268話『ペイの拡充』

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268話『ペイの拡充』(ぺいのかくじゅう)[編集]

タイトルは大杉栄の『生の拡充』より。

作品情報[編集]

2011年7月20日発売、週刊少年マガジン34号に掲載。
後半の展開が『ドラえもん』のエピソードとの酷似により、単行本収録は自粛された。(詳細はかゆいところ参照)

欄外[編集]

教師はセミと違ってじーっとしてられません。[編集]

P1[編集]

糸色望の全身絵[編集]

缶「ペンキ カルピス色」[編集]

1969年~1978年[1]にかけて「[[1969年から開始された『どろろと百鬼丸』から1974年に放送された『アルプスの少女ハイジ』は、制作会社が日本アニメーションではないために日本アニメーションが公式としている「世界名作劇場」には含まれない。なお、一般的には「世界名作劇場」の意義を海外の児童文学の世界名作劇場」枠<ref]]という面でとらえ、1969年の『ムーミン』から世界名作劇場にカウントする傾向が多い。</ref>の冠スポンサー(一社提供)を務めたカルピスから。
一社提供ではなくなって以後も1979年〜1984年まで「世界名作劇場」のスポンサーを務めており、後述の『トム・ソーヤーの冒険』(1980年放送)もその期間に含まれる。

P2[編集]

P3[編集]

P4[編集]

7コマ目[編集]

缶「TAB」[編集]

マイナー飲料水#TaB CLEAR参照。

9コマ目[編集]

箱「造花 7月分」[編集]

本「美しき 01 二進法」[編集]

棒の束「アタリ」[編集]

箱「携帯バッテリ」[編集]

瓶「ファイ」[編集]

本「夏休みの友」[編集]

当作品頻出の夏休みの宿題帳。詳細は63話Wikipedia>http参照。

10コマ目[編集]

新井智恵?「今の子はトム・ソーヤーのアニメ観てないから 簡単に騙されてしまうんですかねえ」[編集]

マーク・トゥエインの小説『トム・ソーヤーの冒険』でのペンキ塗りのエピソードから。
トムはペンキ塗りの仕事をさせられるが、それが嫌だったトムは一見楽しそうにペンキ塗りをして見せることで友人たちの興味を引き、ペンキ塗りが楽しそうだと思った友人たちに貢物をさせて仕事を交代し、自身は悠々とそれを眺めた。

『トム・ソーヤーの冒険』は1980年に世界名作劇場アニメ化され、第2話でペンキ塗りのエピソードが放送された。なお、同作は世界名作劇場の各作品中でも地上波再放送の回数が多かったため、80年代が少年期だった世代には知名度が高い。
連載時には関東UHF局のtvkで再放送中である。

P5[編集]

1コマ目[編集]

本「トム・ソーヤーの冒険」[編集]

あびるの読んでいる背表紙は「の」が抜けており、奈美の読んでいる背表紙は「ソーソー」となっている。

本の背表紙「馬波少年文庫」[編集]

岩波少年文庫の捩り。
実際『トム・ソーヤーの冒険』(石井桃子訳)も同じ岩波少年文庫から上・下巻で出版されている。

5,6コマ目[編集]

ペイドライバー
常月まとい「F1の世界ではチームから多額の報酬をもらうドライバーがいる一方 自らお金を出して(スポンサーをひっぱってきて)乗せてもらうドライバーもいるのです」
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トップチームはその広告効果から巨大なスポンサーが付きトップを争うために優秀なドライバーと高額で契約するが、下位チームはスポンサーが付きにくく資金難に陥りやすい。そのため資金を手に入れるためにシートに多額のお金を出すドライバーや、大口のスポンサーを持ち込むドライバーと契約することがままある。
ペイドライバーとして有名なのは井上隆智穂やペドロ・ディニスなど。
ペイドライバーはF1の質を低下させるという懸念もあるが、スポンサー獲得などの政治力に秀でている(F1は純粋な競争というより政治力の世界)という面もある。また、ペイドライバーといわれるドライバーもF1の世界で走り続けることによって経験を積み、ドライバーとしての評価を得る場合もある。
近年は、ビタリー・ペトロフ(ルノー所属、ロシア出身)やセルジオ・ペレス(ザウバー所属、メキシコ出身)など、母国や母国企業の強力なバックアップによりシートを獲得する傾向もある。

なお、多額の報酬を得るドライバーは、2011年5月に発表された世界のスポーツ選手長者番付(上位50人)ではミハエル・シューマッハー、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン(全てチャンピオン経験者)がランクインしており、日本円で25億円前後を稼いでいる。ミハエル・シューマッハーの場合は全盛期には世界で最も収入を得ていたスポーツ選手だった時期があり、年に日本円で約93億円を稼いでいた時期もある。
ペイドライバーとは雲泥の差である。

P6[編集]

2,3コマ目[編集]

歌手「おーい歌聴いてくれるだけで 2000円あげるヨ」
2000円札
常月まとい「お客にお金を払って聴いてもらう ペイポップとか」
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韓流スターのチャン・グンソクが来日した際、空港に800人のファンが押し寄せたと報道されたが[2]、その人員確保のため当日に出迎えバイトを2000円で雇っていた業者のチラシが流出した。
なお、空港でのファン出迎えの人数は空港の警備や所管警察でもカウントしているが(事前に空港側との協議がないと警備に支障をきたすため必ず行っている)、これについては特に公表の義務はないので、報道や主催者発表とは数字が異なっている場合もある。

ちなみに、韓国政府は2009年に自国ブランド向上を目的とした大統領直属機関「国家ブランド委員会」を創設しており、その外郭機関の「韓国コンテンツ振興院(KOCCA)」では韓国芸能人の国外活動における事業費補助(最大で総事業費の50%を支給)を行っている。

5コマ目[編集]

常月まとい「わざわざお金を払って犬の散歩をしたり」[編集]

いわゆるレンタル犬のこと。
ペットショップなどで血統証付きの高級犬を時間単位で貸し出し、犬との散歩が出来るサービスをしているところがある。

6コマ目[編集]

常月まとい「お金を払って ハンバーガーを食べてもらったり」
看板「M」
札「¥1000」
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2008年にマクドナルドがクォーターパウンダーの関西圏での販売開始日に、大阪の期間限定店舗で時給1000円(バーガー代別)でサクラを仕込んで行列を演出(行列の約2000人中1000人がサクラだった)したことから。
なお、このことについてマクドナルド側はサクラを否定し、あくまでも“商品のモニター”を人材派遣会社に依頼したと釈明している。

7コマ目[編集]

常月まとい「各界のペイドライバーたちよ」[編集]

7800円払っておつかいに行く[編集]

おそらく日本のRPGゲームとその値段の意。
自由度の高くないストーリーのRPGを通称おつかいゲームと揶揄されたりする。

お金払ってプラスチック組立工[編集]

おそらくプラモデルのことだと思われる。

お金払って断食しに行く[編集]

断食施設は日本各地にある。
また、旅行会社などでは断食ツアーなども組まれている。

ジーンズにダメージを与えてもらう[編集]

いわゆるダメージジーンズのこと。
同製品でダメージ加工のある物とない物が発売されている場合、ダメージ加工のある物のほうが価格が若干高い場合が多い。

お金を払って布教活動[編集]

熱心な信者がお布施をしつつ他の信者を増やす活動はよく見られる。

オタクの世界でも漫画やBD・DVD、CDなどを「布教用」として余分に購入(大人買い)して友人や知人に勧める場合がある。

お金を払って得る選挙権[編集]

AKB48の総選挙のこと。
投票権はCDの購入、ファンクラブへの加入、携帯サイトへの加入、オンデマンド配信の月額登録で得られる。そのため、CDを大量購入して組織票を行う猛者も少なくない。

1万円を払ってもなかなか走れない東京マラソン[編集]

東京マラソンの参加料は1万円(国内からの参加でフルマラソンの場合)。
しかし、東京マラソンの応募倍率が高く抽選となることから、走れる人は応募者の数から見れば一握りとなる(参加料は抽選で当選後に払う)。

また、2011年大会からチャリティー枠として先着1000人が10万円の寄付をするとフルマラソンを走れる制度が設けられた(その場合でも参加料1万と手数料は別途支払う必要がある)。2012年大会ではチャリティー枠を3000人に拡大し、寄付の内5万円が震災の復興に当てられることが発表された。

お金を払って女性に叩いてもらう[編集]

SMクラブのこと。詳細は割愛。

かくなる私も山林を売ってマガジンに描かせて頂いてるんですけどね[編集]

またまた久米田先生ったら‥‥
実際には出版社が執筆作品から得る事業収益と個人的賄賂が到底比較になるものではなく、かつては手塚治虫先生でさえ出版社から見捨てられかけたこともあるほどに競争の激しい漫画業界はコネや裏口の通りにくい世界でもあります。

P7[編集]

1コマ目[編集]

常月まとい「さらに親がお金を払ってまで子供を働かせる恐ろしい施設があると聞いてます」「いや・・それ テーマパークだし」[編集]

子供向け職業体験型テーマパークであるキッザニアのこと。
日本にはキッザニア東京(江東区豊洲)とキッザニア甲子園(兵庫県西宮市)の2ヶ所があり、どちらも商業施設「ららぽーと」内にある。

キッザニアはメキシコ発祥で、日本が海外進出一号となる。
その後、インドネシア、ポルトガル、韓国、UAE、マレーシアでも展開されている。今後も、アメリカ、中国、東南アジア諸国、インド、トルコ、ブラジルなどで計画が予定されている。

5~7コマ目[編集]

風浦可符香「編集にお金を払い 漫画を描かせてもらう 出版社にお金を払い 編集させていただく 読者にお金を払い 読んでいただく」[編集]

6コマ目で原稿入りの封筒に「絶望在中」とあるが、5コマ目で書いているのは坪内地丹

P8[編集]

4コマ目[編集]

漫画「カーナビ刑事ナビィ 22」[編集]

当作品頻出、久本康先生の代表作。

漫画の背表紙「QB 1」「QB 2」[編集]

シャフト制作アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」に登場するマスコットキャラクター(?)のキュゥべえ。名前を入力するのが面倒なことから発音の似ているQBと略される事が多い。
数字の下はキュゥべえの顔。目と口だけでその特徴を描き切ることが出来る。(◕‿‿◕)

6コマ目[編集]

漫画「移行」[編集]

当話連載号発売日から4日後に迫った地上波デジタル放送のこと。
表紙のキャラクターは地デジカ。

9コマ目[編集]

メッキー君[編集]

決してミッ○ーではありません。
決して中の人などいません。

一万円札
通し番号「ZB1104KI」
[編集]

聖徳太子が肖像に描かれた一万円札C号券。
通し番号は「絶望糸色(ぜつぼういとしき)」と読める。

P9[編集]

1コマ目[編集]

背景の女性[編集]

アメリカ人歌手のレディー・ガガ。
テレビ朝日系番組「徹子の部屋」に出演した際のヘアスタイルと衣装。

2コマ目[編集]

看板「アスピリンパブ」[編集]

フィリピンパブを解熱剤のアスピリンで捩っている。

ホステス「ミウラサンヨク来タネ」[編集]

7コマ目[編集]

缶「コッカコーヒー」[編集]

ポッカコーヒーの捩り。

P10[編集]

3コマ目[編集]

ビル「マンションルイシ」[編集]

115話に登場した「マンションルイジ」。
元ネタはマリオシリーズのゲーム『ルイージマンション』より。

8コマ目[編集]

帽子「B・・K」[編集]

中古本販売チェーン「ブックオフ(BOOK OFF)」。
シンコ書店の項目参照。

P11[編集]

1コマ目[編集]

糸色望「つまりお金を捨てるのはジャンケンカードをトイレに流すようなものなんですかね?? よくわからなくなってきました」「福本先生に相談してからやった方が良かったんじゃないですかね」[編集]

福本伸行の漫画『賭博黙示録カイジ』作中にて行われたゲーム「限定ジャンケン」のルールで、ジャンケンのカードを勝負以外の方法で破棄することは許されないというものがあり、実際にトイレに流した参加者が捕まって「別室送り」と呼ばれるペナルティを受けた。

3コマ目[編集]

藤吉晴美「一億は払うから私の原稿をヂャンプに載せなさい」
編集長「あ゛」
[編集]

原作・大場つぐみ、作画・小畑健の漫画『バクマン。』に登場する佐々木編集長風。
なお『週刊少年ジャンプ』の編集長は2011年6月に佐々木尚から&ruby(へいし){瓶子};吉久に交代した。
追記:『バクマン。』作中でも、瓶子氏が編集長に昇進した。(10月8日発売の週刊少年ジャンプ44号掲載話)

アニメ『バクマン。』では改蔵声優の堀内賢雄(ドリアンムケ皮役)が佐々木編集長の声を担当している。
ちなみに、佐々木氏はさのすけの元ネタ作品である『るろうに剣心』の担当編集でもあり、『バクマン。』内の設定でも好きな漫画が『るろうに剣心』となっている。

原稿「ああなると」[編集]

岸本斉史の漫画『NARUTO -ナルト-』をBLネタで捻ったもの。

6コマ目[編集]

ビル「集央」[編集]

集英社のこと。

P12[編集]

5コマ目[編集]

マ太郎「元々お金は誰かの借金だからナ それが自分の借金になっただけナ タメコムイクナイ」[編集]

資本主義・市場主義の貨幣流通の論理。
銀行が融資して企業や個人が借金を負い、その負債を銀行に返すことで銀行は資金を得て他の企業や個人に融資を行うことができる。そのため、誰かが借金をしなければお金は流通しないという論理。実はお札(日本銀行券)すら国か銀行が金を借りなければ発生しない為、 国債全額返済なんてしたら世の中のお金の大半が消えるなんてバカげた事が起きる。

欄外[編集]

働けど働けど膨らむ貯金。困り果ててヤミ金にあげたら、倍になって戻ってくるし。[編集]

「働けど働けど」は石川啄木の『一握の砂』所収の「我を愛する歌」の一節(短歌)より。

はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る

義務キャラクター[編集]

今話の常月まとい[編集]

P5の4,6,7コマ目[編集]

P6の1~3,5,7コマ目と全身絵[編集]

P7の1コマ目[編集]

P9の8コマ目[編集]

P11の1コマ目[編集]

P12の4コマ目[編集]

今話のパンチラ[編集]

今話の皇帝ペンギン[編集]

P4の7コマ目[編集]

今話のさのすけさのすこ[編集]

P9の1コマ目[編集]

今話の櫻井よしこ女史[編集]

P9の7,8コマ目[編集]

今話の天下り様[編集]

今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]

P9の1コマ目[編集]

今話の棒犬[編集]

P6の5コマ目[編集]

今話の黒い涙[編集]

P4の7コマ目[編集]

今話の麻生太郎氏[編集]

今話の安倍晋三氏[編集]

今話の石破茂氏[編集]

P9の1コマ目[編集]

今話のAAA[編集]

P10の4コマ目[編集]

今話のきよ彦[編集]

P7の1,9コマ目[編集]

今話の神シール[編集]

今話の闇の目[編集]

P3の5コマ目[編集]

今話の娘々[編集]

P9の1コマ目[編集]

今話の面白シール[編集]

P9の3コマ目[編集]

今話の漫画界が平和でありますように[編集]

P7の7コマ目[編集]

今話のせんとくん[編集]

P9の1コマ目[編集]

今話のイロイロ削られたナニか(・3・)[編集]

P8の6コマ目[編集]

今話の文化庁[編集]

P4の木津千里の全身絵横[編集]

今話の草彅剛[編集]

今話の酒井法子[編集]

P6の2コマ目[編集]

今話の友愛[編集]

今話のスキ魔[編集]

今話のハト[編集]

P9の1コマ目[編集]

かゆいところ[編集]

今話の設定[編集]

前半部分は『トム・ソーヤーの冒険』[3]、後半部分は『ドラえもん』の「お金のいらない世界」[4]を踏襲している。
トム・ソーヤーについては絶望少女達へのネタばらしとして紹介しているが、ドラえもんについては触れられていない(ただし今回の義務のイロイロ削られたナニか(・3・)は漫画本「**え*ん」として描かれている)。

P3の「今の子は〇〇観てないから」という台詞に対するツッコミ待ちなのでしょうか。
それとも単行本の際に追加ページで言及するのでしょうか?

追記第二七集への収録は自粛された。(後述

単行本未収録[編集]

今話が収録される予定だった第二七集紙ブログにて、経緯が説明されている。
久米田先生前田くんF先生マニア)も執筆時には気付かず、上記の指摘を受けたことで小学館ドラえもんルームに問い合わせ、小学館と藤子プロが協議した結果、単行本掲載には問題ない旨を得られたが、久米田先生の意向もあって単行本への収録を自粛したとのことである。


268話『ペイの拡充』~
267話『節電中の日本より』269話『蒲田未更新曲』

コメント欄[編集]

こちらへどうぞ。
http://kumetan.net/test/read.cgi/wikibbs/1311147670/

  1. 1969(『どろろと百鬼丸』)から1975(『フランダースの犬』の前半)は「カルピスまんが劇場」、1975(『フランダースの犬』の後半)から1977(『あらいぐまラスカル』)は「カルピスこども劇場」、1978(『ペリーヌ物語』)は「カルピスファミリー劇場」と名称が変遷。
  2. ちなみに、来日時の会見の席で司会を務めたフジテレビのアナウンサーは「空港に1000人のファンが駆けつけた」旨を述べていた。
  3. 世界名作劇場では第2話「ごきげんなペンキ塗り」にあたる。
  4. てんとう虫コミックス13巻収録、アニメ(シンエイ動画制作)ではテレビ朝日の帯番組時代の183話として放送されており現在は放送初年度のDVD-BOXに収録されている。