍の決戦から4年が過ぎ、各国家群は地球連邦政府を樹立し人類は統一されつつあるように見えた。
しかし、その実態は独立治安維持部隊アロウズによる反連邦思想の徹底的弾圧によって生み出された歪んだ平和だった。
ソレスタルビーイングはかつての仲間や新たなメンバーを集め、再び世界に戦いを挑んでいく…。
- 劇場版
西暦2314年。
100年以上前の木星探査船エウロパが地球圏へ漂着し、連邦軍によって破壊された。
この事件以降、地球圏では謎の金属生命体ELSに関係する怪事件が頻発していく。
かつてイオリア・シュヘンベルグが予測した「来るべき対話」が始まろうとしていた…。
スタッフ[編集]
企画:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:水島精二
シリーズ構成、脚本(劇場版):黒田洋介
キャラクターデザイン:高河ゆん、千葉道徳
メカニックデザイン:海老川兼武、柳瀬敬之、鷲尾直広、寺岡賢司、福地仁、中谷誠一、大河原邦男
SF考証:千葉智宏、寺岡賢司
設定協力:岡部いさく
美術デザイン:須江信人
美術監督:佐藤豪志(1st season)、若松栄司(2nd season、劇場版)
色彩設計:手嶋明美
撮影監督:葛山剛士
音響監督:三間雅文
音響効果:倉橋静男
音楽:川井憲次
プロデューサー:丸山博雄(毎日放送)、池谷浩臣(サンライズ)、佐々木新(サンライズ)
制作: サンライズ
制作協力:創通、ADK
製作:サンライズ、毎日放送、バンダイビジュアル(劇場版)
メインキャスト[編集]
- 主要キャラクター
~キャラクター | ~キャスト |
CENTER:刹那・F・セイエイ | CENTER:宮野真守 |
CENTER:ロックオン・ストラトス | CENTER:三木眞一郎 |
CENTER:アレルヤ・ハプティズム | CENTER:吉野裕行 |
CENTER:ティエリア・アーデ | CENTER:神谷浩史 |
CENTER:スメラギ・李・ノリエガ | CENTER:本名陽子 |
CENTER:フェルト・グレイス | CENTER:高垣彩陽 |
CENTER:クリスティナ・シエラ | CENTER:佐藤有世 |
CENTER:リヒテンダール・ツエーリ | CENTER:我妻正崇 |
CENTER:ラッセ・アイオン | CENTER:東地宏樹 |
CENTER:イアン・ヴァスティ | CENTER:梅津秀行 |
CENTER:ミレイナ・ヴァスティ | CENTER:戸松遥 |
CENTER:王留美 | CENTER:真堂圭 |
CENTER:紅龍 | CENTER:高橋研二 |
CENTER:ネーナ・トリニティ | CENTER:釘宮理恵 |
CENTER:マリナ・イスマイール | CENTER:垣松あゆみ |
CENTER:シーリン・バフティヤール | CENTER:根谷美智子 |
CENTER:クラウス・グラード | CENTER:川島得愛 |
CENTER:グラハム・エーカー ミスター・ブシドー |
CENTER:中村悠一 |
CENTER:ビリー・カタギリ | CENTER:うえだゆうじ |
CENTER:セルゲイ・スミルノフ | CENTER:石塚運昇 |
CENTER:ソーマ・ピーリス ハロ(オレンジ) |
CENTER:小笠原亜里沙 |
CENTER:アンドレイ・スミルノフ | CENTER:白鳥哲 |
CENTER:パトリック・コーラサワー | CENTER:浜田賢二 |
CENTER:カティ・マネキン ハロ(赤) |
CENTER:高山みなみ |
CENTER:沙慈・クロスロード ハロ(紫) |
CENTER:入野自由 |
CENTER:ルイス・ハレヴィ | CENTER:斎藤千和 |
CENTER:アリー・アル・サーシェス | CENTER:藤原啓治 |
CENTER:リボンズ・アルマーク | CENTER:蒼月昇[4] |
CENTER:イオリア・シュヘンベルグ(老年期) | CENTER:大塚周夫 |
- 1st seasonにのみ登場
CENTER:絹江・クロスロード | CENTER:遠藤綾 |
CENTER:ヨハン・トリニティ | CENTER:小西克幸 |
CENTER:ミハエル・トリニティ | CENTER:浪川大輔 |
CENTER:アレハンドロ・コーナー | CENTER:松本保典 |
- 2nd seasonにのみ登場
CENTER:ホーマー・カタギリ | CENTER:大友龍三郎 |
CENTER:アーバ・リント | CENTER:矢尾一樹 |
CENTER:アーサー・グッドマン | CENTER:江川央生 |
CENTER:バラック・ジニン | CENTER:稲田徹 |
CENTER:パング・ハーキュリー | CENTER:屋良有作 |
CENTER:リジェネ・レジェッタ | CENTER:朴璐美 |
CENTER:リヴァイヴ・リバイバル | CENTER:斎賀みつき |
CENTER:アニュー・リターナー | CENTER:白石涼子 |
CENTER:ヒリング・ケア | CENTER:川庄美雪 |
CENTER:ブリング・スタビティ デヴァイン・ノヴァ |
CENTER:置鮎龍太郎 |
- 劇場版にのみ登場
CENTER:デカルト・シャーマン | CENTER:勝地涼 |
CENTER:ミーナ・カーマイン | CENTER:釘宮理恵 |
CENTER:アーミア・リー | CENTER:西墻由香[5] |
CENTER:イオリア・シュヘンベルグ(中年期) | CENTER:磯部勉 |
CENTER:E・A・レイ | CENTER:古谷徹 |
本作品における久米田作品出演声優の出演は以下の通り。
- 神谷浩史(糸色望役)がティエリア・アーデ役(詳しくは後述)
- 中村悠一(あびるの父親役ほか)がグラハム・エーカー/ミスター・ブシドー役
- 高垣彩陽(大浦可奈子役)がフェルト・グレイス役
- 根谷美智子(根津美子役)がシーリン・バフティヤール役、劇場版アレルヤ[6]役
- 白石涼子(木津多祢役)がアニュー・リターナー役、報道官役
久米田康治との関連[編集]
さよなら絶望先生 作品内にて[編集]
104話、115話、122話、155話、159話、169話、186話、291話、第十集でネタにされている。[7]
さらに00に出演した神谷浩史と関連したネタが、111話、132話、156話で取り上げられている。
アニメ「さよなら絶望先生」作品内にて[編集]
アニメの放映時期が重複しており、ネタにされることが多い。
- アニメ版「さよなら絶望先生」終了直後に「ガンダム00 1st season」が放映開始。
さよなら絶望先生は2007年7月~9月まで、ガンダム00は2007年10月から放映。
- 「ガンダム00 1st season」の第二クールと「俗・さよなら絶望先生」の放映が同時期。
両作品とも2008年の1月~3月に放映。
- OAD「獄・さよなら絶望先生」の発売と「ガンダム00 2nd season」の放映が同時期。
獄の発売は上・2008年10月17日、註・2008年12月10日、下・2009年2月17日。
ガンダム00 2nd seasonは2008年10月~2009年3月に放映。
絶望先生アニメ内では、第05話、第12話、俗・第03話Aパート、俗・第05話、俗・第08話、俗・第12話、俗・第12話、OAD獄・註、OAD獄・下、懺・第02話、懺・第03話、懺・第08話、懺・第13話でネタにされている。
主演声優神谷浩史との関係[編集]
糸色望役の神谷浩史は「機動戦士ガンダム00」にティエリア・アーデ役でレギュラー出演しており、度々ネタにされている。
これには背景として、糸色望とティエリアの間にキャラクターの接点が多数見受けられることがある。
「何故、主役であるにも拘らず糸色望が助演で評価されたのか?」という疑問があるが、近年のアニメでは糸色望のポジションに当たるキャラクターは準主役級のキャラとして割振られることが多い背景も一因としてある。
- 両者共に眼鏡キャラで癖の強い性格であること。
立場的に主役と準主役の違いがあり、基本的性格にも差異がある。
ティエリア・アーデは「むしろ木津千里に近いのでは?」との指摘もある。
- 両者の作品中における立ち位置がよく似ていること。
糸色望は基本的に作品のストーリー進行&解説役、ティエリア・アーデは物語根幹に関わるキーパーソンの扱い。何れも作品の軸の役割を果たしていることで相通じている。
このため、主に両作品のMADや同人誌で2人の繋がりを題材にされることも多い。
Webラジオ「さよなら絶望放送」放送内にて[編集]
放送初期から、神谷がティエリア・アーデを演じていることから、本放送や携帯版でネタにされる。
絶望ネームも00に絡めた内容のものが少なくない。
特筆される出来事としては番外編のOPドラマでティエリア・アーデの衣装ネタが登場し、第22回の神谷の誕生日に実際にプレゼントされた。
また、第59回では2nd season試写会での告白玉砕事件の真相が語られている。
第105回では杉田智和からのリクエストを受けた漫画家・羽海野チカが、自身のブログにて公開した「スカート姿で恥らうティエリア」のイラストを巡って、神谷&新谷が狂喜乱舞する様が放送された。
第3回後悔録音惨開~さんかい~では、TAF2010とブッキングしたため神谷がTAFの00のステージに出演できなかった(ビデオメッセージで出演)ことがネタにされた。
標語・一言関係では、第23回のお別れの一言、第52回のお別れの一言、第78回の今週の標語、第78回のお別れの一言、第194回の今週の標語でネタにされている。
なお、絶望リスナーが他のラジオに絶望関連のネタを投稿することを、本作のソレスタル・ビーイングの行為に擬えて「武力介入」と称している。
- ↑ 二期最終話のラストに「幼年期の終わり」の英訳であるタイトル「The Childhood of Humankind Ends」という文が流れたことから、スタッフは「幼年期の終わり」を意識して制作していたと思われる。
- ↑ 『∀ガンダム』では外宇宙からの何かの存在が示唆されていたり 、『機動戦士ガンダムSEED』でも「地球上の生き物とは思えない生物(宇宙鯨)の化石」が登場していたりと、ガンダムシリーズで 地球外生命体の存在が語られていなかったわけではないが、地球外生命体が公式で登場した映像作品はこの作品が初であったので、多くのファンが困惑する原因になった。
- ↑ 映画評論家の永田よしのりも『単純に考えているだけだと、「こんなのガンダムじゃない」と言うだけて終わってしまう。それでは、僕らが試写を見せていただいている意味がない』(原文ママ>http)と、自身のブログで酷評に近い感想を書いており、映画の内容がどれだけ話題性を集めたかがうかがえる。
- ↑ 古谷徹の別名義。
- ↑ 劇場版ではノンクレジットで表記されていた。
- ↑ 劇場版での劇中劇に登場したアレルヤ。
- ↑ とくに、291話のネタに関しては、作中でイオリア計画の発端と経緯が全く描かれなかったことに久米田先生自身何か思うところがあったのか、かなり毒の強いネタを仕込んでいる。