第59話『犠打犠打ハートの子守唄』
第59話『犠打犠打ハートの子守唄』[編集]
チェッカーズのデビュー曲「ギザギザハートの子守歌」より。
犠打とは打者がアウト(犠牲)となって塁上にいる他の走者を進塁させること。犠牲バントや犠牲フライなど。
作品情報[編集]
1999年7月21日発売、週刊少年サンデー33号に掲載。
P21[編集]
扉絵[編集]
浴衣に下駄、番傘姿の勝改蔵。
扉絵内の文(あおり文)[編集]
俺の屍を越えてゆけ。[編集]
元ネタは1999年にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたプレイステーション用ロールプレイングゲーム「俺の屍を越えてゆけ」から。
P22[編集]
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
”人のために生きる”は少しかっこいいが、”人のため&ruby(・・){だけ};に生きる”は少し悲しい…今週はそんな話。[編集]
1コマ目[編集]
天は人の上に人を作らず by ゆきち[編集]
福澤諭吉『学問のすゝめ』の一節より。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云えり
「云えり」とあるように、これは諭吉発祥の言葉ではなく、アメリカ独立宣言の一節が由来であると言われている。(慶応義塾Websiteによる解説⇒★>https)
2コマ目[編集]
人は人の犠牲の上になりたっている by こうじ[編集]
久米田先生の言葉。
3コマ目[編集]
電車[編集]
山手線などに見られる205系電車。
4コマ目[編集]
電車の中吊り広告「週刊結石」&Br;記事「っていた の真実」[編集]
雑誌「週刊宝石」と尿道結石などの「結石」をかけた駄洒落。
電車の中吊り広告「とらうま自身」&Br;記事「より金 の人生」[編集]
「女性自身」だろうか?
P22[編集]
1コマ目[編集]
しがらみ商事総務部 かやい(38)[編集]
読売ジャイアンツの川相昌弘選手のこと。
不動の2番打者で、バント職人の異名を持つ。昨シーズン(1998年)には平野謙(西武)が樹立した通算451犠打のプロ野球記録を抜き、日本球界歴代1位に躍り出た。1999年にはチームに二岡智宏が加入したこともあって現在までのところ出場機会が減り、バント専業要員となっている。
なお、会社における総務部も、会社全体においては犠打を打つ縁の下の力持ち的な立場ではある。
P24[編集]
2コマ目[編集]
国旗[編集]
警察署や消防署などでは常時国旗が掲揚されていることが多い。
なお、出しっぱなしではなく、毎日国旗掲揚が行われており、雨天時にはすみやかに撤去されている。
7-8コマ目[編集]
ナレーション「そう…彼は生まれて38年間、犠打をかさねてきた、その数 実に7856犠打…前記録保持者故ゴメス氏の500年間破られなかった7855犠打をうち破る大記録である。」
肖像画「ゴメス(ポルトガル)1492~1542」[編集]
P25[編集]
6コマ目[編集]
勝改蔵「かやいさん、超有名ですよ!犠打日本記録保持者ですもん!天才ギネスブックにものってますよ!」[編集]
P221コマ目にあるように、巨人の川相は犠打の日本記録を達成している。
P27[編集]
4コマ目[編集]
格言「人生の犠打だ 題字 ひろし」[編集]
ドキュメンタリー番組「知ってるつもり?!」(1989-2002)風の演出。ひろしは司会の関口宏のこと。
6コマ目[編集]
勝改蔵「友達のかわりに尻をふかれてみたり、」[編集]
7コマ目[編集]
勝改蔵「いわば人生の二番打者」[編集]
日本において野球の二番打者はおおよそ一番打者とほぼ同じ役割を担うが、一番打者が走者として出ている場合を想定しバントや右打ちなどの小技に秀でた打者が起用されることが多い。走者がいれば送りバントやエンドランなどで走者を進め、いなければ自ら出塁して次打者へ繋ぐなど、チームプレイが求められる打順である。走者がいる場合の併殺を防ぐため一定以上の走力も求められる。その役割から「つなぎ役」とも呼ばれる。
P28[編集]
坪内地丹の全身絵[編集]
Tシャツ「キハ」[編集]
鉄道の運用区分をしめす呼称。
キは気動車、ハは普通車両を表す。
P30[編集]
7コマ目[編集]
38年間の犠打の数々[編集]
上司の犠牲になり石膏で固められたり。[編集]
社長のかわりにうなじにみそをぬられてみたり。[編集]
同期の責任をとってニプレスをはがされてみたり。[編集]
P31[編集]
4コマ目[編集]
勝改蔵「つまり例えるのなら・・・スピードのあいつがいるおかげであいつがかわいく見えたり!」[編集]
沖縄県出身の4人組ボーカル&ダンスグループ、SPEEDのこと。
左から上原多香子、島袋寛子、今井絵理子、新垣仁絵。
5コマ目[編集]
勝改蔵「火曜サスペンス劇場で10時のCH(チャンネル)チェンジを防ぐため、おっぱいぽろりと出してみたり!」[編集]
日本テレビ系列で火曜日の夜9時から放映されている二時間ドラマ「火曜サスペンス劇場」のこと。
7コマ目[編集]
坪内地丹「つまり単線などで各停が犠牲となって特急の通過まちをするということですね!」[編集]
P32[編集]
2コマ目[編集]
坪内地丹「ボクはどちらかというと、普通電車よりかいじやあずさになりたいのです!」[編集]
ともに中央線を走る特急列車。
P33[編集]
1-2コマ目[編集]
彩園すず「私は全ての生物の犠牲の上になりたっているから。いわば、食物連鎖の頂点、最終消費者ね。」
「あなたたちはいうならば、生産者ね。」[編集]
食物連鎖は、自然界における生物の「食べる・食べられる」の関係を表す概念のこと。別名食物ピラミッド。
なお、 太陽のエネルギーと水と二酸化炭素を利用して光合成をおこないデンプンや糖を作る植物や植物プランクトンは、生産者と呼ばれる。
P34[編集]
6コマ目[編集]
「鉄砲水だぁぁ!」[編集]
鉄砲水とは、豪雨の際山崩れなどによってせき止められた水が、堰を切って激しい勢いで流れ落ちるもの。
P35[編集]
3コマ目[編集]
かやい「会ったばかりで恐縮ですが、そこの外ハネの人、君のためなら死ねる!」[編集]
梶原一騎原作・ながやす巧作画の漫画『愛と誠』の登場人物・岩清水弘の名言より。
早乙女愛への想いが報われぬと知りつつも陰から支え続けた犠打。
P36[編集]
2コマ目[編集]
彩園すず「たとえそれで誰か助かったとしても…死んでも一犠打だしね。見てないけどデカプリオもね。」[編集]
アメリカ映画『タイタニック』(1997年)のこと。
レオナルド・ディカプリオ演じる主人公のジャックは、ヒロインのローズ(ケイト・ウィンスレット)を助け冷たい海の中で死んでしまう。
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
最後の最後に、山田さんの絵日記に役立てたんだから、犬死ににならなくてよかったじゃん、地丹![編集]
かゆいところ[編集]
コメント欄[編集]
掲示板もあります。
久米田康治ワールドWikiサイト掲示板