258話『大ら鏡』

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258話『大ら鏡』(おおらかがみ)[編集]

タイトルは作者不詳の歴史物語『大鏡』より。

作品情報[編集]

2011年4月13日発売、週刊少年マガジン20号に掲載。

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

最新25集が4月15日(金)発売です。[編集]

P104(単行本追加ページ)[編集]

ステージの出っ張りで、帯を解き始める和服姿の大浦可奈子
中央には半分水が入ったコップがある。

P105[編集]

4コマ目[編集]

糸色望「輪番停電じゃないですか」[編集]

東北地方太平洋沖地震の発生により電力供給不足の状況となったため首都圏では輪番停電(計画停電)が行われた。
これは福島第一原発が事故に発展し、福島第二原発や福島の水力発電所や首都圏にある火力発電所が軒並み非常停止し、電力供給に難が生じたための措置となる。4月末までの実施が見込まれていたが、春の気候となり電力需要が低減したことや、火力発電所の順次稼働再開により見送られるようになった。
なお、東北電力管内でも実施予定だったが、こちらは実施されることはなかった。

なお、作中では暗闇を背景にスポットライトで照らす描写を多用しているが、漫画の作業工程においては黒く塗る(ベタ塗り)ほうが手間がかかるので、作業時間の効率化と節電の目的にはあまり適さぬのが皮肉でもある。

P106[編集]

2コマ目[編集]

糸色望「大変だ―― もうコップに水が半分しかない」[編集]

東日本大震災による福島第一原発事故の影響で、福島県や首都圏の浄水場から放射性物質が検出され、水道水の摂取制限(首都圏では乳児のみ摂取制限)が行われたことから。
このためミネラルウォーターの買い占めなどが起こり、大半の地域で制限が解除された現在も品薄状態が続いている地域もある。こうした状況は、静岡・山梨の富士山麓にある各飲料メーカーのペットボトル水の生産工場が、東京電力の輪番停電により操業できない事態となったことも品薄に拍車をかけた。

P107[編集]

P108[編集]

1,4コマ目[編集]

かつらを被った[[臼井影郎「逃げろー」<br /]]「オマエ似てるんだカラめったな事イウナヨ」[編集]

西山英彦審議官(当時)のこと。役職は経済産業省大臣官房審議官(通商政策局担当)。
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故に伴い、原子力安全・保安院[1]の記者会見でスポークスマンを担当している。
過去の写真との比較からかつらを着用していると話題になっており、記者達も本題である原発の情報を忘れて、西山氏の髪が地毛なのか否かの方に注目してしまい、国民の不安を西山氏と無意識に共同で煽ってしまった。

追記:不倫報道を受け、6月29日に原子力安全・保安院のスポークスマンを更迭された。
その後、7月15日に審議官からも外されて大臣官房付となり、9月30日に勤務時間中(原発事故発生後)の不倫行為に関して停職1ヶ月の懲戒処分が下された。

5コマ目[編集]

日塔奈美「専門家があんな事言ってるしいよいよヤバイかな」[編集]

西山審議官(当時)はあくまで経済産業省の官僚であり、原発の専門家ではない。ただし原子力安全・保安院の勤務経験はある。
事故発生当初の原子力安全・保安院の会見担当者が不安を煽るような発言をした[2]ことから、首相官邸側が西山審議官をスポークスマンとして起用した。起用当初は不慣れな応答も見せたが、現在では原発関連の記者会見の顔として定着している。

P109[編集]

1コマ目[編集]

額縁「直ちに」[編集]

福島第一原子力発電所事故関連の記者会見における、枝野幸男内閣官房長官の発言「直ちに影響が出ることはありません」より。
福島第一原発事故の影響で不安になっている国民を安心させるために言った言葉であるのだが、この発言は捉え方によっては「すぐには影響は出ないが、そのうちに影響が出る可能性がある」と解釈することもできるため、皮肉なことにこの発言が国民に余計な不安を与え、さらにネットなどで多くのデマが流れ、風評被害が拡大するきっかけを作ってしまった。
一人の政治家の言葉の選び間違いが原因の悲劇といえる。

大浦可奈子の食べている野菜[編集]

福島第一原発事故の影響により、福島・茨城・千葉などの地域では農作物や海産物が放射性物質を基準値以上に検出した品目は出荷停止措置が取られている。
出荷時点で流通が止められているため、流通しているものは安全とされているものとなる[3]のだが、こうした産地の生産物を消費者が買い控えするなどの風評被害も発生している。

こうした風評被害をなくそうと、かつて1996年に行った菅直人厚生大臣(当時)のカイワレパフォーマンスに倣い、枝野幸男官房長官ら菅内閣の閣僚が福島県産の農作物を食べるパフォーマンスを行っている。同様のパフォーマンスは与野党の垣根を越え、野党の国会議員も記者の前でサラダを食べるなどの行動を起こしている。また、菅直人首相は個人として福島県産の野菜を優先的に消費することを表明している。
追記:4月15日に、菅直人首相も首相官邸でJA福島の関係者と会見し、キュウリとイチゴを食べるパフォーマンスを行った。

この他にも、宮城県では風評被害防止のために無料(食品は有料)で放射線量測定を行い、証明書を交付するなど、自治体でも独自の対策を取っている。

5コマ目[編集]

貼り紙「おしらせ」「今年も2のへ[編集]

今年も留年しました。

5~7コマ目[編集]

[[日塔奈美「そーいえば輪番停電やめたの?」<br /]]「うん。こーやって、黒い部分増える方が良くないんだって。インクも不足しているから。」
日塔奈美「ああなるほど」
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印刷インキ工業連合会は東日本大震災の影響で非常事態を宣言し、印刷業界に特段のご配慮を求める声明を出している。(⇒PDF>http
これは、地震発生時に千葉県市原市のコスモ石油の製油所で発生した火災により、隣接する丸善石油化学のインク原材料生産工場が延焼した影響が大きい。


P110[編集]

2コマ目[編集]

貼り紙「確認」
計画停電「グループ A B C D E」
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首都圏の輪番停電(計画停電)は地域を5グループに分けて行われた。
しかし、周知なく突然停電となることや、都心部(東京23区の中心部)は停電から除外されたり、グループ内でも停電するエリアと停電しないエリアが発生するなど不公平感が強く、電力が必要な被災地まで容赦なく停電させる措置に「計画停電」との批判も生じた。
そのため、東京電力はグループを25グループに細分化し計画停電を実施しようとしたが、需給バランスが保たれてきたため、当号発売日では計画停電を行っていない。

4コマ目[編集]

風浦可符香「さすが司会進行役 こんな所でもタモリの立ち位置」[編集]

貼り紙「魔法」
「ぽぽぽぽんぽんぽん」
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ACのCM「あいさつの魔法。」より。(⇒★>http

まほうのことばで たのしいなかまが ポポポポーン

『皇強攻國機甲』で検索すれば更に楽しい仲間達が出現する。
東日本大震災による企業のCM自粛で、ACのCMが大量に放送された。
さよなら絶望放送第182回でも、放送内のCMを自粛した体でさのすけによるパロディCMが3度流れた。

P111[編集]

7コマ目[編集]

常月まとい「同じ怪我に対して二つの見解 ①『事故に遭って運が悪かった』と ②『その程度の怪我で済んで良かった』」[編集]

古くは「塞翁が馬(人間万事塞翁が馬)」の逸話がある。
翁の元から駿馬が脱走したが翁はこれを「幸い」とし、駿馬が別の駿馬を伴って戻ってきた。しかし翁は馬が戻ってきたのを「災い」とし、その後息子が落馬して怪我をした。今度は怪我を「幸い」とし、後に戦争が起こった際に息子が徴兵されずに命を落とさなくて済んだというもの。
この故事から、「塞翁が馬」は物事の吉凶は常に変化するため予測がつかないという意味を表し、物事には良いことも悪いこともあるから何事も簡単に喜んだり悲しんだりしなくてもよいという教訓となっている。

8コマ目[編集]

幟「テカテカの 一」[編集]

「ピカピカの一年生」の捩り。

P112[編集]

藤吉晴美の全身絵,1コマ目[編集]

ポスターならびに本「林家一平物語 フジ吉田。」[編集]

145話に登場した藤吉晴美が作画を担当する原作付き漫画。
ペンネームは「フジ吉田。」としか書かれていないが、コンビで共同ペンネームを使用している(原作者が「吉田」?)のか、原作者名が記載されていないだけで晴美の単独ペンネーム(単純に「藤吉だ。」の駄洒落)なのかは不明。

1コマ目[編集]

本「深い淀み 8」
帯「ドラマ化決定! 米田治
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本「ナビ刑事ナビィ 20 久本康[編集]

本「球斗! Q-ute 23」[編集]

℃-uteの捩り。
96話では、某談社漫画賞の候補作品として登場。

本「うろうろ うろぺん」[編集]

198話に登場したスピンオフ作品。

P113[編集]

1コマ目[編集]

常月まとい「同じ山積みの本に対しても二つの真逆の考え ①人気がないから売れ残っている ②人気があるから山積みになっている」[編集]

書店の都合的にも赤字商品で棚を塞いでも利は得られませんので、売れないものは返本となり、人気のある本ほどよく目立たせ、出回る傾向にあります。その最たる陳列はコンビニにあるといえるでしょう。

6コマ目[編集]

常月まとい「週休二日の日曜の朝 ①あと一日しかない ②まだ一日もある」[編集]

テレビ画面「サンデー朝」[編集]

TBS系列で毎週日曜朝に放送されている報道番組「サンデーモーニング」。画面の人物は司会の関口宏

7コマ目[編集]

常月まとい「病気の子供がいるという嘘で詐欺られる ①騙された ②良かった病気の子供はいないんだ」[編集]

かってに改蔵第38話『ビギン・ザ・美談!!』でも美談を信じる会のラ・ビダンが同様の話題を挙げていた。

8コマ目[編集]

常月まとい「50%OFFで5千円の服に対し ①半額なんてお得 ②5千円は高い」[編集]

P114[編集]

1コマ目[編集]

常月まとい「あなたはどちらにとりますか?」[編集]

携帯の電波が1本しか立ってない
①1本しか立ってないなんて最悪だ!
②1本立ってるラッキー
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女子に罵られる
①悲しい!
②快感!!
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臼井くんのように、女の子に罵られることで喜ぶ人がいます。そういう人をマゾヒストと呼ぶ。

「彼氏がいるから」とフラれる
①最悪!
②二股かけられなくて良かった!
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八百長が20人
①けしからん!
②残りはガチンコだったのか!
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4月1日に発表された処分力士・親方は引退勧告19名、退職勧告1名、2年間の出場停止[4]3名の計23名(うち現役力士21名)[5]。4月5日付でに22名が引退・退職届を提出し受理、退職しなかった1名が4月6日に解雇された。

4月11日には2名の力士に引退勧告が出されている(当話連載号発売日の4月13日が引退届提出期限)。
追記:11日に引退勧告が出された2名の力士は引退届提出を拒否したため4月14日に解雇された。
追々記:このうちの一人である蒼国来は八百長への関与を否定して訴訟を起こし、地位保全と給与支払いの仮処分については東京地裁で相撲協会と和解し認定された。また不当解雇を訴えた訴訟では2013年3月に東京地裁で解雇無効判決が出され、7月場所よりの幕内復帰が決定した。

携帯電話が壊れた
①困った!
②これで編集から連絡来ない!
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久米田先生の心境だろうか?

カツラ
①こんな時にかぶるなんて
②かぶらないで出られたら不安になる
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上述の西山英彦審議官のこと。

制服の古着
①なんだ古着かよ
②新品より価値がある
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使用済のうえ未クリーニングなら、とある趣味の方にはさらに価値が…。

ピンチに首位打者登場
①絶体絶命
②3回に2回はアウト
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.333を超える打率の選手はそんなに多くはいない。首位打者なら3割後半ではあるだろうが。
なお打率には四死球や犠打やエラーは含まれず、それらも含めた場合は出塁率で表す。
最高出塁率は概ね4割中盤くらいであり、そう考えるとアウトは2回に1回くらいと考えた方がいいかも知れない。

6コマ目[編集]

風浦可符香「病気の子供はいないけどオタクの子供の趣味に使われ漫画家としてプロデビュー」[編集]

P115[編集]

7コマ目[編集]

貼り紙「1ℓ→1cc」[編集]

1cc=1cm³=1mℓ=0.001ℓ。1ℓと1ccには1000倍の差がある。

最近の話題では、福島第一原発事故の発表・報道で用いられている放射能量の「ベクレル」のことか。
「○○ベクレル」(○には数値)と発表されても、それが1ℓあたりのベクレル、1ccあたりのベクレル、さらには1kgあたりのベクレルなど、発表される数値の基準がまちまちで統一されていない。

テレビ画面「ピット」[編集]

福島第一原子力発電所の立坑(ピット)に高放射線量の汚染水が溜まり、立坑と繋がった作業用トンネル(トレンチ)から海へ漏出する事態となった。
現在はトレンチを補強し、漏出はおさえられた模様。

P116[編集]

4コマ目[編集]

マ太郎「安全主張する政府も不安を煽る輩もどっちも信用できないから 自分で判断するしかないヨナ」[編集]

最終的にはこの答えにたどり着く。

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

最新25集のムダな買い占めは誰にも怒られませんよ。[編集]

地震の発生直後、関東では過剰な買い占めが行われ、カップ麺や水を中心に商品棚が空になる事態が発生した。
工場が動かせないため商品が生産できないことや一時的な流通麻痺も混乱に拍車をかけ、テレビを通じた買い控えのお願いも15日になってようやく出された。
現在でも飲料水とカップ麺などは購入数に制限がある。一時的には電池やトイレットペーパーなども購入制限が行われていた。
今すぐに必要のないものが買い占められる、辛いラーメンだけ売れ残る、などといった珍事も発生し、『現代のオイルショック』と言われることも。
印刷業界も地震の影響を受け、紙とインクが圧倒的に足りないが、絶望先生のコミックス買い占めは問題ないようだ。

P117(単行本追加ページ)[編集]

「かってに改蔵」シリーズの単行本が26巻で終了している事への自虐ネタ。

義務キャラクター[編集]

今話の常月まとい[編集]

P110の3~5コマ目[編集]

P113の5コマ目と全身絵[編集]

P114の1コマ目[編集]

今話のパンチラ[編集]

P116の2コマ目[編集]

今話の皇帝ペンギン[編集]

P112の1コマ目[編集]

今話のさのすけさのすこ[編集]

P116の2コマ目[編集]

今話の櫻井よしこ女史[編集]

P107の3コマ目[編集]

今話の天下り様[編集]

今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]

P116の2コマ目[編集]

今話の棒犬[編集]

P108の4コマ目[編集]

今話の黒い涙[編集]

P109の日塔奈美の全身絵横[編集]

今話の麻生太郎氏[編集]

今話の安倍晋三氏[編集]

今話の石破茂氏[編集]

P116の2コマ目[編集]

今話のAAA[編集]

P110の2コマ目[編集]

今話のきよ彦[編集]

P109の5コマ目[編集]

今話の神シール[編集]

今話の闇の目   [編集]

今話の娘々[編集]

P116の2コマ目[編集]

今話の面白シール[編集]

P114の4コマ目[編集]

今話の漫画界が平和でありますように[編集]

P112の2,3コマ目[編集]

今話のせんとくん[編集]

今話のイロイロ削られたナニか(・3・)[編集]

P113の4コマ目[編集]

今話の文化庁[編集]

P113の4コマ目[編集]

今話の草彅剛[編集]

今話の酒井法子[編集]

P116の2コマ目[編集]

今話の友愛[編集]

今話のスキ魔[編集]

今話のハト[編集]

P114の7コマ目[編集]

かゆいところ[編集]


258話『大ら鏡』~
257話『よだかは実に柄にも無いことを言いました』259話『アウェイなる一族』

コメント欄[編集]

こちらへどうぞ。 http://kumetan.net/test/read.cgi/wikibbs/1302634074/l50

  1. 経済産業省外局の資源エネルギー庁所管の特別機関。天下り先との批判や管理能力を疑う声もある。
  2. 専門家だったために会見内容が専門的になりすぎてマスコミが内容を理解できず、国民への情報伝達に難が生じたという面もあった。
  3. ただし、出荷を自粛したものが誤って流通する場合もある。4月には首都圏のスーパーで千葉県が出荷自粛したサンチュが販売されるケースが発生している。
  4. 八百長を認め情報提供を行ったための情状酌量。ただしこの3名も引退・退職届を提出し受理されている。
  5. その他に、八百長を行ったとされる力士の親方衆も管理不行で降格処分が行われている。